Everyone lies.And it's the truth.   作:Koy

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case:0 ~Everything must have a beginning~

11年前。

それは、とある少女と始めて出会った記憶。

 

当時の自分は、まだ子供で。父に連れられるがままについてきた。

豪奢な造りの廊下を歩いていくと、その先に大きな扉の付いた部屋があった。

ノックをし入室の許可を貰うと、父は入っていく。

自分も続けて入ろうとすると、父に止められた。

 

しばらく父は部屋の中の人物と話していたが、やがて自分を呼ぶ声がした。

先ほど止められたせいもあってか、おっかなびっくりと部屋へと入る。

 

部屋の主は、自分と同い年くらいの可愛らしい少女だった。

 

金色の髪に、蒼い瞳。華奢な体つきは、まるで精巧な人形を思わせるかのよう。

「無垢」という言葉が、これ以上なく相応しいと思った。

 

……幼かった頃なので、彼女を見て一瞬心臓が跳ね上がりそうになった。それくらいに、彼女は綺麗だった。

部屋に入った自分を見て、キョトンと首を傾げる仕草をする。

何をしても様になるとはこのことかと、幼い自分は理解した。

 

そんな少女に対し、父が自分を紹介した。

父も、少女のことを自分に紹介してくれた。

……まあ、冷静になって考えてみれば。この城にいる子供となると、自分のような見習いか、王族の子のどちらかということになる。

 

そして。そんな彼女が、プリンセス・シャーロットであると気づいたのは、彼女に見蕩れていた自分を父が小突いたときだった。

 

慌てて謝罪し、自己紹介をする。

その間。プリンセスはコロコロと笑っていた。

恥ずかしいところを見られてしまった。そう内心で反省しながら、それでも目の前の彼女の美しさに目を奪われてしまう。

 

しばらく父とプリンセス。そして自分の三人で話をしていた。

すると、父が外にいる護衛の人に呼ばれた。

そのままプリンセスに一言断りを入れ、席を立つ。

残されたのは、自分とプリンセス。

何を話そうかと考え、プリンセスの方を見る。

プリンセスは相変わらず笑顔だ。先ほどと違って、いくらか余裕を持ってその笑顔を見ることが出来る。

 

このときの自分は、まだ幼いが故に彼女のそれが作り笑いだということには気づけないでいたが。

それから父が戻るまでの間。プリンセスと話をした。

 

自分のこと。プリンセスのこと。最近何があったか。何が好きか。趣味は何か。

そんな他愛の無い。特に面白みもない話をしていた。

その後。父が戻ってくると、プリンセスと共に部屋を出る。無論、自分もだ。

どうやら稽古事のようだ。

 

この日の稽古はピアノ。

椅子に座り、鍵盤を弾き始める。

それは。まだ洗練途中、といった音ではあったが。それでも、自分が聞いている分にはとても綺麗で、滑らかな音。

その音に聞き惚れていると、不意に。傍に立っていた父が自分を呼んだ。

 

父の視線は、ピアノを弾いている彼女を向いている。

そんな父が自分に語る。

 

『あの方が。お前が仕える姫君(プリンセス)だ』

 

仕える、その言葉を聞いて。自分は身を固くする。

そんな自分に気づいたのか、父は優しく頭を撫でる。

 

『大丈夫だ。まだお前には覚えることが沢山あるが、これからちゃんと覚えていけばいい』

 

そう語る父の表情はとても穏やかで、それでいて。何処か厳格さを秘めていた。

その表情に、こちらも釣られて緊張してしまう。

ふと。視線を戻した先に、プリンセスがいた。

先ほどと変わらず。平然と難しい練習曲(エチュード)を弾いている。

まだ自分と歳も変わらないのに、そう考えながら。その音を聞いていた。

 

……それと同時に。プリンセスの表情にも見蕩れてしまっていた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日のスケジュールを全て終えたプリンセス。

傍から見ると、余裕の表情で慣れたといった風だろう。

 

けれども自分には。淡々と、まるで機械のように動いているようにしか見えなかった。

事務的に。機械的に。与えられたことだけをしていく。『プリンセス』という名の機械そのものだった。

 

部屋に戻り、父が淹れた紅茶を飲む彼女。

仕草は優雅で気品溢れるものだ。それは、型に嵌りすぎていて恐ろしいくらいに。

と、父が再び外で話しこむ。

部屋の中に、再び二人きり。

とはいえ。決してやましいことはない。というより緊張感でそれどころではない。

そして。カップをソーサーに置く音で我に返る。

見ると、プリンセスがこちらをじっと見ていた。

 

「えと……何か、御用でしょうか?」

 

粗相をやらかした自覚は無いが、何か見えないところでやらかしたのかもしれない。

そう考えていると。プリンセスはちょいちょいと、手招きをする。

傍に寄ると、そのまま椅子に座るように促してきた。

 

一介の執事見習いがいいのだろうかと一瞬思ったが、プリンセスが笑顔で勧めているのは断りづらい。というより断れない。

恐る恐ると言った風で、椅子に腰掛ける。

おそらく。傍から見れば滑稽な様子だったのだろう。プリンセスは笑っていた。

だからつい、子供心ながらに反論してしまった。

 

「わ、笑わないでくださいプリンセス……っ」

「ふふ。ゴメンなさい」

 

流石に恥ずかしかったので、顔を俯いてしまった。

すると。コトン、と何かがテーブルの上に置かれた。

見ると、白と黒の格子模様が描かれた盤が置いてあった。

傍らには駒。つまりチェス盤だ。

プリンセスの方を見ると、相変わらずにこやかに微笑んでいた。

 

「チェス、できる?」

 

そう聞いてきた。

その言葉に、軽く頷く。

チェスは今や欧州の娯楽の一つだ。それは王室でも変わらず。芸術と分類する者も少なくない。

当時の自分は、そこまでの詳しい知識は持っていなかったが。父より教えられて、並のプレイヤー程度には指せるだろうという自負はあった。

が、プリンセスはそれを聞くと、さらに微笑む。

 

「ふふっ。私も自信あるよ」

 

そういいながら、駒を配置していく。

すぐに初期配置を並べ終えると、プリンセスはにこやかな笑顔のまま、こちらを向く。

 

このときにようやく。ああ、こっちは素のプリンセスなのだなと感じ取れた。

そして。自分もいつの間にか緊張は解け、普通に笑えるようになっていた。

 

「では。プリンセスが先行で」

「それじゃあ。失礼」

 

対局が始まった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

結論から言うと。自分が勝った。

圧勝、というほどではなかったが。どちらかといえば辛勝だろう。

プリンセスも強かった。ともすれば、負けていたのはこちらだったのかもしれない。

 

……が。ここで問題が一つ起きた。

プリンセスは、チェスの盤面をじーっと見つめていた。

どうあっても結果は変わらないのに、まるで念じれば駒が動くと信じているかのように。

 

「あの……プリンセス?」

「……強いんだね」

「え、あー……はい。父から教え込まれまして。いつの間にか……」

 

尚。その父とは現在3:7という勝率。勝ちを取れるようになったのは最近ではあるが。

と、未だ盤面を睨んで…………ではなく見つめているプリンセスであったが。ここで父が戻ってきた。

随分長いこと話し込んでいたと思っていたら、その顔は苦笑……ではなく。笑おうとして必死に取り繕い、結局笑えなかったといった風。

そしてようやく。自分が誰とチェスを指していたのかを思い出した。

 

……普通にここはプリンセスに勝たせるようにするのが普通じゃないか……?

 

仮にも王族相手に全力で負かすとか何をやってるんだ自分は……!

父が乾いた笑みを浮かべつつ、プリンセスに平謝りしていた。

釣られて自分も椅子から降り謝罪をしようとしていたが、プリンセスが待ったをかけた。

 

「いいの。楽しかったから」

 

そう言った。

そうこうしていると、自分たちはこれで離れることになった。

 

去り際。プリンセスが近くまで来た。

 

「――また、相手してね?」

 

そう、囁くように言って。再び戻っていった。

 

返事は、し損ねた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

しばらくして。自分がプリンセスの正式な付き人になることになった。

歳も同い年で、プリンセスとも打ち解けやすいだろうと。

実際は。自分の父が彼女の父の執事をしているからその縁もあるのだろう。

 

とはいえ。別段特別なことをするわけではない。

スケジュールに関しては前以て別な人間が知らせくる。自分はそれに対応し、プリンセスの後をついていくだけ。

ようするに。プリンセスの暇な時間をお前が相手していろということなのだろう。

 

ゆくゆくは自分も大人となり、彼女の執事としての任を任されるようになるのだろうが。今はまだ子供故に、遊び相手をしていろということなのだろう。

 

そして実際に。プリンセスは時間を見つけては自分に対局を申し込んできた。

そのたびに断ろうとするのだが。一緒にいる時間に比例して段々と視線が鋭くなってくるので、受けている。

……以前の失敗から。気づかれぬように手を抜こうとしていたが。どうにもプリンセスの勘の鋭さは馬鹿に出来ないらしく、手を抜こうとするたびに無言の圧力を受けている。

 

なので。常に本気で戦うことを強いられる。するとどうなる?

……自惚れるわけではないが。こちらの勝ちが決まる。

いや。別にプリンセスが下手というわけではないのだが。

 

ただ。それでも一時。あの息の詰まるような空間から抜け出せているのなら、幸いだと思いたい。

 

そして、

 

「はい。チェックメイトです。プリンセス」

「…………むー」

 

自分と同い年の、相応の少女の顔を覗かせるこのときが。自分にとっての楽しみでもあった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

プリンセスの傍にいて、一年ほど経つ。

相変わらず。語学・音楽・歴史等々。学ぶべきことが沢山ある。その時間も増えた。

一方で自分の方も、少しずつ知識と経験を増やしていった。

……この頃には、二人でチェスをすることもなくなっていた。

最後に指したのは、もう半年以上も前のことだ。

というより。プリンセスの方が対局を断っている。

まあ確かに。負け続けもここまで来れば嫌になるだろう。かといって手を抜けばそれはそれで不機嫌になる。

 

一緒にいても、あまり話さない時間も多くなってしまった。

そんな折。プリンセスが逃げたという話が広まった。

丁度その時間。自分は父に呼ばれ席を外していた。護衛の者も問題ないと言っていたので安心しきっていた。

 

すぐさま傍付き全員でプリンセス捜索が始まった。

 

無論。自分も捜した。

部屋。レッスン室。学習室。書庫。

室内の思いつく限りを探したが見つからず、外に出てみることにした。

 

外でも数人の使用人がプリンセスを捜している。

中庭にも、裏庭にもいない。まさか外に出たのでは、という噂も広がる始末。

不安は広がる一方で、嫌な想像ばかりが膨らんでしまう。

心臓が早鐘を打つ。呼吸が荒くなる。思考は回らず、血液の流れが速くなる。

 

ふと気がつくと。城の裏手の方まで来てしまっていた。

もう誰かが探したあとなのか。それとも。こんなところには来ないという考えからなのか。周りには誰もおらず、自分一人だけだった。

表の騒ぎはここまで聞こえておらず、まるで。自分一人だけ逃げ出したような錯覚に陥った。

かぶりを振って、プリンセス捜しに戻ろうと踵を返すと。近くから草を踏む音がした。

 

音のするほうへ近づく。

 

プリンセスがいた。

 

それも二人いた。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

……?

 

最初は、一体何事かと思った。

プリンセスを発見したと思ったら、プリンセスがもう一人いたというのだから。

いや。正確には、プリンセスと同じ顔をした誰かがいた。

 

顔も。髪の色も。瞳も。背丈も同じ。

唯一違うのは服装くらいということ。

 

…………一体何処から。

 

布製の帽子(キャップ)に、サイズの合っていない外套。所々についている染み。

服装を見るに、おそらくは外の人間だろう。

二人が通ってきた場所を見ると、古い井戸がある。

その先。壁の裂け目があった。

少し離れていて見えづらいが、外の光が見える。おそらくそこを通って城内に入り込んだのだろう。

見ると、プリンセスはいつの間にかもう一人の少女を庇うようにして前に出ていた。

 

「……っ」

 

それは。プリンセス自身でも分からなかった行動だろう。

だから自分は、

 

「……こっちです」

「えっ……」

「早く。誰か来る前に……そっちの子も一緒に」

 

何も言わずに、ただ道案内をしようと思った。

そのまま。誰にも出くわさず城内に入ることが出来た。

人が外に出払っているのもあるが、自分が使ってきた道があまり人には知られていない部分だからだろう。

一緒についてきた子は、辺りをキョロキョロと伺っている。

プリンセスはそんな子を見ながら、時折。自分の方にも視線をやる。

 

「あ、その…………あの……!」

 

プリンセスが何か言おうとしたその瞬間、くぅ、という小さな音が響いた。

見ると、連れてきた少女が顔を赤くしてお腹を押さえて向こうを向いていた。

 

一気に、場の緊張感を持っていかれた。

 

「……誰にも言いませんよ」

「えっ……?」

 

ふと、そんな言葉を口にしていた。

 

「ここでのことは。誰にも言いません。その子のことも……貴女が、何をしようとしていたのかも」

 

あの古井戸。もうとっくに枯れていて、放置されていた。

そんな場所に、プリンセスが一人で行く理由が無い。逃げていたのだとしても、もっと別の場所がいくらでもあったはず。

もしかしたら、プリンセスは……

 

そう考えてしまい、すぐさま思考を切り替えた。

 

「とりあえず。何か持ってきます」

 

その子の分も、といって自分はその場を離れた。

 

持ってきたお菓子の殆どはその子が食べてしまった。

……一応。紅茶の用意もしてあったんですが。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

プリンセスと同じ顔の少女は、名をアンジェというらしい。

それからも、アンジェは時々。壁の裂け目を使いプリンセスと会っていた。

 

プリンセスは、以前のような息の詰まるような表情をすることが少なくなり、今ではよく笑顔を見かける。

未だ、自分もプリンセスも勉強することが多いが。それでもなるべくアンジェとの時間を作っていた。特に、プリンセスは。

自分はというと。特に今までと変わりは無かった。

ただ。アンジェという少女が加わり、お茶の時間の他にも二人の相手をする時間が増えた。

 

遊び相手。話し相手。時々、二人揃って童話を語ってほしいと頼んできたときもあった。

……本当のところ言えば、読み聞かせは苦手な分野ではあるが。プリンセスの頼みとあれば断ることも無かった。

 

語り終えると、二人はそれぞれ別な表情をしていた。

 

アンジェは初めて聞くものだったのか。「続きは? 続きは?」とせがんでくる。

プリンセスは聞き慣れた物語だったためか、自分の読み方に駄目だしをしてきた。

 

「なんか、棒読みー」

「うっ……申し訳ありません……」

 

自分でも内心、もう少し読み方があったのではないかと思うが。この頃はまだそれを考えるだけの余裕を持てなかった。

でも、とプリンセスは続ける。

 

「面白かったよ」

「あの……それはどういう意味で、でしょうか」

 

顔を逸らされた。

その様子がおかしかったのか。アンジェが吹き出す。

それに釣られて、プリンセスも笑い出す。

いつの間にか二人で大笑いで、自分も遂には苦笑いではあるが。笑ってしまった。

 

……今にして思えば。あの頃が一番楽しかった。

 

時々。自分に黙って服を取り替えたり、時には二人一緒の服を着て自分にどっちがどっちかを当てるゲームをした。結果はこちらが毎回間違えてプリンセスとアンジェに散々弄られた。

 

プリンセスがアンジェに文字や譜面の読み方を教えていることもあった。自分がそのたびに紙やペンを用意していた。

 

時には二人がピアノの連弾をすることもあった……全くのバラバラではあったが。とても楽しそうだった。

途中から。自分も楽器を持ち出して弾いてといわれたが。

 

あるとき。アンジェがこういった。

 

「ねえ、――! 王女様! 私たち友達になりしょう!」

 

その言葉を聞いて、プリンセスは表情を曇らせる。

その後ポツリと呟くように言う。

 

「私は、つまらない子だから」

 

だから、友達になっても面白くないと。

けれども。アンジェはすぐに否定した。

 

「ううん、楽しい! だって私たち。正反対だから!」

 

反対だから、一緒にいて楽しいと。アンジェはそういった。

流石にプリンセスもこの返しは予想外だったのか、しばし呆然としていたが。すぐにいつもと同じように、明るい笑顔になった。

花の咲くような、プリンセス本来の笑顔に。

 

微笑ましく見ていると、アンジェとプリンセスはじーっとこちらを見つめてきた。

 

「……あの。私も、ですか?」

「うん。だってそういったじゃない。――も友達になろーって」

 

確かに言った。正直、社交辞令の類で。本命はプリンセスだと思っていた。

自分は、ただ仕える人間。

主の背後に控え、目立つことの無い人間だ。

それでも。彼女は友達になりたいといってくれた。

 

「……アンジェ。僕と居ても楽しくないよ。それこそ。僕はつまらない人間だよ」

「もーっ! ――まで同じこと言う!」

 

そういうとアンジェは、自分とプリンセスの腕を引っ張って自分の方に寄せる。

 

「私はね。二人と一緒に居るとすっごく楽しいの」

 

毎日が輝いているのだと、彼女は言った。

それを言われたプリンセスは、少し照れ臭いようにはにかむ。

 

「だからね。二人と、ちゃんと友達になれたらもっと楽しいって。そう思ったの」

 

そういって自分を見る。

反対側からプリンセスも見ていた。

流石に。二人の視線から逃れることは出来なかった。

 

「……その。こんな僕でいいなら……なって、くれる?」

「うんっ!」

 

アンジェは屈託の無い笑顔で頷く。

その表情の変化に自分もいつの間にか笑ってしまう。

と、見ると。反対側のプリンセスから手が差し出されていた。

 

「……? あの。プリンセス?」

「手、繋ごう?」

「えと。それは、何故?」

「だって。こうすれば。離れないから。三人ずっと一緒でしょ?」

 

そういって、手をこちらに出してくる。

一瞬、取っていいか迷った。

しかし、

 

「ねっ? 友達になろう? ――」

 

そうプリンセスに言われた。

自分も、ぎこちなく手を握り返す。

 

そして、

 

「せーのっ!」

「せーのっ!」

 

プリンセスとアンジェは、同時に自分を引っ張った。

流石に二人同時に力を加えられては抗えるはずも無く、自分は二人と一緒に地面に倒れこんだ。

その際。二人が怪我をしないように自分が下になりながら。

 

三人揃って。青空を眺める。

 

「――――ふふふっ」

「ふふっ」

「……ははっ」

 

途端に、何故かおかしくなり。三人で笑い出した。

 

…………ああ。楽しい。

 

そう。心の底から思える時間だった。

 

 

 

――――――あの日が来るまでは。

 




やあ (´・ω・`)
ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。









どうもKoyです。
いきなりのバーボンハウスですまない。
更新全然していなくてすまない。

ただ。書きたい衝動には逆らえないんだ……!

多分。続くよ……? だから、連載にしてある。

それでは。
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