Fate/Es 作:止まるんじゃねえぞ……
【蒼】…………境界の最奥にある、創造と破壊を司る根源の力。
あらゆるものの根源であり、あらゆる可能性を可能とするもの。
境界の力が回帰する根源。人の意識、「記憶」の回帰する場所。
使いこなせれば全ての事象干渉を退ける「外周因子」となりうると同時に、
世界すべてを変革できるほどの「事象干渉」を行うことが可能となるという。
そしてその【蒼】に至るための門、【蒼の門】の前に一人の少女がいた。
「……」
少女は、感情を映さない静かな目でどこか遠くを見ている。
「……」
風が一つ吹き、彼女の頭上にある一房の髪を揺らす。
すると彼女は何かに反応するようにピクリと肩を揺らした。
「…………任務、開始します」
彼女が一言そうつぶやくと同時に初めからそこにいなかったかのように、彼女の姿は消えていた。
♠♡♢♣♤♥♦♧
Esになったと思ったら型月世界で蒼の守護者になっていました。
事の始まりは本当に少し前の事で、普段と同じように家でBLAZBLUEをプレイしようと思ってゲームの電源をつけたと思ったら、いつの間にか変な場所にいたんだ……。
しかも、服装からして何故かEsの身体でだ。
いきなりの事で夢かと思ってひたすらぼーっとしていたら、追い打ちのようにナニカが頭の中に直接響いてきて、気がつけば見知らぬ土地に立っていた。
「ここは……っ!」
辺りを見渡していると、唐突にまた何かが聞こえてきた。同時に様々な知識も与えられる。
「冬木……聖杯戦争……?それに、選定?」
……
Fateだこれ!?!?!?
どうやら与えられた情報は聖杯戦争が行われ、根源に至る可能性が生まれたため、聖杯戦争の参加者たちを見定め、場合によっては排除させるために【蒼】が与えてきたようだ。
てか、まじで型月世界かよ……しかも根源と【蒼】が同じような扱いなのか……確かに似てるけどさ。
そして、とても大事なことは、俺はこの蒼の意思には逆らえない様だ。
「っ」
また頭に何かが届く……どうやら【蒼】からの指令のようだ。
「ランサーとアーチャーの戦闘の監視……?」
どうやら、既に聖杯戦争は始まっているようで、早速ランサーとアーチャーの戦いを監視するよう指令が来た。
それじゃあ、逝くか。
♠♡♢♣♤♥♦♧
なにか硬質なものがぶつかり合うような、そんな音が鳴り響いている。
物陰から気配を殺し、音の発生源…………赤い外套を纏った二刀使い、エミヤと、青い戦装束の槍使い、クーフーリンの戦いを見る。
ランサーであるクーフーリンは速度と自前の技量からとてつもない速度で、攻撃をし、それをアーチャーの癖に近接武器を使うエミヤが、辛うじて防いでいる状況だ。
(現状はランサーが有利……しかも本気を出していない状況でこれか、でも……)
見える
この体になったからなのか、人知を超えた戦いも、確かに早く感じるが、それでもしっかりと攻撃を見ることが出来る。
加えて、気配を消しているのもそうだが、戦闘などの技能は、既に頭のどこかで理解し、体に染み付いているため、多分だが戦闘も可能だと思う。
これで何も出来ずに死んで終わるなんてことはなさそうだ……。
そんなふうに、心を緩めたからだろうか、ほんの少しだけ、気配が漏れてしまったのかもしれない。
「誰だ!」
「むっ」
あの2人にこちらの居場所がバレてしまったようだ。
身体能力は高いが、速度的な問題で逃げ出すのは不可能に近い……期待は薄いが、【蒼】による転移があるまで抵抗するしかなさそうだ…。
物陰からこの身を晒し、虚空に手を向ける。
「てめぇ何モンだ?英霊では無さそうだが、マスターでもねえ……」
ランサーから聞かれるが、生憎答えるつもりは無い。
その意思が伝わったのかは知らないが、ランサーとアーチャーは互いを警戒しながらも、いつでも動けるように構えている。
(戦いたくないけど、仕方がないよな)
そして手を向けた所には剣の紋章のようなものが浮かび上がり、そこからEsの主武装である[契昌封刃・ムラクモ]
を呼び出し、構える。
「ちっ、なんだか知らんが、見られた以上どっちにしろ死んでもらうしかねえなぁ!!」
「ふむ、三つ巴となると些かやりづらくなるが、仕方がない」
「戦闘、開始します」
続かないけどもしかしたら続くかも