私の偉大な食卓。   作:高任斎

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肉より魚が好きです。


13:麗しの海鮮丼。

 ついていた。

 

 例によって、閉店間際のスーパーに滑り込んだ私なのだが、生鮮売り場でお宝を発見した。

 簡潔に言おう。

 半額シールである。(笑)

 

 おそらくは休日だったからだろう、刺身用の鮮魚のサクというか半身というか、チラホラと売れ残っていたのである。

 うは、イナダの半身が300円(半額だから150円)とかありえん。

 これを見て、少々ハイになってしまった私は、同じく半額シールを貼られていた小さめの刺身盛りと合わせて購入、家路を急いだ。

 

 着替える時間も惜しい。

 すぐに飯を炊く。

 そして、イナダの半身を半分……1センチ厚で切り分ける。

 刺身盛りの大根のツマと、イカの刺身を分け、残りの刺身と、イナダの切り身をタッパーに。

 付属のワサビを投入、そして麺つゆを入れ……まあ、早い話がヅケにする。

 タッパーを冷蔵庫に投入。

 大根のツマと、イカの刺身は、薄口醤油とみりんのブレンドでヅケに。

 さて、イナダの残りは、包丁で荒く叩いて……どうしよう?

 勢いでやっちゃったよ。

 

 冷蔵庫を開ける……こういう時は、なんとかなるってフラグが立っている。

 反対に、ダメな時はとことんダメ。

 明太子発見!

 ほぐすでしょ、それを叩いたイナダの身に絡めて和えて……誰か、お客様にとろろを持っている人はいませんか?

 まあ、仕方ない。

 これはこれで。

 飯が炊けるまで、もうしばらく時間がある。

 んじゃ、シャワーでも浴びますか。

 

 飯が炊けている。

 この炊きたてのご飯を、1膳分わけて、容赦なく冷蔵庫に叩き込む。

 冷ご飯がないなら、無理やり冷ご飯にするしかないじゃない。

 

 ハイな気分が収まらない。

 作っちゃうよ。

 すまし汁まで作っちゃうよ。

 まあ、粉末ダシとか使うと、全然手間でもないんだけどな。

 でも今日は、とっておきの天然塩なんかも使っちゃうよ。

 普段使ってる、塩化ナトリウム99%の塩とは、値段が4倍ほど違う。

 

 すまし汁は、味にごまかしが効きにくいので、こういうところで点数を稼ぐ。

 これを使うと、美味しい……気がする。(笑)

 

 

 

 

 

 さあ、あったかご飯に、イナダと明太子を和えたものをのせて……かきこむ。

 美味い……が、もう一声。

 フィーリングで、めんつゆとごま油を少し垂らしてみる。

 やはりな。

 今日は何やってもイケル日だ。

 

 とりあえず、小腹は満たした。

 

 お腹はすいている。

 だが我慢だ。

 賞味期限が本日までの刺身や半身だったけど……。

 それでも我慢だ。

 

 約3時間。

 既に日付は変わっている。

 

 

 さて、行くか!

 行かれますか!

 

 冷ご飯を皿に。

 大根のツマとイカの刺身をのせ、そしてヅケの刺身とイナダを、どりゃっと乗せてやる。

 そして、ヅケ汁を回し入れ……。

 

 お気楽海鮮丼、完成。

 温かなすまし汁と一緒にいただきます。

 

 海鮮丼というより、ヅケ丼なのでは……細かいことはいいんだよ。

 

 海鮮丼を一口二口。

 温かなすまし汁を口に含む。

 美味い。

 今日は、いい日だ。

 

 

 日付変わったけどな。

 

 

 




あ、コメディ成分が足りないや。
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