我は彼の奴隷なり   作:ふーじん

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いきなり時間軸が飛んで「超級覚醒編」です。
唐突すぎるって? ネタが思いついちゃったから仕方ない。
三話分くらいの量になってしまいましたが、舞台を考えるとこれでもまだ足りないくらいな気もします。

ともあれ、ご覧ください。
……こんぐらいすれば<超級>なっても許されるよね?(不安げ)

あ、今更ですが拙作は原作「Infinite Dendrogram」を読破していることを前提としております。
よしなに。

※一部修正
 内容:最終的に削ったHP量を「三割」から「一割」に変更
 理由:いくらなんでも大袈裟すぎたと判断したため。


<超級>覚醒編
我らに栄光は無く、ただ頂の縁に手をかけるものなり


 □【三極竜 グローリア】出現より五日

 

 

 その凶報が轟いたとき、アルター王国全域に激震が奔った。

 <雷竜山>より現れ、その長【雷竜王 ドラグヴォルト】を屠りし異形の三つ首竜。

 観測員の報せにより【三極竜 グローリア】と名の判明した<SUBM>の手によりルニングス公爵領は壊滅に追い込まれ、王国随一を謳った豊かな穀倉地帯は今や土壌すらも死する無毛の地となった。

 

 その悍ましきと救えなさは、土地のみならずそこに住まう人々全てが諸共に絶滅したことだろう。

 刹那の間もなく死した彼らには知る由もないが、<絶死結界>なるスキルによって強者ならぬ弱者は生きる価値無しと無慈悲にその命を刈り尽くした。

 

 当の【グローリア】にとってその力はある種呼吸にも似た当たり前の生態で、たまさか紛れ込んできた小虫を踏み潰した程度のものでしかなかったが、規格外のスケールを誇る【グローリア】の力からすれば、それは有象無象の<マスター>、ティアンにとって抗いようのない天災そのものだった。

 

 そして忌まわしき邪竜の進撃は王都へと向けられ、その軌道上に位置する城塞都市クレーミルにて決死の絶対邪竜戦線が構築されるに至る。

 

 戦線を担う戦士たちの集団は、四つ。

 

 一つは【大賢者】の徒弟たる、筆頭【賢者】フリゲルト率いる王国でも有数の魔法使い(【賢者】)たち。

 

 続けて純白の法衣や僧衣、甲冑に身を包んだ、フォー・ベルディン枢機卿率いる王国の聖職者たち。

 

 更にそれら二つとは距離を置いて展開した、濃緑の軍服に身を包んだ皇国第二機甲大隊。同盟国であるドライフ皇国からの救援たる<戦車型マジンギア>(【ガイスト】)の群れ。

 

 最後に――王国クランランキング第二位、<バビロニア戦闘団>。

 四集団の内最も異質にして、最前線クレーミルに本拠地を置く<マスター>たちの一団である。

 

 彼らはいずれも強壮無比たる戦玄人。およそ尋常な会戦では負けはすまいと確信を以て断言できる大戦力だ。

 四者四様に士気高く戦意に満ち溢れた彼らは、今日までの【グローリア】による度重なる凶報にも決して屈せず、此処で邪竜を討たんと集った勇者たちであった。

 

 いずれも恥じることなき勇者たち。

 その誇り高きは詩人の爪弾く弦の美しきに語られ、後世の永きに渡って語り継がれるべき英雄譚となるだろう。

 

 

 ――――その果てに勝利を得られたならば。

 

 

 現実は非情である。

 彼らは皆勇敢だった。己の命すら擲ち、見知らぬ多くの誰かのために、自らを犠牲にして明日を勝ち取らんとした真なる勇者たちであった。

 しかしそうした健気な奮闘を、【グローリア】は己の強さにて蹂躙する。

 

 一切の容赦無く、呵責無く、慈悲も無く。

 その極光の吐息で。絶死の結界で。無双の巨体で。

 一切合切を打ち砕き、彼らを、彼らの守りたかったものを諸共に崩壊せしめた。

 

 【三極竜 グローリア】の出現より四日目。

 城塞都市クレーミルは彼らの奮闘虚しく突破され、壊滅の憂き目に遭った。

 

 無論、何の成果も無く敗北を喫したわけではない。

 <バビロニア戦闘団>オーナー、フォルテスラの活躍により【グローリア】は心臓を潰され、その再生に丸一日を費やした。

 当初の想定では一週間で王都へ到達していたところを、一日もの時を稼ぐことができたのだ。

 

 この戦果は大きく、王都宮廷は次なる打開策を練るべく奔走し、やがて王国が誇る三名の<超級>が参陣する運びとなった。

 故にこれは、彼ら三名の大英雄による悪しき邪竜の討伐劇――

 

 ――()()()()

 

 これより演じるは、彼ら真なる英雄と並ぶべくもない。

 その時はまだ高みに()()()とある主従の、称賛されざる()()()である。

 

 

 □

 

 

『……筆舌に尽くし難き威容よ。彼の者の力量、およそこれまでの数ある強敵、<UBM>とは比べるべくもない。それでも本当にやるのか?』

「…………」

 

 それは彼方にクレーミルを臨む大地より、隠し切れぬ()()を多分に含んだ言葉だった。

 およそ一〇メテルほどの巨体を誇る黒き四足獣――名をテスカトリポカとする<エンブリオ>の、柄にもない気遣いの声であった。

 

 問いかける先は己の背に乗る彼女の<マスター>、マグロ。

 全身の形をすっぽりと覆い隠す衣に身を包んだ、<Infinite Dendrogram>最弱の一人。

 しかして【獣神】の肩書を背負う、準<超級>の猛者の一人でもあった。

 

『らしくもない感傷だな。我らならばどこへなりとて高飛びもできよう。ほとぼりの冷めた頃合いに舞い戻れば良し、周囲の目など元より考慮の外であろうに。……それなのに何故、そなたは敢えてこの戦いに踏み入らんとする?』

 

 それは徹頭徹尾、この弱くも愛おしい<マスター>を想っての言葉だった。

 テスカトリポカが言外に含めたマグロの()()への言及、それらは全て真実である。

 マグロは弱い。およそ全<マスター>の中でもこれほど弱さを徹底した者は、おそらくどこを探しても存在しないだろう。

 その力、およそ戦闘職に無いティアンにすら容易に負け得る、弱さの極みであるかのような女。

 この<Infinite Dendrogram>の世界に根付いてより、変わらぬ弱さを抱え続けてきた彼女は、およそ強大極まる【グローリア】へ挑むに相応しからぬ、当の邪竜すらも迷うこと無く認める()()であった。

 

 そんな弱者が絶対強者へ挑む無謀を、どうして他ならぬ彼女の<エンブリオ>が許せよう。

 故に彼女は常の傲岸不遜の皮を脱ぎ捨て、マグロへ優しく囁く。

 諭すような声音で、「引き返すならば今のうちだ」、と。

 

 ――しかし、しかしだ。

 

 それでもマグロには、この場を譲れない理由があった。

 かの邪竜の睥睨する先には、彼女が何より愛する王都があるのだから。

 かの邪竜は、愛する王都をこれより絶滅せんと進撃を果たそうとしているのだから。

 

「わた、私は……」

 

 この世界に降り立って、四年近く。

 最早<Infinite Dendrogram>は、マグロにとって生きるべき世界そのものであり、命を賭して護るべき対象であった。

 初めて王都の門前に降り立って感じたあの感動は未だ色褪せず、年月を経るごとにその情動は寧ろ激しさを増し、彼女の中で確固たる()を芽生えさせるに至る。

 その愛の矛先が向かう()()――ひいては己の()()たる王国が滅亡の危機を迎えんとする今、一体何故目を背けられよう。

 

「明日も、明後日も、その次の日も、いつまでも」

 

 ――カトリ様と一緒に、王国のレムの実が食べたい。

 

 テスカトリポカは、吼えた。

 

『――ク、クハハハ……なぁ、()()()()?』

「ええ、()()()()()()()

 

 

「『()()()()()()()()()()()』」

 

 

 たとえ一寸の虫の如き<マスター>とて。

 その五体には五分の魂が宿るのだ。

 

 

 □

 

 

 思わぬ反撃によって尾と翼、そして心臓を失った【グローリア】が再生を果たしたとき、まず選択したのが進撃であった。

 尾は諸事情により再生できず、翼もまた別の理由で同様に再生を果たせないまま、心の臓のみを再稼働させて超竜が向かう先は、南東の方角、その直線上にある王都アルテア。

 

 通常、人々がクレーミルから王都へ向かう際に選択するのは、少し経路を迂回する<ウェズ海道>であるが、【グローリア】はただ真っ直ぐ、幅・長さともにキロメテル級、深さに至っても数百メテルもの亀裂を刻む<ノヴェスト峡谷>を縦断する進路を取らんとした。

 

 その進路のために、王都到達のための時間は大いに短縮され、戦線無き今王都の寿命は刻一刻と削られていくは必至。

 頼みの<超級>も未だ出揃わず、ただ無為に超竜の進撃を見過ごす他ない恐怖を味わざるを得ないのかと多くの人々が諦観に染まらんとしたとき……。

 

『Flulululululu……lu?』

 

 【グローリア】は三つ首を擡げて、己に迫らんとする影を一つ認めた。

 それは<ノヴェスト峡谷>に差し掛かろうとした超竜の真正面から真っ直ぐに、恐るべきスピードで肉薄する。

 影は躊躇わず、【グローリア】の展開する<絶死結界>の圏内に踏み入った。

 

『我らに資格ありということか。そうでなくてはな』

 

 <絶死結界>の内においてなお絶命に至らぬ命とは、即ち彼らの()()を乗り越えた強者に他ならない。

 その事実に三つ首の中でも最も臆病な"二本角"がまず怯え、"一本角"は新たなる獲物の出現に歓喜し、"三本角"はしかし我関せずを貫き双眸を伏せていた。

 

 結果としてまともに影を認識したのは一本角のみだった。

 彼が認めたその影は、およそ己の巨体とは比べるべくもない……()()()一〇メテル足らずの四足獣に、その背に跨る更に小さなイキモノ。

 【グローリア】の目からすれば鼠に羽虫がくっついたような脆弱さ。しかしこれが己に立ち向かえるだけの資格を有する"強者"の端くれであることに間違いはなく――

 

『何を呆けておるか、戯けめ』

 

 その、抱いて当たり前の余裕を振り払うように、小さき獣の爪牙が奔った。

 優越を湛えていた三眼一本角の頬を引き裂くその速さは、亜音速の領域にいる【グローリア】をして尚速いと認識せしめる音速攻撃。

 金色の鱗を断ち、僅かとはいえ流血を強いるに至ったその一撃を一本角は認め。

 

『そうだ、それでいい。――来い。我らは少しばかり、刺激が強いぞ?』

 

 獣の挑発に口角を歪め、獰猛なる哄笑と共に口腔より光を照らした。

 その光を全身に浴びたテスカトリポカは、即跳躍に移りその場から逃れる。

 

『あまりに露骨な兆候よな、差し詰め予測線といったところか』

 

 テスカトリポカの推測は正鵠を得、光より逃れた直後に射線上にあった万物は()()した。

 極限まで圧縮制御された光の吐息が、照らす領域にのみ究極のエントロピーを収束させ貫いたのだ。

 

 これこそが三つ首の内最も獰猛にして、何よりも蹂躙を好む三眼一本角が誇る絶技――《OVERDRIVE(終極)》。

 およそこれを耐え得る手段は存在しない、【三極竜 グローリア】究極の矛である。

 

 真っ先に回避を選択したテスカトリポカの判断は最適解だった。

 一本角は避けられるや否やその事実を三眼を歪めて愉しみ、長い首を鞭のように振り回した。

 すると当然、口腔より今なお照射され続ける《OVERDRIVE(終極)》もその軌跡に合わせて乱舞する。

 

 エントロピーの究極制御下にある極光は、傍目にはただライトを振り回すような軽やかさ。

 余波も余熱も無く、いっそ美しさに見惚れそうなほど、光の外にある者からすれば脅威を悟りにくい静謐の光線。

 しかし一度それが刻む傷跡を目撃すれば、間違っても美しいなどという暢気な思考は抹殺されるだろう。

 踊る首に伴って跳ねる光線は、その軌道のままに大地を深く切り取っていた。

 

一度(ひとたび)直撃すれば即、死――否、掠るだけでも欠損は免れぬか。即ち被弾は一切禁物ということ……)

 

 《軽業》《空間跳躍》《姿勢制御》《力場生成》《加速》――無数の身体操作スキルを発動させながら、絶えず爪牙の連撃を加えつつテスカトリポカは思考する。

 初手で【グローリア】の反応を探り、その結果から全スキルを身体操作に収束させての回避行動。

 その後も《贄の血肉は罪の味》による消耗の補填程度に攻撃を加えていたが、それらの総合的な解としてテスカトリポカはある結論に至る。

 

 

(こやつ、HPこそ規格外ではあるが――それ以外のステータスは()()()()()()()な。感覚的にAGI(素早さ)が一万以下、その他が五万未満といったところか)

 

 

 テスカトリポカは至極冷静にそう判断を下した。

 ……恐るべきことに、未だ第六形態に過ぎない準<超級>止まりの<エンブリオ>が、この恐るべき超竜――【三極竜 グローリア】に比肩するスペック(ステータス)を有するという規格外。

 無数のスキルをも同時に発動しながら、それほどの出力を果たすその不思議。

 当然それには、仕掛けがあった。

 

(マスターが健在で漸く、か。成程、成程……)

 

 僅かに向けた意識の先には、光り輝く長紐があった。

 テスカトリポカの顎門からその背へ伸び、背負う<マスター>の手に握られるそれは()()

 名を【神心騎英 ベレロープ】というそれは、主の手に握られる限り極大の《騎獣強化》を齎す古代伝説級武具であった。

 元は古の騎兵であったその特典武具は強化効果の他にも《バランサー》《慣性制御》等のスキルを有し、決して《騎乗》が得意と言えないマグロであってもテスカトリポカの動きについていくことを可能としていた。

 

 そこへ更に敵対者がいる限り発動し続ける《贄の血肉は罪の味》による強化、過去に屠った無数のモンスターからラーニングしたスキルによる効果を以てこの規格外のスペックを発揮せしめている――()()()()()()

 

 その程度のことでたかが<上級エンブリオ>如きが単独で【三極竜 グローリア】――<SUBM>に対抗できるはずがない。

 それを無償で叶えるなど道理に合わない。それを可能とするほど、この<Infinite Dendrogram>は甘くない。

 

 最大の要因は三つ。

 

 一つは特典武具【神心騎英 ベレロープ】。

 一つは超級職【獣神(ザ・ビースト)】の特性。

 一つは――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()にあった。

 

 

 まずは【獣神】。

 これは読んで字の如く【(ザ・ワン)】の称号を含んだ、スキル特化超級職群の一つである。

 その特性はズバリ、()()()()()()()()()()。あるいはモンスター特化と言うべきか。

 【従魔師】等の魔物使い系統に分類されながらそれとは独立したこの超級職は、「従属下にあるモンスターを調整する」ことに特化している。

 即ちテイムモンスターへ外部からスキルを覚えさせ、そのスキルを改造・調整し新たなモンスタースキルを創造する。そうした離れ業が可能となる。

 基本骨子がテイムモンスターへの作用に特化している分、<マスター>へのステータス補正は皆無。覚える固有スキルもあくまでモンスタースキルへの干渉に留まり、モンスターそのものを変貌せしめるものではない。

 

 そこは同様にモンスターに特化した【研究者】系統、ひいてはその超級職たる【大教授】などに似ながらも大きく差別化されるところだろう。

 あちらはモンスターそのものの創造を可能とするが、【獣神】にはそれができない。

 あくまでも既存のモンスターを主体として効果を発揮する超級職だ。

 

 こうした特性から、取得過程で複数体使役しているであろうテイムモンスターたちのスペックを底上げし、強力な軍勢を構築するのが本来あるべき運用方法である。

 

 

 一方でマグロ――即ち<マスター>、ないしは<エンブリオ>。

 彼女らは一見して普通の主従である。TYPE:メイデンという珍しいハイブリッドカテゴリーを含んではいるが、典型的なガードナータイプだ。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 マグロは初めての戦闘で己の適正の無さを思い知り、真っ先に自ら戦う選択肢を放棄した。

 そして代行者となる者を渇望し、その結果テスカトリポカは生まれた。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 あらゆる戦いの可能性を棄てた。

 如何なる<マスター>であれ少なからず持ち得る、ありとあらゆる()()()()

 命の絶対量たるHPも。魔法やスキルを行使するためのMP、SPも。

 効率良くダメージを与えるためのSTRも。戦いのステージへ上がるためのAGIも。

 攻撃を耐えるためのENDも。万物を生み出すためのDEXも。

 そして無形の加護を得るためのLUCも。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 ああ、だけど……()()()()()()

 ちっぽけな自分の可能性()()()を全て捧げた程度で、()()()が満足されるはずがない。

 だから更に身を削った。とても大事な、何よりも大事な()()()()()()()()()()()()()

 

 そうして最初に生まれたのが《贄の血肉は罪の味》。

 現実から逃避し、異なる世界に生を見出し。

 多くが仮初のものと認める命を真実であるかのように捉え、なのにその命を擦り減らす極限に悦びを覚える。

 そんな度し難く罪深い生贄の、奉じる神に捧げる血肉と命。

 

 ()()()()()()()()

 ただ強力なだけでは手詰まりだ。格下は倒せども、より強い敵にはこれでは勝てない。

 自ら棄てたあらゆる可能性の代わりに、あらゆる手段を神の手に捧げねば。

 

 そうして次に生まれたのが《プレデーション・ラーニング》。

 あらゆる恵みを神に捧げよう。たとえそれが自らを困窮と破滅に導くとも、それで神がより強力になられるのなら。

 次なる贄は貴様だ獲物らめ。死んで屍を残して糧となれ。我が神の血肉となれ。

 幾千幾万の屍を積み上げれば、きっと神は応えてくださるだろうから。

 

 <下級エンブリオ>として目覚めた神に、まずは己を捧げた。

 <上級エンブリオ>として成長した神に、次は敵を捧げた。

 

 

 本来【獣神】は数多のモンスターを従える者にこそ相応しい超級職である。

 だがマグロは、唯一柱の(テスカトリポカ)のみを信奉し、やがて【獣神】の名を体得した。

 

 本来大勢に恵まれるべき【獣神】の力を、ただ一柱に。

 あらゆる魔物を幾千幾万、屠り喰らい嚥下し消化し、その全てを神の血肉に変えて。

 

 <エンブリオ>――【狂神獣妃 テスカトリポカ】

 カテゴリーはTYPE:メイデンwithルール・ガーディアン。

 その能力特性は生贄、犠牲、そして――信仰。

 固有スキルによるマスターへのステータス補正は、()()()()()()()

 全ての可能性は<エンブリオ>に。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」、という。

 格上殺し(ジャイアントキリング)の、歪なカタチ。

 

 

『SHUOOOOEEEAAAAAAAAAAAAAAAAA!!?』

『加減は無しだ、超竜。我らは一切の過信無く、慢心無く、徹頭徹尾貴様を殺す』

 

 現在のテスカトリポカのスキル構成は、HP・SPの自動回復並びにAGI特化。

 生存能力、継戦能力、回避能力に特化した長期戦スタイル。

 

 駆ける獣は今や超竜を超越し、黒い嵐となって一方的に巨体を削る。

 彼我の体格差から三つ首を陥とすには至らねども、巨躯のあらゆる箇所を爪で引き裂き、牙で食い千切り、確かな流血を超竜に強いた。

 

 《贄の血肉は罪の味》による消耗の兆しが感じられぬほどの超高速、超連撃。

 減った端から回復し続け、ほぼ全快を維持したまま、テスカトリポカの体感時間で数分が経過したが――

 

(敵に変化の兆しあり――傷? 成程、そういうこともあるか)

 

 【三極竜 グローリア】の全身に刻んだ裂傷が変化し、まるで歯のない口のように形を変えたのを認識して。

 彼女は迷わず、その口の直線上から身を避けた。

 

(やはりな。口から放たれる極光を矛とする以上、他に口が生まれればそれもまた矛を有するなど……想像するに難くない)

 

 さながら針鼠のように全身から極光を吐き出す【グローリア】を前に、テスカトリポカは尚も冷静を崩さない。

 初見殺しを初見で躱すことの難しきは、この<Infinite Dendrogram>に馴染みが深い者ほど思い知ることであろう。

 だがテスカトリポカは、マグロは。モンスタースキルに特化した【獣神】である。

 モンスターの特性、生態、スキル、攻撃方法、その他諸々から、()()()()()()()()()()()()()()()()を想定する程度、今の彼女らには難くない。

 

 【グローリア】は全身を駆動させ、無作為に刻まれた全身の口から放たれる極光を周囲にばら撒いた。

 唸る首も合わされば、一見して逃げ場など無いように見える無差別攻撃。

 しかしテスカトリポカは【グローリア】に勝るAGIを以て体感時間の差からそれを避け――

 

 避け続けて、幾度目かの攻撃で初めて、傷を負った。

 

(尾が一部削れたか。戦闘に支障は無い。しかし……? ――ああ、成程。()()()()()()()

 

 【グローリア】にAGIで勝り、受ける筈のない攻撃を僅かに掠めたその理由。

 超竜に捉えられるはずのない獣の瞬発を、しかし捉え得たギミックをテスカトリポカは察する。

 

(HPの低下に反比例して強化が掛かる仕組みか。成程、長期戦は無謀か)

 

 名を《起死回生》。

 テスカトリポカの推測した通り、HPが低下するほど却ってステータスを増すスキルである。

 

 これまでのテスカトリポカの一方的な攻撃で【グローリア】は少なくないHPを減損し、その分ステータスも――当然AGIも上昇している。

 そのために彼我のAGI差が狭まり、僅かにその変化を見逃したテスカトリポカは、尾の一部を極光により失っていた。

 

(上昇するのはAGIだけではあるまい。その他のステータスも……HPとMP、SP以外は軒並み上がると看做すべきだろう。問題はその上昇率だが……)

 

 テスカトリポカは【グローリア】の動きを観察し、結論を得た。

 

(ああ、これは我らでは殺せぬな。根本的なスペック差が此処で刺さるか)

 

 【グローリア】の、少なからず減損したとはいえ総HP量からすれば微々たる量の、その変化でさえこれほどの強化を得られる出力差に、テスカトリポカは早々に見切りをつけた。

 

(他のステータスに比べてAGIだけが極端に低い印象だが、それもいつまで信じられるかは不明よな。仮にステータス比が変わらぬとして、このまま強化が続けば遠からず余の攻撃ではダメージが通るまい。最大値の半分もいけるかどうか……おそらくは不可、であろうな)

 

 そこで初めて、テスカトリポカは<マスター>と言葉を交わした。

 念話を開き、状況を伝える。

 

【マスター】

【はい】

【討伐は不可能だ。想定していたとはいえ、こうなれば遅滞戦術に切り替えざるを得ん】

【……はい】

【……すまぬな、マスター。至らぬ我が身を呪うがいい】

【いえ、至らぬのは私です、カトリ様。最早捧げられるものなどひとつしかないのに……】

【ああ、そうだ。悪いなマスター、これよりそなたの()を余が喰らう。死は逃れられぬ……そして】

【ええ、カトリ様】

【ここからは地獄だ、一秒でも長く耐えよ】

 

 それは、知る者にとってはあまりに無慈悲な宣告。

 誰よりも()を恐れる<マスター>へ、逃れ得ぬ()を告げる最終手段。

 そしてなにより、これより始まるのは、およそ五感を得る知性体にとって極限の"儀式(拷問)"。

 

『覚悟せよ超竜。我が最愛の<マスター>、その地獄の歌声を』

「あとはお任せします、カトリ様」

 

 マグロは《瞬間装着》を発動し、装いを変えた。

 それは上半身、下半身、篭手、ブーツ。四ヶ所を埋める漆黒のレザーだった。

 それはいっそ息苦しい程に四ヶ所からマグロの全身を拘束し、その各部には奇妙な……ビーカーのような容器が身体側に口を密着させ幾つも生えていた。

 それらの容器には様々な色をした溶液が満たされ……どこか不気味な、化学的な恐怖を漂わせる。

 

 その装備の名は【延命投与 オーバードーズ】。

 あらゆるポーション類の薬効を高め、持続的に投与することで継続回復を可能とする伝説級武具。

 かつて<UBM>だった頃は、犠牲者を無理矢理に賦活させ、魂魄擦り切れるまで支配せしめた曰く付きの防具である。

 

 それを身に纏ったマグロは、次いで左手の紋章を胸の前に置いた。

 血を流す乙女の意匠、その図の如きをこれより体現するために。

 

 

我は彼の奴隷なり(テスカトリポカ)

 

 

 瞬間、この世のものとは思えぬ絶叫が轟いた。

 

 

 ◇

 

 

 その絶叫は紛れもなくマグロのものだった。

 しかしその声は彼女のものとは思えぬほど――否、およそ人間の発してよいものでは無いほどに痛哭である。

 

 その理由は、彼女のHP。

 現在値ではなく、()()()

 本来の値からして実に()()()()()()H()P()が減損していた。

 

 先も述べた通り、【狂神獣妃 テスカトリポカ】の能力特性は生贄、犠牲。

 弱いマグロが強さを求め、ただ只管に己が<エンブリオ>に全てを捧げたのが彼女だ。

 

 その彼女の名を冠する必殺スキルとは、果たしてどのようなものになるか。

 ……想像するのは難しくはないだろう。何かを()()にするものであることは明白。

 

 ではなにを?

 あらゆる可能性を<エンブリオ>、テスカトリポカそのものに捧げたマグロが、これ以上何を捧げられるというのか。

 ましてや<エンブリオ>の名を冠する必殺スキルである。その効果は概して劇的で、まさしく必殺級である必要がある。

 最早出涸らしのような<マスター>から尚も搾取し、必殺を冠し得るほどの効果を見込むには……それ相応の代償が求められた。

 

 それこそが即ち()()H()P()

 何もかもを捧げる風にパーソナリティを固めたマグロの、最後の手段。

 

 その効果は至極単純。「減損した最大HP量に反比例したテスカトリポカの強化」。

 強化効果は発動時より敵対者が存在しなくなるまで続き、その敵対者が消え戦闘が終わったあとも減損した最大HPは元には戻らない。

 回復するにはデスペナルティを経て完全回復する他に無く、どの<マスター>よりもデスペナルティを恐れるマグロにとって、正真正銘最後の手段と言うべき必殺にして必死スキル。

 

 その上でも九割もの最大HP減損は恐るべき強化倍率を叩き出し、<SUBM>と<上級エンブリオ>の出力差を踏まえて尚【グローリア】に倍するステータスをテスカトリポカに授けた。

 無論、それは一時的なものである。死に瀕すれば瀕するほどより強靭を実現する【グローリア】を相手には、必ずどこかで頭打ちになることは必至。

 

 ()()()()()()()()()()()()()

 

『控えよ超竜。そして刮目せよ、我が至高の贄の流血と歌声を。貴様に聴かせてやるには惜しい調べだ』

 

 痛みに焦がれ、多大な痛みに慣れているマグロをして絶叫に至るのは、その不安定極まりないHPの増減にある。

 第一の固有スキル《贄の血肉は罪の味》は、第六形態に至った今発現当初とは比べるべくもない強化倍率を叩き出す代わりに、時間当たりの減少速度も著しく上昇している。

 その中で九割もの最大HPを失えば……消耗は即ち死の領域であり、スキルが齎す痛みは死に近づくほどに苛烈さを増す。

 

 その上で併用した【延命投与 オーバードーズ】は、セットしたポーションの薬効を著しく高める代わりにある種の副作用を齎すようになり、一部病毒系状態異常を誘発する。

 そのラインナップはHPを消耗する状態異常以外の()()

 即ち《酩酊》《衰弱》《宿酔》《風邪》……どれか一つでも著しく戦闘力を損なう極悪状態異常群である。

 

 だがマグロは元より自発的な戦闘能力の全てを放棄した異質の<マスター>。

 故に副作用さえ無視すれば最大限のメリットを受けられ――死ぬことがない。

 否、死ぬことが()()()()。チャンバーにポーションが満たされる限り、延々とこの苦しみを味わいながら生かされ続ける。

 飛躍的に高められた薬効は少量でも劇的な回復効果を発揮し、そもそものHP量が極小のマグロを対象とすればその持続時間は、およそ途切れる可能性を考慮せずともよくなるほど。

 

 故にマグロのHPは最大値からして底値に達しかけながらも枯渇しない。

 一見して減損した最大HPの範囲内で常に最大値を保ち続けるように見えるが、違う。

 

 HPは常に増減を繰り返している。

 一瞬の消耗と一瞬の回復。それらがせめぎ合い、しかし最大値故に下限と上限を行き来し続ける。

 地獄の苦痛を伴う臨死と賦活を、呪われし特典武具で延々と維持されながら。

 地獄に地獄を重ねた無間地獄の如き有様をして、マグロは健気にテスカトリポカを支え続ける。

 

(わた、わたしが……)

 

 痛苦に悶える身体とは切り離された意識でマグロは思考する。

 およそ常人には不可能な、あらゆる痛みに敏感かつ鈍感という矛盾した性癖を芽生えさせた彼女だからこそ可能な、思考。

 弾け飛びそうな濁流の中、自我を繋ぎ止め思いを馳せるのは、未だこの場に参じぬ三名の<超級(英雄)>。

 

(わたしがここで頑張れば、あなたたちは()()()()ますか……?)

 

 この期に及んで彼女が想ったのは、きっとかの大敵を討ち滅ぼしてくれるだろう三名の姿。

 いずれも王国に名立たる<超級>だが……それ故にきっと、その腰は軽くはないだろう。

 超竜が()()<バビロニア戦闘団>すらも壊滅に追いやった今、最早王国の希望は彼らしか無いはずだ。

 

 ああ、でも。だけど。

 それでも、()()()()()()

 彼らが間に合わなくなる可能性もあるかも()()()()

 観測班の予測を外れ、超竜が即座に活動を再開するかも()()()()

 予定より早く王国へ到達し、その猛威と絶望を揮うかも()()()()

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()――!

 

 そう考えると居ても立ってもいられなくなった。

 もしこの王国が滅びれば、私はどこで生きればよいのだろう。

 あるいは他国に流れて生きる術もあるかもしれない。

 だけどこの<Infinite Dendrogram>に降り立ってより、長く王国で培ってきた幸せが消えてなくなるなんて。

 

 そんな未来は到底許容できなかった。

 何よりも大事な()を賭してしまえるほどに。

 

 <マスター>とティアンの命は等価ではない。

 前者にとって命は幾らでも存在し、時間こそ消費すれ代えの利くものだ。

 後者にとって命は一つしかなく、決してかけがえのない大事なものだ。

 

 その確固たる事実の狭間にありながら、<マスター>なのにティアンの如く命を惜しむマグロ。

 そのマグロがこうも命を削って、いつ灯火を吹き消すともしれぬ最前線に身を置くということがどれほどの重みを持つのかを、きっと誰も知らない。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 他ならぬマグロの<エンブリオ>であるテスカトリポカだけは。

 

【カトリ様……】

【ああ】

【一秒でも長く……一分でも長く……一日でも長く……】

【ああ……!】

 

【――()()()()()()()

【――()()()!!】

 

 その念話を最後に、マグロからの交信は途絶えた。

 残るは絶叫。そしてその中で尚も手綱を握り締める<マスター>の細腕のみ。

 

 狂獣を象る神は、贄の献身に吼えた。

 

 

 ◇◆

 

 

 そうしておよそ半刻後。

 体感時間にしてその数倍の時を経て遂に、勝敗は決されようとしていた。

 

 超竜、【グローリア】――三つ首ともに健在。しかし全身には無数の裂傷、無数の口が開く。

 <マスター>【獣神】マグロ並びに<エンブリオ>【狂神獣妃 テスカトリポカ】――満身創痍。

 

 いつしか絶叫は止み、喘ぐような呼気だけが響いていた。

 何のことはない。最早絶叫すら絞り出せぬほどに喉を酷使し、遂に潰れてしまっただけのこと。

 手綱を握るマグロは、しかしその手だけをかろうじて形を残し、他は四肢、体幹の三割、即座に致命に至らぬ臓器を複数損失し、最早上体と右手、頭部のみを残すばかりとなっていた。

 寧ろそれでも手綱を手放さぬ執念こそ恐るべきで……それでも尚死に切れぬ()()がまた、悍ましい。

 

 テスカトリポカは、マグロに比べれば幾分も()()だった。

 全身に傷を負い流血も酷く、HPも風前の灯火であったが、それでもマグロと比べれば本来のカタチを留めていた。

 それはテスカトリポカが四肢のいずれかを欠損すればそこで全てが決してしまうという事前の打ち合わせにより、極限状況でテスカトリポカの無事を優先した結果であった。

 それ故に幾度となくマグロを極光に晒すこととなり……その上で最大限マグロを生かすべくテスカトリポカが尽力した結果が、これだ。

 

 知らぬ者には無様に見えよう。無謀のツケと哂われよう。

 だが本来<超級>を当てるべき()()へ<上級エンブリオ>に過ぎぬ身が挑んだ結果として見れば――この戦果は全くの()()であった。

 なにせ未だデスペナルティに陥っていないのは勿論、<エンブリオ>だけとはいえマトモな形を留めているのに加え――

 

『Flulululululu――』

 

 【三極竜 グローリア】のHPが()()()消耗しているのだから。

 

 この結果は【グローリア】にとって驚くべき光景であった。

 強さの判別に優れる【グローリア】からして明らかな()()である彼女ら二人を相手に、少なくとも一本角は明確に蹂躙の意思を見せたというのに、未だ生存している。

 眠るように双眸を閉じていた三本角までもが片目を上げ、その結果を齎した二人を視界に認めていた。

 

 そして【グローリア】は惜しむ。

 ()()()()()()()()()()()()()()()……。

 或いは三つ首のいずれかが、屠られていたかもしれない。

 そう思うと彼らの至らなさが惜しくてならず、無念だった。

 

 しかし現実は無情だ。結果も同様に非情である。

 勝敗が決した以上、最早彼らは()()ではない。

 眼前より消え失せるべき()()である。

 

 故に一本角は顔を二人の目前に据え、口腔を開いて極光を湛えた。

 それがせめてもの餞であるかのように、瀕死の二人を屠るには過剰に過ぎる奥義を放たんとする。

 

 その極光を前にして、二人は。

 遂にHPが底をつき、やがて端から光の粒になりつつあるマグロは。

 そんな己がマスターを止める術も無く、今極光に呑まれんとしているテスカトリポカは。

 

(ああ……()()()……()()()()()()()()()……)

()()()()()()()()()()()()()()()()……)

 

 最後まで無念を噛み締め、涙を流した。

 

 たった半刻に過ぎない時間稼ぎ。

 おそらくはいてもいなくても()()()()()()()()孤軍奮闘。

 誰にも知られず、誰に求められることもなく、人知れず挑み敗れて消え行く今際。

 その結果がこれであることが、()()()()()()()()()……!

 

(ますたぁ、われらにはむだがおおすぎた)

(わたしたちにはチカラがたりなかった)

(あるべきスガタをみうしなっていた)

(ずっとイケニエをむだにしていた)

(ヨのあるべきすがたはここにあった)

(わたしがしんじるべきかみさまのカタチはああだった)

 

 無謀な挑戦により思い知った【グローリア】の三大コンセプト。

 "純粋性能"、"多重技巧"、"条件特化"。いずれも二人の上位互換。

 畏敬すべき()()の姿を脳裏に焼き付け、これより二人は消滅する。

 

 その高みを踏破する栄光を浴びる誉れに授かれず、その魂魄を身に纏うこと叶わぬ至らなさを噛み締めて。

 ただ頂の縁に手をかけるものなれど――――

 

(ああ、でも)

(ええ、でも)

 

 それでも尚、二人は折れず。

 睨め上げるような羨望を以て、こう吐き捨てるのだ。

 

 

((――――()()()()))

 

 

【致死ダメージ】

【蘇生可能時間経過】

【パーティ全滅】

【デスペナルティ:ログイン制限24h】

 

 

 ――――()()()()()()

 

 




はい、というわけでまさかのグローリア戦でした。
時系列的には<バビロニア戦闘団>の壊滅後、【グローリア】が丸一日かけて心臓を再生した直後になります。
主人公たちの介入で【グローリア】の進行が半刻分だけ遅れました。

原作では結局<超級>を生み出せずに終わった【グローリア】戦。
拙作では主人公が<超級>に覚醒するきっかけとして利用させていただきました。
たぶん管理AIたちはびっくりしてます。「よくやった」くらいには思ってくれるんじゃないでしょうか。
主人公たちの<超級>としてのスペックとかは、いつか描写していきたいと思います。

……とりあえず、作者として書きたい部分は一気に書いてしまった感じです。
勿論今後も更新は続けたいと思いますが、何分原作も予断を許さぬ状況ですし、完全にオリジナル話を作るとなると時間も要しますので、やはり不定期投稿になってしまうことを予めご了承ください。

……原作のグローリア戦、いいよね。
まぁどの章も最高に面白いのですが、グローリア戦は特に際立ってると思います。
そんなグローリア戦に介入して、他キャラと関わらずに終わったとはいえ、こういう話を展開してしまったのは、やり遂げた感と同じくらいやってしまった感もあったり。
それでも面白いと思っていただける読者様がいらっしゃるなら、作者は嬉しいなって。

長々と失礼いたしました。
それでは。
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