fate/sand rock   作:挨拶番長

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13話 輝ける栄光

13話 輝ける栄光

 

 

凛を待ち受けていたのは敵側のセイバー ≪ローラン≫であった。

 

 

「よう久しぶりだなお前!あのクソ強いランサーはどこだ?アイツを出せ!早く戦いたい。」

 

 

頼りのランサーは先程の爆発から連絡が取れない...

 

先の戦いではこいつに一切の攻撃は通じなかった上に...セイバーの宝具は何度でも宝具も連射が可能...

 

不滅の聖剣の逸話からして魔力切れを狙った時間稼ぎも不可能...!

 

 

こちらの絶望感を察したのかローランの顔が改めて引き締まった。

 

 

「改めて問おう敵のマスター。ランサーはどこだ?」

 

 

「ランサーはいないわ。今は出てこれない。」

 

 

「成る程な。ならばお前に用はない。」

 

「ほら先行きな。」

 

 

 

やはり闘うしかないか...!そう思って身構えたが、アレ?

 

 

「あのね貴方...私は敵よ...敵のマスターなのよ?討ち取るチャンスなのよ?それをみすみす見逃すって...」

 

 

するとローランは不敵に笑ってこう言った。

 

 

「でもあそこまでの使い手との殺し合いの機会をみすみす逃すわけにもいかねェ」

 

おもわず目を見開いた。なんだこのイケメンは...まさに騎士...これこそナイト!

 

 

「じゃあありがたく先行かせてもらうわ」

 

 

 

「おう」

 

 

なぜか返事と共にローランは服を脱いだ

 

「ええっ!?ちょっとアンタ何してんの!?」

 

 

「いやクセで...」

 

 

「クセって何よ!?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「私がこれより奏でるのは死の曲...だがRequiemではありません...これは堕つる生への祝福...」

 

 

敵のアサシンが琴を構えた

 

 

 

「気をつけよ。アサシン何かくるぞ」

 

 

「In paradisum deducant demons(楽園から手招きをする悪魔たちが)」

 

物騒な見た目とはかけ離れた甘美な歌声がアサシンと布都をつつむ。

 

「In tuo advent sucipiant te martyres,(貴方の死を迎え入れますように)」

 

「アサシン詠唱を遮ぎれ!我は術を編む!!!」

 

 

「了解...オラッァ!テメーのジャイアンリサイタル聞いてる暇はねーんだよ!!!」

 

 

アサシンは敵めがけて三本のナイフを投擲してものの...

 

 

ナイフは霧に包まれ不自然に消えた。

 

 

「無駄です。」

 

 

「そして演奏中は静かに。」

 

 

「狙いが逸れちゃいますから。」

 

 

刹那、ブチィッと何かが千切れる音がした。

 

赤い影は音もなく地に落ちる。

 

 

アサシンの目の前に転がったのは、

 

 

 

 

 

 

マスターである布都の「右腕」であった。

 

 

 

 

 

「ああああああああああああ!!!!!!!」

 

痛みのあまり叫ぶ。その叫びにアサシンは動揺した。

 

 

「絶望なさい。お二方。貴方達は我輩の固有結界に入った時点で詰みです。」

 

 

 

「てんめええええええええ!!!!!!!!!!」

 

 

アサシンは激昂し、敵のアサシンに突っかかる。

 

「演奏し切らなかったか今回も...」

 

 

琴から放たれた不可視の弾丸が、アサシンの霊核を貫くのは容易だった。

 

 

「あァ...あァッ!」

 

 

「歯応えがなかったな...弱い...あまりにも弱すぎる。」

 

 

そう呟きながら敵のアサシンは布都の前に立った。

 

 

「私にこの後首を飛ばされる感想はどうですか?敵のマスター」

 

 

「サイコ気取りが...敵に感想聞くとかやっぱ二流じゃな演奏も殺しも...」

 

 

「遺言はねえが感想はある。背中に気をつけるのじゃな。厨二病」

 

 

布都の煽りなど気にも留めず、アサシンは無言で琴を構えた。

 

 

「安らかに眠れ。」

 

 

 

 

 

 

噴水のように血がそこら中に舞った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

噴水のように血がそこら中に舞った。

 

 

だがこれは布都の血ではない。

 

 

アサシンの血であった。

 

 

「なァッ!?」

 

 

アサシンの胸には見慣れたあの朱槍が咲いている。

 

 

「どうだ?通りすがりの死にかけの槍兵に心臓ブチ抜かれる感想はよ?」

 

「ランサー...!」

 

 

「ラアッ!!!」

 

 

ランサーは朱槍を引っこ抜きそのままアサシンを蹴り飛ばす。

 

 

蹴り飛ばされたアサシンはなんと

 

 

風船のようにふわふわと浮いた。

 

 

「なんだ...?こいつ...」

 

 

「朱槍の槍兵...なるほど貴方はケルト最強の英雄クーフーリンですか...」

 

 

「お前何もんだ?心臓ブチ抜かれてもピンピンしやがって...お前みたいなへんちくりんな英霊は聞いたことも見たこともねえ、全く師匠以上だぜ?てめえのへんちくりんさはよ」

 

 

「私が何者か?ですか...私は祝福する物です。死という素晴らしい天命に華を添える...妖精的な感じでしょうか...」

 

 

謎のポエミーな回答にランサーは答えず、代わりにドン引きだぜと言った感じの顔をした

 

 

「1つ質問があるのです...皆さん...」

 

 

「なぜ貴方達は世界を壊すのです?この素晴らしい今を」

 

 

ここにいる一同が何言ってんだこいつと言ったような反応をした。

 

当然だ。ここにいる誰1人そのような破滅主義者ではない。

 

 

「レジスタンスよ、いや世界の破壊者よ、我々財閥の正義の鉄槌を大人しく受けなさい。それが人の理にとって最良の選択なのです。」

 

 

それを捨て台詞にアサシンは消えた。

 

 

「なるほどな。こいつの肉体自身が霧で構成されてんのか。故に俺の因果逆転の呪いは通じない。最悪だぜこいつは」

 

 

 

 

 

しかしあの男如何にも狂言回しのような態度と出で立ちではあるが、

 

 

 

 

真に迫るというか、妙に説得力を持っていた。

 

 

 

 

この台詞は突飛で信じられるものではないはずなのに、一体なぜだ...?

 

 

「おいアサシン!アサシン!!起きぬか!!」

 

 

 

ーーー辺りに血の海が広がる。

 

 

 

アサシンは今にも事切れようとしていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

1 青のセイバーの記録

 

 

 

ーーー困った。

 

 

 

裏の聖杯戦争で敗北し、マスターを失ったうえに

 

キャスターの宝具でよもや肉体が半分消滅しないまま岩に埋まるとは...ケルトの戦士失格だな...全く...

 

 

螺旋剣だ...螺旋剣さえあれば...

 

 

表の人間に最悪の事態を伝えられるのにッ!

 

 

頼む...誰か来い...妖艶な美女とは言わん。誰か人が来れば...

 

 

 

「人の理の崩壊」は防げるのに!!!

 

 

 

 

?BAD END ?t

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