fate/sand rock   作:挨拶番長

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咎人達のロンド

3話 咎人達のロンド

 

1節 「輝ける竜星」

 

「あのっ...ちょっと...!ってうわぁ!」

 

突然私の元に現れた紅の騎士は私には見向きもせず直様あの天使に斬りかかる。

 

天使も堪らず、後ろへ下り両腕を前に出す形で構えた。

 

「魔弾装填、発射ァァァァァ!!!」

 

体育館が大きく震えるほどの魔力弾が放たれる。

 

騎士はそれに怯みもせず一直線に突っ走った。

 

1発目、騎士は大剣で魔弾を去なし、そのまま直進。

 

2発目、弾丸をそのまま身体で受け、更に突進。

 

3発目、それが被弾する前に騎士は天使を捉えた。

 

腰を据え騎士は抜刀の体勢に入るか、と思えば、大剣を乱暴に投げ捨てることにより天使の視界を隠した。

 

騎士は天使の僅かな死角を目指し、魔力放出のジェット噴射で間合いを詰めた。そして、

 

_______コレでもかというくらいの凄まじい勢いで右の拳を天使の腹目掛けて振り抜いた。

 

「うゥ...グぅ...!」

 

殴られた勢いをそのまま利用し、天使は空中へ飛び上がり、天井に蜘蛛のように張り付いた。

 

「強いね...♪魂をまだ喰らい切ってないとはいえボクに拮抗するなんて...♪」

 

「霊核ごとブチ抜く勢いで殴ったんだがなぁ...コレほどにしぶといとは、腐っても三騎士か。」

 

「マスターにお前達は殺すな。とは言われてるけど、セイバー...特に君は殺したくなっちゃうなぁ...♪まあでも...」

 

「勝負はお預けかな♪」

そう言うと天使は体育館の天井を破壊し、何処かへ去った。

 

「はわ...」

 

脅威が去った安心からか、私はペタリと地面に足をついた。本当にダメかと思った...

 

騎士は破壊された天井を30秒ほど見つめた後私の元へヅカヅカと歩いてきた。

 

「君が俺のマスターなのか?」

 

「はい...多分...」

 

右手に刻印された令呪をまじまじと確かめてみたが、やはりこの騎士は私のサーヴァントに間違いない。

 

「...君はこの戦いを降りるべきだ。」

 

_______え、

 

 

「魔術師の簡単な使い魔に引っかかっているようでは君はこの先、俺がいようとも生き残るということは到底出来ないだろう。」

 

騎士は私の髪の毛についていた極小の使い魔を掴み出し、潰した。

 

「教会に行こう。監督人に令呪を手渡してこの戦いから即刻降りるべきだ。」

 

騎士は無理矢理私の手を掴んだ。

 

「_____やめて。離して!」

 

私は差し伸べられた手を乱暴に振り解き、騎士から距離を置いた。

 

「この戦いから私が降りるわけには行かないの...話を聞いて!セイバー!」

 

「______ならば問おう。」

 

「我がマスターよ。聖杯にかける望み、其の覚悟を今ここで語れ。」

 

セイバーの圧倒的な威厳に私は少し怯んだ。

 

願い、覚悟...

 

ホントは私にそんなものなんて...

 

「お姉ちゃんを...」

 

 

「お姉ちゃんを越えたいの。」

 

無意識に出た言葉だった。

 

私に姉などはいない。

 

姉にあたる人物などはいない。

 

コレはいつもの咄嗟の「嘘」に過ぎない。

 

「...そうか。ならば君と剣を共にしよう。」

 

ああ。また善人が私の嘘を信じてしまう。

 

罪悪感が水に黒色の絵の具を落としたように私の心を支配した。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

2節 「教会」

 

傷を癒すためにアヴェンジャーに2日ほど介護された後、アヴェンジャーはこんな提案をしてきた。

 

「買い物がてら、教会へ連れて行って貰えないでしょうか。」

 

勿論俺は快諾した。むしろ助けてもらってばかりの俺がアヴェンジャーの言うことを突っぱねる理由がない。

 

それと、俺も教会へ用事があるしな。

というわけで俺たちは服屋へ向かった。

 

なぜ服屋かって?変装のためと...

 

「なぁアヴェンジャー...アヴェンジャーの欲しい服ってあるか?」

 

「いえ、お気になさらず。私にはこの修道服以外着ることを赦されはしないでしょう。」

 

悲哀に満ちた表情でやんわりと拒否されてしまった。

 

うん、少し悲しい。

 

「...そうか。なんかごめ...」

 

「カップルのお二方!服でお悩みでしょうか!!!」

 

髪はおろか、眉まで金髪に染め上げたチャラついている店員が話しかけてきた。

 

鬱陶しい、といつもなら思う所ではあるが。

 

今回に限ってはラッキーだ。

 

アヴェンジャーの服をコーデしてやるのも吝かではない。

 

「ええ。そうなんですよ〜この子に似合う服ないかな〜っずっと店内回ってまして〜...ってそうだ!店員さんオススメの商品とか紹介して貰えますか?」

 

アヴェンジャーはええ!ちょっと!みたいな顔でこちらに訴えかけてきている。可愛いとこあるなこいつ。

 

「うっし!任せて下さい!!!かわい子ちゃんに似合う服を選んじゃいますよ!!!」

 

かくしてアヴェンジャーのファッションショーが始まった。

 

「あの...あんまりこういうのは...というか肌を見せすぎなような...」

 

I love TOKYO♡と描かれたTシャツにショートパンツ、麦わら帽子の生娘が試着室から姿を現した。

 

「いやいやいいよォ!すっごい似合ってますお客さん!!!モデルとかやってみません?」

 

「いや...あの...困るっていうか...あのマスター?」

 

「良し。次はこのワンピース行ってみようか。」

 

「ちょっとマスタァァァァ!!!!」

 

2時間にも渡るファッションショーの末、俺はアヴェンジャーにグーで殴られた。

 

悲哀に満ちたこの子の笑顔が見れた気がして俺はどこか満足していた。

 

そう。この時は、愚かにも満足していたのである。

 

買い物の帰り道、俺たちは本懐である教会へ向かった。

 

「すみませ〜ん誰か居ますか〜!」

 

我ながらここまで腑抜けた声が良くぞ出せたものだなと逆に関心する。

 

「おうよ。いるぜ。神への懺悔ならいつでも聞き届けてやる。」

 

教会最前列のイスに腰掛けるその男はとてもじゃないが神父には似つかわしくない容貌であった。

 

身長は凡そ俺の一回り...つまりは180cmほど、それに加え、厳つい金髪に逆十字架のピアスに丸眼鏡。

 

明らかに人を威圧してるようにしか見えないその風貌はとてもじゃないが神の声というよりは一般人の悲鳴を聞いていそうな見た目である。

 

「俺たちは聖杯戦争の参加者だ。監督役に用があってきた。監督役は貴方だな?」

 

神聖な場所である教会を管理している神父にも関わらず男は煙草を取り出し吸い始めた。

 

「まあ、座りなよ。坊主」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

3節 「罪」

 

「俺の名はコトミネ・ルソウだ。勿論聖堂教会から正式に派遣された代行者だ。エセの神父では無いぜ。そんで聞きたいことってなんだ?」

 

 

「...単刀直入に言う。この聖杯戦争の参加者にシムラ・ケーンという男は参加しているのか?そいつはだれを従えている?」

 

萎れた煙草をしっかりと味わうようにして吸ってからコトミネ神父はこう答えた。

 

「ノーコメントだ。」

 

「では次の質問だ。」

 

「今俺がお前を殺す。と言ったら?」

 

コトミネ神父はトントンとタバコの入った箱を叩き2本目のタバコを取り出して口に咥えた。

 

「そんなことしても意味ないし出来ない。って答える。」

 

「...俺は本気だぞ。」

 

 

「まあ。落ち着きなって。耳寄りな情報教えてやっからよ。」

 

「ほら。お前のために用意してやったメモ用紙だ。受け取りな。」

 

メモにはこう書いてある、

 

 

〜福音を貴方に〜

 

1 聖者の瞳は裏切り者の大罪をまんまと見通してしまう。

 

自分の弟子に背中を刺されぬよう、

 

慢心をせぬよう、○○○○○

 

2 この世○○○○の全能の目が曇り始めた時が貴方の最大の好機。

 

オリュンポスを目指し歩きなさい。

 

3 願いを胸に2人は永遠と走り続けるが、すでにお互いの願いは叶っている。

 

その事に気付くのは○○○○○○

 

 

4 黄金の杯には手は届かない。

 

杯に向かって伸ばす手は斬り落とされてしまうのだから。

 

5 貴方はもう2度とウソをつくことはない。

 

ウソを言うその口はもう、○○○○なのだから。

 

6 貴方の願いは叶わない。

死ぬのは冷たくて、固くて、明るい場所で2人きり。

 

 

7 明星が○○○○を許さないように、世は○○○○を許さない。

 

裏切り者は○○○○○に貫かれ、死ぬだろう。

冷たくて狭い場所で男と女は息絶える。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「これが何だっていうんだ。」

 

長い脚を組み直し、コトミネ神父は眼鏡を外した。

 

「其奴はこの聖杯戦争の参加者を写した預言書だ。7の数字はお前達。」

 

「冷たく狭い場所で男と女は息絶える...ってオイ...」

 

「死ぬって事だ。遅かれ早かれな。」

 

「だが、時間の指定とかは無いんだろ?」

「驚く事にこれは2週間以内の短期預言だ。余命2週間悔いのないように頑張れってな!ハハハ!」

 

「巫山戯るな!!!!」

 

俺が渡された預言書を破り棄てようとしたその時、

 

「ごはっ...」

 

強烈すぎる腹パン。余りにも重たい一撃は貧弱な俺をノックダウンさせるには充分過ぎた。

 

「破り棄てるくらいならお前らには渡さねー。そんぐらい神聖なものなんでな。」

 

「後そこの赤髪のお嬢さん。」

 

紳士的で柔和な笑顔でコトミネ神父はアヴェンジャーに話しかけた。

 

「...どうしてお前が「英霊」として召還された?お前のような世界で最悪の咎人が。」

 

_______氷。例えるなら氷だ。

 

今のこのエセ神父の顔は氷だった。

 

それほどに冷たく、静かに燃えていた。

 

「...」

 

アヴェンジャーは答えなかった。答えずに地に伏した俺の肩を担いだ。

 

「私とて...」

 

 

そう言いかけた後に口を紡ぎ、そそくさと教会を後にした。

 

 

「イスカリオテの...ユダ...世界最悪の裏切り者。」

 

煙は教会の天井をモクモクと昇っていった。

ーーーーーーーーーーーーーー

 

4節 「神秘を追え!名探偵!」

 

「何寝てるんだッー!大神ッー!」

 

勢いよく私の頭に振り下ろされた雑誌の束は睡眠中の私にクリーンヒットした。

 

「あだッー!ごめんなさいッー!お母さん!」

 

「あんまかまけてっとそろそろクビにするぞ。」

 

「だって昨日から書類の仕事ばっかでもう眠いっていうか...」

 

ボサボサの頭を掻きながら必死でもない言い訳をつらつらと述べてみるがこの男には無駄だったようだ。

 

「行方不明の人気タレント六王紫苑についてはまだか?」

 

「まだって...そんな無茶なベテランの探偵ですらもう諦めかけてる案件を素人の私が追えとでも!?」

 

「はァ...あのなぁ大神。俺の若い頃はなぁ自分の足だけで3億円事件の犯人のスクールをでっち上げたもんだ。」

 

「でっち上げであってそれ真実でも何でもないですよね?」

 

「あのなぁ俺らマスコミに必要なのは真実じゃないって何度言えばわかる?良いから記事書いてこい。馬鹿どもをたっぷり釣れそうな奴を...な。」

 

「うなぎでも釣ってきます。」

 

そう言って私は事務所を後にした。

 

人気タレント六王紫苑。ジャニャーズを脱退後ソロで活躍。デビュー作「仮面ライダーデヴィ」を機に子供から大人までの幅広い人気を獲得、その後数々のドラマに出演し、俳優として数々の賞を総なめ...そんな人物がなぜ失踪を...?やっぱ芸能界に絶望したとか?

 

「恋愛関係についても浮上はしていない...共演の女優と肉体関係があった疑惑はあるもののそこまでの関係に至ったスクープはない...うーん...。」

 

「お客さん...思考が口に出ちゃってますよ。はいコーヒーです。」

 

「う、うっわぁ!?恥ずかし...ッていや!その!ありがとうございます!!」

 

「ははは...お客さんも六王紫苑さんの事件、気になる感じですか。」

 

なかなか可愛い顔をしたお気に入りの店員だった子に少し引かれた事にショックを覚えながらも渋々と答えた。

 

「気になるっていうか、その...ぶっちゃけ仕事でやってまして...」

 

その言葉を聞いて店員は周りをコソコソと見渡し私に聞き耳を打った。

 

「実はここの常連さんにその事件を追っている探偵さんがいまして...宜しければ紹介して差し上げましょうか...?彼方の方なんですか...」

 

長テーブルの隅っこにこぢんまりと腰掛けた眼鏡の女性がいた。

 

「あのぅ...すみません...貴女が...探偵さん?」

 

「そうとも、ええそうとも!私こそが名探偵です!あ、これ名刺です。」

 

名刺にはスゲーイ名探偵アミィ事務所 所長兼副署長兼書記兼鍵閉め係担当

 

アミール・ロンデバンクと書かれている。

 

...ツッコミたい...けどここは無視だ。

 

「アミィさんも六王紫苑失踪事件について調べてらっしゃるんですよね?」

 

「ええ!勿論!貴女も?」

 

「...はい。」

 

「ふふっ!今日は最高にラッキーね!最高の助手が出来たわ!」

 

(助手になるだなんて一言も言ってないんだけどな〜なんで勝手に助手になってるのかな〜)

 

「店長!この娘の代金は私が払っとくわ!お釣りは付けといて!」

 

「あいよ〜」

 

「さっ!行きましょ!」

 

「どこに!?」

 

こうして迷探偵と私の奇譚が始まった...

 

それもサイッッッコウにクレイジーな奇譚である。

 

「大神 栞 」記。

 

 





キャスターさん家の今日のご飯 第2回

キャ「はい始まりました。今日はね夏バテで食欲のないアーチャーちゃんに夏バテでもするりと食べれる冷やしぶっかけうどんをね。作っていきたいなと。」

ア「お前を喰わせろよ。」

志「今日俺はアレでいいわガリガリくんだけでいいんで」

キャ「お料理コーナーとして成り立たないんですけど!?世の主婦たちが失望するでしょ!」

ひよこ「前回のクソみたいな終わり方でもうこのコーナーは見限られてるぞ。作者も次話からここの欄はサーヴァントのマテリアルとかにするって言ってたし」

キャ「マジで?おーい俺紹介しろよな〜今回の主役だしさ〜」

ひよこ「アーチャーちゃんとおま...ごめんごめん撃たないで俺が悪かったわウン。え?Switch貸してくれるなら許してくれる感じ?しゃーねーなぁ。ほら貸してやるよ。」

アー「やっほーい♩」

キャ「意外と優しいとこあるんですね」
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