のり弁。
私の偏見かもしれないが、弁当の中では、微妙に扱いというか評価が悪いような気がする。
定番ではあるんだけど、もしくは定番であるがゆえに、あまり評価されない感じ。
……などと思っていたのだが、どうやら世代間における『のり弁』の認識が全然違うことが判明。
私より上の世代の人間にとって、『のり弁』とは。
ご飯におかか、そしてのりだけだったらしい。(おかかも、地域及び世代で差異がある)
つまり、日の丸弁当よりマシ……というのが、当時の『のり弁』の認識。
その、『のり弁は弁当の中では最低ランク』という認識は、日常生活および、娯楽作品の中で『ネタ』にされ……そのまま『のり弁の評価が悪い』という価値観として、継承されちゃったのではないかと。
ちなみに、私の世代における『のり弁』とは。
ご飯とご飯の間におかかをはさみ、表面にはのりを置く。
おかずは、ウインナーだったり、玉子焼だったり……まあ、『ご飯の表面をのりで覆っている弁当』という感じの認識だったんじゃないかなあと思います。
慣れてしまえばどうということもないのですが、これが『初めて』のり弁を食べる時は、ご飯を食べると、中からおかかが出てくるという、『ご飯を掘る楽しみ』がありました。
なんというか、『今日のお弁当はなんだろう?』というドキドキ感を味わえたかなあと。
ああ、いわゆる『ちくわの天ぷら』を懐かしく思う世代は、こののり弁の世代じゃないかと。
揚げ物をおかずに入れて、カロリーを確保する感じの……なんというか、ブルーワーカーの昼食のイメージが。
弁当箱に麦茶を入れて……懐かしい。
そして、現在。
というか、つい先日。
某スーパーで売り出されていた『のり弁』。
ご飯の部分はさておき、おかずが、白身魚のフライと、コロッケと、唐揚げと、卵焼きと……。
うん、つい買っちゃった。
2割引とはいえ、これが300円しないって……逆に心配になるわ。
まあ、買っちゃったものは仕方がない。
さてさて、この『のり弁』を使ってご飯を作りますか。
玉ねぎを、半分はスライス、半分はみじん切りに。
人参は、半分をみじん切り。
みじん切りにした玉ねぎと人参を炒めて、もやしを投入……そしてのり弁のご飯を投入。
ご飯が温まる程度で火を止め、お皿に移します。
さて、次はコロッケと白身魚のフライを……の前に、玉ねぎのスライスを炒めて、コロッケとフライを投入。
溶き卵二個分にダシ醤油で味付けして、半分ほどを投入。
ふんわり感が出るように、残りの半分はダシを足してから最後に回し入れ。
お皿に移したご飯の上に。
さて、味噌汁は、手抜きで乾燥わかめのみ。
手を合わせていただきます。
この日の夕飯、コロッケとフライ丼(チャーハン風味)。
のり弁:『ついに、弁当扱いされなくなった……』
いや、そもそも量が足りないし。
でも、あらためてご飯を炊くと30分以上かかるし、弁当のご飯を使って料理すれば、30分はかからないから。
というか、このスーパーののり弁が標準とは思わないけど、コスパが良すぎる気がする。
白身魚のフライと、唐揚げと、コロッケ半分……この3つで、売値は100円を超えているはず。