ハリー・ポッターとアンブラの魔女   作:サーフ

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久しぶりにベヨネッタをプレイしました。
やっぱりハマりますね。そして腕が落ちたのを痛感しました。




授業開始

次の日からもう授業が始まった。

しかし教室に行くまでには動き回る階段や複雑な内部構造によって新入生のほとんどが道に迷ってしまっている、上級生は何かを懐かしむような表情で新入生達を見守っていた。

どうやら、これも恒例行事のようだ。

 

授業の内容は様々でただ杖を振るい魔法を発動させるものだけではなく、歴史や薬草学など様々な内容だ。

案外新しい知識を身に着けることが出来るので授業にも熱が入ってしまう。

 

そして今は変身術の授業を受けるためにハーマイオニーと共に教室へ向かっている最中だ。

 

「次は変身術の授業だわ、早く始まらないかしら!楽しみだわ!」

 

「さっきから随分と楽しそうね」

 

「当り前じゃない!」

 

鼻歌を歌いスキップをしているハーマイオニーの後姿を見送ってからブローチの時計を開いた。

時間はまだある様だ、ゆっくりと歩いていこう。

 

 

 教室に入るとすでに数名の生徒が席に自分の荷物を置いて周囲を見渡している。

教員が使う机の上には1匹のトラ猫がこちらを見て座っていた。

 

周囲の人から見れば、それはただのトラ猫だろうが、私にはそのトラ猫から発せられる魔力がマクゴナガルだとすぐに気付いた。

 

「あら、かわいいネコちゃんね」

 

少し悪戯してやろうと、トラ猫(マクゴナガル)の前に手を近付ける。

黒猫…マクゴナガルは未だ気が付かれていないと思っているようで私の手を避ける様に棚の上に飛び乗った。

 

「見て!あんなところに猫がいるわ!」

 

ハーマイオニーがトラ猫(マクゴナガル)を指差しながらそう言うと、複数の生徒がトラ猫(マクゴナガル)を取り囲んだ。

 

「見ろよハリー、猫だぜ」

 

「そうだね、誰かのペットかな?」

 

「どうだろうね、でも猫なんてセンスがないよな」

 

どうやらロンはまた失言をしたらしい。

トラ猫(マクゴナガル)は少し不機嫌そうに声を上げている。

 

「ロン、そんな事言っちゃダメよ!もしかしたら先生のペットかもしれないのよ」

 

「ペットにするならネズミが一番だね、猫なんて趣味が悪いよ」

 

ロンがそこまで言うとトラ猫(マクゴナガル)は棚から再び机の上に飛び移った。

 

次の瞬間、トラ猫(マクゴナガル)から発せられる魔力に歪みを感じた、おそらくここで元に戻って驚かそうとしているのだろう。

 

「いつまでそうしているつもり?そろそろ、戻っても良い頃じゃないかしら?」

 

「「え?」」

 

その場にいた生徒がこちらに一斉に目線を向けた、トラ猫(マクゴナガル)も面食らったような表情で目線を向けた。

 

「ベヨネッタ、それはどういう事だよ?」

 

ロンが狼狽えながらたどたどしく声を上げる。

 

「次は変身術よ、担当の教師が姿を変えてたっておかしくはないわ。例えばあなたが色々言っていたこの子なんか特にね」

 

背中を撫でようとすると、その場で飛び上がり、一瞬で普段のエメラルド色のローブに身を包んだマクゴナガルが現れた。

 

「う…わ…」

 

ロンが少し悲鳴を上げると周囲は何とも言えない空気に包まれた。

 

「何をしているのですか…もう授業は始まりますよ、早く席に着きなさい。」

 

不機嫌そうな声が教室に響き、全員が急ぎ席に着いた。

 

 

「えー、これより変身術の授業を始めます。変身術はホグワーツで学ぶ魔法の中でも1,2を争うほど危険で複雑な魔法です。いい加減な態度で授業を受けるのには退室を命じ、二度と授業を受けれないものだと思っていてください」

 

マクゴナガルは不機嫌そうに言い放ち教壇に立った。

 

授業の内容は、原理を羊皮紙に書き写したり、基本的な魔法式の書き写しなどが始まった。

 

書き取りが終わると一人一人にマッチが渡され、これを針に変えろというのだ。

 

杖を手に取り魔力はあまり込めず魔法をかける。

すると、マッチが徐々に銀色に変化していく。

どうやらあまり魔力を込めなくとも魔法界で使われている魔法程度なら十分に扱えるようだ。

 

しばらくすると燐の部分が平らになり小さな穴が空いて、反対側は鋭く尖っていく。

 

「ミス・セレッサ、なかなかの出来ですね。このクラスでは貴女だけが完璧に針へと変化させることができていますね。特別に10点差し上げます」

 

どうやら、私は今期初めての得点を今取得したようだ。

その後ハーマイオニーに色々とコツなどを聞かれたので答えたりしていると授業終了のチャイムが鳴り響いた。

 

「それでは、授業を終了します。今回の内容を羊皮紙2枚程度にまとめて次回の授業までに提出することが今回の宿題です」

 

マクゴナガルがそう言うと生徒たちは嫌そうな声をあげながら教室を後にした。

私も教室を出ようとすると…

 

「ミス・セレッサ、少しいいでしょうか?」

 

「なにかしら?」

 

「なぜ貴女は、私の変身術を見抜けたのですか?一体どこでそれだけの技術を…」

 

「買い被りすぎよ、私はただ変身術の授業の担当なら少しでもインパクトのある登場をしようとするのではないかと考えただけよ」

 

「ではなぜ、黒猫がそうだと?」

 

「一番インパクトがあるものは何か…考えれば簡単よ、これくらいじゃ名探偵にはなれないわ」

 

「そうですか…分かりました、時間を取らせましたね」

 

「大丈夫よ」

 

マクゴナガルが私を見てくる目はどうやら納得はしていないようだ。

私はそんな目線を背中に受けながら次の教室へ向かっていった。

 

 次の授業は魔法薬学のようだ、生徒達は皆一様に教室のある地下へと続く階段を怯えながら降りていった。

 

 

魔法薬の授業はスリザリンとの合同授業で、スリザリンとグリフィンドールの両方の生徒はキレイに左右に分かれて一触即発の空気が漂っていた。

そんな事を気にせず私が中心の席に着くと隣にマルフォイが座ってきた、それを見たロンを始めとしたグリフィンドール生は嫌そうな表情を浮かべた。

 

「やぁ、セレッサ、列車で会って以来だな。君はスリザリンに入ると思っていたよ」

 

「どこの寮でも入れる素質が有ったらしいわ」

 

「そうだったのかい、スリザリンに入ったほうが絶対よかっただろうに」

 

「ヘッドハンティングのつもりかしら?」

 

「もし出来るならそうしたいね」

 

 

そんな会話をしていると授業が始まり黒いローブに身を包んだスネイプという男性教諭がやってきた。

噂ではグリフィンドールには厳しい態度をしているらしい。

 

「ハリー・ポッター、我らがスターだな」

 

スネイプがハリーを見つけると早速弄り始めて、それに釣られてマルフォイをはじめとしたスリザリンの生徒たちもくすくすと笑い始めた。

 

生徒の出席確認が終わると授業が始まった。

 

「この授業では杖を振り回すだけの馬鹿げたことはやらん、魔法薬調剤の微妙な科学と厳密な芸術を学ぶ授業である」

 

まるで自分に酔っているかのように、自作のポエムを口遊んでいる。

 

「ポッター!!」

 

スネイプがいきなり怒号のような声を上げる。

 

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」

 

いきなりの事に目を白黒させ隣に座っていたロンと顔を合わせていた。その後ろではハーマイオニーが自信たっぷりに手をまっすぐ上げていが、スネイプはそれを無視している。あくまでも標的はハリーだけらしい。

 

「どうしたのだ、早く答えたまえ!」

 

「その…わ…わかりません」

 

小声でハリーが答えるとスネイプは嘲笑うように「有名なだけではどうにもならんな」と続けた。

 

「さて、ポッターもう一つ質問だ。ベゾアール石を探すとすればそれはどこを探すのが一番だ?」

 

ハリーは相変わらず目を泳がせており、ハーマイオニーは相変わらず手を上にまっすぐとあげていた。

 

「どうしたのだね、わからんのか?」

 

「はい…」

 

「授業が始まる前に予習しようとは思わんかったのかね?」

 

「ハーマイオニーが分かっているようなので、聞いてみたらどうですか」

 

ハリーがそう言うとスネイプは少しため息をついた。

 

「なんと嘆かわしい、私は貴様に聞いているのだぞ、そのふざけた態度は無礼すぎるな、よってグリフィンドール-15点」

 

「そんなの無茶苦茶だ!」

 

ロンが席を立ちあがり声を荒げて、スネイプを睨みつける

 

「吾輩は貴様に発言の許可を出した覚えはないぞウィーズリー…-15点だ、これ以上授業の妨害をするようなら退室してもらうぞ」

 

ロンが悔しそうに手を握りながら席に着く、結果としてこの数分の間で30点も減点を受けてしまった。

 

「先程の質問は今回の課題とするので、羊皮紙に特徴などを書き込み提出するように、それでは授業を再開しよう」

 

今回は簡単なおできを直す薬と調合する様だ、2人組で別れるように指示をされ、私はマルフォイと組むことになった。

 

「さて、どうやら君とペアのようだ、他のグリフィンドール生だったら絶対に嫌だったよ」

 

「随分と私のことを気に入ったようね、悪い気はしないわ」

 

「君のような優秀な純血者はグリフィンドールではなく、やはりスリザリンがふさわしいと思うよ」

 

魔法薬を作るのは意外と細かい作業が多く教科書を読みながら慎重に作業を進めていく。

 

もう少しで私たちの薬も完成するというあたりで地下全体に強烈な緑色の煙と何かが弾けるような音が聞こえた。

 

次の瞬間には煙が私達の方に迫ってきたので、煙を避けると周囲の時間の流れが一気に遅くなった。

ウィッチタイムを発動させると隣に居たマルフォイを担ぎ上げ煙の被害のない教室の隅へと移動しウィッチタイムを解除する。

マルフォイは一瞬の出来事で何が起こったのか出来ていないようで周囲を何度も確認していた。

 

周囲の人々は避難したが多くの生徒は煙を吸ってしまい咽ていた。

薬を作っていたネビルは中身を被ってしまったようで全身におできが出来ていた。

 

ようやく状況が理解できたのかマルフォイは私と周囲を見まわしてから口を開いた

 

「君が助けてくれたのか?」

 

「貸しにしておくわよ」

 

「助かったよ、それにしても一体どうやって…」

 

「秘密よ」

 

「そうか、なら聞かないでおこう」

 

「素直なのね、もっとしつこいかと思ったわ」

 

「しつこい男は嫌われるからな」

 

しばらくすると、口にハンカチを当てたスネイプが杖を片手にネビルに近寄った。

 

 

「この馬鹿者が!!」

 

スネイプの怒号が響き、杖を一振りする。

すると、こぼれた薬と充満した煙が一瞬で消えた。

 

「おそらく、大なべを火から降ろさないで山嵐の針を入れたな!」

 

大泣きしながらネビルは説教を受けていた。

 

「この馬鹿を医務室へ連れていけ!」

 

ネビルとペアを組んでいた生徒に指示を出すと怒りの矛先がハリーに向いた。

 

「ポッター!なぜ針を入れる前に止めなかった!大方奴がミスをすれば自分がよく見れると考えたな!なんと無礼な奴だ!グリフィンドール-10点だ!」

 

呆れながら聞いているとマルフォイは声を殺して笑っていた。

 

「君も大変だな、今日だけで相当な失点じゃないか」

 

「まぁしょうがないわね、でもここまで露骨だとちょっと呆れるわね」

 

「まぁ、僕からすれば嬉しい限りだけどね。でもダンブルドアのグリフィンドール贔屓も相当だと聞くよ」

 

「案外そういうところでバランスが取れているのかも知れないわね。後は針を入れるだけよ、ちゃんと火から降ろしなさい」

 

「ご忠告痛み入るよ、でも流石に同じミスはしないさ」

 

鍋を火から降ろすとマルフォイは慎重に山嵐の針を入れ薬を完成させた。

 

 

「うむ、良い出来であるな、よくやったぞマルフォイ、スリザリンに10点だ」

 

「ありがとうございます」

マルフォイはゆっくりとお辞儀をしてスネイプに薬を手渡した後、私の方を見ると少し考えたようでスネイプを呼び止めた。

 

「先生、今回の薬はミス・セレッサとの共同で作ったものです」

 

「そうだったな、仕方あるまい…グリフィンドールに5点だ」

 

スネイプはつまらなそうに教壇に戻りレポートの課題を出して授業は終了した。

 

「これで、さっきの借りは返したぞ、それでは失礼するよ」

 

マルフォイはそういうと少し手を振り教室を出ていった。

外へ出るとロン、ハリー、ハーマイオニーが外で待っており、ロンはすごい剣幕で私に食いついてきた。

 

「スリザリンの、しかもマルフォイと仲良くするなんて君どうかしてるよ!」

 

「別にそんなの私の勝手じゃないかしら?」

 

「あぁ、確かに勝手だね!だからこれは忠告だよ、今後あいつ等とはかかわるなよ!」

 

ロンは勢いよく振り返り大きな足音を立てながら廊下を歩いていって、ハリーはその後を追いかけながらロンをなだめていた。

 

「貴方は追いかけなくていいのかしら?」

 

「ロンの言う事もわかるわ、なぜグリフィンドール生なのにスリザリンのマルフォイと仲良くするのよ」

 

「案外話してみると面白い坊やだからよ」

 

「そうなのかしら?でも彼はマグルを差別してるわ」

 

「確かにそうね、でもスリザリンだからって蔑ろにするのも差別じゃないかしら?」

 

「まぁ…そうよね」

 

「さて、私はそろそろ談話室に戻るけど、これからどうするのかしら?」

 

「そうね、図書館にでも寄って行こうと思っているわ」

 

私は談話室へ、ハーマイオニーは図書館へと別々に歩いて行った。

 




あまり進展してないですね…もっと展開を早くした方がいいのかな…

さて、次回は箒での飛行訓練です。

次回もよろしくお願いします。
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