Fate/GrandOrder Mistake Gift 作:人類悪出入
そろそろ訓練も大詰め、ある程度弱体化されたシャドウサーヴァントも俺一人で倒せる様になってきて、大分ナイフの扱いにも慣れてきた今日この頃。
「大丈夫かい、天野君。胃薬を持ってきたから、飲むといいよ」
「はい…」
俺氏、腹痛で倒れる。
「ふぉーう」
腹痛の元凶であるフォウがクルクルと楽しそうに駆けて部屋の外へと出ていく。
「くっ…」
俺は何もできずに、その後ろ姿を見てがくりとベッドに倒れ伏した。
事の顛末はこうだ。他の職員が落としてしまったお菓子をフォウが拾い上げて俺の部屋の机の上に置いていき、そして俺はまんまとそれを食ってしまった、というところである。
一部始終の犯行が通路の監視カメラに映っていた。フォウは既に言い逃れはできない。
というかあいつ、マシュから聞いた話によると俺からは全力で逃げる癖に俺のマイルームでは度々遊んでいたらしい。何がしたいんだか。
「私はフォウさんを叱って来ますので、天野さんはここでお休みになっていてください」
「いや、気にしないでいいから…」
というかだいぶ良くなってきたから。うん。
「ははは、取り敢えず顔色は良くなってきたかな。薬飲んで、もう大丈夫そうだったらマイルームで休んでいいからね」
「ありがとう、ドクター…」
俺はベッドから起き上がってドクターに礼を言いつつ薬を受け取った。
「それにしても、フォウがあんな事するなんてね。ぷくくっ…ま、まあ、マシュ以外に懐いてる人がいたようでよかったよ、うん」
「何わろてんねん」
「いやっ、でも、部屋にあったからってひょいひょい食べるかなぁって考えたら…くくっ」
ドクター、あとで覚えてろよ。
ーーーーーーーーーーーー
夢の底で、俺はふと目を覚ました。
ーーーーここ、は?
まるで泡の様に揺蕩う俺は、辺りを見渡しながらそう呟いた。まるで宇宙の様に暗く、そして銀河の中心のごとく明るい、その場所は、どこか懐かしく感じた。
『やあ、天野空太君』
声が響く。聞き慣れない声だ。
ーーーー誰、だ…?ここは…?
『ここは、君の世界。君の夢見る過去の世界。僕はそんな場所に少しお邪魔させていただいただけの、ただの獣さ』
ーーーー夢?
『そうだよ。ここは夢の世界。現実の君はスヤスヤ寝ているーーーさて、本題に入ろうか、世界の異物君』
目を、見開く。
『君はこれから何かが起こることを知っていて、そしてそれを止めようとしている様だけど、うん、それじゃダメなんだ。それだと世界は終わってしまう』
ーーーーなんだって?それはどういう…!
『まあ、疑問も納得がいかない所も色々とあるだろうけれど、今は話す時じゃないんだ。今は、まだ』
ーーーー起きなければ。嫌な予感がするんだ。
『そうかい?だとしたら、それは当たっている。だけどまだ起こすわけにはいかないんだ』
ーーーーマシュが、マシュや、オルガマリーが大変なことになる。
『ああ、そうだね。そうだとも。君には辛い結末だ』
ーーーーー分かって、やっているのか?
『ああ…もうおやすみ、目を覚ましたその時が、物語が動きだす時だ』
ーーーーなに、を…
世界が、崩れ始める。
夢は泡沫に消え、俺の意識は沈んでいく。
声が遠のく。
『人理救済の旅ーーー間違った物語の開幕は、すぐそこまで来ているのだから』
中身がないのは、これ書いてる時頭空っぽにして書いているからです。
取り敢えず10話目指して頑張ります。