…………
(違和感を感じる…)
さっきまでは何も無かったのに… 何故だ?
身体を動かそうとしても何かに邪魔をされているような…。
ぼんやりとしててハッキリとした事は分からないが、1つだけなら気づいたことがある。
゛今現在布団の中で人肌と触れ合っている゛
ってことだけは…。
一見すると恐怖を感じる所だが、自分には見当がついていた。
うん… それも確信的な確率で。
「小魅、梨美… こんな真夜中にどうした…?」
「…ねぇっ、姉様、姉様っもうバレていると思うんだけど。」
「だっ大丈夫! まだ、本格的にはバレてないと思うから… 多分…。」
と彼女らはこしょこしょと会話をしているが、これで気づかれていないと思っているのかと言う程のボリュームだった。
「何やってんだか… 気づいているから出て来てもいいぞ!小魅、梨美。」
そう言うともぞもぞと布団が不自然に蠢き出した。
…そして、一瞬静寂が包み…
「お兄さん、お兄さん。」
「お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
などと言って布団をガバッと弾き返してふたりの妹が正体を表した。
「どっ… どうした? そんなに慌てているが何かあったのか?」
急に出てきたこともあって、妹達と分かっていても流石に驚いた。
「あの… ですねぇ…。」
と小魅が言いかけようとしたが、フッと姉の方を見て助け舟を出してほしそうな顔を梨美に向けた。
「その先は私が言うね、………」
……………………
………………………
話を聞く限り、テレビ番組で怖い系の放送があってたらしい。
(しかし、怖いのが苦手なのによく見るなぁ…。)
自分も苦手なのだがそれより梨美の方がもっと苦手なはず、見てみたいと思う気持ちは分からなくもない。
「…お前達、よく見れたなぁ…。」
「まぁ… ふたりなら何とか見れたよ… 怖かったけど。」
「姉様が居てくれるなら何とか見れましたけどね。」
声のトーンから察すると、小魅の方が梨美より怖いのが大丈夫らしい。
てっきり、小魅の方がダメだと思ってた程だ。
「だからかぁ、俺の布団に潜り込んだ理由は。」
妹達に何があったかを大体の事を理解でき少し安堵した感覚が現れだした。
「ふぅ…」とひと息して、小魅や梨美の方に目を向けると、何やら『もじもじ』身体をくねらせて何か言いたそうな顔を向けられている。
「んっ? どうした?」と妹達に聞き返す。
そうすると、梨美がクッと顔を布団に埋めて微かな声で、
「お兄ちゃん! 今日ここで寝ていい?」
あまりにも小さい声だが、現在の雰囲気とも重ねるとこう言っていると思う。
小魅も梨美が言った事に賛成なのか、布団の中で頷いている。
「そんなこと別に聞かなくても普通に寝ていいぞ、俺も小さい頃はそうやって両親が寝ている布団に潜り込んでいたしな。」
今日の事もあって、久しぶりに昔の記憶を思い出した気がする。
……しかし、昔の事を語るのは結構恥ずかしいなぁ…。
「えっ! 寝てもいいの?」
「いいのですか?」
2人ともダメだと思っていたのか、表情と声が明らかに変わっていた。
「あぁ、寝ていいぞ。 俺明日学校だからもう寝るぞ…。」
凜斗は「うーん」と背伸びをし、楽な体制をとれるはずもなく変な体制で目を閉じた。
目を閉じて眠りに入ろうとした時両隣からの、
「おやすみ、お兄さん…。」
「おやすみ、お兄ちゃん…。」
を聞いた瞬間夢の中へと連れて行かれた…。
読んでくださりありがとうございます!
次回は、学校での話となります。
いくつかミスがあると思いますが、
これからもお願いします!
後、コメント・お気に入りもお願い致します!