一波乱ありそうな予感…。
「じゃ、行ってきます!」
「…行ってきます」
「「「「「行ってらっしゃいませ!!!」」」」」
魔王城。そこに仕える人々が総出でその主を送り出そうとしていた。
にしても、予定教えてもらった翌日に旅とは…。
「…お姉ちゃんずるい」
「ずるい?ふーん、へー?この前はユーリのお尻を泣くまで掘って、その後に、なんとユーリにしゃぶらせてお掃除フェr」
「う、うるさいうるさい!私も行く!」
マリンちゃんが俺にしがみついてくる。
側から見たらいい感じの家族愛なのかもだけど、たぶんマリンちゃんは寂しさよりも性欲処理が辛いってことなんだろうなあ…。
唯一の常識人(部屋を変えてもらって上機嫌)なウルスラがマリンちゃんを引き剥がす。
「ユーリィ様とエメラル様の邪魔をしてはいけませんよ」
「…ウルスラに手でシてもらうの、なんか事務的だし、やっぱりお兄ちゃんみたいに愛があって、鳴いてくれるような感じが好きなんだよね」
え?手でシてもらう?ということは…。
「な、なあウルスラ」
「…ユーリィ様がいらっしゃるまでは私が、マリン様の、その…あ、アレを処理しておりました」
そういうことね。ウルスラも大変だなあ…。
「引き続きウルスラにやってもらいたかった」
「エメラル様が魔術でユーリィ様の行動をストーキンg、いえ、見守っている時に、たまたまマリン様がユーリィ様のことを魔術道具の望遠鏡で見てしまったのです」
ふむふむ、なんか複雑な経緯があったわけだ。いや、別に複雑でもないか。
「それで?マリンちゃんはその後どうした?」
「マリン様はそれを見た後にエメラル様と私に「性欲処理この人にしてもらうことにする!」と、宣言なさったのです」
「ほ、ほう」
「その後、この城の半分くらいを破壊する喧嘩がありまして」
魔王の愛が重いのは前からなのか。ていうか、この城を半分壊す…?
「で?結果は?」
「エメラル様がマリン様を最上級魔法の連発でなんとか眠らせ、そのままマリン様をほぼ無理やり成長マユに閉じ込めました」
なんかマリンちゃんかわいそうになってきた。それって言うなれば争奪戦を力づくで勝負付けられたってことだろう。しかも年上。
魔王も大人気ないとは思う。
「よく怒らなかったな…」
「だから今からでも取り戻そうとほぼ毎日ユーリィ様にくっついているんですよ」
「なるほどな」
そういえば魔王とマリンちゃんの喧嘩忘れてた。
と、振り向いた時にはもう遅い。
魔王城。その城は日に日にパーツが新しくなる城だ。理由は言わなくてもわかるよな?
「改めて行ってきます!」
「それじゃ、じゃあな」
「「「「「行ってらっしゃいませ!!!」」」」」
結局、ウルスラかマリンちゃんに毎晩連絡をするというなことで落ち着いたらしい。それでもマリンちゃんは不満そうだ。
「お兄ちゃん!連絡してきたら飛んで行くからね!」
うん、来なくてもいいけどね。
そして小声で。
「ユーリィ様の部屋のシーツを変えなくて済む…」
ウルスラさん、ごめんなさい。
魔王城を出て1時間後
「ユーリ、楽しみましょうね!」
手を繋いで指を絡めてくる。
「そうだな、うん!」
そして歩き出した。目指すはハザラの街。魔法で姿を偽った俺たちは徒歩で向かう。
長い旅になりそうだ。
やっと始まった新婚旅行。
これからのいちゃラブに乞うご期待!