私の偉大な食卓。   作:高任斎

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店ではほとんど食べたことはありません。


30:割高になる牛丼。

 子供の頃、某作品で度々登場する牛丼の店の意味がわからなかった私。(笑)

 なお、高校の修学旅行で東京に行き、初めてその意味を知った模様。

 

 大学で一人暮らしを始めて、初めてコンビニの存在を知る。

 これだ、これこそが田舎者の感覚だ!

 

 田舎自慢はひとまず終了。

 

 

 

 スーパーの惣菜でニラ玉丼を発見。

 この店は、時々不思議な惣菜が生まれては消えていくので侮れない。(当時)

 値段は330円。

 まあ、お手軽といえばお手軽なのだが……隣の、ニラ玉(のみ)が気になる。

 ニラ玉丼の上に乗ってるニラ玉より量が少し多めに見えて、お値段298円。

 

 ご飯安すぎ。

 

 そして、ニラふた束が78円で売ってる悲劇。

 単純計算で、ニラひと束と卵2個、にんにく1欠片使って作れば……100円ってとこか。

 やはり、ご飯の安さが異常だ。

 それはそれとして、料理でニラを使うときは、ゴミの日を計算しないとひどいことになる。

 いや、臭いが。

 料理した次の日には、ゴミ出ししたい、そんなレベル。

 それはそうと、ニラ玉に味付けもやしを使うと、歯ごたえとか味わいが楽しくなる。

 ニラと卵だけだと、味ではない部分で少し寂しい。

 

 

 さて、文字数を稼いだところで牛丼だ。

 激しい価格競争の結果というか……まあ、いろいろ謎だ。(笑)

 というか、店で食べたことがほとんどないので、味の変化とかそういうのがさっぱりわかりません。

 

 なので、私は自分で作った牛丼の違いしかわからない。

 最初に興味を持ったのは、某料理漫画で出てきた牛丼。

 えーと、原作名は出せないけど、時間をかけて牛すじを丁寧に調理するやつ。

 まあ、美味しいんだけど牛スジの処理に時間がかかるから、料理に時間をかけられない人にはおすすめできない。

 

 基本的に、家庭で作る牛丼なら、牛肉の切り落としを買ってきて作るという感じになるだろう。

 酒と醤油とみりん、そして砂糖……もしくはめんつゆと酒とみりん(少なめ)と砂糖で割り下を作って、煮立たせてからスライスした玉ねぎ投入。

 玉ねぎがしんなりしたら、肉投入。

 ここで気をつけなきゃいけないのが、牛肉の切り落としは、火を通しすぎると固くなるというところ。

 その辺を抜きにして考えると、牛丼という料理は、玉ねぎと牛肉を割り下で煮込んだものをご飯にぶっかけて食べるというだけの料理だ。

 

 つまり、家でお手軽に料理するというなら、味の決め手は割り下にかかってくる。

 

 じゃあ、牛肉使わなくてもいいんじゃない?

 牛すじを使えば、じっくり煮込んだ牛丼になるが……割り下が味の決め手になるのなら、割り下をギュッと吸い込む食材が適してくる。

 なので、すき焼き風に、油揚げと白滝と玉ねぎで牛丼(偽)を作って友人に振舞ってみました。

 

 

 ものすっごい怒られました。(笑)

 味は悪くないはずなのに、解せぬ。

 

 ちなみに友人の、魂の叫びはこんな感じ。

 牛丼は、肉が食えるから牛丼なんだ!

 肉が食えるから好きなんだ!

 安くて早くて、肉!

 こんなに嬉しいことはない。

 

 

 

 ……なるほど。

 言わんとするところはわかった。(理解したとは言ってない)

 だったら、スーパーで売ってる牛肉の脂を買ってこよう。

 これを使って割り下を作ると、肉の旨味がたっぷりとでて……美味い、のである。

 この脂で玉ねぎを炒めてから割り下投入、玉ねぎがとろとろになるまで煮込んでから……というのもありだ。

 

 

 肉の旨味じゃなくて、肉そのものを食わせろ!

 ステルスダメ、絶対!

 

 

 これか、これが子供や旦那に文句を言われる主婦の気持ちなのか!

 チクショウ!

『文句言うんだったら自分で作りな!』という母親と同じ言葉が喉まででかかったぜ。

 

 そうか、わかった。

 後悔するなよ。

 

 玉ねぎでひと工夫してやろう。

 オーバーアクションなんか全くなかった、昭和の時代の料理漫画で学んだ方法だ。

 涙を流しながら、玉ねぎをおろし器ですりおろす。

 このすりおろした玉ねぎに、牛肉を漬け込む。

 玉ねぎに含まれる酵素が、牛肉のタンパク質を分解する働きがどうこう。

 詳しいことは分からないが、やってみたら確かに柔らかい……それだけわかれば十分。

 ちなみに、1時間以上漬け込む。

 これまでにちょいちょい『大根おろしに漬け込む』調理法を用いてきたが、あれの元ネタはこれ。

 漫画のネタをスキルに吸収。

 適当で厨二な魂が燃えている。(笑)

 

 さて、割り下で煮込むのではなく、漬け込んだ牛肉を炒めるところから開始。

 中火ぐらいで、肉の色が変わるまで。

 そこでスライスした玉ねぎ投入……で、砂糖を足しつつ玉ねぎがしんなりするまで。

 酒、醤油、みりんを投入……これは割り下じゃなくて味付けだから、大さじ2はいとかそういうレベルの量。

 これを馴染ませながら炒めて、だし汁投入!

 どこかのチート兄みたいな人間がいるかもしれないから、言っておく。

 計量カップぐらいの量。

 ちなみに牛肉は200グラムぐらい。(食いしん坊成人男性の満足1人前を想定しています)

 蓋をして数分。

 これで完成……じゃないんだな。

 

 これを一旦冷ますことで、さらに味がなじむ。

 そこから再び加熱だ。

 これでダメなら、味の〇でもぶっかけてやろうか。

 

 

 

 これにはどうやら友人もニッコリ顔。

 

 

 ちなみに、放置時間も含めて調理時間は3時間以上。

 原材料費は……。

 

 

 結論。

 店で食べて。(台無し)

 

 

 




そうだ、並を二杯たのもう。(白目)
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