ライダーとシンジの運命やいかに。
3話
「 うええ...気分悪ぅ... 」
ランサーにおぶられてシンジの指定したチェックポイントに到着したユウサクがダウンしていた。
「 うるせえ!文句言うな!俺だって野郎なんざ担いで走りたくねえ!」
「 ほらそこ喧嘩しない!
ユウサクはB_RAVEを近くに
引き寄せる準備!
ランサーは私と一緒に黙って来
る!」
空に浮かぶ太陽を見て凛が言った。
「 なんだかヤな予感がする。」
「 ああ?なんだソリャ? 」
顔をしかめるランサーの疑問にはこたえなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「 随分と抵抗したみたいですが ここで貴方達は終わりです。我々財閥の邪魔はさせませんよ 」
「 シンジ早く逃げて!!!英霊のボクなら時間を稼ぐくらいならできるよ!! 」
「 こいつ相手に逃げてる隙があるならとっくに逃げてるよ...!」
シンジは泣きじゃくりながらそう言った。
〜〜〜今から10分前〜〜〜
「 よし!隙あり!!!
ライダーの宝具は一時的にサーヴァントの足を霊体化させる効果がある。
そう、ライダーの狙いはセイバーを倒すことではなく、足止めすることにあった。ライダーの持つ槍はセイバーの脚に直撃し、足止めは成功したかのように思えた。
だがそれは叶わない。
「フンッッッ!!!!」
セイバーが持つ大剣の一振りでライダーは壁に吹き飛ばされる。セイバーの足は霊体化はしていなかった。
なんでだ...?なぜこいつはライダーの宝具をマトモに受けても動ける...?
セイバーの大剣の一振りで吹き飛ばされながらも、ライダーが幻獣を喚ぶ合図である口笛を吹く。
「ヒッポ!!!!!!シンジとバーサーカーを連れて逃げて!!!!!」
幻獣はバーサーカーをかかえる少年に向かう。それを見たセイバーは咄嗟に大剣を構える。
「我が不滅の剣が持ち得る聖なる加護よ。我に力を与え給え。」
耀く不滅の聖剣《デュランダル》
大剣から放たれる光の一閃がコンテナごとヒッポグリフを包み、幻獣ヒッポグリフは成す術もなく消滅する。
圧倒的だ...こいつは...俺らが敵う相手なんかじゃない...絶望的な状況に泣き目になる自分が更に悔しくて、ついに涙は頬を伝った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ランサーアレよ!!!アソコ!!」
「ああ...わかってらぁ...」
大柄の大剣を構えた男と破壊されまくったコンテナ、血濡れの女狐を抱えた少年とボロボロのライダーは嫌でもランサーと凛の目に入った。
「セイバー後は頼みましたよ。私は先に帰ってますから」
「 ああわかった。後で酒盛でもしようや」
セイバーのマスターは一瞬にして消えた。
「なるほどあちら側のマスターもなかなか賢いってわけだ」
ランサーが朱い槍を構えながら言う。
それに答えるようにセイバーが言う
「上からの命令でな。レジスタンスの鼠は1人残らず殺せって指令だ。」
「だがランサーあんたは鼠じゃない。俺にはわかる。俺にはアンタが戦を好む獅子に見えるぜ。」
セイバーが煌めく大剣を構える。
「お世辞貰ってるとこ悪いんだがな生憎俺は獅子っていう柄でもねェよ」
「 猛犬で充分だ 」
2人の戦士が衝突する。
戦いの火蓋は切られた。
ーーーーーーーーーーーーーー
「鈴木康史いっきまーす!!!!」
凛が不在の司令官席で妙なひよこ頭の男が奇声をあげていた。
「オイ何をやってんだテメェは...」
ひよこ頭の男はアサシンに司令官席を無理やり追い出されていた。
「オイ焼肉大好き焼肉太郎。司令官の我様に逆らうつもりか?」
「まず俺は焼肉太郎じゃないし、後お前司令官じゃなくて凛に合成獣の実験体と間違われて回収されたただのおっさんじゃねえか」
「真実を言うなよ...真実は時折鋭い針のように俺の心をも貫く」
「うわーやっぱこいつうぜえわマスターこのひよこ頭捨ててきていい?上空5000mから」
「構わんぞ。ウザいうんこ製造機だしなそいつ」
「こういう時は伝家の宝刀のアレだな。。。よしっ!すいまっせんしたー!!ってアレ?痛い痛い蹴らないでよちょっ!サーヴァントの本気の蹴りはヤバイって!」
清々しいほどのDOGEZAをしながらリンチを受けるひよこ頭を横目に見ながら、私はキャスターに質問をする。
「あの...あの人達が死ぬってどういうことです?」
「私は諜報が得意なサーヴァントでね。敵の情報を盗み出したりするのを役割としている。」
「そこで盗み出した情報からある種の推理...考察というものを行なった結果その結論に至ったというわけさ」
回りくどい言い方するなこいつはなんて思った。まるでなんかの物語の人物のようだ。なんだろうこの感じは。
「おそらく彼らが今戦っているサーヴァントの真名はローラン。シャルルマーニュ十二勇士の1人。不滅の聖剣デュランダルで有名な騎士だ。」
私は唐突な告白に驚く。横でハンバーガーを食べているセイバーも手を止めた。
「なぜ英雄の真名を突き止められたのか!?みたいな顔をしているね。いい。実にいいよ。その顔は。私の好物だ。では説明しよう。まず彼らの行動時間だ。彼らは夜を絶対に避ける傾向にあった。この時点でまず彼がどんな英霊かは絞られる。昼を得意とするか。あるいは夜を避けているかのどちらかだ。前者ならば避けるという真似はしなくていい。得意なだけで苦手ではないからだ。だが後者は違う。事情があって昼しか活動できないんだ。
だが彼はある一定の条件で夜も活動することがあった。そう!月が見えない夜の日だ。この日は彼は行動していたんだ。つまりこの英霊は「夜」を避けるのではなく、「月」を避ける英霊。
月に狂う逸話を持つ騎士つまりローランという答えが出たわけさ。」
途端に始まった推理ショーにも驚いたが、それと同時にこの紳士に妙な親近感というかデジャヴを覚えた。
なんだこのむず痒い感覚は...
「もっと君と長話したいところだけどそろそろみたいだね」
紳士はこちらを真っ直ぐ見て告げる。
「そういうわけだ。彼らを助けてやってくれないか?私としても彼らがいないと寂しくなりそうでね。少し嫌なんだ。」
「君達なら彼らを助けられると信じている。頼んだよ。」
「はい。わかりました。」
「ハハハ実にいい返事だ。」
セイバーがこちらを見て笑ったような気がした。
飛行艇を降りて目標のチェックポイントへ向かい、彼らに恩を返す。
これが今の私の使命...
「マスター乗れ。」
黒々としたバイクに既にセイバーがまたがっていた。え、まさかこれは
「もちろん二人乗りだ。しっかり捕まれよマスター」
2人を乗せた 黒いバイクは物凄い騒音をたて飛行艇を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーー
「シロウ...シロウ...!起きてください!」
「んん...もうこんな時間か...」
どうやらオレはキャスターに膝枕する形で、昼寝をしていたようだ。
「ごめん...足が疲れたんじゃないか?」
「いえ...シロウ相手であれば苦痛でもなんでもありませんよ...寧ろ寝顔が見れて幸せでした。」
「 またそんなことを言ってオレをからかう。」
「い、いや!?からかってなんか...」
金髪の美少女は赤く頬を染めた。
その様子に思わず見惚れた。
この少女の切なる願いを叶えてやらねばという思いはいっそう強くなるばかりだった。
「もうそろそろですか...」
「財閥のマスターの集合は」
惚気ていたキャスターもその言葉を聞いて顔が強張る。
「キャスター行こうか」
「オレ達の戦いに」
3話 END
次回は財閥のサーヴァント達の紹介
そしてローランとのバトル決着的な感じをやっていこうかなと思っております
material
財閥のセイバー/レオナルドヴィスタリオハーウェイ
スキル
勇猛A
狂化C(ただし条件付き)
戦闘続行B
聖剣の加護EX
宝具
煌めき、輝く不滅の聖剣(デュランダル)
三つの聖剣の加護を持ち
一つは、あらゆる魔を跳ね返す加護
一つは、絶対に剣が刃こぼれしない加護
一つは、一つはあらゆる物を断つ加護
である。
また不滅の聖剣そのものが魔力炉となっており、実質単独行動レベルA+並みの魔力を聖剣に宿している。
真名 ローラン
シャルルマーニュ十二勇士最強の騎士。
豪放磊落で、酒と女が好き。
たまに屋敷内で全裸になる