救われた男と堕ちた天使   作:チムチムブッチャー

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何か記念に書こうかなってかんがえてます!


15話 通販で買うとたまに思ったのと違うのか届いてしまうので要注意

夏休みも終わり、僕らはいつもの学校での日常に戻っている。休み時間にラフィエルさんが僕たちのクラスに遊びに来て皆で談笑する日常、だけど今日はいつもの日常と違うことがあった。

 

「今日こそ覚悟しなさいガヴリール」

 

サターニャさんは片手に持っているリボルバーの銃口をガヴリールにゆっくり向ける。そして撃鉄を親指で持ち上げる。

 

「ど、どうしちゃったの!?サターニャさん!」

「どうしたのってこれが私よ、何も変わりなんてしてないわ」

「何朝っぱらから物騒な物を出しているのよ・・・」

 

ヴィーネさんはいたって冷静にサターニャさんにツッコミを入れる。どうしちゃったのヴィーネさん、何でそんなに冷静なの人が死ぬかもしれないのに。いや天使か

 

「ククク・・・驚いた?これは魔界通販で買った対天使用秘密兵器・・・44口径リボルバーマグナム、デビルパイソンよ!!」

「かっこいい・・・」

 

ついつい声が漏れてしまった、でもやっぱり銃はそれほど詳しくないがやはりかっこいいと思ってしまう。でもやっぱり本物を取り出されるとかっこよさより恐怖が勝ってしまったか。

 

「ヴィーネさん、魔界通販とはなんですか?」

「胡散臭い物を売っている通販番組よ」

 

なにそれ・・・ちょっと気になるな今度見てみようかな。

サターニャさんは話をしている二人を気にした様子はなく、持っているリボルバーの解説を始める。

 

「これは魔界のデビル社が開発したリボルバーマグナム。その洗礼されたまさに一級品」

「サターニャさん、解説書すっごい見てるんだけど・・・」

 

解説書を読み終わったサターニャさんはパタンと勢いよく閉じると銃を構えながら僕たちをジッと見つめてくる。

 

「どう?」

「どうってなにが?」

「カッコいいかどうかでしょ!?」

 

ヴィーネさんの返答がお気に召さなかったサターニャさんは物凄く怒っている、そんなサターニャさんを見るヴィーネさんはめんどくさそうにしている。

 

「サターニャさん、それ本物でしょ?そんなの使ったら危ないよ?」

「ええ、これには特別な弾が入っているもの」

「特別な弾ですか?それってどんなものなのですか?」

 

ラフィエルさんが質問するとサターニャさんは不敵な笑いがこぼれる

 

「ふふ・・・聞いて恐怖しなさい。これに撃たれたものは・・・十分間笑いが止まらなくなるのよ!」

 

時間が止まったような気がした。ガヴリールとヴィーネさんは呆れたような顔をし、ラフィエルさんは笑顔で固まっている。

人が死なないと分かり安心したが、同時にカッコよさは下がったような気がするよサターニャさん。

この空気の中、最初に口を開いたのはラフィエルさんだった。

 

「サターニャさん」

「どうしたのよ、ラフィエル」

「めちゃくちゃかっこいいですね!まさにキングオブハードボイルドはサターニャさんと言っても過言ではありません!」

「そうでしょ!?」

 

口を膨らまし笑いを我慢するようにいうラフィエルさんはサターニャさんのリボルバーとサターニャさんを褒めちぎる。

さすがに僕でも分かる、絶対嘘だ

だがサターニャさんはすっかり信じてしまい機嫌がどんどん良くなっていってる。

 

「ヴィネットと夕陽はどう思う!?」

「か、かっこいいと思うよ・・・多分」

「いいんじゃない?・・・あなたがいいなら」

「そうでしょ!?」

 

ノリノリのサターニャさんは再び今まで一言も話していなかったガヴリールに銃口を向けている。

 

「さぁ覚悟しなさいガヴリール。まぁアンタの事だから降参はしないとは思うけど・・・」

「まいった」

 

今度はサターニャさんの時間が止まった、サターニャさんはよっぽど驚いたのか口を魚のようにパクパクしている。

ガヴリールは両手を上げる、どうやら本当に降参の意志があるようだ。

 

「降参、そんなの出されたら無理だろ今回は私の負けだサターニャ」

「えっなに・・・今なんていったの?」

「だから降参だって、お前の勝ちだよ」

 

しばし、サターニャさんは固まっていたが突然ゴールを決めたサッカー選手のようなガッツポーズを決める。

 

「ついに、あのガヴリールがガッツポーズを認めたわ・・・はっ、ここではしゃいではハードボイルドの名が廃るわ。平常心、平常心・・・」

 

おそらく心の中での葛藤なのだろうが嬉しさから全部心の声が漏れており既にハードボイルドの名は廃れてるように見えた。

一度深呼吸したサターニャさんは平常心のつもりでガブリールに再び振り返るがその顔は緩み切っていた。

これ以上ないほどダルダルな顔だ・・・

 

「い、今更そんなこと言ったってお、遅いんだからね!」

「いや、どんな顔だよ・・・」

 

慌てたサターニャさんは慌ててもう一度顔を作り直し、一つ大きな咳払いをした。

 

「負けを認めた所でアンタが私にしてきたことは許されないわよ」

「覚悟はできてるよ」

「ふっ・・・強がりを、まぁ痛みはないらしいから安心しなさい一発で楽にしてあげる。笑いの中で今までの行いを悔やむことね」

「ちょっと待った」

 

覚悟を決めたのかと思ったガヴリールがサターニャさんが引き金に指をかけた瞬間中断を求めた。いきなりで驚いたサターニャさんは銃を持ち上げ撃つのを中断した。

 

「な、なによ」

「お前痛みはない()()()って実際に効くか試してないの?」

「試してないけど」

「じゃあ私が試してやるから貸してみ、不良品だったらカッコもつかないだろ」

「いや、でも・・・」

「早くっ!!」

 

ガヴリールに急かされたサターニャさんはリボルバーをガヴリールに手渡した。

ガヴリールは手に取ったリボルバーを五秒ほど眺めると突然サターニャさんに発砲した。

 

「ぐふっ」

「容赦ねぇっ!!」

「サターニャさん!?」

 

ヴィーネさんがツッコむと同時に僕は膝をついたサターニャさんに駆け寄った、良かった命に別状はなかったようだ。撃った本人であるガヴリールは煙の出ている銃口に息を吹き抱えている。

サターニャさんは無事だったのかゆっくり立ち上がろうとすると

 

「ふふふ・・・」

「さ、サターニャさん?」

「あはははははははっ!!ちょっガヴリっあはは!」

 

大声で笑い始めてリボルバーの効果が出てしまっている。

 

「良かったなサターニャ本当に効果があるみたいだぞ」

 

サターニャさんは笑いを堪えようとするのに必死にでガヴリールの声に反応することが出来ずにいた。

 

「だがこれは没収だ」

「くそー!!あはははっ!」

「ちなみにあと五分で休み時間も終わりますね」

「早くどうにかしないと先生に怒られるわよ」

「ちょっとー!あははっ!」

 

結局笑いを堪えることの出来なかったサターニャさんは案の定先生に怒られ廊下に出されてしまった。廊下でも泣きながら笑い続けるサターニャさんを見続けることしか僕は出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜――――

 

 

『今回の商品はこちら―――デビルサンダーっ!』

 

僕は今日の休み時間に話した魔界通販を興味本位で見ていた。どうやら今回紹介しているのはデビルサンダーという名のスタンガンだった。

 

『こちらの商品で気絶させた相手はあっという間に別人のような性格に変わるんです。これにより天使もあっという間に地獄に落ちること間違いなしっ!』

 

すごい…さすが悪魔だ。人間じゃ作れないものを作ってる、ちょっと買ってみようかな。

 

そう思った僕は急いで電話番号をメモし急いで電話を掛ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――これが後々大きな事件を起こしてしまう話があるんだけど、それはもう少し先のお話

 

 

 




これからも救われた男と堕ちた天使をよろしくお願いします!
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