6月も近づき、スーパーで『新じゃが』の言葉を目にすることが増えました。
じゃがいもといえば、日本人が最初に連想するのは北海道でしょう。
実際、日本のじゃがいもの生産の約8割は、北海道産と聞いた気がする。(最低でも過半数は超えてたはず)
しかし、異世界の農業チートでも大人気なじゃがいもですが、基本的に冷涼な気候を好みます。
具体的に言うと、気温が30度を越えたりすると、新しく芋ができませんし、小さいままになったりします。
なので、日本の多くでは、夏場の栽培が厳しい作物なんです。
家庭菜園でがっかりした方はいませんか?
私には、『夏休みを利用して子供たちと育てようと思ったの』などと、遠い目をした知人がいましたけど。
土寄せを忘れたり、芽の数を制限するのを忘れたり……じゃがいも栽培は、意外と罠が多いです。
と、いうわけで……この時期に出回る新じゃがは、たぶん、九州産でしょう。
九州だと、鹿児島とか、長崎で栽培が盛んとか……以前、農家の知人が言ってた。
なので、『新じゃがは味が違う』というのは、『生産地が違う』という要因もあります。(笑)
気候と土地と水が違えば、育つ作物の味は当然変わります。
新じゃがが一番好きという人は、北海道産のものではなく、九州産のじゃがいもが好みである可能性があります。
まあ、『芋ならなんでも大好きだ』という人間は、季節ごとの、生産地ごとの、芋の種類ごとの愛情を注ぐので関係ありませんが。(目逸らし)
さてさて、よく言われるのが『新じゃがは水分が多い』とか『皮が薄い』とか。
気温の低い冬場と違って、保存期間も短めに考えておかねばなりません。
じゃあ、冷蔵庫に……と思うかもしれませんが、冷蔵庫の温度(4度)がクリティカルヒットします。
じゃがいもの種芋の保管温度が3度(?)と言われていて、でんぷんが糖質に変化して次世代を生み出すように変化する温度だとか。
つまり、風味が落ちます。(異論、異説は存在します)
早い話、『新じゃがを買ったら、さっさと調理して食べなさい』ってことですね。
そして、この時期の『新じゃが』を、秋から冬にかけて出回る『北海道産の新じゃが』と同一視しない。
北海道の居酒屋なんかではメジャーな『芋もち』とか、この時期の新じゃがを使うと、あんまり合わない気がします。
そもそも、あれに使う片栗粉って、澱粉ですからね。
澱粉の多いじゃがいもに澱粉を補充して……という時点で、新じゃがとは状態が違うってことでしょう。
まあ、このあたりは人の好みですから、それぞれでしょう。
個人的には、この時期の新じゃがは、煮物にするのが味わい深いなあと思います。
コロコロとした小粒の新じゃが袋とか売ってたら、ベストです。
皮なんかむかずに、スポンジでせっせと水洗い。
そのぐらいの刺激でも、ポロポロと剥けていくぐらい、皮が薄く思えます。
さて、日本人だなあと感じる、新じゃがの煮物。(醤油風味)
水から煮ていって、砂糖に醤油、みりん……あればお酒を少し。
砂糖は、普通の煮物に比べて、多少多め、かな。(お好みで)
弱火でコトコトと、煮汁がほとんどなくなるまで根気よく。(なので、水は少なめ)
やや白い印象のある新じゃがが、琥珀色に近づいていく変化はもちろん、香りがたまりません。
冷蔵庫で保管すれば、3日ぐらいはなんとか。
普段の食事でのあと一品に、小腹がすいた時のおやつに、真夜中のつまみ食いに。(おい)
正直、大きい芋よりも小さい芋のほうがいいです。
新じゃがと玉ねぎのスープ。
里芋大のじゃがいもを、皮をむかずに半分にカット。
面取りはせずに、そのエッジを食感のアクセントとして味わいましょう。
大きい芋は、板のようにカットするのがいいでしょう。
玉ねぎは、縦に薄切りで。
基本はコンソメスープの素か、チキンスープの素……まあ、大体のものは合います。
そこに醤油を少し……中火から弱火で、じゃがいもが柔らかくなるまで。
個人の好みにもよりますが、仕上げに塩コショウを少し入れると、ピリッと引き締まる感じがします。
というか、知人に教えてもらったんですけどね。
安心安定のオニオンスープなんですが、じゃがいもがね、ほろりと崩れる部分と、歯ごたえをくれる皮の部分とで、楽しませてくれます。
ヨーロッパ系のじゃがいも料理の煮込みは、この時期の新じゃがとイメージが似てる気がします。
まあ、じゃがいも料理はキリがないのでこのぐらいで。
炒め煮なんかもいいなぁ。
ざっくりカットして、醤油バターとか。
ああ、新じゃがって、醤油に合うのか。