新キャラ登場です。
「失礼します、新しくこの会社に勤めることになった、ユーリィ・グレイです!」
オフィスに声が響き渡る。
いや、ここはオフィスと言えるのだろうか。
「奴隷さ…こほん、ユーリィ様、よくぞいらっしゃいました」
「お、お願いしますぅ…」
まだ日は高いというのに、その広い部屋には二人しか人がいなかったからだ。
「…社長、なんでこんなに人が少ないんですか?ヘイジから聞いた話ではもっと人がいたと思うんですが」
社長こと、ミラ=ワイルが言った。
「ふふ、なぜかみんな人間界や魔界の別支店に転勤になってしまいましたわ♪」
「…」
ゲンナリしてもう一人に目を向ける。
青く透き通った体に、端正な目鼻立ちが特徴的なスライムだ。
「あの、名前は?」
「わ、私はクララです、よ、よろしくお願いします」
とても緊張した様子でぼそぼそと喋るクララ。
すると、ミラが。
「スライムは奴隷魔族、この会社で働いている彼女は元貴族でしたが、あまり出しゃばり過ぎるために征服されたのですわ」
「…」
クララは黙っていた。が、たしかにその目はミラに敵意を持ったものだった。
「く、クララ」
「さ、仕事に戻りましょう、今日は仕事の後、新人歓迎会でパーっとやりますわよ!」
「はいはい…」
仕事は思いのほか単純だった。
金属製のキーボードを指示されたとおりに押し、印刷された紙をまとめてクララに渡す。
ミラの時折のセクハラ(隣に腰掛けてきて耳や頰を舐めたり、あちこち触ってくる)さえ気にしなければ、普通の会社だった。
一つ、クララの仕事の多さに比べれば。
彼女は口も聞かず、紙に判子を押し、打ち込み、書き込み、明らかにミラや俺の数倍働いていた。
奴隷制度は人間界にもあった。が、それはずっと前に廃止された。
クララは本当に奴隷として扱われているのだ。
その事実は、ミラが当たり前のように仕事や雑用を押し付ける態度からして明白だった。
呑み屋「ナンブ」
「新しい奴隷さんの入社を祝して!乾杯!」
「…ミラ、いきなり飲み過ぎだぞ」
「…」
疲れた顔のクララ。
彼女は形だけお酒に手をつけてはいるが、暗い顔で俺とミラをじっと見ている。
「奴隷さぁん…今日泊まっていきませんこと?」
「酔ってるのか?またエメに処刑されるぞ」
「うふふ…そんなこと気にしませんわ、あなたが妻帯者でもお構いなしに手に入れてみせます!んっ!ふぅ…んッちゅッ…♡」
急に叫ぶなり口づけをしてくる。
酒臭さと魔王とはまた違う唇の甘みが口に広がる。
「んぐッ!んふッ!はぁっ!」
何とかして押しのけるが、押し倒す勢いでしなだれかかってくるので逃げ出す。
「ちょっとトイレ行ってきます!」
「あ、逃がしませんわよ…」
「…」
何とかトイレに逃げ込む。
個室で座っていると、指輪が光った。
魔力を通すと魔王の声。
「ユーリ?聴こえていますか?」
「ああ、どうした?エメ」
「んッ♡え、えへへ、ユーリと一緒に話したくて…♡あっ…い、イきそ…」
水音が聞こえる。
そして熱い吐息が指輪から出てきそうだ。
「エメ、今何やってるんだ?」
「え?オナn…ちょっと運動を…」
「エメ、お前な、そんなことやってたらウルスラに怒られるぞ」
「仕事はきちんとやりましたし、ウルスラは今頃食器を洗っていると思いま」
「エメラル様、食後のデザー…ト…」
ウルスラの声。
「え!?う、ウルスラ!今は食器洗いの時間じゃ…!?」
「…エメラル様、ユーリィ様のいない間に禁欲修行をなさるのではなかったですか?」
「うっ…わ、私に禁欲を求めてはいけません、自然の摂理です!愛しい人を思い浮かべてオナ○ーして何が悪いんですか!?」
黙って魔力を断つ。
「はぁ…やれやれ…」
用を足すべくズボンとパンツを下ろす。
座って用を足していると、扉の開く音がした。
「よし…戻るか…」
立ち上がってパンツを上げる…その前に。
べちゃっ、と水色の粘液が俺のモノを覆った。
「…!?」
天井を見上げる。
そこには、気持ちが悪いほどの笑顔を浮かべ、下半身を不定形にしたクララが天井に張り付いていた。
「お、お話できますかぁ?奴隷さん」
店の裏
「…」
「ふふ、や、やっと手に入れた、奴隷…ふふ…」
スライムは上位種になると肉を溶かして吸収する。
俺の股間に生で貼り付けられたソレは、クララが思うがままに蠕動していた。
「私とついてこないと、それ、溶かしちゃいますよぉ?洗っても取れませんしねぇ」
そうして連れて来られた俺は、彼女に言った。
「…何をしたら取ってくれるんだ」
「協力してください、私に」
「協力?」
その水っぽい腕を俺の頰に這わせる。
「あの性悪吸血鬼からあなたを奪ってぇ…あいつに負けを認めさせるんです…」
「恨んでるのか?ミラのこと」
すると彼女は態度を一変した。
「誰が喋っていいと言いましたかぁ?あなたは私の奴隷なんですよ、ご主人様は、わ・た・し」
張り付いたスライムがぐにぐに動く。
「っ…!」
「え、えへへ、あなたの奥さんも、社長も知らない、あなたは私に犯されているのを…」
「…」
睨みつける。
すると彼女はそれが気にくわないようで、スライムとはとても思いがたい力で壁に叩きつけてきた。
「なんですかぁ?その顔?奴隷のくせに…」
「ミラと同じことをやってるんだぞ、これは」
「ふん、仕方ないですねぇ、奴隷の先輩として、一から奴隷の心構えを教えてあげますよぉ…」
彼女は俺の胸のあたりに、腕から這わせたスライムを貼り付けて言った。
「この飲み会の後、私の後をついて来なさい?いい子に育て直してあげる…♡」
その嗜虐的な笑みは、逆らうこと自体を否定していた。
スライム登場!
クララの体質は、体の伸縮自在なのとラジコンのように分離したスライム片を動かせます。
遠距離管理スライムオナ○…欲しい…。
次回はお楽しみのお仕置き編。