私の偉大な食卓。   作:高任斎

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圧力保温鍋に憧れた時期があります。
カレーとか、超楽そう。


29:シンプルなおでん。

 きのこたけのこ戦争は言うに及ばず、目玉焼きやら、お好み焼きやら……己の好みを主張して言い争いになることも少なくない食物に、おでんがあります。

 昔、コンビニでバイトしていた時に、『なんでここのコンビニは俺の好みのおでんを作らんのだ!』などと1時間近く絡まれたときは、どうしようかと思いました。

 

 ははは、おでんは自分で作るもんじゃないか。(客には言えない)

 

 誤解を恐れずに言えば、おでんなんて具を用意して、おでんの素を入れて煮るだけです。

 コンビニおでんのつくり方は……書くとまずいのか。(笑)

 まあ、今の時代のダシなんて、全部うま味調味料ですしね。

 あるレベルを超えないと、料理の腕なんてあんまり意味のない時代です。

 

 

 

 と、いうわけで。

 ナンバーワンよりオンリーワンだ。

 自分のために、自分のためだけのおでんを作ろう。

 

 コンビニのバイトで『廃棄おでん』を買わされまくった経験からすると、おでんの具は『ダシになる具』と『ダシがしみ込む具』で明暗が分かれる。

 牛すじだの、練り物だの、『良い出汁が出る』と言われる具は、廃棄直前には『出汁が出切った』状態になっていると言える。

 好きな人間には申し訳ないが、廃棄の牛スジやちくわなんかは、食べるとスッカスカになっている。

 逆に、大根なんかはダシがしみていて……。

 

 なので、人の好みがいくらそれぞれであろうと、確実にこの3種類が必要になる。

『ダシになる具』。

『ダシが染み込む具』。

『旨みを補強する、旨味調味料』。

 

 おでんの大根が大好きという人間でも、大根だけをおでんの素で煮込んだものは『ちょっと違う』となるだろう。

 味に深みを持たせたいなら、『ダシになる具』は2種類以上用意したほうがいい。

 まあ、旨みに関してはそんなに単純な話ではないが、こういうふうに分けて考えると、おでんに限らず煮物料理というものは理解しやすくなる。

 

 私の知人の一人は『おでんなんて、牛スジと大根で十分だよ』という。

 あれはあれで美味しいとは思うが、あの美味しさは牛スジの旨みでしかないと思う。

 まあ、酒の肴にはぴったりだとは思うが。

 つーか、牛スジは良い味が出るのだが、アクとりが超めんどい。(笑)

 

 ちなみに、コンビニおでんの牛すじを調理するさい、アクはほぼでない。

 大根は、『調味液に漬かった』状態で店に納品される。

 ほかの食材もいろいろあるが、それが意味するところは……て、店員の手間暇を省くために苦労してくださっているんだ。(棒)

 

 

 

 私の好みで申し訳ないのだが、かつお風味のだしの素を使う。

 水のままだしの素を投入。

 そこに、牛すじを投入して、水から煮る。

 煮る前に牛すじを水気を切った大根おろしの中に放り込むと、なぜかアクの量が少なくなる気がする。

 すごいぞ大根。

 沸騰するまでは強火で、沸いたら弱火。

 ちまちまとアクを取る。

 そして、がんも投入。

 ダシにかつお風味を使っているから、魚系の練り物は敬遠しただけの話。

 浮いた油をすくってから、大根投入。

 めんつゆで、味を調整。

 そのまま飲めるぐらいの濃さにすればいい。

 そして、超弱火でコトコト煮込むか、保温鍋で放置するか。

 

 災害時のボランティアで教えてもらいましたが、ダンボールに毛布と新聞紙を詰め、鍋をセットして毛布を被せると、簡易的な保温鍋になります。

 水飴とか作るときは、お手軽で便利な方法。

 

 牛すじが手に入りにくいなら、手羽先なんかもおすすめ。

 煮凝りができるとちょっとアレですが、おでんのダシはキッチンペーパーなんかでこしたものを冷凍保存できます。

 最初はともかく、二度目三度目はインスタント感覚に近づいていくわけですね。

 

 それではみなさま、良いおでんを。(笑)

 

 




正直、コンビニのおでんは高いと思うの。
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