1時限目、2時限目と何事も無く終わっていき、さっきまでのやり取りが無かったような錯覚まで起きる。
しかし、右側の席に座っている転校生を見る度ふと思い出す。
(放課後に転校生を案内すると…。)
あと、周りからの視線…。
「まぁっ、どうにかなるだろう… なるよな」
とポツリと口から言葉が漏れる、まとまった安心感が欲しいのだと気づかされた。
そんな不安を抱え、時間は少しづつ進んでいく。
限られた時間を吸い尽くすように。
……………………
「今日はよろしくお願いします凜斗さん」
ニコッと完璧な笑顔とともに凜斗の前に転校生は現れた。
そう、現在の時刻は午後5時になる前ぐらいだ。
「あっ、こっちこそよろしくお願いします」
言いたい言葉の前に「あっ」と出ているが、
…緊張しているんだ… 許してくれ。
「まずは何処を紹介してくれるのでしょうか?」
「あっ、えっと… うーん何処に行きたいですか?」
「ならふたりきっ… 音楽室等ですかね」
今明らかに何が聞こえた気が? まぁ勘違いだろう…。
大体の男子はこう言う勘違いで振られたりしている事が多いと聞く、
気をつけておかないと。
「音楽室だったらこの校舎の4階だよ行ってみる?」
同意を求めるような声質で転校生に尋ねる…。
…見れば分かるが、行きたそうな顔はしている…。
「どうします?」と凜斗は再度転校生に問うと、
転校生が「はい…」と小さなの声で俯き返事を返した。
しかし、何故だろうか俯いているその頬が少し紅く染まって見えるのは?
さっきと同じ勘違いなんだろうとは思う、こう言った経験は初めてだから勘弁してほしい…。
そうして、放課後の校舎の階段をコンコンッと足音を鳴らして4階まで上がっていく。外では部活をやっているが現在その掛け声すらも聞こえない。
(やっべぇ… 変な汗もかいてきたし… 本当にこの先が思いやられるな…。)
汗をかいているのがバレるのはすごく恥ずかしい、少し転校生との距離を置いてみることにするか。
ほんの少しだけだからバレることは… え?
…実際に距離は置けた… しかし、置いたその隙間を直ぐに詰めてくるのはどう対処すればいい?…。
感じ的にはこうだ…。
1、 自分が少しズレる。
2、 ふと、安心して転校生をチラッと見る。
3、 転校生が間近に来ている!?
4、 またズレる。
5、 また間近。
6、 またズレるが壁がその行動を遮る。
7、 逃げ道を失くす…。
8、 GAME OVER!!
ぎゃぁぁぁぁ… なんだこれは…?
何処ぞの鬼畜ゲーだよと内心焦りと緊張が混ざり合って凄いことになっている。
「あのぉ… どうされました?」
「これが落ち着くのです…」
「えっ! でもぉ…」
「落ち着くのです」
「はい…」
と押し負けて再び密着状態になってしまいました…。
(もしかして恋愛フラグか?)
そんな事を考えてしまうがこんな美少女と付き合えるスペックはゼロに近いし… うん、考えるのをやめよう。
もう何が何だが分からくなりつつも、目的の音楽室に付いた訳だが。
これってもしや… いやいやそんな事は無いか。
ちょっとFateしてて、投稿するのが遅れてしまいました。
翁欲しかったんですけどね…。
今後とも頑張るのでよろしくお願いします!