今回は原作主人公視点のちょっとしたお話です。
たいして面白くはないですが、ここで会わせておきたい人物がいたので幕間と言う形で登場させていただきます。オリ主にとっても大事な人達もいる訳ですから。
長い間お待たせしたわりには全然話が進んでませんが、それでも良いという方はどうぞ。
「助けていただいてありがとうございますっ」
「わたし達のせいで大変なことになって、本当に申し訳ございませんっ」
「え?」
入学式を終えた直後。病弱な妹の為、はれてこの学園都市の一生徒となった俺こと『如月ハヤト』は、目の前で頭を下げてくる女子二人に目を丸くするのだった。
その二人とは、先ほど入学式の最中に遅刻してきた女子達だった。この学園の生徒会長であり巨大な都市艦の艦長、クレア・ハーヴェイ会長から「遅刻したから」という理不尽な理由で放校処分を言い渡され、入学式の最中であるにもかかわらず、俺や四宮が生徒会の上級生とハンドレッドを用いた
遅刻してきた女子二人の名前は覚えたばかりだ。背中まで伸びた茶髪の女子が『ノア・シェルダン』。髪型をひとつのおさげにした黒髪の女子が『
つい先程自分達から自己紹介されたばかりな上、いきなりそんな風に謝られた。
「と、とりあえず、それを言うのは明日の
俺がそう言うと、二人は頭を上げても未だに申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「そうだよ。ハヤトが絶対に君達を救ってくれるから安心して。ね?」
コイツ・・・俺の事だからと言ってさらりと平気な事のように宣いやがって。でも妙に愛嬌もあるから憎めないんだよな。なんでだろうか?
「ですけど・・・・・・や、やっぱりわたし達、会長の所に行って、如月さん達の
「そ、そうです! わたし達がこのまま放校処分になれば、如月さん達にこれ以上迷惑をかける事もないですし!」
いや、それだとさっきまでの俺の決意諸々がだな・・・。
「止めといた方がいいと思うな、俺は」
と、後ろの方でもう一人、俺と同じ"当事者"の声が上がる。
『四宮アキラ』――今朝知り合ったばかりの新入生で、俺と同じ皇国ヤマトの出身だという男子生徒。
頭一つ分は俺よりも背が低いが、幼さが残る童顔からは何を考えているのか解らないほどに無表情を貫いていた。
「そもそもの要因である君達二人が行ったところで、何かが変わる訳でもないでしょ。それよりもまずは明日の
そういう彼の表情は今も変わらず、頭の後ろに手を組んで頭上の天井を仰ぎ見ながらそう言った。
確かにその通りではあるんだろうけど、お前のその言い方はどうにかした方がいいと思うぞ? それに激昂する奴が少なくとも一人は・・・。
「アキラ! 何もそんな言い方しなくていいじゃないか!」
言わずもがな、エミールだ。怒った様子で四宮に反論する。
「君も会長の暴挙が許せなかったから反論したんでしょ! それなら最期まで彼女達を守り通さなきゃ!」
「無論俺だってさっきの行動の責任はしっかりとるつもりさ。けどな、彼女らが行ったって何も変わらないのは分かりきった事だろ。それにあの会長の事だ、きっと、何かを言ったところで曲げる事は無いと思うぞ? 加えて副会長もいれば尚更、ね」
「それは、その通りだろうけど・・・」
本当にその通りだと思う。さっきのやり取りで解った事と言えば、あの生徒会長と副会長は、俺達がどれほど言葉を向けても自分達の意思を曲げる事はないという確信だ。
「エミール、確かに四宮の言い方が問題なのはわかるぞ。けれど、同時に四宮の言う通りだと俺は思う」
「ハヤトまで・・・」
「それにこれは決まった事なんだ。今さらどうこう言ったって取り返しがつかないのは、お前も分かってる事だろ?」
俺の言葉に「ん~~~」と頭を捻り始めるエミールを余所に、四宮は「アレ? 俺軽く貶されなかった?」と首をかしげている。気のせいだと思うぞ?
「・・・解ったよ。ハヤトがそういうならこれ以上は言わないでおくよ。けどアキラ! 君の言い方は無性に腹が立つから改善したほうが良いとボクは思うな!」
それは俺も思う。なんかこう、発言にイラッと来る何かがある分余計に。
「わかったわかった、なるべく言葉を選ぶようにするよ。・・・ところでさ」
大仰に両手を上げて降参とでも言いたそうな姿勢を見せる四宮だったが、適当に言ってる感があって納得しづらかった。が、そんな様子で俺達に向き直った四宮が、特に俺に向けて言葉を発する。
「
「・・・・・・・・・・・・・・・はっ!」
そういえばそうだった! 流れ的に
「あ、ヴァリアブルストーンの事なら心配いらないよ」
と、頭を抱えだした俺に向かって言葉が飛んできたのは、意外にもエミールからだった。
「というか、ヴァリアブルストーンって基本支給される物だから、すぐに手に入る場所ならボク知ってるしさ」
「本当か!? なら早速受け取りに行こう!」
「う、うん・・・なんか必死だね。ヴァリアブルストーンが手に入る場所はこのミリタリー区間の地下にあるんだけどね・・・? アキラ、どうかした?」
必死な様子の俺を、両手を開いて落ち着かせるように「どうどう」と言いつつ抑えるよう促してくる。俺は馬か何かか。
そんな俺を尻目に、エミールは突然しかめっ面を見せる様子の四宮に向いて訊ねた。その手にはメールでも来ていたのか、いつの間にかPDAが握られていた。四宮はその画面を見てしかめっ面を浮かべているようだ。
「なぁエミール。そのヴァリアブルストーンが手に入る場所ってもしかしてさ、地下にある
「え? うん。そうだよ。ていうか、何でアキラがそれを知って・・・」
「俺も付いてく。ちょっと
そう言って、四宮は先に行くようにその場を離れた。俺とエミールも、なにがなんだかと言った感じで互いに見合わせながらも先を歩く四宮の後に付いていく。
★☆☆
四宮を先頭に歩く俺達が向かった先は、武芸科校舎の地下にある大規模研究施設、通称「
「それにしても、アキラもこっちに用事だなんてね。誰かと待ち合わせでもしてるの?」
「まぁな。待ち合わせと言うか、向こうからこっちに来いって連絡がついさっき届いてな。まさか二人と方向が同じとは思ってなかったけど」
俺の隣に並んで歩いていたエミールが先頭のアキラに言葉を掛ける。当の本人は前を向いたままそう答えた。
連絡とは、先ほど地上にいた時にPDAに届いたメールの事を差しているのだろう。こんなところに呼び出したって事は、連絡をした人は技術者か何かなんだろうか。
「その連絡を寄こした人って、この施設と関係のある人なのか?」
「ん~・・・まぁ、関係あるっちゃある・・・のかな?」
「何その曖昧な答え。どっちなのさ」
「いや、確かにこれから会うのはこういう施設とは切っても切れない縁と呼べなくもないんだけどな。そもそも職場がここじゃない筈だし、はっきり言って俺自身も何で呼び出されたのか解らん」
つまりは呼び出されただけで事の詳細はメールでも書かれていない、て事か。詳細を省くなんて、技術者にはありがちな例だな。漫画とかで得た知識だから偏見もいい所だけど。
「ま、会えば解るだろうしな・・・と、着いたぞ」
四宮がある扉の前で立ち止まり、俺達も揃って止まる。扉はこの地下にあるどの扉とも違わない共通の物みたいで、そのすぐ横にある壁のパネルの上には簡潔に「個人用研究室」と書かれた立て札が固定されている。
個人用て事は・・・ここに、四宮の言う知り合いがいるのか。
「ちょっと待って。この部屋・・・僕の知り合いがいるところだよ」
「マジで?」
「マジで」
少なからず驚きの声を上げるエミールの言葉に、思いがけない偶然に四宮も驚いているようだ。という事は二人の知り合いが同時にこの部屋にいるって事か。偶然に偶然が重なって驚きだな。
「それじゃあ僕から先に入るね。"シャロ"ー、いるかい?」
そう言いながら扉のすぐ横に設けられていたパネルにPDAをかざし、開錠音が鳴って開いた扉を通ったエミールが目的の人物の名前を呼ぶ。エミールに続いて俺も部屋に入室すると、すぐに返事は返ってきた。
「――生憎だが、この部屋の主は奥の部屋で作業中だ。要件なら私が聞こう」
「・・・・・・・・・・・・・・・えと、どちら様ですか?」
返された返事に対して疑問で返したのは当然エミールだ。知り合いじゃないのか?
エミールに返事を返したのは、推定190cm近くの長身で鋭利なナイフのような鋭い目付きに眼鏡を掛けた、白衣を着込んだ成人男性だった。体格と目付きのおかげでかなりの威圧感を放つその人物は、とてもではないがカタギの人には見えなかった。正直に言って目を合わせたくないくらいには恐怖心を煽られる。
「私は暫くの間、ここで働く事になったワルスラーン社所属の者だ。名前は「その声は・・・やっぱり。何やってんのさ」む?」
長身の男性が言葉を言い切る前に、俺の後に続いて部屋に入ってきた四宮が言う。彼の登場に男性も言葉を区切り、声がした方向に意識を向ける。
「おぉ、アキラか! 遅いぞ、何処で道草を食っていたんだ」
「食ってないよ。つうかメールが届いてから10分も経ってない上に案内図を頼りに直行でここに来たから。むしろ早い方でしょ」
「そうか? 私はてっきり30分は経っていると思ったんだが・・・」
「単に年老いただけでしょ」
「ハッハッハ、この減らず口め!」
「「・・・・・・・・・」」
そんな二人の慣れ親しんだような会話に言葉を挟めずにいる俺とエミール。え、なにこの会話。どういう関係なんだ、この2人は?
「あ、あのさ四宮。そちらの人とはどういう関係なんだ? 随分と親しそうに見えるが・・・」
「そ、そうだよ! なんだか如何にも強面な人だし、僕の知り合いの代わりにいるしで・・・そろそろ説明してくれないかな」
おい、初対面に強面は失礼だろ。俺もそう思ったけど。
「ん? ああ、悪い悪い。この人は俺の実の父親だ。ワルスラーン社所属の科学者として働いてる」
「改めまして、私はアキラの父――『四宮タケヒト』だ。先ほども申し上げた通り、ここで暫くの間働く事になった。見知りおきを頼む」
「「えっ!?」」
俺達の訴えにようやく気付いた四宮は何でもないようにそう答えつつ、四宮の"父親"と呼ばれた男性も自己紹介してくる。あまりにも似ない二人の雰囲気に驚きの声を上げるのは当然、俺とエミールだ。
「アキラの会う人って、自分の父親だったんだ・・・あまりにも似ていないから吃驚したよ」
「よく言われる」
雰囲気が違い過ぎる二人の親子に目を丸くするエミールの言葉には、俺も同意してしまう。
それにしても、まさか親子が揃うとは思ってもみなかったな。基本的にこの学園都市艦に通うのは未成年ばかりで、俺を含めて大半は各国から集められた
四宮の親父さんの言う職業柄当然なんだろうけど、まさか職場が自分の息子が通う学園の研究施設だとは夢にも思わなかったんではないだろうか・・・俺がそんな風に考えていると、
「にしても今朝空港前で別れたのに、まさか行き先がここだったとはね」
「まぁな・・・一月前のあの出来事で、お前がここに通う事が決まってから、"私達"の上司から延々と愚痴を聞かされてな。やれ『書類作成が面倒』だの、やれ『君達の子供なのだから責任を取れ』だの。おまけに"彼女"とは同じ職場だから、責任逃れもできなくてな。私達も出向扱いで、こちらの研究やら諸々の手伝いをすることになったのだ・・・・・・どこかの馬鹿息子のせいでな」
「その節は本当にご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ありませんでした」
「うむ。私達は許そう。たぶん母さんもそう言うだろうしな――だが我々の上司が許すかな!?」
「平身低頭波で周りの書類を吹き飛ばしながら謝罪できますがそれでもよろしければ」
「その地味な嫌がらせは上司が本当に怒るからやめろ」
「俺もやらない」
「「ハッハッハッハッハッハッ!」」
・・・いや、特に気にも留めていないようだ。会話の内容から察するに、どうやら今朝の時点で親子共々ここに着いたようだし。それなら驚く事でもないか。会話の内容からしてどうやら夫婦で同じ職場と思うが、楽しそうにしている二人の間に割って入る事も出来なかった。ていうか傍目から見ててもこっちが疲れそうなんで入りたくない。エミールも引き攣った顔で俺の様に話し掛けようとしていないのが何よりの証拠だ。
「ところで・・・後ろの彼らはどういった用件でここに?」
「あぁ、そういえば。悪いな二人とも、邪魔してしまって。後ろの二人は俺と同じ新入生で、明日生徒会長と副会長と
「なるほど。あの会長とな・・・それならば彼女に話を通さねばな。解った、ついて来なさい」
お、なんだか自然な流れで話を通してくれたぞ。よかった、あのまま二人で談笑を続けるんじゃないかと不安でそろそろ割って入るべきか迷っていた所だ。
・・・と言うか、よく考えれば俺達まだ自己紹介していないな。大丈夫なのか?
四宮の親父さんに促され、俺達は揃って奥の部屋に続く扉を通り抜ける。親父さんを先頭に四宮、エミール、俺の順で扉を抜けると、その奥は先ほどいた部屋よりもさらに室内の電気が薄く、より一層陰気臭い印象を受けた。
その部屋には入室した俺達以外に、三人の人影があった。その中でも特に目を引いたのが、研究所にいるには不釣合いな格好をした人物だ。
黒白を基調とした所謂ゴスロリ風の"メイド服"。丈の短いミニスカートの下から伸びた猫の尻尾と思しき物が揺れ動いている所を見て俺は一瞬ギョっとした。メイド服に尻尾って時点で可笑しいからな。室内の様子とはとてもではないがそぐわないのは一目瞭然だ。
「うぉっ・・・あぁ、そういえば・・・」
前を行く四宮が小声で何かを呟いていたようだったが、俺にはよく聞こえなかった。間にいるエミールなら聞こえているかもだが、大して気にしている様子もなかったので俺も気にしないでおく。多分重要な事でもないだろうし。
すると、奥の椅子に腰かけているであろう人物がこちらに振り向きもせずに語り掛けてくる。椅子に目でもついているのだろうか?
「どうしたんだい、タケヒト。君に頼んでいた書類の整理は済んだのかい? 見ての通り、僕は今忙しいのでそういう報告は後にしてくれると助かるのだけれど」
「忙しいのは承知していますよ、"シャーロット博士"。あなたにお客人だ」
「ん? 僕にかい?」
訊ねた人物に親父さんが答えると、"博士"と呼ばれたその人物が椅子ごとこちらに振り返った。
「やぁ、"シャロ"。ちょっと用事があって来たよー」
「おや、エミールじゃないか。それに君は"期待の新入生"君だね」
そう言って"シャロ"と呼ばれた、かなり幼い子供みたいな外見をした人物が椅子から立ち上がる(正確には降りた?)。
四宮の親父さんが着ているような身の丈に合わない白衣の裾をズリズリと床に引きずりながら俺達の前に歩み寄ってきた彼女から手を差し出される。
「ようこそ、リトルガーデンへ。僕はシャーロット・ディマンディウス。このリトルガーデンでは主に技術主任を務めている者だ。こんな見た目でも、君達よりかは年上なのでなるべく敬うようにしてくれると嬉しいな」
年上!? 小学校低学年みたいな外見でか!? 俺がエミールに顔を向けると「アハハ」と苦笑気味に笑っていた。どうやら本当の事のようだ。四宮の親父さんも肩を竦めて肯定の意を示している。幼女みたいな外見の年上なんて漫画とかでよく見る設定だが、リアルで見るとは夢にも思わなかった。
「は、初めまして! 如月ハヤトです! よろしくお願いします!」
「ハハハ、そんなに緊張しないでくれたまえ。敬うようにとは言ったけど、エミールみたいになるべくはフランクにしてくれても構わないよ。それでそっちが・・・」
と、俺が緊張気味に挨拶と握手を交わすとにこやかに笑い流してくれた彼女・・・シャーロット博士は視線を変えて、今度は四宮に向かう。
「? ・・・どうも。四宮アキラです」
「知ってるよ。君が二人の・・・・・・はーん・・・・・・ほー」
「・・・・・・・・・な、何か?」
しかし、その眼はまるで物珍しいものを見定めるかのように観察していて、ついでに彼の腕やら脚やらの筋肉を触れてはグニグニと摘んで確認している。どうしたんだ?
「いやなに、君が本当にタケヒト君と"ミヒロ君"の一人息子なのかと思ってね。・・・ふむ、肉体の鍛え具合はまずまず、か」
「あの、俺の体に何かあるんですか?」
「ちょっと失礼だが君。ヴァリアブルストーンについての知識はいかほどなのかな?」
「? ・・・今日入ったばかりの新入生よりかは少しだけならある方・・・だと思います。多分」
「・・・ふむ。では、ハンドレッドを展開できてからの実践訓練は? 君のご両親に聞いた限りだと、少なくとも一月は経過している筈だが」
「まぁ、それなりには。訓練相手には恵まれていた方ですから。少なくとも、相手が"
驚いたことに、どうやら四宮は一ヵ月間をハンドレッドの訓練に費やしていたらしい。訓練を施してくれる人材もいたらしく、一月も時間があったのだから相応に経験も積んでいるに違いない。
「なるほど、ね。それでは君が持っているヴァリアブルストーンを見せてくれないかい?」
「何故です?」
「なに、ちょっとした知的好奇心と言うやつだよ」
「・・・わかりました」
シャーロット博士に促されて懐から正方形のケースを取り出した四宮。その蓋を開けると、そこには確かにヴァリアブルストーンらしき物が収められていた。色は濃紺で、鉱石の内部は淀みがかっている。
「ほー・・・これが君の。・・・少しだけ借りてもいいかい? ちょっとばかりでいいんだ」
「それは、まぁ構いませんけど」
四宮からの了承を得ると、シャーロット博士はそのままヴァリアブルストーンを手に、近くに設置されている機材に差し込むと、今度は先程まで座っていた椅子に座り直してキーボードに向かって何かを打ち込んでいく。
「――アキラ、今朝ぶりね。入学式はどうだった?」
と、今度は別の女性が話し掛けてきた。シャーロット博士と同じ白衣を着用し、茶色い長髪を腰まで伸ばした、柔らかな笑みを浮かべるその女性はアキラと談笑を始める。
「――"母さん"。式はちょっとごたついたけど、まぁ無事に終わった・・・のかな?」
「ふふ、なにそれ」
「まぁ、詳しいことは後で話すよ。それよりも大丈夫なの? 俺のヴァリアブルストーンは特殊だけど」
「大丈夫よ。博士なら大抵の事になら対処できるし、あれくらいの調整なら朝飯前の筈だから」
アキラが母さんと呼んだその女性は一段と柔らかく微笑むと、そんなやり取りを見ていた俺とエミールに気付いて歩み寄ってくる。
「こんばんわ。わたしはアキラの母です。名前は四宮ミヒロ。夫のタケヒトさんと同じでワルスラーン社で働いています。暫くはタケヒトさんと一緒にこちらの研究室でシャーロット博士のお手伝いをしているから、博士の代わりもある程度なら出来るわ。息子共々、これから宜しくね」
更に驚く事に、ちょっと無愛想な四宮と比べて母親のほうは随分と社交的だった。物腰が柔らかくてマイペースを極限にまで極めたようなその姿勢に、ついこちらのペースも崩されそうになる。
そんな俺だったが、呆けているとミヒロさんが小首を傾げて頭に「?」とマークを浮かべているように見えた。しまった、自己紹介されたのに返してないのは失礼だな。
「し、失礼しました! 俺は如月ハヤトです! 四宮・・・君とは、同じ武芸科として入学しました! こちらこそ宜しくお願いします!」
「僕はエミール・クロスフォードです。同じく武芸科の新入生です。僕からも、宜しくお願いします」
「はい、宜しくね~。それにしても二人とも武芸科なのね 。良かったわねアキラ。お友達が増えそうで」
「いや、別に友達作りたくてここに入学した訳じゃないから」
エミールと揃ってミヒロさんに自己紹介を返すと、アキラに「喜ばしいことね~」みたいなニュアンスのこもった言葉が向けられるが、四宮は顰めっ面を浮かべると否定的な言葉で返す。ていうか四宮、それだと俺達とは別に友達じゃないって事になるんだが。俺は既に友達のつもりで接していたんだけど。
「えっ・・・アキラ、僕らって友達じゃなかったの?」
「え、違うだろ普通。俺にとっては『知り合い』とかその辺りの認識なんだが?」
「えっ?」
「え?」
「え?」
え? 違うのか?
「なんでだろう・・・名前で呼びあってるのに友達じゃないって直接言われたのちょっとショックなんだけど」
「俺は名字で呼んでるけどな」
「友達にランクアップしたいなら俺との好感度を上げてきな。具体的に言えば俺と遊◯王カードで対戦して勝ち続けるかモンスターのフィギュアをくれたりしたら好感度はグングン上がるから」
「カードショップの店員か。そんなタッグ◯ォース感覚で君との好感度が上がる事に驚きを隠せないんだけど」
さながら「カードゲームもできる乙女ゲー」だな。誰得だよ、そんなカードゲーム。
「それならエミ↑ールゥ↓! 文句があるなら俺とデュ↑エルだぁ!」
「満足先生みたいな呼び方止めてくれない!? それとその呼び方は思い出すだけでお腹が捩れるから止めてくれないかな、わりと本気で!」
「だったら捩れればいいだろ!?」
「フフッ・・・だから、笑わせないでよ、本当にもうっ!」
「アッハッハッハッハ!」
そんな感じで二人が腹を壊す勢いで笑っているのを眺めていると、四宮の親父さんとお袋さんが肩を並べて話し掛けてくる。
「アレの言った事を真に受ける必要はないぞ。ああ言ってはいるが、内心では友人を持つ事に抵抗がある訳ではないからな。少なくとも、ああやって気兼ねなくふざけている間は君達の事を友人だと思っている証拠だ」
「あの子、お友達は少ないけれど基本的には無下には扱わないから、もし悩みとかがあればあの子に何かしら相談してみるのもアリよ。加えて一度決めたら最後までやり通す主義だからね。意地悪いけれど、結構面倒見が良いのよ、アキラは」
「いや、あれはふざけてるというよりも遊ばれてると言ったほうが正しいんじゃ・・・」
笑いを堪えながらもリアルファイトも辞さない勢いの二人を眺めながら、ふと四宮の両親が立っている方とは反対方向に視線を横に移してみる。そこには先ほどから部屋にいたネコミミ尻尾付きのメイド服を着込んだ人物が立っていた。
「うわっ!?」
「わわっ! 驚かせてしまいましたか?」
この場にいる誰よりも異彩を放つ人物の言葉が初めて紡がれる。おまけにいつの間にか、俺のすぐ真横に立っていたのだから驚かない筈も無く、俺は半歩ほど後ろに引いてしまっていた。
「驚かせてしまって申し訳ありませんのです。わたしは"メイメイ"と申します。ここではシャーロット博士の助手を務めさせて頂いておりますので、今後ともよろしくお願いしますです!」
「ど、どうも・・・如月、ハヤトです」
戸惑いながらもどうにか自己紹介を返せたが、そのメイドさん――メイメイはデスクに向かい合っていたシャーロット博士に呼ばれる。
「メイメイ、コーヒーを淹れてくれたまえ。うんと砂糖が入った甘いのを頼むよ。あと売店でドーナツが売っていただろう。それを購入してきてくれないか。勿論みんなの分もね」
「りょーかいしましたなのです!」
そう元気よく挨拶して、メイメイは
「――さて。如月、少しいいか」
「ん、なんだ?」
メイメイがいなくなると、今度は四宮が話しかけてくる。その表情はいたって真剣なもので、これから何を話すのかとつい無意識に体が強張ってしまう。
「――明日の
そう言って、四宮は後ろにある大量の資料を指差した。・・・すっかり本題の事を忘れていたことは黙っておこう。
★★☆
メイメイが戻ってくる頃には、俺とエミール、四宮の三人は研究室のモニターを通して大体の情報収集を終えていた。俺達が情報収集をしている間、四宮の両親はシャーロット博士の何らかの作業を手伝っている。メイメイもまたシャーロット博士の助手という事もあり、戻ってくると購入してきたドーナツと人数分のコーヒーをそれぞれに配って、今は彼女の傍に付いている。それはそうと今は集めた情報の確認だ。
『
前者はリトルガーデンが二年前に就航してから一度となく、生徒会長が
「こんな異名を持った奴に勝てるのかよ・・・」
「でも、ハヤトの方が圧倒的にハンドレッドの反応数値は高いんだし、きっと何とかなるよ」
エミールはそう言うが、それはあくまでも適性が高いという事であって、俺自身の実力には反映されない事を差している。実戦経験の有無で言えば、天と地ほどの差があるからいくら反応数値が上回っているとは言っても場慣れしてないんじゃ宝の持ち腐れにも等しい筈だ。流石にそんな相手に勝てと言う方が夢のまた夢と言うやつだ。
「生徒会長のハンドレッドは遠距離からの攻撃に適した『ドラグーン型』の《
モニターに映し出される生徒会長の戦闘記録を見ながら、四宮が短くそう説明してくれる。とても分かりやすいが、なんだか彼女の戦闘を見た事があるような言い方だな。
「ねぇアキラ。その言い方だと、まるであの会長の戦いを見た事があるような言い方だね。何で?」
と、俺が思った事をエミールが代わりに聞いてくれた。なんだろ、この妙な連帯感は。あまりに合いすぎててちょっとばかし怖くなってきたな・・・。
「実際に見たからな。一月前のリベリア南部で起きたサベージ上陸の時に」
「あぁ、そういえばあったね・・・って、君あそこに居たの!?」
「ああ。中学の卒業前にな。父さんと母さんも一緒だった」
四宮からのまさかの言葉に、俺とエミールは驚いた。一月前のサベージ上陸と言えばニュースにも流されたほどだ。まさかその現場に四宮とご両親が居合わせていたとは。
「まぁその話は置いといてだ。今如月に必要なのは、生徒会長に対してどう対抗するかだ」
脱線しかかっていたのを四宮がそう修正する。それはそうなんだが、そもそも俺のハンドレッドはどんな型なんだろうか。そこが肝心だ。もし武器が剣とかだったなら、多少の融通は利く。けれどそれ以外だと・・・正直に言って体がまともに動ける気がしない。ヤバイ、詰んだか?
「如月、半年前のイベントでハンドレッドに触れた時、刀の形状が形作られたんだったな?」
「あ、ああ。歪で不完全だったけど、あれは刀で間違いないと思う」
「だったら如月のハンドレッドは恐らくシュバリエ型だろうな。刀剣の形で形成されるのはそれ以外に無い筈だ。そこはほぼ確定として・・・」
「後はどう立ち回るか、が問題だね」
確認をする四宮の言葉を引き継ぐように、エミールが紡いでいく。
「最初はやっぱり突撃してから斬りかかるべきかな? 相手は射撃を得意としてるから、まずは討たれる前に懐に入るべきだと思うんだよね」
「だけどそれは相手も分かってる事だろうな。態々相手してくれるとは思えんけど」
「でも、
「そうは簡単に言うけどな。もし失敗したらどうする? 最悪事故で怪我を負いかねないし、正面衝突して互いに気絶なんてしたら笑い話にもなりゃしないぞ」
「あの会長が気絶か・・・それはそれでちょっと見てみたい気がしないでもないけど、ハヤトが倒れるのは見たくないかなー。ん~~~・・・・・・まぁ特訓次第でどうとでもなるよね!」
「まぁ、そうなるな」
なんかすごい楽観的な事を言ってる気がする。気のせいではない。四宮の野郎、自分も含まれてる事を忘れてるんじゃないのか?
「それに肝心の
「もっとも単純な手で・・・『接近して斬る』――これがベストだけど、相手が相手なだけに、一撃必殺とは言い難いのが苦しいところだね」
そりゃそうだろ。寧ろ接近すること自体難しいだろうに。
「何は兎も角! 特訓するしかないって事だよね! シャロー! そろそろ終わったー?」
「もう間もなくだとも。そんなに急かさないでくれたまえ」
突然立ち上がったエミールはシャーロット博士の元まで向かい、ハンドレッドの調整がいつ終わるのかを訊ねる。そんな年相応な様子に四宮の母――ミヒロさんが片手でキーボードを打ちながら温かい目を向けている。器用な人だな。
「如月。実際の所どうするんだ? この後ヴァリアブルストーンが手に入っても、残り数時間しか残ってない。自分でどう立ち回るかを一応考えておいた方がいいと俺は思うけど」
「あ、ああ・・・とは言ってもな、どう立ち回るかなんて、勝手が利かないんじゃどうしようもないしな」
「まぁな。とりあえず今は感覚だけでも掴むよう努めるしかないからな。あとは如月の努力次第だ。頑張れよ」
「まるで他人事だな。一応聞くけど、四宮はどうするつもりなんだ? お前だって当事者なんだから、当然対策を考えてない訳じゃないよな?」
俺の言葉に、四宮は「一応な」とだけ答えた。え。マジで考えてたのか? 俺やエミールと違って、さっきまでのやり取りで特に何も考えてないと思ってたけど。
「今朝の入学式の時にも会長が言ってたけど、俺は既にヴァリアブルストーンを持ってる。その展開と武器の形成も難なく行えるくらいにはな。武器の扱いに関しても大体のコツを掴めてきたから、後は実践で実演するだけさ。つまり俺の事に関しては心配ご無用、自分の心配だけをしてろって事さ」
「そういえばお前のハンドレッドの型はどんな物なんだ? ハンドレッドにはいろんな種類があるんだよな。例えば会長のドラグーン型とか、俺の・・・シュヴァリエ?型とかさ」
「まぁな。『ハンドレッド』っていう名称の由来は、その型の種類に由来してるのは当然知ってるよな?」
それは当然だ。何せ軍用兵器として扱われながらも、ある程度の情報開示をされている位だからな。一般人の俺でもちょっとなら知っている位だ。えーと・・・確か、『形成できる型の種類が百種類以上にも上る』から・・・だったよな?
「ハンドレッドとして展開されるそれはゆうに百種類以上にも及ぶけど、一人の
そこは俺も気になっていたところだ。何故中高生に上がる年齢で展開できるのか、その辺りの具体的な情報は全くと言っていい程開示されていない。『解明されていないから』と言うのならそこまでだけど。・・・というか。
「おい、俺の質問に答えれてないぞ。お前のハンドレッドの型はどんな物なんだよ」
「あぁ、脱線してたな。すまない。まぁともかくとして、如月はまだハンドレッドに関しての知識は素人レベルだからな。ちょっとした復習さ。それで、俺のハンドレッドの型に関しては・・・・・・いや、これはまだ言わないでおこう」
「はぁ? おい、俺のを予想しておいて肝心のお前の分を教えないってのは理に適ってないだろ。ちょっと反則じゃないのか?」
「良いんだよ。どうせ明日になれば解る事なんだし。それに今一番肝心なのは如月自身なんだ。俺のハンドレッドの事を知っても仕方ないだろ」
「それは・・・まぁ、そうだけど」
実際の所その通りだからそれ以上の言葉に詰まる。半分納得もできるが、できない所もあるが今は飲み込むしかないのか。不完全燃焼だけれど。
「――話している所を済まないね。たった今出来たよ。如月ハヤト君の専用ハンドレッドが」
自分でも自覚できるほどに不服そうな顔を浮かべていると、シャーロット博士がそう言葉を掛けてきた。俺の前まで歩み寄ってきて、右手に持った蓋の開いたケースを差し出してくる。
ケースの上には、血のように赤いダイヤのような結晶体が置かれていた。角に紐のような物が付いていて、それが首からペンダントのように吊り下げるようになっているのが解る。
「これが、俺専用のハンドレッドか・・・」
実際に手に取って宙に翳して、天井から灯る電灯に向けてみる。中身は透明で向こう側にある電灯の灯りが薄くなって見える。これが軍用兵器として開発されたものだとは、実物を目の前にしても信じられない。
「見た目はカスタマイズをしていないのと変わらないが、その中身と言えば、君と適合するように原子の配列を調えてある。きっと、気に入ってもらえると思うよ」
「ねぇハヤト、早速展開してみてよ」
付け加えるように言うシャーロット博士の言葉に続き、エミールが急かすように言う。けど・・・。
「・・・展開ってどうやるんだ?」
「ちょっと待ってくれたまえ。初心者がこのようなところで展開をしたら、何が起こるかわかったものじゃないからね。ここでは、勘弁してくれたまえ」
と・・・そういえばここは室内だった。狭いし、展開するには不適切だ。となればもっと広いところでやるべきなんだろうが・・・。
「展開をするのなら広い空間の方がいい。丁度訓練場が空いていたから、つい先程予約させてもらったよ。今行けばすぐにでも使える筈だから、行ってみるといい」
「ありがとうシャロ! 行こう、ハヤト!」
「わかったから、引っ張るなって!」
「それでしたらメイメイが訓練場までご案内するです!」
訓練場が使えるとわかると腕を引っ張ってくるエミールを宥める。俺達の後に追従しながらメイメイもついてきて、前を進みながら尚も引っ張ってくるエミールだったが、そこで俺は不意に気が付いた。
「ん? 四宮は行かないのか?」
「あぁ。今ヴァリアブルストーンは調整中だからな。それも少し時間がかかるし、それを考慮すると今日は諦めるしかない。さっきも言ったろ、『自分自身の心配をしろ』ってな」
「あ、ああ。それじゃあな」
「バイバイ、アキラ。また明日ね」
「おーう」と適当な感じで手を振り返した四宮を尻目に、俺とエミールは特訓をするために訓練場へと向かう。
★★★
「四宮の奴・・・本当に訓練しなくて大丈夫なのか?」
「本人が心配するなって言ってるんだからそんなに気にする必要ないんじゃないかな。それにアキラだって『自分の心配だけしてろ』って言ってたし」
廊下を歩く俺とエミール。メイメイが先頭を歩いて俺達を訓練場まで導いてくれる。その道中で不意に呟いた俺の言葉に答えたのはエミールだ。そうは言うがな。明日の対戦では上級生で実力のある二人が相手なんだぞ? 俺だけ特訓しても、肝心のあいつが碌に戦えなきゃ意味がないだろうに。・・・いや、それだと俺にも返ってくる事は分かってるんだけどな。
「アキラもアキラで、きっと考えてる筈だよ。そうでなきゃ、僕達に行って来いなんて言わないでしょ。それに、彼だって一月も特訓に励んでたようだし、少なくとも初心者のハヤトが心配する必要はないと思うよ」
「それは・・・」
確かに、展開も訓練も経験のある四宮と比べると俺のほうがまだまだ初心者だ。そんな俺に心配される謂れはないのは分かってる事だし、多分、逆に俺の事を心配して優先してくれたんだろうからな。
「そういえば先ほどシャーロット博士が仰ってましたねー」
「ん、シャロが? 何て?」
そこで俺達の話を聞いていたのだろうメイメイが前を向きながら話しかけてくる。顎に指先を添えながら言葉を紡いでいく。
「なんでも、アキラ様のヴァリアブルストーンは特殊な原子配列をしているそうで、普通のヴァリアブルストーンと比べると調整に一手間が掛かるらしいです」
「特殊な原子配列? それって一体どれほどのなの?」
答えるメイメイの言葉の中にあったワードを指して訊ねるエミールだが、答えた本人は「いやー」と申し訳なさそうな顔を浮かべながらこちらに振り返り、
「すみません。わたしも一応データに目を通したのですが、色々とこんがらがってしまって言葉にできないのです・・・」
「なにそれ。つまりそれってメチャクチャな原子配列って事じゃないの?」
「いえ、それほどアンバランスなものではないのです。ただ・・・こう、色んなものが混ざりながらも、絶妙なバランス感覚で成り立ってる、と言えばいいのでしょうか? とにかく、そんな感じだとシャーロット博士が仰ってました」
どういう意味だ? それで展開なんて出来るのかよ。
「ですが、そんな状態で展開出来ているのは事実みたいですし、調整で調えられるのなら戦闘にも支障はない筈だとも博士が言ってましたよ」
「ふーん・・・まぁ、シャロがそう言うなら信じるけど、本当にそれで大丈夫なのかな・・・駄目だ、僕もなんだか不安になってきた」
おいおい、俺にあれだけ心配ないとか言ってた奴が不安に駆られてどうするんだよ。まぁ気持ちは分からなくもないが。
「ま、アキラが心配ないって言ってたんだし、僕達はその言葉を信じるしかないよね」
「・・・そうだな」
結局のところ、会ったばかりであれこれ言えるほど四宮の事を知らないのだ。それでもあいつが「心配ない」と断言したんだ。知り合って間もないけれど、今はその言葉を信じるとしよう。
「・・・・・・・・・不安材料しかないけどね」
・・・言うなよ。せっかく今纏めかけたのに台無しだ。
「あはは・・・あ、到着しましたです!」
と、先頭を歩いていたメイメイの案内で俺達は訓練場前にやってきた。・・・いよいよか。
「ハヤト」
「ん? なんだ?」
「・・・・・・頑張ろうね」
「・・・・・・おう」
笑顔でそう言ってくれたエミールに、俺は短く答え、訓練場の扉をくぐった。
その日の放課後、俺はアキラと同じくヴァリアブルストーンをすでに持っていたエミールの手伝いもあって、何とか
あとは明日の
幕間でこれだけの文章量www出したい人物がいただけでこれほどとか頭湧いてますよね(自虐)
そんなわけで原作ではロリな博士とオリ主の親達の関係のお話でした。ここ暫くは親子共々リトルガーデンに揃ってます。(原作主人公とか全然関係ないな)
次回はやっと本筋に戻ります。長い間お待ちした方々、そんなの待ってないよという方々もおりますでしょうが、またも暫しの間お待ちいただくことになります。やはり自分は長い文章を書いてないと駄目な体みたいです。・・・いっそのことサイコでブレイクな世界にある緑色の汁を使って脳を強化できればな、と最近思ってます。
それではまた次回。