双子の起こした事件は、数日が経った今でも、生徒達の間で繰り返し語られている。
そして、双子は様々な置き土産も残して居た様で、6階の何処かに巨大な沼地を作ったらしい。
その沼地をアンブリッジは必死に消そうとしている様だが、未だに成功しないようだ。
この件に関しては、他の職員は一切手を貸そうとはしていない様だ。
それ程、あの女は嫌われているという事だ。
しかし、アンブリッジの悲劇はそれだけでは終わらない。
2人に触発された生徒達が、双子の置き土産である、悪戯グッズを使い、競い合う様にアンブリッジに悪戯を仕掛けている様で、おかげでホグワーツは大混乱だ。
そのせいか、授業中にアンブリッジが姿を現すだけで、双子の置き土産を使い、気絶したり、気分を悪くする生徒が大量にいる様だ。
そして、その生徒達は決まって『アンブリッジ炎です』と答える様だ。
数日後、ふくろう試験も終盤に差し掛かった頃、アンブリッジ率いる闇払い達から襲われたハグリッドを庇ったマクゴナガルが昏睡状態になったという話が学校中に駆け巡った。
幸いな事に、命に別状はないらしいが、ダンブルドアに続いてマクゴナガルまでホグワーツから居なくなってしまった事により、アンブリッジが大手を振って闊歩するだろう。
そんな事を考えていると、ハリーを始めとした面々が私の元に駆け寄って来た。
「あぁ、ベヨネッタ! 丁度いい所に!」
「大勢そろってどうしたのよ」
「緊急事態なんだ! シリウスがヴォルデモートに捕まったんだ! 拷問されている!」
「拷問?」
私がハリーの言葉を繰り返すと、ロンとハーマイオニーは息を呑んだ。
「見たんだ! さっき神秘部のガラス玉が沢山ある部屋でシリウスは拷問されている。あいつはシリウスを使って何かを手に入れようとしているんだ」
「神秘部か…どうやって行こうか…」
ロンは頭を抱えている。
「暖炉を使おう」
ハリーがそう言うと、急に歩き始めた。
「ちょっと待てよ! 暖炉って何処の暖炉だよ! 学校の暖炉は殆どがアンブリッジが塞いじゃったんだぜ」
「そのアンブリッジの部屋のさ。あそこなら使えるはずだ」
どうやら、ハリーはアンブリッジの部屋に向かって歩みを進めている様だ。
「おいおい…ハリー。気は確かか?」
「ロン、君の方こそ気は確かか? 急がないとシリウスが殺されるかもしれないんだ!」
ハリーはロンを怒鳴りつけている。
「わかったわ、急ぎましょう!」
「そうだね。うん、そうだ!」
ロンは意を決したのか、気合を入れている様だ。
こうして、私達はアンブリッジの部屋へと歩みを進めていった。
アンブリッジの部屋の前に着いたハリーは扉を開けようと、ドアノブを回しているが、鍵がかかっているのか、ハーマイオニーが魔法で鍵を開けようとしているが、強力な魔法が掛かっているのか、その扉は開かれなかった。
「どきなさい」
私は足に力を籠めると、部屋の扉を何の迷いも無く蹴り飛ばした。
「空いたわよ」
「すごいな…君の足ってマスターキー?」
「ロン! 今はそんな事言って居る場合じゃない!」
ハリーに急かされる様に私達はアンブリッジの部屋に入って行った。
部屋の中は悪趣味なピンク一色で統一されており、壁には猫の写真が入った皿が何十枚と貼られている。
「駄目だ! この暖炉も封鎖されている!」
ハリーが大声を上げながら、机の上の書類を薙ぎ倒している。
「悪趣味な部屋ね」
私がそう呟くと、血相を変えたアンブリッジが醜い体を揺らしながら、走り込んで来た。
「ミス・セレッサ!! これはどういう事です!」
アンブリッジは杖を構えながら、大声を上げた。
「うるさいわね。聞こえているわよ」
「尋問します! 高等尋問官親衛隊! 彼等を拘束しなさい!」
アンブリッジがそう指示すると、どこからか現れた親衛隊によってハリー達が拘束されていく。
「ドラコ・マルフォイ。貴方はミス・セレッサを拘束しなさい」
「え…」
ドラコは数回瞬きをしながら、固まっている。
「構わないわ、ほら」
私が腕を差し出すと、ドラコは少し躊躇いがちにゆっくりと縄をかけようとする。
「後ろ手で拘束しなさい」
アンブリッジはニヤニヤと笑いながらそう言うと、ドラコは私の腕を軽く握ると、後ろ手に回した。
「すまない…」
私の耳元で蚊の鳴く様な声で、ドラコが謝罪の言葉を呟いている。
「アンタが謝る事じゃないわ」
「あぁ…」
ドラコは縛り終えた様で、ゆっくりと離れていった。
私は、腕を軽く動かすと、かなり緩く縛られているのか、簡単に抜け出せるような感じだ。
「さて…それでは尋問を開始しますよ、ゴイル、スネイプ先生を呼んできなさい」
アンブリッジの命令に従い、ゴイルはその場から走って何処かへと走り出した。
数分後、コツコツと靴の音を響かせながら、スネイプが姿を現した。
「あー校長、お呼びですかな…」
「真実薬を持ってきてください」
「あれはポッターを尋問するのに持っていかれたのでは?」
スネイプはアンブリッジの顔を無表情に見つめている。
「まさか、あれを全て使ったという事は無いでしょうな? 3滴ほど有れば十分だと申し上げたはずですが」
アンブリッジの表情がみるみるうちに曇って行く。
この様子では、人の話を聞かなかったのだろう。
「他に手持ちは無いのですか? 1人分だけあればいいですわ! ミス・セレッサに使います!」
「そう言う事でしたら…」
スネイプはポケットから小瓶を取り出した。
その小瓶の中には、少量の液体が入っている。
アンブリッジはその小瓶を奪い取ると、ドラコに手渡した。
「飲ませなさい」
「え…ですが…」
「良いから早くしなさい」
ドラコは私とアンブリッジを交互に見据えている。
私は小さく口を開くと、ドラコは意を決したように、ゆっくりと小瓶を傾け、中の液体を私の口に流し込んだ。
流し込まれた、液体を飲み込むと、ほろ酔い時のような感覚に陥る。
なるほど、確かに、普通の人ならば、もっと凄い、恐らく泥酔以上の
「さて…では話してもらいますよ。彼方達が何の目的で私の部屋を訪れたか」
アンブリッジは自信に満ちた表情で私を見据えている。
「この部屋、本当に悪趣味ね、それに、アンタのファッションセンスもイカれているわよ」
「んなっ…」
予想外の回答にアンブリッジは面食らっている様だ。
「どういう事です! 本当に真実薬なんですか?」
「本物です、疑っている様でしたら、ご自分も飲まれては?」
アンブリッジは顔を真っ赤にさせながら、地団駄を踏んでいる。
「結構です! 貴方は仕事に戻りなさい!」
「ではこれで…」
スネイプは私を一瞥すると、アンブリッジの部屋から出ようとした。
「あの人がパッドフットを捕まえた! あれが隠されている場所で、あの人がパッドフットを捕まえた!」
その瞬間、ハリーはスネイプに向かって叫び声を上げた。
「何のことです! スネイプ! 何か知っているのですか?」
アンブリッジは混乱している様でスネイプに問いかけている。
「さっぱりですな。ポッター、頭がおかしくなりたいのならいつでも私の研究室に来るがいい。戯言薬を飲ませてやろう」
そう言うと、スネイプは退室していった。
恐らく、ハリーの言いたい事をスネイプは理解しているだろう。仮にも不死鳥の騎士団員なのだから。
アンブリッジはそんなスネイプをイライラした表情で見送ると、ゆっくりと杖を取り出した。
「…………仕方ない…良いでしょう…他に手は無いのだから…」
アンブリッジは引き攣った笑いを上げながら、私に杖を突き付けた。
「今からこの小娘に、磔の呪いをかけましょう。そうすればコイツのこの余裕に満ちた表情も消えるでしょう」
その言葉を聞いた多くの生徒が顔を真っ青にしている。
「しかし! それは違法ですよ!」
ドラコがアンブリッジに問いかける。
しかし、アンブリッジは狂ったような表情で、ドラコを睨み返す。
「これは! ……魔法省が私を通して行った行為です! ですから合法なのですよ! 良いですね! クルーシオ!!」
アンブリッジは最大までの憎悪を込め、私に磔の呪いを使った。
次の瞬間、全身をムズムズとした不快感が走った。
何処かで感じたことがある感覚だ…
そうだ、これは冬場にセーターを着た時に良く起こる、静電気が帯電しているような感じだ。
「どうです? 話す気にはなりましたか? 我慢しているのですか? 苦しかったり、痛かったら泣きさけべばいいのですよ? これは完全に拷問ですからね! 何も恥じる事はありませんよ!」
アンブリッジは満面の笑みで私に問いかけている。
「チッ!」
次の瞬間、ドラコが舌打ちをすると同時に杖をアンブリッジに突き付けた。
「おや…何のつもりですか? ドラコ・マルフォイ」
「呪いを止めろ…今すぐにだ」
怒りを込めたドラコの声を聴いたアンブリッジはゆっくりと振り返ると、感情の籠って無い声を上げた。
「貴方は今、自分が何をしているのか理解しているのですか? この私に杖を向ける事がどういう事か理解しているのですね?」
「十分に理解しているさ…」
ドラコが少し声を震わせながら、口にすると、アンブリッジは無表情ながらも、鼻で笑って居る。
「そうですか…では…インペリオ」
「うっあぁ…」
アンブリッジが服従の呪文を唱えると、ドラコが虚ろな表情を浮かべた。
「貴方は私の命令に従って居ればいいのですよ。さぁ、私の指示に従いなさい」
「く…そぉ…」
ドラコは苦しそうになりながらも、アンブリッジに杖を向け続けている。
「おや? 服従の呪文に抗いますか? 大したものですね」
アンブリッジが軽く杖を振ると、呪文が解けたのか、ドラコはその場で膝を付き肩で息をしている。
「大人しく、その場で見ていればいいのですよ。では…クルーシオ!」
アンブリッジが再び私に磔の呪いをかけて来た。
だが、先程とは何も変わらず、ムズムズとした不愉快さを感じるだけだった。
「さぁ? どうですか? 今はどんな気分です!」
テンションが上がり、口調が不安定になったアンブリッジが喚き散らしている。
「不愉快ね…」
私が、呟くように口に出すと、アンブリッジのテンションがまた一段と上がった。
「えぇ! そうでしょうね! そうしているのですから!」
「アンタのその醜い顔がね」
「え?」
その瞬間、アンブリッジは間の抜けた声を上げた。
私は緩くなっていた縄を解くと、アンブリッジに一気に詰め寄り、気を失わない程度の力で腹に膝蹴りを喰らわした。
「ぐぉおぉ!」
腹に蹴りを入れられたアンブリッジはその場に座り込むと、口から吐瀉物を撒き散らしながら、酷い声を上げている。
「なんど…づもりです?」
涙目になったアンブリッジが腹を押さえながら、私を睨みつけている。
「拷問するような悪い子には、キツイお仕置きが必要みたいね」
私は、ポーチから鞭を取り出すと、しならせながら、床を叩きつける。
「ヒッ!」
鞭の音が部屋の中に響きわたる。
その音に怯えているのか、アンブリッジが悲鳴を上げている。
「さぁ、お仕置きの時間よ」
鞭を振り上げ、一気に振り下ろす。
「いやぁああぁああぁ!」
私が振り下ろした鞭は、アンブリッジの背中に当たり、絶叫を上げている。
「たずげで!」
ノイズが掛かった声を上げながら、アンブリッジは立ち上がると、その場から走り出した。
「私から逃げようって言うの? 良い度胸ね」
私は、アンブリッジを追う様に退室した。
退室後、周囲を見回すと、廊下を走り去って行くアンブリッジの後ろ姿を捉えた。
私はその後を歩きながら追いかける。
アンブリッジは必死に走っている様だが、その速度は遅く、歩いてでも追い付く程だ。
「なんで! 追ってくるのよ!」
アンブリッジが魔法を乱射するが、体の軸を動かすだけの最小限の動きで回避しながら、ゆっくりと歩み寄る。
「あぁぁあ! 誰か! 助けなさい!」
アンブリッジは醜い声を上げながら、廊下を走り、階段を転がり落ち、正面玄関までやって来た。
「ぎゃ!」
正面玄関を出た辺りで、アンブリッジは盛大にコケ、地面に突っ伏している。
「さて、鬼ごっこもこれで終わりよ」
「おっ、お願い! やめて! 何でも言う事聞きますから!」
「そうはいかないわね」
私は地面に倒れ込んだアンブリッジを見据えながら指を弾く。
すると、召喚用のゲートが地面に現れ、そこから漆黒の巨大なカエル。バアルが姿を現した。
バアル
奈落の女王とも言われる、魔界の王族の一人。普段は決して姿を見せないが、召喚されると巨大なヒキガエルの姿で現れる。
ぶよぶよとした巨体で、自分で動く事もままならない程重い為、激しい戦いには向かないが、無限に伸びる舌を持っており、離れた所に居る獲物をその場で素早く捕まえ丸呑みにするという。
「ひぃい! 何なのよ!」
アンブリッジは悲鳴を上げながら、何とか立ち上がると、バアルに背を向け走り出した。
しかし、バアルは口を開き、その舌を伸ばすと、アンブリッジを絡め捕った。
「いやぁ! 離しなさい! この私を誰だと!」
アンブリッジが喚いているのを尻目に、バアルは一気に舌を口の中へと戻すと、数回ほど口を動かしている。
「ペッ!」
次の瞬間、バアルは口に含んだアンブリッジを吐き出した。
吐き出され、唾液まみれとなったアンブリッジは綺麗な放物線を描きながら、魔法の森の方へと飛んで行った。
「アンタが吐き出すなんて、相当不味かったのね、あの女は」
バアルはとても不愉快そうな表情をしたまま、姿を消していった。
この先、没案、閲覧注意です。
書いていて、吐き気に襲われたので、没にした内容ですが、消すのも勿体ないと思いました。
『アンブリッジ炎』が発症する恐れがありますが、責任は取りません。
「
私は、微笑みながら指を鳴らすと、目の前に、三角木馬が床からセリ上がる。
私は、木馬の頭部に座り込むと、トゲ付きの鞭を数度振るう。
「いやぁぁっぁあああああ!!」
悲鳴を上げたアンブリッジはその場から逃げようとするが、私は、鞭を振り、アンブリッジの体に巻き付ける。
「離しなさい!」
アンブリッジは喚き散らしているが、無理やりこちらに手繰り寄せ、三角木馬に座らせる。
「あぁぁぁぁぁあんあっぁあ!!」
三角木馬に腰をかけた瞬間、アンブリッジのなんとも言えぬ声が周囲に響き渡る。
その表情は苦痛に歪み、頬を汚らしい汗が伝っている。
「さぁて…お仕置きの時間よ」
三角木馬の頭部に座り込んだ私は、バラ鞭を取り出すと、アンブリッジの醜い背中に何度も鞭を振るう。
「あぁ! いやぁ! やめ! あっ!」
鞭がアンブリッジの肌に当たり、小さな破裂音が響く度、贅肉まみれの躰が蠢き、汚らしい汗を周囲に撒き散らす。それに呼応するように、アンブリッジが悲鳴を上げる。
「まだまだよ」
とげの付いた鞭を手に取ると、さらに強く引き絞る。
「あぁ…あっ…あぁぁぁあ!」
鞭がギチギチとアンブリッジの醜い体に食い込み、凹凸の無い寸胴を絞り、その形状がはっきりと分かるようになる。
「い…いやぁ…や…やめ…てっ!」
アンブリッジは頬を紅く染めながら、汗まみれのみすぼらし顔で、必死に口を動かし酸素を欲している。
「さぁ…豚の様な悲鳴を上げなさい!」
私は、三角木馬の上で立ち上がると、右足でアンブリッジを踏みつけ、贅肉のブヨブヨとした感触がヒール越しに伝わり、嫌悪感を覚える。
「気色悪いのよ!」
一度、バラ鞭で背中を叩きつけ、さらに強く鞭を絞る。
「んっ! いやぁ! あぁ! こんな! こんなぁあ!」
最初は苦しそうな表情を浮かべていたアンブリッジだが徐々に脳内麻薬の分泌により、苦痛が快楽に変わって来たのか、豚の様な悲鳴に、媚びた様な嬌声が混じり始めた。
「な…んぁ! いやぁ…で…あぁ! んっぐぅ!」
「ヴぇええええええ!」
アンブリッジが耳障りな嬌声を上げた瞬間、背後の方で、ロンが盛大に吐き出した。
「ヴォえ! 僕…まだ、ゲーゲートローチ舐めてないんだけど…」
「私も吐きそうよ」
「マルフォイ、君こういうのが好きだったんじゃないのか?」
「流石に…これは…無理だ…ヴォッ!」
どうやら、これ以上は、精神衛生上良くないようだ。
周囲の面々は、口元を押さえたり、耳を塞ぎながら、俯いている者までいる。
「さて、仕上げよ…」
鞭を絞る力をさらに籠める。それに伴い、アンブリッジの躰が更に締めあがり、女性らしい凹凸がはっきりとしてきた。
「あぁぁあん! なん…でぇ! 強い! こんなの! しら…んぁ!」
すると、アンブリッジの体がギチギチと音を立てる
「さぁ、無様に
「あぁぁぁん! もうっ! あっ…んっあぁ…くぅ! だめぇええ!」
嬌声交じりの絶叫を上げたアンブリッジは絶頂を迎えた様で、その場にぐったりと倒れ込み、意識を手放したようだ。
マクゴナガルが入院中に何をやっているんだか…
磔の呪文に関しては、私が最近感じた不愉快な感覚をイメージしました。
本当だったら転げまわる程らしいですね。