一応、一区切りということで完結扱いにはしておきます。
大根、人参、ごぼうにシイタケなど。
根菜類を煮て、味噌で味付けする。
誤解を恐れずに言うなら、ここに豚肉が入ると豚汁になり、さつまいもを投入すればさつま汁になる。
そして、団子を入れたら団子汁になる。
私の両親の世代ぐらいだと、すいとんと呼ばれることが多いかもしれないが、私は母から『団子汁』と習った。
まあ、本当の戦後の『すいとん』に関しては、『食べたくもないし、聞きたくもない』と言う当事者が多かったので、味に関してはお察しというやつだろう。
ちゃんと具が入って、ちゃんと味付けができている。
これはきっと、素晴らしいことなのだ。
というわけで、団子汁である。
色々と話を聞いたが、わりと全国各地で普通に食されていた料理らしく、それだけに各地方、各家庭で細かな違いが出てくる料理のようだ。
基本的なコンセプトは、『具沢山の味噌煮込み』だろう。
こんにゃくやあぶらげが入るのも普通、豚肉を入れるのも普通。
かぼちゃを入れる家庭もあれば、玉ねぎを入れる家庭もあり、じゃがいもや里芋を入れる家庭もある。
まさに、『細けぇことはいいんだよ』な感じの、家庭料理といえよう。
そういう意味では、私の家の……というか、母親の家系の料理になるんでしょうか。
色々と話に聞いた団子汁の中では、わりとシンプルな方かと。
大根、人参、シイタケ、肉類は入らずに、団子。
どちらかというと味噌汁に近い感じでしたかね。
大根人参はいちょう切り、残念ながら母がどうやって作っていたかは知りませんが、軽く炒めてから煮る家庭と、ダシ汁で煮ていく家庭と、それぞれみたいです。
さて、団子汁というからには、メインの団子。
小麦粉に塩を振って、ぬるま湯で練って作るわけですが……薄力粉と強力粉をブレンドするだとか、納豆をすったものを混ぜるだとか、いろんなこだわりが存在する模様。
まあ、団子のタネを作ったあとしばらく寝かせるまでは、共通っぽいんですが。
ただ、この団子を薄くして投入するとか、平麺っぽくして投入するする家庭が多いのは、火の通りを良くするための工夫なんでしょう。
うちの母親は、文字通り、丸いお団子でした。
母は、『だんご汁』と言ってましたが、父は『だご汁』的な発音でしたね。
団子は、『だんご』と発音する地域なんですが、何らかの由来があるのかもしれません。
などと思っていたのですが、〇分県では『ダゴ汁』と呼ばれる地域があるそうな。
ウチの父親には全く関わりがなさそうなんですが、謎です。
まあ、根菜に火が通ったところで、味噌やみりんで味を整えて……お待ちかねの、だんご投入です。
鍋の中にね、この団子をとぽとぽと投入していくのがなんというか楽しいのです。
全部投入してから、弱火で団子が煮えるまで。
私の経験だと、投入した団子が浮いてきたら良し……かな?
これは、投入する団子の形状で火の通りが全然変わってきます。
まあ、早くて数分というか……生煮えの団子をパックンして、しょんぼりするのも適当クッキングの醍醐味ではないかと。
痛くなければ覚えませんというか、失敗した料理を自分で食べて覚えていくのが一番手っ取り早いと思います。
ひらべったくすれば、麺っぽい感触になりますし、丸い団子だと、練り物を噛み締める食感になります。
私は麺類とか好きですが、これに関しては丸い団子が好きですね。
おふくろの味ってのは、そういうもんなんでしょう。
あなたのまぶたに浮かぶ料理はありますか?
懐かしいものですか?
美味しいものですか?
不味いものですか?
二度と口にできないものですか?
あなたが覚えている限り、その料理は死にません。
そのままにしておくのも、変化させるのもあなたの自由。
あなたの偉大な食卓に、祝福を!
コメディ?
はは、生きることは喜劇というじゃないか。
そして、生きるということは食べること。
つまり、コメディだ。
また、気が向いたら突発的に書くかもしれません。
季節物の料理とか……おせちの黒豆とか有力候補。
その日まで、良い食卓を!