そこで彼が見たものは…?
魔王と一戦(性的に)終わったあと自分の部屋に向かう。今日は冷える。と、そこである物の前で足を止めた。
疲れてふらついていると、普段全く気にしない扉の後ろにある階段を見つけたのだ。
「なんだ?こんなところあったっけか」
デジャブだ。マリンちゃんが繭から目覚めた時もこんな展開だった気がする。
触らぬ神に祟りなし、って言うし、やめておこう。
通り過ぎようとした。しかし、気になる。
「うーむ…実は妹が二人いました、とかだったら本当に笑えないしなあ…」
3人の性欲処理をさせられ、しかも四六時中魔王とマリンちゃんともう一人に取り合いされる。
普通に考えたらウハウハだ。しかし、俺の息子は二人でとうに限界なのだ。よし、ここは魔王に聞こう。
魔王の部屋
「はぁはぁ…ユーリの汗が染み付いたベッドシーツ…!もう少し一人でシちゃおうかな…♡」
「おーい、魔王ー」
「ユーリ!丁度よかった!セッk」
「しない」
「じゃあ一人でシますから、それを見ていてくだs」
「しない」
「…声だけでも聞いt」
「しない」
「…」
「なあ、マリンちゃんと魔王って姉妹だよな」
「…マリンのところに行く体力があるなら私が襲います!3Pより二人で濃厚なやつのがいいですよ!」
「い、いや、もう妹とか姉とかいないよな」
「え?いませんけど?二人姉妹だけです」
「わかった!ありがとな!」
「ユーリ!部屋に帰る前にパンツください!」
「やだ、じゃあな」
もう姉妹がいないなら問題ない。
あとこの前盗まれたパンツは魔王の部屋からぐしょぐしょで出てきたので、盗られないようにタンスに鍵をかけている(これまで18個破壊されたが)。
俺は階段を下った。カビ臭い。
「う…酷い臭いだ…」
幸いすぐに部屋を見つけた。ゆっくり開けて、入る。
そこには、誰かの墓がある。
墓石にはこう刻まれていた。
第3代目魔王デラルス・ルビル
ここに眠る。
「…3代目魔王?」
今の魔王、エメは何代目なのだろうか。ここはご先祖様の墓だったようだ。
好奇心からの行動への罪悪感で浮かれた心が冷えていく。
その時、後ろから声がした。
「あーら♪可愛い子がきた♪」
「!?」
咄嗟に振り向く。しかし、後ろを向いた瞬間に体が全く動かなくなってしまった。
「金縛り…!?」
金縛りは初歩の魔法だ。俺も使うことはできる。大抵完全に動かなくできるような魔法ではない。今唱えても、動きを止められるのはネズミくらいだろう。
俺は今、ネズミのようにぴくりとも動けない。
俺にかけられたものが、高度な魔法を使う者による金縛りなのは間違いないだろう。
「エメ…か…!?冗談はやめろって!」
さっき向いていた墓側から声が。
「エメ?ああ、あの子のことかぁ、なーんだ、この魔力の質からして、あの子に挑みに来た勇者かと思ったらお婿さんなのね♪」
「あの子…?」
金縛りが解ける。
恐る恐る墓の方にまた振り向く。
そこには、魔王が少し色っぽくなったような女性が墓石の上に座っていた。
「初めまして♪デラルス・エメラルの母のルビル・エメラルです♪」
「…はは?」
「そ、母!」
どう見ても魔王より少しお姉さんの女性だ。
まあ魔王もかなり長いこと生きてるらしいし、成長が遅いのか見た目の変化があまりないのか、どちらかだろう。
「あの?なんでここに?」
「え?ふふ、死んだからよ♪それ以外にお墓に入る理由は無いでしょう?」
「…生きてるじゃないですか」
「これは無理やり魔法で肉体を創り出しただけ♪だからあと500年もしたら、誰かに魔力を分けてもらわないと朽ちてきちゃうの」
「500年…」
いちいちスケールが大きい。こんな時間軸にいては、俺なんてすぐに死んでしまう。
「というか、その、ルビルさんはネクロマンサーなんですか?」
「あら、お姉さんでいいわよ♪あと私は「元」魔王、この身体だったら前ほど力は出ないけどね、体に魂を入れるくらいなら楽勝よ♪作った体に魂を移し替えただけ」
「なるほど…?」
「あなた、あの子のお婿さんなんでしょ?お・は・な・し聞かせてほしいなー♪」
俺の顔の前2cm手前くらいに顔を近づけてくる。
なんだろう。この暴力的なまでの艶かしさ。
逃げられる気もしないし、ルビルさんの話も聞きたいから一応これまでのことを語ることにした。
3時間後
「ふふ♪なるほど?娘二人と毎日Hさせられてるんだー♪」
なんでこんなことを聞き出されているんだろうか。
「…興味あるんですか?こんなこと」
「顔真っ赤♪かわいいねぇ♪」
黙っていると、耳元で囁いてきた。
「ね、私、かわいい男の子だーいすきなんだよ♪」
「そ、そうですか」
「だ・か・ら、あの子には内緒で、ちょっとだけ、シよ?」
腕を絡めてくる。
さっきまで魔王に絞られまくっていたのに、魔王より大きめの胸が当たって…。
いやいや、ダメだ。この前魔王に「浮気したら、殺しますからね?」とか言われたばっかりなのだ。
「そ、その、エメがいますから!」
「大丈夫、お姉さんならあの子よりもずっとHで、変わったことできるから、ね♪」
「ダメですって…」
「かわいいっ♪ユーリィ君、あなたはかわいすぎる罪で、私に無理やりされちゃう刑に処しまーす♪」
目が光る。その瞬間、体がまた動かなくなる。
「ま、待ってください…!」
「じゃ、服脱ぎ脱ぎしましょうねー♪」
ルビルさんが俺の服に手をかけた瞬間、入ってきた扉が蹴り飛ばされて、外れた。
「お母さん…何してるんですか?」
「ん?つまみ食い♪」
「ま、魔王!これは違うんだ!その!」
「ユーリ、言ってくれたらシてあげたんですよ?」
「まあまあ、身体で語り合うのが家族でしょ?ユーリィ君もお姉さんのおかげですっごい元気なんだから、仲良く話し合いましょう♪あーん…はむっ」
「ダメです!お母さん!勝手にユーリの咥えないでください!」
「んぐっ、ちゅぱっ…ふふ、燃えてきちゃった♪」
5時間後
結局魔王に絞られ、魔王が3発出されてふにゃふにゃになったところをルビルさんが取り押さえて、ルビルさんに2発出させられた。
というわけで空気がめっちゃピリピリしてる。
「ユーリ?なんでお母さんの駄肉で擦られて出してるんですか?」
「ボリュームが違うのよ♪」
「…」
「そもそも!この部屋にユーリ連れ込んだのはお母さんでしょ!」
魔王がヒートアップしている。止めなければ。
「魔王、ちがうんd」
「ばれちゃった♪」
ルビルさんがぺろりと舌を出す。
「え!?」
「ユーリが通る時にフェロモンで扉の方へおびき寄せて、入ってきたときに隠れて不意打ちしたんですよね?」
「僅かな魔力痕からそこまで見抜くなんて…成長してくれて、お母さん嬉しいっ♪」
超不機嫌な魔王に対して、ルビルさんは相変わらずのらりくらりとかわしている。
「なんでこんなことしたんですか?」
「だってぇ…美味しそうな匂いと溜まりに溜まった性欲がおびき寄せてくださーいって私に訴えてきたんだもん♪」
「だもん、じゃありません!お父さんが泣きますよ!」
「お父さんは内気で、襲ってほしいんだろうと思って毎日死ぬ寸前までHしてたんだけど…」
「逃げられちゃったんですよね…」
「不思議だよね…やっぱり魔法催眠プレイとかSMは辛かったのかなあ…男心は難しいわ…」
恐ろしい性癖。
お父さんめちゃかわいそう。
「いや、それもあるけど、そもそも死ぬ寸前まですることが…」
「え?ユーリ、今度魔法催眠しようと思ってたんですけど…」
!?
「私も混ぜてもらおーっと♪」
「お母さんはダメです!」
ヒートアップしている。
「じゃあ俺はそろそろ帰るんで…」
「えー、もっとお話しようよー♪」
「そうです、帰しません」
「え?」
「私とお母さん、どっちがいいんですか?」
「そ、そりゃエメだってば」
「ふうん?妬いちゃうなあ♪」
「元から私のものですし、妬くもなにもないですけどね?まあ、いいですよ、証明してください」
「え?証明?」
嫌な予感だ。
「今からお母さんが20分責めます、一回出すごとに私と10回ヤりましょう、最高の提案です」
「あら♪素敵な企画ね」
「あ、もちろんユーリの聖水は私がもらいます」
「えー、そんなのやだよー」
「とにかく、それでテストします」
「お、おい、俺を信じてくれないのか!?」
魔王は全く怯まない。
「信じてますよ?出さなかったら、魔法で催眠して、脳みそから直接快感のショック与えてあげますね、ご褒美です、そのあと50回くらい私とシてもいいですよ!」
「シたいだけだろ!」
「お母さん!やっちゃってください!」
「もう逃げられはしないからね♪ユーリィ君♪」
「だ、誰かッーー!」
聞こえるはずはない。
俺は魔物の巣に、自ら飛び込んでしまったのだ。
その日結局ルビルさんに骨までしゃぶり尽くされました。
次の日魔王に肌がふやけるまで全身舐められました。
お母さん登場!
勇者とヤるためには手段を選ばぬ魔王。しっかりマーキングはしてますけどね。
次回から少しの間のお話はこれまでとはややテイストのちがうものになるかも?