私の偉大な食卓。   作:高任斎

41 / 54
久しぶりに、イベント食の話をかけて満足。
というか、われながら大学時代はいろいろやったなあ。


40:端午の節句だ、ちまき。

 端午の節句にちまきを食べる。

 

 などと、ドヤ顔で語る母親に聞いたことがある。

 

『なんでちまきって言うん?海苔巻きみたいなもの?でも、これって笹の葉っぱだよね?』

 

 おい、目をそらすなよ。

 子供にとっての母親の権威は、たやすく壊れる。(笑)

 ご注意を。

 

 

 まあ、ホントかウソかわかりませんか、昔は笹の葉ではなく、チガヤというイネ科の雑草を巻いていたらしく、それでちまきと呼ばれるようになったとか。

 といっても、私は学者でもありませんし、土用の丑の日と同じく、どこまで正しいのかわかりません。

 

 とりあえず、笹の葉にはいくらかの殺菌効果が有り、経験の積み重ねで、笹の葉が使われるようになったんでしょう。

 あるいは、チガヤの入手が困難になったから?

 このチガヤ、生命力豊かな雑草で一面の草原を形成したりするのですが、ススキなどに背丈で劣り、放置しておくと駆逐されてしまう悲しい植物なのです。

 興味がある人は、植物学(遷移)なんかで調べてみよう。

 

 パターンとしては、荒地~チガヤ~ススキ・笹~松林……という感じに、移り変わっていきます。

 

 さらに余談ですが、このチガヤ、出たばかりの若い穂を噛むと、ほのかに甘い味がします。

 近所の兄貴分に教えてもらって、ガジガジと噛んで甘さを味わったのはいい思い出。

 

 

 

 というわけで、ちまき。

 私が子供の頃にはすでに、ちまきをわざわざ作って食べる習慣は廃れつつありました。(母親のドヤ顔理由)

 時代が変わり、資本主義万歳ということで、節分の恵方巻きよろしく、季節のイベント食として売られるようになったから、今の若い世代の方が馴染みが深いかもしれません。

 

 

 なので、私も大学時代に何度か作って、それっきりですね。

 理由は、面倒くさいから。(白目)

 

 まず、使える大きさの笹の葉を集めます。(吐血)

 

 この時点で挫折したくなる人は少なくないかと。

 

 

 なので、細かい部分は省略します。

 

 笹の葉二枚で1セット……を、水につけておきます。

 昔ながらのちまきなら、縛るのはい草なんでしょうけど、ここはタコ糸で。

 ちなみにい草は、熱湯をかけて柔らかくしておかないと、縛れません。

 

 

 笹の葉をおって、もち米を入れて、もう一枚の笹の葉で包み、しっかりと縛ります。

 もち米の分量は忘れました。(笑)

 笹の葉の大きさによるとしか。

 

 ひさしぶりに、あの言葉を使うわ。

 

 れっつ、適当(てきとー)クッキング!

 

 さて、もち米を笹の葉で包んだものを一晩水につけておきます。

 流れとしては、端午の節句の前夜に仕込みを終えて……ですね。

 

 そして、これをコトコトと、弱火~中火で、1時間ほど煮ます。

 とりあえず、強火でグラグラと煮るのはよくありません。

 そこは、フィーリングで。

 

 ザルにあげて、粗熱をとったら……子供たちが、起きてきました。

 そして、笑顔で言ってあげましょう。

 

 

 あなたたち、生まれてきてくれて、元気で成長してくれて、ありがとう、と。

 

 

 

 

 

 

 

 たぶん、『あんまり美味しくない』などと可愛くないことを言ってくれます。(目逸らし)

 

 なので、基本はともかく、端午の節句で売られているちまきは、子供用というか、お菓子感覚の味付けになっています。

 

 もち米ではなく、団子の感覚で上新粉ともち粉を使い、砂糖も使います。

 プリンの時もそうでしたが、手作りすると、しっかりした甘味を感じさせるには、結構な量の砂糖を使うのでびっくりです。

 水入れて、しっかりとこねて作ったものを、加熱。

 

 ただ、この場合は煮るのではなく、蒸します。

 蒸し器がなければ、大きめの鍋に割り箸で段差を作り、蒸してやればオッケー。

 こっちは強火で蒸しました。

 

 そこは、適当(てきとー)で。

 

 そして、この蒸したものを笹の葉で包み、もう一度蒸します。

 二度手間じゃん、と思うかもしれませんが、最初から笹の葉に包んで蒸すと、固まってないから悲惨な目に合うの。

 ただ、私の経験なので、うまいやり方があるかもしれません。

 

 

 

 さて、基本はもち米を加熱して……の料理だから、笹の葉とかいらないんじゃと思っても仕方ありません。

 イベント食とはそういうものです。

 

 極端な話、中華風のちまきなんか、もちもちした炊き込みご飯というか、そういうものもありますし。

 

 

 まあ、シンプルなものを自分で食べて昔を懐かしむもよし、子供たちに一度だけは食べさせて、子供たちが大きくなった時にふと、思い出してしまうような思い出を提供してあげるのもよし。

 

 

 ではみなさん、よいゴールデンウイークを!

 

 




は、母親が、ちまきをつくらなくなったのは、私が原因だったのでは……。(震え声)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。