なにやら知人が私のこれの牛丼の話を読んだらしく。
『牛丼ってのはさ、早くて美味くて安くなけりゃ牛丼じゃないんだよ』
などと、身もふたもない感想を。(震え声)
それ、どこぞのキャッチコピーに汚染されてるだけやんけ。
みんな違ってみんないい。
800万の生き様があり、800万の死に様があるように、800万の牛丼があるべきではないでしょうか。
と、いうわけで。
今回は、知人が教えてくれた牛丼の作り方を実践してみましょう。
牛肉。(グラム90~100円ぐらいの切り落とし)
たまねぎ。
米。
材料は、特に変わりありません。
たまねぎを刻みます。
牛肉は、好みの大きさに。
米を研ぎます。
……そして。
炊飯器の中に、米とたまねぎと牛肉をぶち込み、しょうゆ、そして焦げ付かないように砂糖を少々。
ふたを閉めて、炊飯のスイッチ、オン。
……マジかよ。(震え声)
サンマご飯で、サンマのにおいが炊飯器に染み付くように、たまねぎの匂いとかしゃれにならないぞ。
せめて、しょうがを刻んで投入するとか……あ、余計な手間はノーサンキューですか、そうですか。
炊飯器が、炊飯から保温へ。
ふたを開ける。
しゃもじで手早くほぐし、溶き卵をまわし入れて、またふたを閉じて蒸らします。
できたぁっ!
く、悔しい、でも、普通に美味しいやんけ。
知人に言ったら、『こういうのでいいんだよ、こういうので』とドヤ顔で返されました。
まあ、味付けやらそのあたりはある程度慣れと経験が必要でしょうが……普通に美味しいレベルの牛丼なら、これでできちゃうんですね。
あ、基本的に私は情弱なんで、紹介するまでもなく有名な調理法やで……というツッコミはなしの方向で願いします。
それはそれとして、多少敗北感を覚えつつスーパーで買い物していたら……不思議な商品を発見。
具体的な商品名はともかく、コンセプトは炊飯器で作るチャーハン。
え、いや無理だろ?
だって、チャーハンって……。
理性と経験が全力で否定していたのですが、牛丼の件もあったので購入。
チャーハンの素と言うか、味付けされたスープでご飯を炊く感じ。
いや、でもなあ……炊飯による米のでんぷんの糊化作用とチャーハンの食感は、全力で殴り合いしてるとしか思えない。
でも、やるしかない。
少なくとも、商品になっているのだから……まあ、たぶん。
ほら、炊飯器でケーキを作ることができる時代なんだ。
これが、人間の可能性なんだ、きっとそうだ。
などと、自分自身に言い聞かせながら炊飯を待つ私。
炊き上がり、溶き卵をまわし入れ、蒸らす。
……待て。
蒸らす時点で、チャーハンじゃねえよ!
いや、俺が知らないだけで蒸しチャーハンとかあるのか?
ツッコミと、手首の準備運動は十分だ。
さあ、食べよう。
うん、まあ美味しい。
言うならば、チャーハン風味の炊き込みご飯。
800万の生き様があるように、800万の死に様がある。
これを、チャーハンと主張する人間がいたっていいんだろう、きっと、たぶん。
それが、自由と言うものだ。
チャーハンかぁ……。