「話はここで終わりじゃないと言うのはなんだ?」
凜斗は不思議そうに首を傾げ、夏珠をあんまし刺激しないような喋り方をした。
「いやぁ… 大丈夫だ凜斗、落ち着いた…」
少しばかり息を荒立てている事は気にしないでおこう…。
「後これはその話にあまり必要ないのだが、少し回りを見てくれ…」
夏珠の言われた通り顔をうつ伏せたまま、周囲を観察する。
…何とも異状はないの… ん?…
何回かキョロキョロしていると、クラスの男の大半がこっちをじろじろ見ていることに気が付いた。
「えっ!? 遅刻しだけでここまで皆に見られるものなのか?」
完全にうつ伏せて視界を遮断する。
今現在、胸が張り裂けそうになるも必死に落ち着かせようと深呼吸を試した。
しかし、現状は変わらず凜斗の周りには変な空気が流れてしまっている。
「うーん… なんと言うかなぁ… さっきの続きが関係するんだよ…」
「お願いだ、早く教えてくれ!」
「それがな、転校生はこの場所の事を全然知らないだろ?」
「うん… それで?」
「だから誰かが転校生に案内してあげようとなってな、それでクラスの男子全員が(俺がやる!)と言い出して、結果お前がする事になったんだよ」
「は?」訳が分からない…、
自分は遅れてそこに居なかったのにも関わらず何故俺が?
理由を探すが見つかるはずもなかった。それに理解もできなかった。
「クラスの男子が言い出して、俺になるまでの経路に何があった?」
「話が長くなるが聞いてくれるか?」
…………………………
「っと言う訳だ分かったか凜斗?」
「うん… なんとか理解はできたのだがそれは本当なのか?」
夏珠が言ったことがあまり信じられないが、俺に決まった理由は何となく分かった。
「しかしなぁ… 何で転校生はお前を選んだのだろうか?」
「そんな深い理由はないと思うが、だって男子の皆が案内したいとなっている間で、偶然俺が遅刻していて先生が「お前らなぁ… ん? 凜斗は遅刻かぁ?」みたいな会話が出て転校生はそれを選んだのだろう?」
これがさっきの会話の流れだった、多分女子は男子の気力が強すぎて引っ込んだと思う。
「…今思ったけど、俺、幼馴染としか喋った事ないけど… どうしよ夏珠!」
泣すがるように夏珠に問う、しかし返ってくるのはいろんな感情詰まった苦笑いだけ。
「お前って本当に人付き合いが苦手だよな、この機会に転校生と喋って解消したらどうだ?」
「俺にそんな事が出来るほどの勇気があるとでも思っているのか… はぁ、いったいどうすれば」
「まったく… 仕方がないなぁ凜斗は、お前が案内している時に後ろから付いて行ってやるよ」
「それは本当か? でも何故変わってくれない?」
「お前の為でもあるんだからな…」
「そうだよなぁ」と納得する、
夏珠の変わった優しさが出ているの… だろうか?
そんな会話を挟みつつ、案内をする事に決めた。
多分普通に終わってくれるだろう…。
\\ ピンッ//
ん? 今フラグが立ったような…? まぁ、気のせいか。
少し遅れての投稿です。
『異世界系』の物語とか書いてみたいですね。
…今からでも練習していこう…