バディファイト! ~フューチャーヒーローズ~   作:雪咲

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結「そういえばランクって?(←学年ランク120位)」

百「ランクっていうのはね、絆ヶ丘学園のファイトの成績を表したものよ。ファイトの対戦相手や連続勝利数etcを記録して、それを総合したものなのよ(←学年ランク8位)」

輪「いじめとか起きないかしら~?(←学年ランク50位)」

百「そんなことしようものなら、どうなることやら……」

結「私の周り、やっぱり強い人多いよね!?」

百「むしろおびき寄せてるわね」

輪「どんまいだよ~。ちなみに、私達の学年は210人~」

百「見事に中の下ね、結ちゃんの戦績」

結「うわ~ん、二人がいじめるー!」

※今回から手札・ゲージ・ライフが変動した時、時折台詞内に手札=手・ゲージ=G・ライフ=Lで表記しています。これからも少しずつ変えていくつもりなのでご了承ください。


第5話「風そよぐ幻想蒲公英」

 私とリンちゃんはカードデバイスを構えてファイトを宣言する。今回も百花ちゃんは審判役。

 

 リンちゃんのカードデバイスは風車型。ちょっと可愛い……。

 

「煌めく光は少女の希望! ルミナイズ、『輝石魔法少女団』!」

 

「風の吹くまま気の向くまま、私達は風の旅人。ルミナイズ、『ウィンドミル・トラベラーズ』!」

 

「「バディファイト! オープン・ザ・フラッグ!」」

 

「ヒーローW! バディは《MD オリハルコン》!」

 

「ダンジョンW! バディは《風の祝子 幻想蒲公英》です!」

 

 先攻はデバイスによって決定される。今回はリンちゃんが先行みたい。

 

「私の先行、チャージ&ドロー! ゲージ1(G3→2)を払って装備、《払いの弓矢メイゲン》! コストでデッキの上から2枚をソウルに置きます。早速、メイゲンの効果でソウルを1枚をドロップゾーンに置いて結ちゃんにダメージ1です!」

 

「あいたっ。……先攻バーンは強いね(L10→9)」

 

「センターに《風来坊 ハヤテ》をコールして攻撃です」

 

『疾風の一刺し!』

 

 リンちゃんのモンスターが構えたカタナで私のライフを削りに来る。

 

「それもライフ!(L9→7)」

 

「ファイナルフェイズです。キャスト(G2→1 L10→9)、《空中庭園シエル》! コストでデッキから3枚を裏側でソウルに入れて、ムーブエンドです」

 

 新代結

 手札6/ゲージ2/ライフ7

 

 帆風リン

 手札3/ゲージ1/ライフ9

 

「リンちゃんはなかなか順調な立ち上がりね。でも、アドバンテージに関しては[魔法少女]が圧倒的に上、どう動くのか楽しみね」

 

「私のターン、ドロー! チャージ&ドロー! レフトに《宝石魔女 サファイア》(G3→2)、ライトに《宝石魔女 エメラルダ》、そしてゲージ2を払って【変身】、《宝石魔女 クリスタ》!(G2→0)」

 

「魔法少女の【変身】……、結ちゃんはやっと答えを見つけたんですね」

 

「うん。効果でデッキから《輝きの共鳴》を手札に加えてキャスト! ゲージ+1、ライフ+1、1枚ドロー。加えて、サファイアとエメラルダの効果でゲージ+1、1枚ドロー!(G0→2、L7→8、手札4→6)」

 

「……結ちゃんのいつものコンボ。いつ見てもおかしく見えるね」

 

「いやいや、百花ちゃん。こうでもしないと私のデッキ、勝てないから。……まずは、サファイアでハヤテを攻撃するよ!」

 

『サファイア・シュート!』

 

 サファイアの魔力弾がハヤテに向かって飛んでいく。

 

「ハヤテの防御力と同じ攻撃力のモンスターで攻撃ですか。(ステータスを上げる魔法を使っても、合わせて同じものを使われそうですね)でしたら、ゲージ1(G1→0)でハヤテの効果。手札に戻しますね」

 

「サファイアの攻撃は空振りだね……。そして、シエルの効果が起動すると」

 

「はい。シエルのソウルから1枚選んでください」

 

 空中に3枚のカードが裏側で浮かび上がる。どちらにせよ、私にはどれがどのカードか分からない。まあ、どれでもいっか。

 

「真ん中のカードで」

 

「では、このカードをゲージに置くか手札に加えます。……手札に加えますね」

 

 そう言って手札に加えたカードを見て、リンちゃんが小さく微笑んだ。……多分あのカード、バディかな?

 

「次! エメラルダと私でそれぞれ攻撃!」

 

「結ちゃんの攻撃に《払いの弓矢 メイゲン》のソウルからキャスト! 《護風結界》! 攻撃を無効にして、デッキの上から1枚をメイゲンのソウルに入れます。エメラルダの攻撃は受けますね(L9→7)」

 

「ムーブエンドだよ。……さあ、どこからでもかかってきて!」

 

 新代結

 手札6/ゲージ2/ライフ8

 

 帆風リン

 手札5/ゲージ0/ライフ7

 

「私のターンですね。ドロー、チャージ&ドローです! まずは次の矢の補充ですね、メイゲンの効果で手札1枚(手6→5)をソウルに入れます。連続キャスト、《リセットボタン》でゲージを4(G1→4)に、ゲージ2とライフ2を払って(G4→2 L7→5)、《タイムセール》で2枚ドロー(手3→5)。最後に《金の宝箱》です! ……ドロップゾーンに落ちたのは魔法《守護のお札》なので、ゲージ+1と1枚ドロー(G2→3)ですね」

 

「わぁ、私の[魔法少女]並みにぶん回ってる……」

 

「さあ、出番ですよ。ゲージ1と手札1枚をソウルに入れて、ライトにバディコール(G3→2 L5→6)、《風の祝子 幻想蒲公英》です!」

 

『やっと私の出番だね。行くよー!』

 

 出てきたのは銀髪を髪の後ろで纏めた、たんぽぽの付いた御払い棒を持つ巫女服姿の女の子だ。

 

「《風の祝子 幻想蒲公英》はダンジョンW・サイズ2・攻撃力6000・防御力2000・打撃力2・【移動】【巫女】を持つ、冒険者/風/植物のモンスターです。この子は【逆天】とソウルに[風]が入っているカード全てに【ソウルガード】の祝福を与えます。そして、私達の旅路はここから始まる、《風の祝子 幻想蒲公英》……」

 

「来る、リンちゃんの【逆天】――」

 

 

 

 「 逆 天 で す ! 」

 

 

 

「蒲公英ちゃんの【逆天】はゲージ1と手札1枚を捨て(G2→1 手3→2)、デッキから[呪符]の魔法を3枚、場の好きなカードのソウルに入れ、このターン中ソウルの[呪符]はゲージを払わないで使うことができます。私は《連撃のお札》3枚を蒲公英ちゃんのソウルの中に!」

 

 ……げ。《連撃のお札》は、攻撃後にゲージ1を払ってソウルからドロップゾーンに置くとスタンドさせる[呪符]カード。それが3枚ってことは……4回攻撃!?

 

「合計8点、ぎりぎり詰められる攻撃力だね……」

 

「まだまだ、レフトに《花火師 ホウセンカ》をコールです。では、私とホウセンカで連携攻撃です! ホウセンカは[風]と連携攻撃するとゲージを+1(ゲージ1→2)して蒲公英ちゃんの打撃力を+1!」

 

 ホウセンカ(攻撃力3000/打撃力2)+メイゲン(攻撃力3000/打撃力0)VSクリスタ(防御力5000)

 

 現在の《風の祝子 幻想蒲公英》のスペックは【コールコスト】でソウルに入れた《追い風のお札》を合わせて攻撃力8000/打撃力3/防御力2000の4回攻撃! ……ちょっと強すぎない?

 

「まだ耐える時だね、ライフ(L8→6)!」

 

「いきましょう! 蒲公英ちゃんでファイターをアタックです!」

 

『祈りは風となり……、魔を祓う神風となる!』

 

 蒲公英ちゃんが風を用いた攻撃を行う。その時、エメラルダが私の方を見た。……分かった。ごめんね、エメラルダ。

 

「キャスト、《今度は私が助ける番!》! 効果でライトの《宝石魔女エメラルダ》をセンターに移動し、この子に攻撃対象を変更する! エメラルドとサファイアの力でゲージ+1、1枚ドロー!(G2→3)」

 

 蒲公英ちゃんの攻撃力は8000、対してエメラルダの防御力はたったの5000。勝てるはずもなく、エメラルダは破壊された。

 

「《連撃のお札》をドロップゾーンに送り、蒲公英ちゃんをスタンド! 2回攻撃です!」

 

「ゲージ1でキャスト、《マジカル・シールド》! 攻撃を無効にして、ライフ+1、1枚ドロー!(G3→2 L6→7)」

 

「もう1度《連撃のお札》をドロップしてスタンドです! 3回攻撃!」

 

「見えた、ここ! キャスト、《絶対に負けられない!》!」

 

「なっ……! そのカードは!」

 

「攻撃力と防御力を+3000し、反撃を与えるカード! どうする? ソウルが無い状態で再攻撃するか、それとも次のターンの【移動】に残す? あ、防御力が足りないからダメージは受けるよ(L7→5)」

 

 このカードの反撃で蒲公英ちゃんの残りソウルは1枚。《連撃のお札》を残せば追撃ができるけど、攻撃力が6000だから反撃の危険が出てくる(ただし、手札を交換してなければ多分リンちゃんの手札に似た様なカードがあるはずだけど)。《追い風のお札》を残せば蒲公英の攻撃はここで終了するけど、手札は温存できる。蒲公英ちゃんは【移動】を持っているから、2回までならリンちゃんの盾になれる。例え、リンちゃんの手札に必殺モンスターや必殺技があっても今の私の手札は5枚だから対処できる!

 

「……《連撃のお札》でソウルガードです。これで私はムーブエンドですね」

 

「リンちゃんの《風の祝子 幻想蒲公英》の怒涛の連続攻撃と、それをしのぎ切る《魔法少女》の防御力。お互い、すごいわ」

 

 新代結

 手札5/ゲージ2/ライフ5

 

 帆風リン

 手札2/ゲージ3/ライフ6

 

「私のターン、ドロー! チャージ&ドロー! ゲージ1(G3→2)を払いライトにコール、《宝石魔女 ルビー“デュアル・クリムゾン”》! 新しいルビーはヒーローW/マジックW・サイズ2・攻撃力8000/打撃力2/防御力1000のモンスターとなり、[魔法少女]の魔法を使えば1点のダメージと【2回攻撃】を得るカード!」

 

「ここで攻撃回数が増えるカードですか!?」

 

「いくよ、結ちゃん! まずは私で攻撃!」

 

「アタック開始時に、蒲公英ちゃんをセンターに移動させます! 【ソウルガード】で復活です!」

 

「まだまだ、キャスト《今度は私が助ける番》! 効果でサファイアをレストして私をスタンド、更にルビーでダメージ1とサファイアで1枚ドロー!」

 

「きゃぁあ!(L6→5) ……これでルビーは【2回攻撃】!」

 

「まずは私で今度こそ蒲公英ちゃんを倒す!」

 

「いいえ、させません! キャスト、《風遁 突風分身の術》! [忍者]か[風]……蒲公英ちゃんを手札に戻してもう1度コールします! ゲージ1(G3→2)を払って蒲公英ちゃんを再コール、手札の《デッドエンド・クラッシュ!》をソウルに。そして、シエルのソウルから1枚選んでください」

 

「……うわぁ、手札によっては完璧に決められてたね。じゃあ右で。次はルビーで蒲公英ちゃんに【2回攻撃】!」

 

「カードは手札に。【対抗】は無いですが、これで終わりですか? 《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》は使えないですよね?」

 

「ううん、ファイナルフェイズ! ゲージ1(G2→1)を払って必殺コール! 私自身を必殺モンスターに――!」

 

「結ちゃんの必殺モンスター……ですか!?」

 

「《クリスタ “ブリリアント・ファイナルフォーム!”》じゃないのかしら?」

 

 

 

「これが私の新しい答え! 《クリスタ “マジカルパワー・フルチャージ!”》はヒーローW・サイズ3・攻撃力防御力共に5000/打撃力1のモンスターとなって私に【必殺変身】! そしてその効果でゲージを+4!(G1→5) 私で追撃!」

 

 

 

「それも受けます!(L5→4) ここまで、ですね」

 

「そうだね、キャスト! ――お互いのセンターにモンスターが無く、私が[魔法少女]のアイテムを装備していて、ゲージ4を払って放つ必殺技! 《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》!!」

 

「……《カシアードの静寂》は隣ですか。……おめでとう~、結ちゃんの勝ちですよ~(L4→0)」

 

 

 

 WINNER! 新代結!

 

 

 

「やったぁ。今日、やっと勝てたよ~」

 

「はいはい、泣かない泣かない。今日10連敗でやっと1勝なのは分かってるから」

 

「それもだけど、やっとリンちゃんに勝てたのも嬉しいの~」

 

「ああ、もう。そんなに負けたのが悔しかったのかしら……」

 

 勝って嬉し涙で泣きつく私を、百花ちゃんが宥めてくれる。そんな私達をリンちゃんはじっと見つめていた。

 

「仲がいいですね~、羨ましいです~。ええ、負けましたから、これからよろしくお願いしますね~」

 

「うん! これでみんなで絆杯に出られるね」

 

 私は二人の手を掴んで喜んだ。二人は仕方ないと呆れ交じりの笑顔で応えてくれる。

 

「3人で優勝を目指さないとね」

 

「がんばりますよ~」

 

「まずは、チーム名を決めよう!」

 

「「……あ」」

 

 そして、私達はチーム名にとても苦労するのだけど。それはまた別の話。

 

 

 

 

 

 

「久しぶりの日本デスネ。これから通う学校では、大会が始まるそうデスヨ。私達で優勝を目指すヨ、パーちゃん」

 

 アタッシュケースを引きながら空港を歩く一人の少女、手には1個のデッキを持ち、腕には銀色の時計をはめている。彼女は時計に話しかけながら、彼女を待つ車へと向かっていった。

 

「送ってくれてありがとうデス。行きまショウ、絆ヶ丘学園へ!」

 

 彼女はこれから起こる運命を、まだ知らない。

 




《風の祝子(はふりこ) 幻想蒲公英》
 モンスター
 サイズ2/攻撃力6000/打撃力2/防御力2000
 クラン;ダンジョンW 属性:冒険者/風/植物
 【コールコスト】ゲージ1を払い、手札1枚をこのカードのソウルに入れる。
 [風]のカードがソウルにある君の場のカードは【ソウルガード】を得る!
 【逆天】(ゲージ1を払い、手札1枚を捨てる)デッキから[呪符]の魔法カードを3枚まで、君の場のカードのソウルに入れ、デッキをシャッフルする。
 【移動】【巫女】(【巫女】能力を持つカードは、君の場に1枚しか出せない)
 『できる事なら、いつまでも彼女と共に――』
 『祈りは風となり……、魔を祓う神風となる!』

 帆風リンちゃんのバディモンスター。紆余曲折の内、このような形に落ち着きました。お札を使う巫女さん、風祝だとほぼ一人を指してしまいそうになったので、祝子にランクダウン?
 効果は[風]を魂に持つ者に風の加護を与えます。そして、蒲公英の逆天はデッキから好きな[呪符]……お札カードを引っ張ってきます。これで、君のモンスターに様々な加護を与えよう!

《クリスタ “マジカルパワー・フルチャージ!”》
 必殺モンスター
 サイズ3/攻撃力5000/打撃力1/防御力5000
 クラン:ヒーローW 属性:魔法少女/ヒロイン/チャージ
 【コールコスト】君が[魔法少女]に変身しているなら、ゲージ1を払う。
 “ブリリアント・チャージ!”このカードが登場した時、または君に変身した時、デッキの上から2枚をゲージに置く。さらに、君のメインフェイズにデッキの上からカードをゲージに置いていないなら、デッキの上から2枚をゲージに置く! “ブリリアント・チャージ!”は1ターンに1度だけ使える。
 【ソウルガード】【必殺変身】(ゲージ1を払い、君の[魔法少女]のアイテムの上に重ねる)
 『溢れる魔力は、ただ必殺技の為だけに!』
 『過去が駄目なら、未来から魔力を引っ張り出せ!』

 結ちゃんの新たな答え、「使用コスト無視するのが駄目なら、ゲージ4枚貯めちゃえばいいじゃん」。ゲージを最大4枚増やせる必殺変身。但し、本体性能はお察し。あくまで本命は《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》。

 今回は結ちゃんとリンちゃんの勝負でした。結構難産でしたよ。特にリンちゃんのデッキが、逆天が。

 次は転校生、新キャラとオリジナルのワールドの登場です!
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