救われた男と堕ちた天使   作:チムチムブッチャー

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11話 遊ぶ前日面倒くさくなるのは何故だろう

あの勉強会のおかげか無事みんなというかサターニャさんは赤点を免れみんなで同じ日に夏休みを向かえることが出来た。

 

「夏休み!」

「海!」

「駅!」

「海!」

 

サターニャさんと月乃瀬さんは見える全ての物に感激している。そして僕たちは電車を降り、電車が去っていくまで見送った。

そして電車が去った瞬間皆のテンションがぐっと下がった。

 

 

ザーーーーー

 

 

そう今日の天気は雨だった。

 

「ちょっと何よこれ!?土砂降りじゃない!」

「降水確率60%だったしね・・・」

「なんとかならないの!?」

「そうですね・・・」

 

皆が残念そうにしている中で唯一、皆と反比例してテンションが上がっている人物がいた。

―――そうガヴリールだ。

 

「仕方ないから帰ろう!」

「何でアンタだけ晴れやかなのよ!」

「だって元々乗り気じゃなかったし中止なら中止で」

「この薄情天使!このやり場のないイルカはどうすればいいのよ!」

 

サターニャさんが一番楽しみにしてたのをみんな知っていたから出来ることならしたいけど天気なんて神様とかに頼まないと無理だろう。

 

「はい、ではよろしくお願いします。」

「ラフィエルさん何してるの?」

「いえちょっと知り合いの方にお電話を・・・」

「ねぇみて!空!」

 

月乃瀬さんがそういうので僕たちは空を見る、すると少しずつ晴れ間が見え始めあっという間に快晴へと変わった。それと同時にサターニャさんの心の天気も晴れへと変わりガヴリールの心は曇天へと変わった。

 

さすがにこの晴れ方はちょっと不自然だ、それをガヴリールも気づき犯人の元に近づいた。

 

「ラフィ、天界に手をまわしただろ」

「皆さんの声が天に届いたんですよ」

「リアルに届けるなよ!」

 

やっぱりラフィエルさんなんだ・・・そういえば天使なんだから神様とかとも話せるし天気とかも変えれるんだ。

 

「さぁ行くわよ、のろま共!」

「あいつ何も不思議に思わないんだな」

「まぁそこがサターニャさんの良い所だとは思うよ」

「過ぎたことは仕方ないわね!私達も行きましょ!」

 

月乃瀬さんに引っ張られるようにガヴリールと僕は海へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「海だー!」」」

 

皆は水着に着替えた後さっそくビーチに向かい、お決まりと言わんばかりにラフィエルさんとサターニャさんと月乃瀬さんは叫ぶ。

 

「わー広いのねっ!」

「すごい海ってきれいなんだね」

「早くっ、早く行きましょう!」

 

僕は、持ってきたブルーシートを敷いてパラソルを開く、すると真っ先にガヴリールは僕の敷いたブルーシートの上に座りパソコンを開いた。

 

「じゃあ楽しんで~今日私はこのパラソルから出ないから」

「ちょっとアンタ正気!?目の前に海があるのよ!」

「ネットやってる方が楽しいし・・・」

 

どこに行ってもぶれないガヴリールはむしろ尊敬すら覚えてくる。

 

「せっかく海にきたのに、遊んでみないと分からないじゃない」

「そうだよ、せっかく来たのにさ一緒に泳ごうよ」

「いや、私泳げないし」

 

僕の提案は却下されてしまった。せっかく海に行く事が決まってから泳ぎの練習してきたのに・・・イメージトレーニングでだけど。

僕が落ち込んでいるとサターニャさんがガヴリールにある提案を持ちだした。

 

「じゃあ私達が海の楽しさを教えてあげる、だからこっちの方がゲームより楽しそうだと思ったら私達と遊びなさい!」

「・・・まぁ、いいけど」

 

ガヴリールはしばし考えたあとサターニャさんも提案を了承した。月乃瀬さんとサターニャさんそしてラフィエルさんが嬉しそうにハイタッチをする。

そしてスタスタとサターニャさんが皆の前に出る。

 

「じゃあまず私から教えてあげるわ、感謝しなさいっ!」

「じゃあサターニャさんが教えるものをお願いしますね」

 

ラフィエルさんが仕切り第一回チキチキガヴリールの興味を引くのは誰でしょな(仮)が始まることとなった、僕はというと泳ぎを既に嫌がられため既に敗者となり再び参加することをサターニャさんに断られてしまった。

 

「私が教えるもの・・・それは波乗りよ!」

「「「「波乗りっ!?」」」」

 

僕も含めて意外とみんなノリがいいんだな、もしかして海に来たおかげで少してテンションが高くなってしまったのかもしれない。

 

「テレビで見ていてやってみたかったのよっ!」

「いきなり難易度たかっ!」

 

ていうかサターニャさん持ってるのサーフボードじゃなくてイルカの浮き輪だし、それって波に乗るっていうかイルカに乗るのに苦労するやつだよ・・・

 

「じゃあ行ってくるわ!」

 

そういうとバシャバシャとイルカの浮き輪と沖へと進んでいくそして彼女はある程度深い所まで進むと不安定なイルカに立ち上がる、そして三秒も経たないうちに海に落ちた。

 

 

何だこれ・・・

 

 

「全然楽しそうじゃないな」

「はい!次は私の番ー!」

 

ガヴの興味がどんどん無くなっていく姿を見て月乃瀬さんがあわてて手を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

一番手サターニャさん 脱落

 

 

 

 

 

「海で泳げなくても十分楽しめる方法はあるわたとえば砂場でも」

 

たしかに海の楽しみ方は泳ぐだけじゃない、現に今来ている人の中にサマーベットに寝ころび日に当たりながら

読書している人もいる。月乃瀬さんはやってくれるかもしれない。

 

「というわけで私は砂のお城を作りたいと思います!」

 

おぉ、それは僕も少し興味がある何となく家で調べたりもしたな。砂って色々なものが出来るんだよねある人はゴ○ラを砂で作っていたのは驚いた。月乃瀬さんは解説しながら砂を集めていく。

 

「まず砂を集めて崩れないように霧吹きで水をかけます。そして少しずつ削っていって形を整えていきます」

 

 

 

カリカリ・・・カリ・・・カリ・・・

 

月乃瀬さんは砂のお城に夢中で気づいていないかもしれないがこの空気すごい気まずいんだけど、月乃瀬さんに話しかけたくても集中しているので話しかけづらい。

 

だが、審査員はお構いなしにジャッジを下した。

 

「地味」

 

 

二番手月乃瀬さん 脱落

 

 

 

 

 

あっという間に残るはラフィエルさんだけとなった、月乃瀬さんはサタ-ニャさんと一緒に座り込みながら落ち込んでいる。

僕は好きだよ?月乃瀬さんのすなのお城

 

「あらー私で最後になってしまいましたね」

「ラフィお願い、あなたが最後の砦なの!」

「頑張ります!」

 

ラフィエルさんは自分の拳をドンッと叩いた、どうやら相当な自信があるようだ。でもなんだろう期待はしているんだけどラフィエルさんが物凄く良い笑顔何か嫌な予感もしている。

 

 

っていうか今さっきラフィエルさんの胸が大きく上下に揺れたな大きな人って本当に揺れるんだ。

 

 

「その前に少々サターニャさんに協力してもらいたいことがあるのですが」

「私?夕陽やヴィネットじゃダメなの?」

「崇高で高貴な悪魔のサターニャさんでなければだめなんです」

「よし!私に任せなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――気づけばサターニャさんは砂の中に埋められていた。

 

「私が提案するのはスイカ割です!」

「ラフィエルさんは何を割るつもりなの!?」

 

また僕の中のラフィエルさんの注意数値が跳ね上がっていた、次は僕が殺られると。

特に最近のラフィエルさんは僕の様子を面白そうにジッと見ている事が多い。まだサターニャさんのように良いように動かされていた方が安心・・・出来はしないかな。

 

「おいおい、楽しそうだな」

「今まで一番のくいつき!」

「サターニャ・・・あなたそんなに体張ってくれるなんて・・・」

「アンタは助ける側でしょ!?」

 

命の危機を感じ取ったサターニャさんはツッコミにの鋭さが増していく。

ガヴリールはラフィエルさんから受け取った木のバットを持ちながらゆっくりと重かった腰を上げた。

 

「ここまでされたら仕方ない・・・私の負けだよ」

「ちょっそこは勝ちなさいよ!」

 

ラフィエルさんはガヴリールの目のあたりに白いハチマキを巻いてあげている。だがそのハチマキは目の位置より少し高かったのか下の方からガヴリールの目が見えてしまっている。

 

絶対二人ともわざとやってるでしょ・・・

 

サターニャさんの顔は絶望してしまった人のような顔でガヴリールが徐々に近づいて来るのを逃れずにいた。

一歩一歩悪魔、いや天使はサターニャさんに近づいていく。これホラー映画か何かじゃないよね?

 

 

「いやーーー!!」

 

 

 

サターニャさんの声は賑やかな海辺全体に聞こえるほどににこだましていた。

 

 

 

 

 

 

 




次回はあの子とのフラグがたちます!
可愛くかけるよう頑張ります!
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