そう、モノを創造する。(笑)
人間、死期が近づくと何でもない景色が美しく見えたりするという話を聞いたことがあります。
最近、かっ〇えびせんと何もつけてない食パンをやたら美味しく感じてしまうんですが、大丈夫なんでしょうか、私。
というわけで食パンです。
いや、食パンを使った料理。
ネットがなかった時代、情報はテレビや雑誌、そして口コミによって拡散するものでした。
さて、某地方都市の、そのまた外れの地域。
情報というのは貴重でした。
あの当時の地方というか、田舎の人間にはありがちだったのですが、都会に憧れるというか、ハイカラなものに憧れる気持ちはなんなんでしょうね。
テレビや雑誌で語られる生活が、都市部のものに偏っていたせいもあるんでしょうけど。
喫茶店なんかも、憧れでした。
そもそも喫茶店なんかない地域なのに、なぜか校則には『保護者と同伴していないかぎり、喫茶店への入店禁止』ってのがあったり。
横並びの教育方針に疑問を感じたものでした。
そして私は、ある漫画によって『フレンチトースト』の存在を知った。
サンドイッチですらオシャレに感じる人間にとって、『フレンチトースト』とは、未知の物体。
ちなみに、都会というか都市部出身の母親に聞いてみたところ。
『フレンチトースト?そりゃ、あれやわ……食パンを味付けして焼いたもんちゅうか……』
なるほど、食材は食パンか。まあ、『トースト』だしな。
大げさと笑うなかれ。
1980年頃の、田舎の情報浸透というか、伝達なんぞ、このレベルである。
ちなみに、それから数年後の中学校で、フレンチトーストを説明できる人間はほとんどいませんでした。
そして高校。
同じクラスのお嬢様から、『ん?シナモントーストのこと?』などと有力情報をゲット。(違う)
さあ、大学生になって一人暮らし。
作らなきゃ。(使命感)
この段階で、フレンチトーストの調理方法というか、味付けの情報はほぼない。
なんとなく、『シナモン』を使うというイメージのみ。
とりあえず、バターを塗ってフライパンで焼いてみました。
トーストの出来上がりです。
ジャムを塗ってから、焼いてみたら……焦げました。
が、焦げてない部分は、なんかしっとりして、当時の私としては新触感。
そして、大学2年。
私はついに、『フレンチトースト』の現物を目撃することに。
ああ、そういう料理なのね。
実物を見てしまうと、テンション下がりました。
今思うと、料理ってこういう手探り感覚の時が楽しい気がします。
というわけで、特にこれといった正解があるわけでもないですが、(日本で)一般的なフレンチトーストのつくり方。
卵と牛乳、そして砂糖を混ぜた調味液に、食パンを漬け込みます。(事前にカットするかはお好みで)
この調味液に、シナモンなり、バニラエッセンスなりを入れて香りづけするのですが、この香りづけが人の印象に残りやすかったんでしょうね。
で、焼くと。
うん、母上様よ。
確かに食パンを味付けして焼くだけの料理だわ。
つーか、どう考えても、古くなったパンをごまかすために作られた(独断と偏見)レシピです、ありがとうございました。
今でこそ、もっちりした食感のパンは珍しくないですが、当時の日本人としてはこういうしっとりした食感は目新しかったんでしょうね。
ちなみに私は、ざくりとした食感が好み。
なので、いわゆるフレンチトーストのカテゴリーからは外れるかもしれませんが、私のレシピはこんな感じ。
1:ジャムトースト。
8枚切りの食パン2枚を使用。
ジャムを贅沢に塗ったパンを、ぺたりとはり合わせます。
フライパンでバターを溶かして、表面がカリッとするまで焼きます。
表面はカリっとしたトースト風ですが、中はジャムでしっとりとした食感。
パンの耳はカットしたほうが食感を統一できます。
あと、ジャムの種類によっては、熱で酸味が飛ぶというか、マーマレード系は合わない気がします。
2:バナナトースト。
バナナをスライスカットしたものをパンにはさんで……これはフライパンでなく、オーブンとかトースターで焼きます。
バナナに熱を通さないと、なかなか笑えることになりますので。
焼けたバナナの香りと、甘さがグッド。
パンの耳をつけたままの方が、食感が変化して楽しめます。(個人的主観)
最初はバナナと牛乳のシェイクを調味液にして漬け込んで焼けばいのかなあと思ったのですが……絶対にやらないでください。(笑)
3:レンジトースト。
食パンを一口大にカットして、溶き卵に漬けます。
耐熱容器に入れて、レンジでチン。
500ワットで、2~3分ってとこでしょうか。
……料理って、試行錯誤してる時が楽しいと思うの。(強弁)
これが、これが私のフレンチトーストだ!(某ガ〇ダム感)