初と終はラブコメで!?   作:まつ壱

5 / 6
wktk


第4話 唐突こそ至高…

「淡い期待を持っている?」と聞かれたら、

「持ってない!」とは言い難い…。

 

それが、今の現状なのかもしれない。

 

そんなくだらない妄想を描きながら、現実へと意識を連れ戻らされた。

 

「やっぱ、放課後の音楽室って雰囲気があっていいと思いませんか… 凜斗さん?」

 

「あっ… うん、そうだね」

 

「どうしましたか、ちょっと慌てている様に見られますが?」

 

「いやぁっ気にしないで、少し考え事をしてただけだから」

 

「そうなんですか?」と心配をしてくれる辺り、誰かさんとは大いに違うな……。

 

…………………………

 

「ん、美紗希どうしたの?」

 

「えっ急にどうした?」

 

「あれ、今私を事を呼ばなかった?」

 

「呼んでないよ、そんな事より早くこれを終わらせよう… もう放課後だし」

 

…今、確かに誰かから呼ばれた気がしたんだけどなぁ…

現在の状況を用いて考えてみるが、教室には私達2人しか残ってないので謎が深まる幼馴染だった。

 

…………………………

 

「それじゃっ、次行ってみる?」

先を急ぐように転校生を唆す、唆す理由は単純だ… 今にも理性が失われそうになっている…。

 

「うーん… 案内はここまででいいかなぁ…」

 

「へふぇ!?」ちょっと腑抜けた声が漏れた、解放感と何だろうかこの急展開は?

 

 

もしかして、俺と一緒に学校を廻るのが嫌なのか?

または、汗… 臭かった!?

突然に断られた事によって凜斗はパニックに陥っていた。

 

それはそうだ… 理由が分からないと言うのは結構怖いものだ。

 

しかし、転校生の顔を見るがそんな風には感じ取れない…何故?

 

凜斗はその謎多き言葉の意味を考えていると、転校生は窓の方へ近づき遠くにある夕焼けを見つめ、余韻に浸りながら言葉を零す。

「うーん… 本当はね、まだ一緒にこの学校を廻ってみたかったよ…」

 

「へふぇ!?」2度目の腑抜けた声が漏れた、

…流石に何がなんだが分からんくなってきた…

 

「えっ…とぉ、それってどう言うこと?」

 

「言葉の通りだよ… やっぱり昔のようにはいかないかな…」

 

転校生の言葉に違和感を感じている、

…『昔』とはいったい何だ?…

 

転校生とは初対面のはず、いや… 何処かで会ったことが…。

 

悩むが一向に思い出せない。

誰かと間違っている可能性がないとは言いきれないしなぁ…。

 

凜斗は転校生にいつ会ったのかを聞き出そうと、転校生に向かって歩き出した時だった。

 

(スゥー)と後ろにある扉が開いた音が聞こえた。

 

もし知り合いに会ったりしたら、変な噂が広がってしまって転校生に迷惑がかかってしまう。

 

流石にまずいと察しすごい勢いで振り返った。

 

「りっみとぉぉぉ! 課外終わったから一緒に帰ろうよぉ、もぉ、教室にも居ないから結構探しまわったんだよ! 」

 

…おっと、誰かが来たようだ…

…うーむ、多分知らない人だろう…うん、そうだ…

 

しかし、そう思っても現実は変わらなく、

よりにもよって 幼馴染の福元 沙夜香が来てしまっていた…。

 

「あれぇ…何で此処に沙夜香が? 今日は用事があるって言ってなかった…?」

 

「そうだったっけ? まぁ結果オーライだし一緒に帰ろぉぉぉぉおお!?」

沙夜香は凜斗『だけ』だと思ってたらしく… こんな状況を見てしまったらねぇ…。

 

(それはねぇ、他人から見たら俺… 女子の後を追ってきたストーカーにしか見えないしな。)

 

「何、凜斗? 襲うの?襲うんでしょ?」

 

「いやいや… 流石にそんな事したら捕まるし… てか、解釈おかしくない?」

 

「へぇー襲わないんだ… じゃ、こうバットッバットッするの?」

 

「おまっその動きやめぇ! 変な勘違いされたらぁ… ですよねぇ」

 

凜斗が転校生の方に振り向くと、顔を俯きぷるぷるっと震えていた。

 

しかし、「ふふっ」などの声が漏れているのに気づく。

 

「やっぱり、昔ながらの2人ですねえ」

にぱぁっと笑顔を零し、懐かしむかのような声をしていた…。

 

おっと、隣で沙夜香が「えっ! もしかして…」と驚きげな表情をしていたのだが… 何故だろう、どうして俺は…、あれ?もしかして…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Fateそろそろクリスマスイベント始まりますね!
エレシュキガルは翁と並ぶぐらいほしぃ。
(一番欲しい鯖… 翁)当たらなかったんですけどね…。
いつものように少し遅れますが、
次回もよろしくお願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。