初と終はラブコメで!?   作:まつ壱

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第5話 あの頃と今の真…

「もしかして…… 深沢 絵凛花か!?」

今さっき気付いてなんだが、あの絵凛花がこの高校へ来るとは思ってもみなかった。

 

その理由はと言うとなぁ、

ん? そんな話聞きたくないと?

 

…まぁ、無理にでも俺の独り言に付き合ってもらうけど…

 

あれは、幼稚園生の頃だった……。

 

昔、凛斗と沙夜香と絵凛花は3人とも家が横に連なっており、よく3人で公園に行き遊んでいたのを事があってだな。

 

たまに、遠くに行って3人とも仲良く親に怒られたりと、今になってもあの頃のインパクトが強すぎて多分これからも忘れないだろう……。

 

勘のいい人は今の話を聞いて大体分かったと思うけど、絵凛花は親の転勤で遠くの学校に転校して行った。

 

それが、最後の別れになったのだが…。

 

…何故今、絵凛花が目の前に居るのか?

その事に懐かしみと驚きで顎が凄いことになっている。

 

(まぁ、顎はどうでも良くて…。)

 

「やっぱり、絵凛花ちゃんだぁ!」

 

「そうですよ、絵凛花ちゃんです」

 

「ごめん、案内していたのに全然気づかなくて…」

 

「もぉ〜! 全くですよ! わざとアピールしていたのに気付かないなんて」

 

「ほんっとにすみません!!」

 

久しぶりの感動の再開を果たした、しかし、気になる点がひとつ存在していた。

 

「なぁなぁ、ここに転校して来たってことは、親がまた転勤したの?」

思っていた事が真で口から出てしまった。

相手のプライバシーとかあるだろうし嫌な思い出させて……。

 

「うっ… うん、そうだけどぉ!?」

 

…あれっ? あまり嫌がっていなかった?…

 

昔にもさっきの反対の言葉を言ってしまったことがあり、その時は、別れるのが嫌だったからか泣きじゃくりながら怒ってきた事があった。

 

…ちょっと待って! よく見ると嬉しがっていないかぁ!?…

 

絵凛花の心境性が全く分からなくなってきてしまった。

普通なら「その言葉不謹慎だよ!」とか若干怒りながら言ってくるはずだったタイミングに嬉しがるとは。

 

「恐れ入りました……」

漏れるように口から言葉が溢れ出す。

この漏れについてはどうすることも出来ない……。

 

「どうしたの? 凛斗?」

沙夜香も凛斗の意味不な行動に不思議がっている。

 

「本当に大丈夫ですか?」

この空気を作り出している元凶も心配そうに話しかけている。

 

「あぁ… ごめんなちょっと考え込んでいて……」

 

「まぁ、凛斗のお得意の顔芸も見られたから、謝らなくても」

 

「おい、俺のお得意の顔芸について後で話してもらおうか」

 

「嫌だよん! じゃあね絵凛花ちゃん!」

 

「はい、また明日」

 

逃げるように沙夜香は図書室をあとにした。

1番出会ってしまってはいけないと思っていたが、正直のところ沙夜香が居なかったら結構危うかった。

 

 

……………。

 

 

「もうすぐ夜になるし家まで送ろうか?」

さっきの話し合いで結構時間をくってしまい、それに、だんだん夜に近付いてきたからもとゆう事もあり帰ることにした。

 

「そうですね、送ってもらおうかな」

 

「なら今すぐにでも帰ろっか、もうすぐとは言ったけど結構暗くなっているからね」

 

「はい」とその一言と共に音楽室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月の光を浴びながら夜道をふたりで歩む……。

 

「ここ最近本当に寒くなったよねぇ…」

そう言って絵凛花は自分の手に吐息をかけながら、凛斗が身に付けていたマフラーをチラチラと覗き込んでいた。

 

「寒かったよね、このマフラー使う?」

 

「はい、言葉に甘えて!」

 

笑顔で凛斗からマフラーを受け取ると、(ふさぁっ)とマフラーに顔をぐりぐりと擦り合わせていた。

 

たまに(スーハースーハー)と聞こえてくるのだが、自分の聞き間違いだと信じたい。

 

「この懐かしい匂い好きですよ」

 

…聞き間違いなどありませんでした…

 

匂われるのはここまで恥ずかしいと思ってもおらず、それにその匂っているのが女の子とは。

 

「そお? そう言ってくれると何だが嬉しいよ」

まぁ、嬉しいとゆうのは誤爆だけども……。

 

「はい! いい匂いです」

 

「うっ…」褒められているとは分かっているのだが、素直になれず胸を打ち付けられる気持ちになる。

 

照れ隠しと同じ部類だと思う。

 

「未だに慣れていなかったんだ、こうゆう時は「うへぇ」とか言ってればいいの」

緊張切っている凛斗に良かれと言ってくれたとおもうが、何処かで似た表現している奴がいたようなぁ…… あっ…。

 

完全に脳裏から消え去っていた夏珠の事を思い出した。

 

夏珠は今どうしているが全く想像出来ない、てか、そもそも夏珠あの時近くに居たかすら分からない。

 

まぁ、居なかった時は…… おっと! この話は後で考えるとして。

 

「そう言えば絵凛花の家ってどこら辺にあるの?」

 

「えっとですね… あっちの方角にありますよ」

 

「あっちと言ったら絵凛花が前住んでいた家の近くか?」

一応、俺の家と沙夜香の家とも同じ方角だし、前と余り変わらないかもしれない。

 

「そうと言えばそうなんだけどねぇ… う〜ん」

 

さっきから絵凛花の発言が曖昧って言う事は何か隠し事をしている。

昔は分からなかったが今となってははっきりとわかるようになった。

 

それもあれも… あの事件がきっかけだが。

 

「あっ! ちょっと用事思い出したから先行くね、後これ… ありがとうね」

そう言うと、絵凛花は凛斗の首に手を回してさっき渡していたマフラーを掛けてくれた。

 

絵凛花の手の温もりが直で身体に伝わる。

…簡単に表すとものすごく恥ずかしいです…

 

「うっうん… 分かった、じゃぁまた明日」

 

「明日?」

 

「えっ、今日はもう帰るんじゃ?」

 

「あっ! 明日ね、それじゃ」

 

ビクッとなりながらも暗がりを濛濛と走り抜ける、自分の考えなのだがさっき言った通り何かを隠す為に急いでいるんだと思う、てか、それぐらいしか考えられない。

 

「うっ… 本当に冷えるな…」

 

巻いてもらったマフラーをぎゅっと握りしめ、身体を縮めて家へと足を運ぶ。

 

家で待っている小魅と梨美の事を思い浮かべながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




追伸
前より文字数を多くしたので読み応えがあると思います。

追伸+
二次創作を書くことにしました!!
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