カルパッチョもありきたりですし。
ああ、鰹の季節かぁ。
本当は地域差があるんだけど、流通の発達を喜んでいいのか、風情がないと格好つけるべきなのか悩ましい。
初鰹に戻り鰹の言葉があるように、この時期、黒潮に乗って鰹は日本近海を北上していき、秋になると南下していきます。
鰹と聞くと、『夏(初夏)』を思うのはこのせいでしょう。
ちなみにイカというか、真イカ(スルメイカ)も似た感じで、夏の函館の風物詩として有名ですが、西日本というか、九州や四国では『イカが取れたら春』という言葉があったように、夏ではなく、春だなあ、と感じさせるものだったりするのです。
さて、初鰹。
女房を質に入れても……という言葉があったように、縁起物扱いであり、実際にご祝儀価格だったとか。
まあ、江戸じゃない地域で、鰹がどう扱われていたのかを、私は知りませんが。
江戸時代の、それも江戸に届く初鰹は、おそらく伊豆でとったものかなあと勝手に想像しています。
少しでも早く、『初』鰹を、という感じで。
まあ、現代に生きる私は、手頃な価格で、美味しく食べられるならどうでもいいのだぁ。(台無し感)
とはいえ、鰹の料理と聞いて思い浮かぶものはそんなに多くありません。
……ないよね?(震え声)
私が子供の頃は、本当に鰹のタタキか刺身一辺倒でした。
某漫画で取り上げられたマヨネーズをつける食べ方も、わりと好みが分かれるものでしたし、結局は刺身に何をつけて食べるかという違いでしかないわけで。
基本は魚で、そして血合いの匂いがキツイというか、やや癖のある食材なのはどうしようもありません。
魚が好きな人でも、鰹の刺身は合わないという人もいますし。
有名どころのタタキにしても、衛生面だけでなく、風味の面での料理方法だったということもありますし。
ただ、このタタキも、自分で調理するとなると、刺身用のものを購入してフライパンで10秒ほど焼き目をつけるのが精一杯でしょう。
鰹の身は、熱を通すとパサパサになるというか……どうせ通すなら徹底的に通して、甘露煮風味で身を崩し、ご飯のおともにしてしまうのが常套手段だったり。
ただ、それだと……鰹じゃなくてもいいというか、『鰹』を食べているという実感があんまりわかない。
それは少し寂しいなあと思うあたり、私はわがままなんでしょう。
某漫画でマグロのステーキがネタになった時に、鰹ならどうだろうと思い、知人とやってみましたが……まあ、きつかったですね。(笑)
結局、熱を通しすぎるとあれなので、いわゆるレアで、そして臭い消しとしてにんにくを強めにきかせて……悪くはなかったのですが、『鰹の意味ねえな』という一言につきました。
鰹は、鰹節になるのが一番幸せじゃなかろうか。(遠い目)
勝男武士と文字をあてて縁起物として広めたなんて説もあった気がします……嘘か本当か知りませんが。
さて、鰹の身(刺身用)を細く切ってヅケにしますか。
キュウリにカイワレ、あるいは大根の細切りをヅケにしたもの。
カニカマをほぐしたものなどもいい。
香りが爽やかで、味が目立たないもの……柑橘系の汁を垂らすのも、まあほどほどに。
さあ、ご飯で巻いて、カツオの巻き寿司。
結構、いけます。
ヅケ(ダシ醤油と生姜など)なので、無理に酢飯にしなくてもいいです。
なお、あまり量(鰹)は食べられません。
鰹を食べたなあ、という気分になるための料理です。
鰹の身(刺身用)を刺身大に切って、これを包丁で叩きます。
イメージはネギトロですが、あんまり崩しすぎない程度に。
これを、ダシ醤油に生姜かワサビを溶いたものに漬け込みます。
ご飯にのせて、カツトロ丼。(トロの言葉がおかしい)
つまり、鰹、ダシ醤油、ご飯の組み合わせはいけると思います。
……好みは分かれる、とだけ言っておきます。(目逸らし)
念の為に言っておきますが、生食は『刺身用』のものを。
鰹に限らず、『要加熱』のものを生食してはいけませんし、しっかりと火を通しましょう。
結局、鰹を刺身で食べられるかどうかが、好き嫌いの分かれ目って気がします。
知 人:「鰹のタタキについてるタレが好きです」
私 :「ふりかけ感覚なのね」