ゴシックは魔法乙女 短編集   作:BANG(いつか帰るところ)

32 / 36
契約直後のカトレアとのお話です
ロザリーも少し


ゴシックは魔法乙女32

ゴシックは魔法乙女32

 

 

第77話 カトレアお試し

 

 

セレニウム上空~

 

真少年「と言うわけで、初出撃なんだけど」

 

カトレア「はい」

 

真少年「僕と契約を交わしたところで、カトレアの魔力って無尽蔵なんだから、意味なくない?」

 

カトレア「いえ、そんなことありませんマスター」

 

真少年「そうなの?」

 

カトレア「確かに私の魔力は無尽蔵ですが、使える幅に限界があるようです・・・」

 

真少年「カトレアの体が持たないってこと?」

 

カトレア「ええ、もう体が持ちませんわマスター、壊れちゃいます、堪忍して下さい」

 

真少年「・・・」

 

カトレア「・・・」

 

真少年「ちょいちょい、攻めてくる人?」

 

カトレア「お嫌いですか?」

 

真少年「嫌いではない」

 

カトレア「ありがとうございます」

 

真少年「んで」

 

カトレア「はい、マスターと契約を交わしたところ、使える魔力の幅が大きく広がりました」

 

真少年「ほう」

 

カトレア「例えば・・・あちらの海に向かって、魔力の弾を飛ばしてみますと・・・」

 

真少年「うん」

 

カトレア「んっ!」キンッ

 

 

瞬間、伸ばされたカトレアの右手から、輝く空色の魔法の塊が収縮され、大音量を伴い弾け飛ぶ!

 

放たれた魔力は大気を震わせ、切り裂き、豪風を幾重にも纏って海面めがけて着弾!

 

天高く吹き上がる水柱!蒸発する海水が吹き上がる霧を生み、魔力の塊は海底まで海水を穿ち土砂までを吹き上げる!

 

四方に巻き起こる津波が大きな波紋を海面に作り、大音量の波しぶきを撒き散らす・・・

 

 

真少年「えーーっ!」

 

カトレア「今ので軽くです」

 

真少年「えーーーっっ!!」

 

カトレア「あら、衝撃で私の右腕が肩から吹き飛びました」

 

真少年「えーーーーっっっ!!!」

 

カトレア「まだ、左手があります、噛みつく歯もあります!」

 

真少年「いやいやいやいや、治して、お願い治して、分け与えられたセイラザードの知識と経験があるでしょ!?」

 

カトレア「・・・あの神様もどきの力を使うのは気にいりません」

 

真少年「なんで?!いやいや、お願い、見ていて痛々しいよ!」

 

カトレア「腕なんて飾りです、偉い人には分からないのですよ」

 

真少年「腕は大切だよ!」

 

カトレア「まぁ、マスターがそう言われるのでしたら・・・うーん、でも・・・」

 

真少年「うんうん、治そう治そう、ほら、手を繋いだり出来なくなるよ?」

 

カトレア「・・・抱っこ?」

 

真少年「・・・うんうん、抱っこも出来ないよ」

 

カトレア「・・・お医者さんごっこ?」

 

真少年「・・・うん、お医者さんごっこ、出来ないよね」

 

カトレア「・・・手コ」

 

真少年「さっさと治さんかい!」

 

カトレア「はい」

 

 

 

 

 

カトレア「とまあ、魔力を使うと体への負担が大きすぎます」

 

真少年「まぁ、1発撃つ毎に腕を吹き飛ばしてもな」

 

カトレア「恐らく、全力ならば私は消し飛びます」

 

真少年「だろうね」

 

カトレア「通常、どんなに魔力を抑えても、私の体へのダメージは避けられないでしょう」

 

真少年「うん」

 

カトレア「ところが、マスターと契約を交わしたところ、押さえた魔力ならば、体に損傷を負うことなく撃てるようになりました」

 

真少年「そう考えると、僕との契約も意味があるのか」

 

カトレア「はい」

 

真少年「・・・」

 

カトレア「何か?」

 

真少年「・・・うん、じゃあ、ちょっと手を出して」

 

カトレア「?」

 

真少年「契約の追加条項を加えたい」

 

カトレア「はい」

 

真少年「・・・握り」

 

カトレア「握られ」

 

真少年「カトレアに命ず、以後、カトレアの魔力の負担損傷は僕が負う」

 

カトレア「!!」

 

真少年「カトレアに命ず、以後、僕の生命を越える魔力は出せない」

 

カトレア「いけません!マスター!」

 

真少年「以上」

 

カトレア「マスター!」

 

真少年「ま、これでカトレアにはリミッターが掛かるわけ」

 

カトレア「・・・」

 

真少年「命預けたからね」

 

カトレア「・・・マスター」

 

真少年「これからよろしくね」

 

カトレア「・・・」

 

真少年「カトレア」

 

カトレア「・・・はい、お命預かりました」

 

真少年「うん、・・・さて、そろそろ敵魔物が来るかな」

 

カトレア「はい」

 

真少年「初陣だし、様子を見ながら戦おう」

 

カトレア「これで、力加減を誤って、いきなりマスターが消し飛べばウケるでしょうか・・・?」

 

真少年「それはやめて」

 

 

 

 

 

 

第78話 ナムココラボ

 

 

市街地~

 

ロザリー「ねぇ、あんた」

 

真少年「なーに?」

 

ロザリー「なんかコラボイベントが始まってるわよ」

 

真少年「あー、ナムコのね」

 

ロザリー「あれ、乗り気じゃないの?」

 

真少年「うーん、懐かしいけど、それほど思い入れがある訳じゃないし・・・」

 

ロザリー「そうなの?」

 

真少年「うん、ま、聖霊石を回収して良しかな」

 

ロザリー「ふーん、ほら、チラシがあるわよ」

 

真少年「へー、フムフム、パックマンに、マッピー、ワルキューレねぇ」

 

ロザリー「みんな、可愛い魔法乙女化してるわね」

 

真少年「うーん、いっそのこと、そのままのキャラで出してくれれば楽しいのにね」

 

ロザリー「黄色の丸い物質と契約したい?」

 

真少年「・・・やっぱりヤダ」

 

ロザリー「でしょ」

 

真少年「そう考えると、魔法乙女化もやむなしか」

 

ロザリー「そりゃそうよ、私も仲間にネズミとかいたら、扱いに困るわ」

 

真少年「だろうね」

 

ロザリー「世界観ぶち壊しよ」

 

真少年「確かに・・・ん、このパックマン・・・」

 

ロザリー「どしたの」

 

真少年「お胸に2つのパックマンがブルンブルンしてる!凄い!大きいよロザリー!」

 

ロザリー「ちょっと歯を食いしばってみて、マスター」

 

真少年「冗談だよ、マスターをグーで殴ろうとしないで」

 

ロザリー「・・・ふん」

 

真少年「ごめんごめん、ちょっと下品だったね」

 

ロザリー「・・・分かればいいのよ」

 

真少年「また、ロザリーを号泣させてしまうところだった」

 

ロザリー「なっ!?」

 

真少年「フムフム、ワルキューレがメイン報酬みたいだな」

 

ロザリー「・・・みたいね」

 

真少年「ワルキューレのデザインは当時のままか」

 

ロザリー「女性キャラだし、わざわざ変える必要がなかったのね」

 

真少年「ん?なにこれ、限界突破が9体だって」

 

ロザリー「普通は4体よね」

 

真少年「うん、それを9体って、どんだけ手間暇なんだよ」

 

ロザリー「結構大変ね」

 

真少年「きついと思うよー、僕はそれほど思い入れもないから、今回はパスだ・・・な・・・」ジーッ

 

ロザリー「ん?」

 

真少年「・・・」

 

ロザリー「どうしたの?」

 

真少年「・・・」

 

ロザリー「おーい」

 

真少年「ロザリーッ!!!」

 

ロザリー「な、何よ」

 

真少年「ワルキューレの声が井上喜久子だっ!!」

 

ロザリー「へ?な、何?」

 

真少年「いーのーうーえーきーくーこーだっ!!」

 

ロザリー「へ?へ?」

 

真少年「ちくしょう!やりやがったな!!いくぞロザリー出撃だ!!!」

 

ロザリー「どうしたのよ、急に」

 

真少年「9体集めるぞ」

 

ロザリー「えー」

 

真少年「ついにベルダンディと出撃できる時が来たか・・・」

 

ロザリー「いや、ワルキューレよ?」

 

真少年「構わない、関係ない、勝手に脳内補完する」

 

ロザリー「おい」

 

真少年「ほら、行くよ」

 

ロザリー「・・・なんか複雑だわ、そんなに好きなの?」

 

真少年「いや、好きとか、そんな気持ちじゃなくて、ファンなだけ」

 

ロザリー「それ、好きってことだよね?」

 

真少年「違う違う、えーっと、僕がロザリーとイチャイチャしてチュッチュッしたいと思うのは、好き、ラブじゃん」

 

ロザリー「ぬっ!」ポッ

 

真少年「それとは違う、食べたい好物だったり、見たい映画だったりの好きに近い、ライクかな?」

 

ロザリー「うーん、分かるような、分からないような」

 

真少年「だからロザリーが嫉妬することはないんだよ?」

 

ロザリー「べ、別に嫉妬なんかしてないし」

 

真少年「まーまー、ね、行こ」

 

ロザリー「まあ、そこまで思い入れがあるなら協力してあげるけどさ、9体も集める必用無くない?」

 

真少年「え?だって井上喜久子キャラだから、最高の状態でお迎えしないと失礼じゃん、不敬じゃん」

 

ロザリー「崇拝だ!?」

 

 

 

 

 

 




ちょっと周回してきます、9体集まるまで・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。