百「ランクっていうのはね、絆ヶ丘学園のファイトの成績を表したものよ。ファイトの対戦相手や連続勝利数etcを記録して、それを総合したものなのよ(←学年ランク8位)」
輪「いじめとか起きないかしら~?(←学年ランク50位)」
百「そんなことしようものなら、どうなることやら……」
結「私の周り、やっぱり強い人多いよね!?」
百「むしろおびき寄せてるわね」
輪「どんまいだよ~。ちなみに、私達の学年は210人~」
百「見事に中の下ね、結ちゃんの戦績」
結「うわ~ん、二人がいじめるー!」
※今回から手札・ゲージ・ライフが変動した時、時折台詞内に手札=手・ゲージ=G・ライフ=Lで表記しています。これからも少しずつ変えていくつもりなのでご了承ください。
私とリンちゃんはカードデバイスを構えてファイトを宣言する。今回も百花ちゃんは審判役。
リンちゃんのカードデバイスは風車型。ちょっと可愛い……。
「煌めく光は少女の希望! ルミナイズ、『輝石魔法少女団』!」
「風の吹くまま気の向くまま、私達は風の旅人。ルミナイズ、『ウィンドミル・トラベラーズ』!」
「「バディファイト! オープン・ザ・フラッグ!」」
「ヒーローW! バディは《MD オリハルコン》!」
「ダンジョンW! バディは《風の祝子 幻想蒲公英》です!」
先攻はデバイスによって決定される。今回はリンちゃんが先行みたい。
「私の先行、チャージ&ドロー! ゲージ1(G3→2)を払って装備、《払いの弓矢メイゲン》! コストでデッキの上から2枚をソウルに置きます。早速、メイゲンの効果でソウルを1枚をドロップゾーンに置いて結ちゃんにダメージ1です!」
「あいたっ。……先攻バーンは強いね(L10→9)」
「センターに《風来坊 ハヤテ》をコールして攻撃です」
『疾風の一刺し!』
リンちゃんのモンスターが構えたカタナで私のライフを削りに来る。
「それもライフ!(L9→7)」
「ファイナルフェイズです。キャスト(G2→1 L10→9)、《空中庭園シエル》! コストでデッキから3枚を裏側でソウルに入れて、ムーブエンドです」
新代結
手札6/ゲージ2/ライフ7
帆風リン
手札3/ゲージ1/ライフ9
「リンちゃんはなかなか順調な立ち上がりね。でも、アドバンテージに関しては[魔法少女]が圧倒的に上、どう動くのか楽しみね」
「私のターン、ドロー! チャージ&ドロー! レフトに《宝石魔女 サファイア》(G3→2)、ライトに《宝石魔女 エメラルダ》、そしてゲージ2を払って【変身】、《宝石魔女 クリスタ》!(G2→0)」
「魔法少女の【変身】……、結ちゃんはやっと答えを見つけたんですね」
「うん。効果でデッキから《輝きの共鳴》を手札に加えてキャスト! ゲージ+1、ライフ+1、1枚ドロー。加えて、サファイアとエメラルダの効果でゲージ+1、1枚ドロー!(G0→2、L7→8、手札4→6)」
「……結ちゃんのいつものコンボ。いつ見てもおかしく見えるね」
「いやいや、百花ちゃん。こうでもしないと私のデッキ、勝てないから。……まずは、サファイアでハヤテを攻撃するよ!」
『サファイア・シュート!』
サファイアの魔力弾がハヤテに向かって飛んでいく。
「ハヤテの防御力と同じ攻撃力のモンスターで攻撃ですか。(ステータスを上げる魔法を使っても、合わせて同じものを使われそうですね)でしたら、ゲージ1(G1→0)でハヤテの効果。手札に戻しますね」
「サファイアの攻撃は空振りだね……。そして、シエルの効果が起動すると」
「はい。シエルのソウルから1枚選んでください」
空中に3枚のカードが裏側で浮かび上がる。どちらにせよ、私にはどれがどのカードか分からない。まあ、どれでもいっか。
「真ん中のカードで」
「では、このカードをゲージに置くか手札に加えます。……手札に加えますね」
そう言って手札に加えたカードを見て、リンちゃんが小さく微笑んだ。……多分あのカード、バディかな?
「次! エメラルダと私でそれぞれ攻撃!」
「結ちゃんの攻撃に《払いの弓矢 メイゲン》のソウルからキャスト! 《護風結界》! 攻撃を無効にして、デッキの上から1枚をメイゲンのソウルに入れます。エメラルダの攻撃は受けますね(L9→7)」
「ムーブエンドだよ。……さあ、どこからでもかかってきて!」
新代結
手札6/ゲージ2/ライフ8
帆風リン
手札5/ゲージ0/ライフ7
「私のターンですね。ドロー、チャージ&ドローです! まずは次の矢の補充ですね、メイゲンの効果で手札1枚(手6→5)をソウルに入れます。連続キャスト、《リセットボタン》でゲージを4(G1→4)に、ゲージ2とライフ2を払って(G4→2 L7→5)、《タイムセール》で2枚ドロー(手3→5)。最後に《金の宝箱》です! ……ドロップゾーンに落ちたのは魔法《守護のお札》なので、ゲージ+1と1枚ドロー(G2→3)ですね」
「わぁ、私の[魔法少女]並みにぶん回ってる……」
「さあ、出番ですよ。ゲージ1と手札1枚をソウルに入れて、ライトにバディコール(G3→2 L5→6)、《風の祝子 幻想蒲公英》です!」
『やっと私の出番だね。行くよー!』
出てきたのは銀髪を髪の後ろで纏めた、たんぽぽの付いた御払い棒を持つ巫女服姿の女の子だ。
「《風の祝子 幻想蒲公英》はダンジョンW・サイズ2・攻撃力6000・防御力2000・打撃力2・【移動】【巫女】を持つ、冒険者/風/植物のモンスターです。この子は【逆天】とソウルに[風]が入っているカード全てに【ソウルガード】の祝福を与えます。そして、私達の旅路はここから始まる、《風の祝子 幻想蒲公英》……」
「来る、リンちゃんの【逆天】――」
「 逆 天 で す ! 」
「蒲公英ちゃんの【逆天】はゲージ1と手札1枚を捨て(G2→1 手3→2)、デッキから[呪符]の魔法を3枚、場の好きなカードのソウルに入れ、このターン中ソウルの[呪符]はゲージを払わないで使うことができます。私は《連撃のお札》3枚を蒲公英ちゃんのソウルの中に!」
……げ。《連撃のお札》は、攻撃後にゲージ1を払ってソウルからドロップゾーンに置くとスタンドさせる[呪符]カード。それが3枚ってことは……4回攻撃!?
「合計8点、ぎりぎり詰められる攻撃力だね……」
「まだまだ、レフトに《花火師 ホウセンカ》をコールです。では、私とホウセンカで連携攻撃です! ホウセンカは[風]と連携攻撃するとゲージを+1(ゲージ1→2)して蒲公英ちゃんの打撃力を+1!」
ホウセンカ(攻撃力3000/打撃力2)+メイゲン(攻撃力3000/打撃力0)VSクリスタ(防御力5000)
現在の《風の祝子 幻想蒲公英》のスペックは【コールコスト】でソウルに入れた《追い風のお札》を合わせて攻撃力8000/打撃力3/防御力2000の4回攻撃! ……ちょっと強すぎない?
「まだ耐える時だね、ライフ(L8→6)!」
「いきましょう! 蒲公英ちゃんでファイターをアタックです!」
『祈りは風となり……、魔を祓う神風となる!』
蒲公英ちゃんが風を用いた攻撃を行う。その時、エメラルダが私の方を見た。……分かった。ごめんね、エメラルダ。
「キャスト、《今度は私が助ける番!》! 効果でライトの《宝石魔女エメラルダ》をセンターに移動し、この子に攻撃対象を変更する! エメラルドとサファイアの力でゲージ+1、1枚ドロー!(G2→3)」
蒲公英ちゃんの攻撃力は8000、対してエメラルダの防御力はたったの5000。勝てるはずもなく、エメラルダは破壊された。
「《連撃のお札》をドロップゾーンに送り、蒲公英ちゃんをスタンド! 2回攻撃です!」
「ゲージ1でキャスト、《マジカル・シールド》! 攻撃を無効にして、ライフ+1、1枚ドロー!(G3→2 L6→7)」
「もう1度《連撃のお札》をドロップしてスタンドです! 3回攻撃!」
「見えた、ここ! キャスト、《絶対に負けられない!》!」
「なっ……! そのカードは!」
「攻撃力と防御力を+3000し、反撃を与えるカード! どうする? ソウルが無い状態で再攻撃するか、それとも次のターンの【移動】に残す? あ、防御力が足りないからダメージは受けるよ(L7→5)」
このカードの反撃で蒲公英ちゃんの残りソウルは1枚。《連撃のお札》を残せば追撃ができるけど、攻撃力が6000だから反撃の危険が出てくる(ただし、手札を交換してなければ多分リンちゃんの手札に似た様なカードがあるはずだけど)。《追い風のお札》を残せば蒲公英の攻撃はここで終了するけど、手札は温存できる。蒲公英ちゃんは【移動】を持っているから、2回までならリンちゃんの盾になれる。例え、リンちゃんの手札に必殺モンスターや必殺技があっても今の私の手札は5枚だから対処できる!
「……《連撃のお札》でソウルガードです。これで私はムーブエンドですね」
「リンちゃんの《風の祝子 幻想蒲公英》の怒涛の連続攻撃と、それをしのぎ切る《魔法少女》の防御力。お互い、すごいわ」
新代結
手札5/ゲージ2/ライフ5
帆風リン
手札2/ゲージ3/ライフ6
「私のターン、ドロー! チャージ&ドロー! ゲージ1(G3→2)を払いライトにコール、《宝石魔女 ルビー“デュアル・クリムゾン”》! 新しいルビーはヒーローW/マジックW・サイズ2・攻撃力8000/打撃力2/防御力1000のモンスターとなり、[魔法少女]の魔法を使えば1点のダメージと【2回攻撃】を得るカード!」
「ここで攻撃回数が増えるカードですか!?」
「いくよ、結ちゃん! まずは私で攻撃!」
「アタック開始時に、蒲公英ちゃんをセンターに移動させます! 【ソウルガード】で復活です!」
「まだまだ、キャスト《今度は私が助ける番》! 効果でサファイアをレストして私をスタンド、更にルビーでダメージ1とサファイアで1枚ドロー!」
「きゃぁあ!(L6→5) ……これでルビーは【2回攻撃】!」
「まずは私で今度こそ蒲公英ちゃんを倒す!」
「いいえ、させません! キャスト、《風遁 突風分身の術》! [忍者]か[風]……蒲公英ちゃんを手札に戻してもう1度コールします! ゲージ1(G3→2)を払って蒲公英ちゃんを再コール、手札の《デッドエンド・クラッシュ!》をソウルに。そして、シエルのソウルから1枚選んでください」
「……うわぁ、手札によっては完璧に決められてたね。じゃあ右で。次はルビーで蒲公英ちゃんに【2回攻撃】!」
「カードは手札に。【対抗】は無いですが、これで終わりですか? 《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》は使えないですよね?」
「ううん、ファイナルフェイズ! ゲージ1(G2→1)を払って必殺コール! 私自身を必殺モンスターに――!」
「結ちゃんの必殺モンスター……ですか!?」
「《クリスタ “ブリリアント・ファイナルフォーム!”》じゃないのかしら?」
「これが私の新しい答え! 《クリスタ “マジカルパワー・フルチャージ!”》はヒーローW・サイズ3・攻撃力防御力共に5000/打撃力1のモンスターとなって私に【必殺変身】! そしてその効果でゲージを+4!(G1→5) 私で追撃!」
「それも受けます!(L5→4) ここまで、ですね」
「そうだね、キャスト! ――お互いのセンターにモンスターが無く、私が[魔法少女]のアイテムを装備していて、ゲージ4を払って放つ必殺技! 《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》!!」
「……《カシアードの静寂》は隣ですか。……おめでとう~、結ちゃんの勝ちですよ~(L4→0)」
WINNER! 新代結!
「やったぁ。今日、やっと勝てたよ~」
「はいはい、泣かない泣かない。今日10連敗でやっと1勝なのは分かってるから」
「それもだけど、やっとリンちゃんに勝てたのも嬉しいの~」
「ああ、もう。そんなに負けたのが悔しかったのかしら……」
勝って嬉し涙で泣きつく私を、百花ちゃんが宥めてくれる。そんな私達をリンちゃんはじっと見つめていた。
「仲がいいですね~、羨ましいです~。ええ、負けましたから、これからよろしくお願いしますね~」
「うん! これでみんなで絆杯に出られるね」
私は二人の手を掴んで喜んだ。二人は仕方ないと呆れ交じりの笑顔で応えてくれる。
「3人で優勝を目指さないとね」
「がんばりますよ~」
「まずは、チーム名を決めよう!」
「「……あ」」
そして、私達はチーム名にとても苦労するのだけど。それはまた別の話。
*
「久しぶりの日本デスネ。これから通う学校では、大会が始まるそうデスヨ。私達で優勝を目指すヨ、パーちゃん」
アタッシュケースを引きながら空港を歩く一人の少女、手には1個のデッキを持ち、腕には銀色の時計をはめている。彼女は時計に話しかけながら、彼女を待つ車へと向かっていった。
「送ってくれてありがとうデス。行きまショウ、絆ヶ丘学園へ!」
彼女はこれから起こる運命を、まだ知らない。
《風の
モンスター
サイズ2/攻撃力6000/打撃力2/防御力2000
クラン;ダンジョンW 属性:冒険者/風/植物
【コールコスト】ゲージ1を払い、手札1枚をこのカードのソウルに入れる。
[風]のカードがソウルにある君の場のカードは【ソウルガード】を得る!
【逆天】(ゲージ1を払い、手札1枚を捨てる)デッキから[呪符]の魔法カードを3枚まで、君の場のカードのソウルに入れ、デッキをシャッフルする。
【移動】【巫女】(【巫女】能力を持つカードは、君の場に1枚しか出せない)
『できる事なら、いつまでも彼女と共に――』
『祈りは風となり……、魔を祓う神風となる!』
帆風リンちゃんのバディモンスター。紆余曲折の内、このような形に落ち着きました。お札を使う巫女さん、風祝だとほぼ一人を指してしまいそうになったので、祝子にランクダウン?
効果は[風]を魂に持つ者に風の加護を与えます。そして、蒲公英の逆天はデッキから好きな[呪符]……お札カードを引っ張ってきます。これで、君のモンスターに様々な加護を与えよう!
《クリスタ “マジカルパワー・フルチャージ!”》
必殺モンスター
サイズ3/攻撃力5000/打撃力1/防御力5000
クラン:ヒーローW 属性:魔法少女/ヒロイン/チャージ
【コールコスト】君が[魔法少女]に変身しているなら、ゲージ1を払う。
“ブリリアント・チャージ!”このカードが登場した時、または君に変身した時、デッキの上から2枚をゲージに置く。さらに、君のメインフェイズにデッキの上からカードをゲージに置いていないなら、デッキの上から2枚をゲージに置く! “ブリリアント・チャージ!”は1ターンに1度だけ使える。
【ソウルガード】【必殺変身】(ゲージ1を払い、君の[魔法少女]のアイテムの上に重ねる)
『溢れる魔力は、ただ必殺技の為だけに!』
『過去が駄目なら、未来から魔力を引っ張り出せ!』
結ちゃんの新たな答え、「使用コスト無視するのが駄目なら、ゲージ4枚貯めちゃえばいいじゃん」。ゲージを最大4枚増やせる必殺変身。但し、本体性能はお察し。あくまで本命は《大魔法 ブリリアント・ブリンガー!》。
今回は結ちゃんとリンちゃんの勝負でした。結構難産でしたよ。特にリンちゃんのデッキが、逆天が。
次は転校生、新キャラとオリジナルのワールドの登場です!