プリンといえばバケツプリンで、当然私もやった。
大学の仲間と、プリンの素を使って、冷蔵庫に入らないサイズのを氷を使ってバカ騒ぎした。
しかし、今となっては定番すぎる。
未見だが、動画などでもよく見られるらしい。
当然スルーだ。
さて、私の世代なんかはプリンという食べ物に、2回のカルチャーショックを受けたと思う。
1つは、いわゆるプッ〇ンプリン。
給食で初めて見たという人もいるだろう。
その後、家庭で作れるプリンのアレに感動した人もいるだろう。
ここで取り上げるのは、2つ目のカルチャーショック。
そう、な〇らかプリン。
多分、商標登録されていると思うので伏字だ。
1995年頃だったんじゃないかと記憶している。
このあと、いろんなメーカーからあとを追うように、口当たりがまろやかだの、とろけるようなだの、乱発されたように、味ではなく食感に重点を置いたデザートとというか、食の世界に転換期を与えたといっても良い。
もちろん、初めて食べたときは、美味いとか、そういうのを吹っ飛ばしての衝撃だった。
口の中でふわりと、ほどけていく。
雪のように。
あのツンとすましたような小さな容器が、ことさらに高級感を醸し出す。
残念だったな、私は食いしん坊なんだ。
美味しいものはたくさん食べたい。
ならば、自分で作るしかあるまい。
なあに、所詮はプリン、なんとかなるさ。
1970年代、80年代と違って、食に対する情報が溢れていた時代だ。
昔の手探り感と違って、情報やヒントは、漫画の中にだって溢れている。
幸い、お菓子作りが好きという友人が大学のゼミにいて、色々と話を聞いたことがある。
『ケーキや、クッキーにも言えることだけど、重要なのは材料の均一化……それが舌触りや、焼き加減の出来不出来に影響するの』
よく覚えている。
『……まあ、その上を目指すなら、均一化を達成した上で、不均一にしなきゃいけないんだけど』
いや、そこまでは目指してないです。
10年以上経って、ようやく言葉の意味はわかりましたが。
まあ、何はともあれ、適当クッキングだ。
プリンの材料なんか、説明するまでもないな?
基本は、卵、牛乳か生クリームの乳製品、砂糖……。
材料が変わらないのに、口当たりが変わってくるってことは、熱による卵の凝固作用を、従来より弱くしてるってことか。
なら、牛乳より、生クリームで試してみるか。
卵と生クリームと砂糖を、しっかり混ぜるんだが……それだと普通のプリンになっちまう。
まず、砂糖。
これをなんどもなんどもふるいにかけた。
そして、卵。
かき混ぜすぎないように溶き卵にしてから、これをしつこく、こしていく。
これをやるかやらないかで、舌触りが全然違ってくる……はずだ。(笑)
早い話、全ての材料を、細かく、細かく、均一化していくってことだ。
さあ、合わせてかき混ぜよう。
かき混ぜたあとに、またこしていく……もしかすると、清潔な布なんかでやると一番いいのかもしれない。
容器に入れて、鍋で蒸す。
弱火でゆっくりだ、蒸しすぎて泣きを見ても知らないよ。
カラメル?
そんなもんは完成してからだ。
冷まして……お味は?
うむ、方向性は間違ってなかった。
舌触りが全然違う。
方向性が間違ってなかっただけだ。(笑)
砂糖が全然足りてないだろ、これ。
意外と、砂糖使うんだな、プリンって。
さあ、ここからが本番だ。
自分が満足する出来になるまで、10回ぐらいやり直したが。(笑)
味噌汁茶碗ぐらいの大きさで食べて満足しました。
生クリームじゃなくても、牛乳でも量を加減すれば普通にいける。
最近久しく作ってないからうろ覚えだが、卵2個に砂糖50グラムぐらい使ったのは覚えてる。
卵は、卵黄だけ使った方が、味わいが深い感じだった。まあ、白身を混ぜてもなんとかなる。
牛乳は、300~400ぐらいだったような。
きっちりやろうとすると面倒になってくる、だから適当クッキングだ。
適当と書いて、てきとーだ。
緩く楽しめばいいんじゃないかと私は思う。
身も蓋もないことを言うと、プリンの〇を使っても、それぞれの材料を丁寧にこして、均一化して、混ぜたあとにさらにこしてやれば、それなりのものができてしまう。(笑)
自分で料理を作るような人間は、自分で工夫するのが楽しいに決まってる。
自分探しじゃなく、自分ごのみの味探し。
今作ったら確実に失敗しそう。(笑)
というか、引越しの際にキッチン用品も結構処分したし。