私の偉大な食卓。   作:高任斎

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そういや、そろそろ田舎の農家の軒先に、大根が吊るされたりする季節かあ。


16:お手軽な大根ヅケ。

 チート兄の家に泊まりに行った。

 仲良し兄弟。(笑)

 さすがに最近はアレですが。

 

 ポリポリポリ。

 いや、食っといてなんだけど、タクアンとか常食する人だったっけ?

 実家に居た頃、漬物とか全然手を出さなかった記憶が。

 

「んー、なんか口寂しいなと、気が付いたら買うようになってた」

 

 ふーん、スーパーで。

 ふーん、このぐらいの大きさで、このお値段。

 ふーん。

 

 

 

 自分で作ろうぜ。(笑)

 そりゃあ、実家にいた頃みたいに大ガメ2つに何十キロも漬けろとは言わんが。

 大根1、2本なら、一人暮らしでも普通に漬けられるよ?

 大根干して、半分に縦切りして……。

 

「メンドそうだからやだ」

 

 よし、わかった。

 じゃあ、面倒じゃない大根のヅケを教えてやる。

 よーするに、大根の歯ごたえと、塩気がありゃいいって口だろ?

 

 まず大根を用意。

 そしてタッパを用意。

 あんまり小さいタッパはあれだから、容量600とか700ぐらいは欲しいんだけど。

 

 タッパの高さに合わせて、大根を輪切り。

 皮むいて、立てたまま細切りというか千切りというか……まあ、5ミリ間隔ぐらいで縦と横に切る。

 なぜ立てたまま切るかというと、このまま水でゆすいでタッパにイン。

 これで、タッパに詰めていきます。

 容量700ミリリットルのタッパだと、輪切り4個分で大根の3分の2ぐらいは使うかな。

 

 これでめんつゆなりダシ醤油でヅケにするんだけど、気をつけなきゃいけないことがひとつ。

 リアルで沢庵つけた人ならわかると思うんだが、大根の干しというか乾燥が甘いまま漬けると、結構水が出てしまう。

 で、このヅケのやり方だと普通の大根をそのままヅケにするから、当然ながら結構水が出るのね。

 なので、濃縮タイプの2倍とか、3倍のめんつゆを使って、大根の高さの半分ぐらいまで投入。

 これでふた閉めて、冷蔵庫に入れてひと晩置くと、大根から水が出て全体が浸かるようになる。

 

 と、いうわけでひと晩つけたものがこちらにございます。

 

「いや、それはおかしい」

 

 気にするな、これが料理モノのご都合主義というやつだ。

 

 ほら、水が出て大根が埋もれるぐらいになってるだろ。

 当然比重の関係で、上は水、下はめんつゆなんだが……このまま食べても、味にアクセントが付いて面白いんだわ。

 まあ、食ってみろ。

 沢庵より歯ごたえはいい感じで、ちょいと味に深みは足りんだろうが。

 

「ああ、うん、悪くないね……色がついてる部分と、ついてない部分で味が全然違うし」

 

 まあ、ここで一旦かき混ぜてさらに半日……ってのがベストなんだろうけどな。

 そして、ヅケだから自分で味の調整ができるわけだ。

 めんつゆと一緒にラー油を数滴入れたのが、こう。

 

「へえ、俺はこっちのほうがいいな」

 

 ちなみに、ごま油。

 

「……いまいち」

 

 まあ、その辺は自分の好みの味付けを探してくれ。

 とりあえず、冷蔵庫保管で確実に3~4日は問題ないと思う。

 加工の段階でいらん菌とかつけた場合は保証はせんけど。

 3日経って余ったら、ヅケ汁ごと炊飯器にぶち込んで、大根の炊き込みご飯にするとかすれば、どうとでも処理できるし。

 

「メンドくさい」

 

 20分もかからねえよ!

 その20分で、上手く回せば1週間分の漬物の代用になるんだぞ?

 

「めんどくさいです」

 

 駄目だこいつ、このチート兄には、燃やすべき適当クッキング魂がないのか……。

 

 

 ちなみに、このヅケ汁、大根の風味がたっぷりでてるので、そのままうどんやそばの、ぶっかけ汁なんかにも使えます。

 好みは分かれるかもしれませんが。

 

 

 




めんつゆで漬けてるから、味噌汁の具なんかにも使えます。
細切りにしちゃってるから、煮物なんかにはあれでしょうが。 
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