ゴシックは魔法乙女 短編集 作:BANG(いつか帰るところ)
凄く頑張っちゃいます。
ゴシックは魔法乙女 短編集8
第22話 凍りついた街
港町セイレニウム
カトレア「と言う訳で私です」
真少年「どういう訳?」
カトレア「街の港が凍って悪魔が出てきて暴れたとかなんとか」
真少年「なるほど、悪魔編第2話って訳だね」
カトレア「では、ササッと悪魔を溺死させましょうマスター」
真少年「‥カトレア、その事について少し話がある」
カトレア「溺死では‥生ぬるかったですか‥マスター‥恐ろしい方‥」カタカタ
真少年「違う違う」
カトレア「しかし‥あと私が出来ることなど、悪魔を緊縛し身動きを取れなくした後に顔に水滴をピチョン‥‥‥ピチョン‥‥‥と落とし続けて、睡眠阻害、感覚消失、微打撃による蓄積ダメージ、止まらない反復反感等々の効果によって、ゆーっくりと気を狂わせていく程度のことしか出来ませんが‥」
真少年「ひいっ」
カトレア「果たして悪魔は何日正気を保てるのでしょうか」
真少年「それは駄目!」
カトレア「ふふふ、大丈夫です、水は垂らしても悪魔の口には水滴の欠片すら入れません。喉は乾ききっても脳髄を狂わせる水は一舐めも出来ない‥心配には及びませんマスター」
真少年「おい違う、僕はその拷問の欠点を指摘したのではなく、拷問自体が駄目と言ったの!」
カトレア「そうですか」
真少年「あのさ、1つ聞きたいんだけど、あの、悪魔ジギタリスのこと」
カトレア「はい」
真少年「どうして扱いが酷いの?一応軍門に下ったじゃん、仲間じゃん」
カトレア「酷い扱い?」ハテ?
真少年「あの首輪はなんなんだよ、犬猫じゃないよ!」
カトレア「‥ふふ、何をおっしゃるかと思えば、マスターこれを御覧下さいませ」スッ
真少年「ん?公式設定資料集?ローソン独占販売、定価9200円、ふんふん」
カトレア「その154ページ、みーんな見せちゃう乙女のヒ・ミ・ツのジギタリスの箇所でございます。」
真少年「なになに‥‥、これは!」
カトレア「はい、御覧の通りです」
公式設定資料集「星5【熔銃士ジギタリス】学園制服姿のジギタリス、自分好みに制服を改造、首輪と左手首に腕輪、その間をぶっとい鎖がジャラリと結ぶ」
真少年「マジかよ‥ジギタリス普通に首輪に鎖じゃん‥」
カトレア「その様ですね」
真少年「え、それに自分好みに改造って‥」
カトレア「ラナンさんの教育とジギタリスの嗜好がぴったり、マッスルドッキング」
真少年「でもあんな小さな子に‥」
カトレア「公式設定です」
真少年「くっ、ジギタリスは犬猫枠ということか‥!」
カトレア「それにマスター、ジギタリスの表情を見て下さいませ‥」
真少年「‥!!は、はにかんだ笑顔!少し困った風なジギたん‥ゴホンゴホン、タリスのはにかみ、頬っぺたポリポリしてるぅ!!えー何でー照れてるのー?ハァハァ」
カトレア「‥‥ジギたん?」
真少年「健康的なおにゃの子がホットパンツ制服姿で首輪に鎖で繋がれてるぅー!!鎖の付いた首輪!!(;´Д`)ハァハァ」
カトレア「落ち着いて下さい」ペチ
真少年「はい」
真少年「よく分かった、ジギタリスが犬猫扱いでも、公式決定ならば仕方がない」
カトレア「そう言うことです、ところでマスター、首輪属性?」
真少年「違う違う、少年と呼ばれる年代でそんな偏った属性は持ちたくない」
カトレア「かなりエレクトロマスターされていましたが‥」
真少年「背徳的な絵面にやや興奮をしたことは否めない」
カトレア「そうですか」イソイソ ジャラ
真少年「何故嬉しそうに首輪を用意してる?」
カトレア「マスターの好みになることが私の務めですから‥」
真少年「やめて、使い魔の乙女に首輪と鎖を付けるマスターって何者なの」
カトレア「団鬼六マスターァ‥ハァハァ」クビワ カチャリ
真少年「待て待て、ウェイトウェイト、そんな過去の取って付けたようなネタを持ち出さないで、僕の人生と評判が最大風速で消し飛ぶ」
カトレア「‥衣装は【女教師カトレア】に着替えるつもりですよ‥?」
真少年「ぬおっ!ぐっ!そのチョイスはっ!、ちょっと‥タイムっ!!」
カトレア「はい、御長考下さいませマスター」
真少年「(長 考 中)」
カトレア「‥さて、プロフィールストーリーの【居残り授業】、今度はどのようなストーリーになるのでしょうか‥女教師、首輪と鎖‥」カチャリ
真少年「(長 考 中)」
カトレア「さて、さて」
真少年「カ、カトレア、ものは相談なんだが」
カトレア「はい、何でしょうマスター」
真少年「取り敢えず、ここはセイレニウムの悪魔を倒してから、何処か場所を変えて、その、何処か誰もいない所で、話を詰めるのはどうだろうか」
カトレア「畏まりました、マスターのお望みのままに」
真少年「うん、ありがとうカトレア‥」
カトレア「‥‥」ゴッ
真少年「‥‥(あ、あれ、今、カトレアの背後に一瞬鉄人28号が見えたような‥気のせいか?)」
カトレア「‥‥(まだだ、堪えろまだ笑うなっ)」スマシガオ-
~~~
リリー「お初にお目に掛かります、私、氷の悪魔リリーと申します」ゴッゴゴゴ
真少年「あいつが悪魔!リリー!!力が溢れ出てる、カトレア!」
カトレア「はい、‥強い魔力です」
リリー「何か色々とお話しされていたようですが、もう用件はお済みになりましたか?」
真少年「あ、お待たせしたみたいでごめんなさい、話は済みました」
リリー「‥‥マスターだけに済みマスター」
カトレア「」
真少年「‥ぶっ!ぶっふふぅっ!あはははははっ!マッマスターだけにっあひひひっ、す、済みマスターって、どはははははっ!」
カトレア「えぇ‥」
リリー「えぇ‥」ドキッ
真少年「マッマスターって、あはは、何々しました、で、なっ何でも使えっあはははははっ!何でも使えるじゃんっ!!だははっ、マスターって!!」
カトレア「‥マスター?」
真少年「あはははははっ!や、止めてっ、も、もうっ、マスターだっだけでっ、つ、ツボにはまるっひーっひひひっ、痛いっ、お、お腹痛いっ!あははっ!」
リリー「‥‥」ドキドキドキドキ
真少年「はーっ、はーっ、ぜはっ、ぜはっ、マスター駄洒落は、自分でっ、ぜはっ、ぜはっ、言ったこともあるけど、あっあの、リリーとかいう悪魔の間は、やっヤバいっ!!」
カトレア「」
リリー「!!‥‥‥お尻を使いすぎるとアーナル‥」ドキドキ
真少年「ぎゃははひはひひひっ!!しっ、下ネタはっ、ひっ卑怯っ、し、死ぬっあはははははっ!あっ、あーなっなるって!あはははははっ!いひひひっっ!!」モンゼツ
カトレア「‥‥」
リリー「こっ、この子っ!!」
【リリー幼少期の回想】
悪魔子供A「やーい、お前のオトン、ヘタレ芸人」
悪魔子供B「汚れや汚れ芸人や」
ロリリー「ちゃうもん、うちのお父ちゃんヘタレや汚れちゃうわ!!」
悪魔子供A「こいつのオトン、ファンの女、カキよったで」
悪魔子供B「そやそや、お前のオカンはカキタレや」
ロリリー「そんなん嘘や!お父ちゃんもお母ちゃんもそんなんちゃうっ」ワー
悪魔子供A「おー、カキタレの子ぉが怒りよったで」
悪魔子供B「怖ぁ、汚れがうつるで」ヒョイ ドガシャッ!
男の子達に足を引っ掛けられすっころぶロリリー‥
悪魔子供A「お前も芸人の子ぉやったら口でやり返さんかいボケッいこいこ、ほなさいなら」
ロリリー「うわわーん、うわーん」
ロリリー「ぐすっ‥うちは、うちはっ!芸人の子やっ、いつか、いつか、うちの芸でうけてくれはる人ぉ見つけたるっ!その人とうちは結ばれんねんっ」
【リリー回想 了】
リリーは連日駄洒落の腕を磨き続けた‥
しかしリリーの駄洒落で笑うものは皆無っ!
あまつさえスベリ芸として認知される始末‥
父よりも母よりも愛した駄洒落‥
青春の全てを賭けた駄洒落‥
今、敵であるはずの真少年が‥
悪魔と心など通うはずの無い真少年が‥
今、リリーの心に答えるっ!!!
リリー「貴方は私の半身っ!」
真少年「へ?」
リリー「半身だけにハンシン(安心)して下さい、貴方は殺しません」バッ
真少年「だははははっ!はっ半身っ安心って、あはは‥‥あがっっ!!!」
リリーは残像を残し真少年の背後に回ると手刀を一閃!真少年の意識を飛ばすっ!!
真少年「バタンキュー‥」チーン
カトレア「‥‥」
リリー「‥‥私の半身、やっと見つけた‥」ダキシメッ
カトレア「‥‥」
リリー「‥さぁあなたどうされます?あなたの力を引き出すマスターはいませんよ?」
カトレア「‥‥‥‥す」
リリー「何を言っているのか聞こえません」
カトレア「か‥‥分を‥‥です」
リリー「聞こえませんよ、今、私はとても気分がいいので見逃して差し上げます、お逃げなさい」
カトレア「飼い犬が分をわきまえぬのは滑稽です、と言いました‥」
リリー「!(なんだこいつ?!雰囲気が一変したっ!)」
リリー「くっ、悪魔A、悪魔B出でよっ!!」
悪魔AB「あいあいさー」
リリー「こいつを殺るっ!全員でだっ」
リリー悪魔的回避能力により悪魔二体を召還
人数での優位性を確保!
カトレア「よい判断ですが無意味です、‥‥私はマスターほど優しくありませんよ‥?」ユラリ
カトレアが一歩踏み出すとカトレアの体がブレて二人となる
氷の大地を蹴って飛び立つ二人のカトレア!
悪魔A「ケっ、分身なんか珍しくもないやいっ!」
リリー「違うっ!これは分身なんかじゃないっ!」
悪魔B「なっ!」
二人のカトレアが悪魔Bを挟み込む!
と、同時にソニックブームを前後から打ち出し肉と骨を打ち切る音と共に悪魔Bを肉塊に変える!
飛び散る悪魔B
悪魔A「悪魔Bーっ!」
リリー「ぜっ、前後からのソニックブーム‥絶対分身なんかじゃ出来ない‥」
二人のカトレアは身を捩り、悪魔Bの飛び散る残骸にかすることもなく悪魔Aに対峙する
悪魔A「うおーっ!!」
カトレア「‥無意味と言いましたが‥?」
一人のカトレアが悪魔Aの両腕をソッと掴み、残るカトレアが裏拳で悪魔Aの頭部を吹き飛ばす
裏拳で身を捻った際、一人のカトレアの髪飾りが氷の大地認知落ちてチンと澄んだ音色を響かせる
悪魔A悪魔Bの戦果はそれのみ!!
リリー「ミ、ミラー‥アストラル双対の完全独立分離攻撃っ、わ、我が師デイモス=ハイアラキでさえ習得出来なかった技‥」
カトレア「‥何処かの飼い犬が何をしようと知ったことではありません‥でもマスターに歯向かうとなれば話は‥別です‥」
二人のカトレアが近づく様子をリリーは絶望にまみれて見ていた
しかし、しかしっ!リリーの腕の中の真少年の温もりが、微かな息遣いがリリーに最後の勇気を!残った搾りカスの様な勇気を与える!!
リリー「ここで引けるかーっ」
涙を溢れさせて氷の魔剣を抜いて斬りかかるリリー、絶叫っっ!!
カトレア「‥滑稽ですよ?」
神か悪魔かカトレアかっ!!
一人のカトレアがリリーの顎を掴んで上向けにリリーの視線をズラす!
残るカトレアがリリーの魔剣を叩き折る!!
跳んでいく魔剣の先をリリーはカトレアに顎を動かされて見せつけられる‥
リリーの視界の魔剣は涙で揺れていた
いつの間にかカトレアは一人に
途端リリーの目の前に禍々しい文字と図柄で埋め尽くされた魔方陣が出現する
リリー「‥ヘ、ヘブンズゲート‥なっなんでぇ‥」
カトレア「‥では、さようならば永遠の異世界に失礼して頂きます‥」
リリーの体が次元の歪みにグニャリと捻れヘブンズゲートへとズルズルと引き寄せられていく
リリー「いっいやあぁっーっ!!いやだあぁっっ!!」
カトレア「‥せっかく耐えていたのに‥1度叫べば、その絶叫は止められませんよ?悪魔の矜持はどうなされたのです‥」
リリー「た、助けてっ!!いやっ、嫌だああっっ!!」
しかしリリーの体は大地に爪を立てようが岩に噛みつこうがヘブンズゲートヘ引き寄せられていく‥
ついでに真少年の体もヘブンズゲートへとズルズルと引き込まれていく‥
カトレア「えぇー?!」
カトレアは息を吐きヘブンズゲートを閉じる
リリーと真少年の体が止まる
静寂の中、リリーの荒い息だけが響く
リリー「へへっ、へへへ」
カトレア「?イっちゃいました?」
リリー「み、見つけた‥わ、私の女王様だぁ‥」
リリーはカトレアに這いずり向かい、途中落ちていたカトレアの髪飾りを手にする
カトレア「?」
リリーはカトレアの前まで来ると瞳孔の開ききった瞳でカトレアを見上げる、その眼差しは羨望、狂喜、慕情っ!!
リリー「私の女王様だぁ、き、綺麗だなぁ‥」
リリーはソッとカトレアの髪飾りに口づけをすると平伏したまま、恭しく両手で髪飾りをカトレアに向けて差し上げる、一瞥後受け取るカトレア
リリー「まことっ!このリリー感服致しましたっ!このリリーの首、貴女様のものですっ、ネジ切るなり跳ね飛ばすなりっ御随意にっ!!」
カトレア「‥うーん」
カトレア「(カトレア電子計算機稼働中、ポクポクポクポクポク、チーン)」
カトレア「リリー、私を主としますか?」
リリー「はいっ!命とあらば、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し尽くしましょう!!」
カトレア「いや、まぁそれは結構ですので、宜しく頼みますよ‥」
リリー「ははーっ!」
カトレア「あとマスターにちょっかいを出したらヘブンズゲートですよ?」
リリー「ひぃっ!ははーっ!」
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真少年「なんか気が付いたらカトレアに子分ができていた‥」
この後リリーは真少年からヤクトミラージュを賜り、グリーンライトとして活躍します。
「こちとらカトレア様直下のヤクトミラージュだ、パルテノもやる気だぜ」の名言を残します。