バディファイト! ~フューチャーヒーローズ~   作:雪咲

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SS:にぃ

(時間軸はシェンとルイが出会う少し前……)

盾「それでさ、今後の事なんだが……」

盛谷「……まずは、シェンを見つけないとな」

百「――お兄様っ! それに盛谷様も!」

結「あ、百花ちゃん!? なにそのスピード、行儀良い歩き方なのにすごく速い!?」

盾「モモ、奇遇だな。それにその子は……モモがいつも言っていた子だね」

結「えっと、新代結です。百花ちゃんにはいつもお世話になっています」

盾「俺は千歳ジュン、そこのモモの兄で、バディポリスをやっているんだ。で、こちらは……」

盛谷「僕は森谷颯樹、今は彼と一緒にバディポリスをやっているんだ」

結「ジュンさんにサツキさんですね。どうしてバディポリスのお二人が学校に? まさか、何かあったんですか!(目をキラキラ)」

百「発言と行動が合ってないわ。結ちゃん」

結「っ!?(……百花ちゃん、お兄さんを前にして猫被ってる!?)」

盛谷「ああ、それは僕から説明するよ。最近新しいワールドが発見されてね、その持ち主の一人を保護したから編入ついでに護衛をしているんだ。……二人とも纐纈詩縁という名前の娘を見なかったかい?」

結「えっと。シェンちゃんは、もう校門の方に向かったと思います」

盛谷「そうか。ジュン、どうやら僕達はニアミスしたらしい。戻るぞ、……ジュン?」



百「(……にぃ、帰ってきたら、甘えても、い?)」

盾「(……分かった。帰る途中でそっち寄るから待ってろ)……おう。分かってるよ、サツキ」



盛谷「じゃあ、僕たちはこれで失礼するよ。また会おう」

結「はい。また会えるのを楽しみにしてます」

百花「私達も帰りましょう! さあ、さあ!」

結「ちょ、ちょっと、百花ちゃん!? 百花ちゃーん!? 何でそんなにテンション高いの!?」

 という訳で本格的に大会編に入っていきます。あと今回SSに登場した盛谷颯樹君は、穂乃果ちゃん推しさんの作品『ラブライブ!×バディファイト ~駆け抜けろ!バディファイト戦国時代!!~』の登場人物です。こちらの作品でも、活躍しますのでどうぞお楽しみください。




第8話「物理魔女と脳筋竜! その1」

 さて、あれから少しの時間が過ぎ、遂に『絆ヶ丘学園・絆杯』の日がやって来た! 3日間に渡って行われるこの大会は、予選のみチーム・個人戦関係なく、個人の成績も反映される。チームができてから、何度も百花ちゃんやリンちゃんに負けたけど、前よりも勝率は確かに上がってるし、みんなの足を引っ張ったりはしない筈!

 

「本日は『絆ヶ丘学園・絆杯』にお集まり頂きありがとうございます! こちらは、別の場所で行われている高等部+大学の大会と同じく、15歳以下の参加者を募っての大会となっております。実況・司会はわたくし、放送委員会の法堂ソウと申します!」

 

 中等部の放送委員会の一人である法堂先輩が、バックパックの様な物を付けて空中で司会を行っている。あの人が一番実況上手いし、他の人は結構大会に参加してしまうから、やっぱり適任なのかなぁ。

 

「あ、法堂先輩だ。今年も大会には参加しないで、実況やってるんだね」

 

「結ちゃん。余所見するのはいいけど、それで集中力を研ぎらせては駄目よ。……ほら、リンちゃんも」

 

「「はーい」」

 

 勝手気ままに動こうとする私とリンちゃんを百花ちゃんがリーダーシップをとるという、よそ目では百花ちゃんがリーダーに見えるチームだ。因みに実際のリーダーは私、発起人なのだから当たり前なのだ。

 

「さて、予選のルールを説明しましょう! 予選は本線と違い、チーム戦と個人戦の両方の選手が戦うポイント制となっております。点数の高い順からチーム・個人毎に本線出場が決定しますゆえ振るってファイトをしてください! また、今回も強敵バディファイターをお呼びしており、その方とファイトし見事勝利すれば10ポイントを追加で贈呈いたします。それでは、その中から二人ほどご紹介しましょう。現在、バディポリスでご活躍されている千歳ジュンさんと盛谷サツキさんです!」

 

 百花ちゃんのお兄ちゃんがサツキさんを肘で小突き、マイクを渡している。あ、しれっと話す事からジュンさんが逃げた。

 

「ご紹介に預かりました、盛谷颯樹です。今回、僕と千歳は強敵ファイターとして参加しています。手を抜くつもりは無いので、覚悟してファイトするように」

 

「ありがとうございました! 他にも参加している強敵ファイターはいますが、それはファイトの時のお愉しみとさせていただきます。ではみなさんよろしいですか――?」

 

 

 

「ああ、お兄ちゃんがいるから、百花ちゃんあんなに張り切っているんだね」

 

「な、何よ。悪いことかしら?」

 

「ううん、それでいつも以上の実力が出せるなら良い事だし、百花ちゃんが楽しいなら全然オッケーだよ」

 

「そ、そう」

 

「それで~、私達のチーム名ってなんでしたっけ~」

 

「「ええ……」」

 

 ファイトしている時のリンちゃんは頼もしいのに、いつの彼女は何処かぼうっとしているよね。……迷子になったりしないか、ちょっと心配。でも、蒲公英ちゃんがしっかりしているから大丈夫かな?

 

「丁度いいし、手を合わせてもいいんじゃない? リーダー、あなたが率先して」

 

「わ、分かった。二人とも、私の手の上に乗せて?」

 

 私が差し出した手に百花ちゃんとリンちゃんがそれぞれ手を乗せる。

 

「私達、チーム『ブリリアント』! 優勝を目指すよ!」

 

「ええ!」「もちろん~」

 

「「「おー!」」」

 

 三人で拳を空に掲げ誓う。今年こそ、絶対に優勝するんだから!

 

「では絆杯予選、スタートです!」

 

「じゃあ、私はあっちにいくね!」

 

「私は、強敵バディファイターに挑戦してみようかしら」

 

「私は近くにいる方とファイトしてきますね~」

 

 法堂先輩の宣言と同時に、私達は互いに背を向けて走り出した。

 

 

 

 さて、そうは言ったものの……。私は何度か相手側からファイトを挑まれ、全てを返り討ちにした後、誰に勝負を挑むべきか悩んでいた。声をかける事は何も問題ないけれど、相変わらず私の悪癖が囁きかける。

 

 『強い人と戦いたい』と。私はただファイトするだけじゃ満足できない、勿論、ファイトを請われればそれに応えるけれど、自分から弱い者いじめみたいな真似は出来ないのだ。

 

「誰と戦おうかな……」

 

「お困りの様子だな。ならお、俺と戦ってもらおうか」

 

 私の前に現れたのは中等部の制服を身に着けた一人の男子だった。

 

「君の話は聞いている。ランキング戦で強い人と戦い続けたせいで成績が振るわない。中々のチャレンジ精神じゃないか。ならば、俺――中等部ボディビルディング部部長、勉・アームストロング・力石がお相手しよう! さあ、胸を借りるつもりでかかってきなさい!」

 

 力石先輩はそう言うと上半身の制服を脱いで筋肉を見せつける。……確か、力石先輩のカードデバイスってギプス型だっけ。だったら脱ぐのも仕方が無いのかな?

 

「分かりました! 胸を借りるつもりで思いっきり行きますね!」

 

「元気がいいな! いくぞ!」

 

 目が合ったらファイトの合図、お互いにデッキを、展開したカードデバイスに入れて構えた。

 

「これが最新の魔法少女の戦い方! ルミナイズ、『マジ狩るウィッチーズ』!」

 

「美しき肉体こそ、栄光への近道なり! ルミナイズ、『筋肉の祭典~ドラゴ・オリンピア~』!」

 

「「バディファイト! オープン・ザ・フラッグ!」」

 

「デンジャーワールド! バディは《アーマナイト・オリハルコン“A”》!」

 

「デンジャーワールド! バディは《筋竜 トップ・オブ・オリンピア》!」

 

 私がバディで呼んだのは武装したデンジャーWのオリハルコン、対して力石先輩がバディで呼び出したのは私が見ても茫然とする程の美しい肉体美を誇るデンジャーWのドラゴンだった。

 

「う、美しい……。――ハッ!」

 

「見よ、俺のバディの美しい筋肉を! ――キレてるだろ?」

 

「う、うん。とても綺麗だと思うよ? 特に繊維が綺麗に揃っているところが」

 

「ほう、君も分かる口なのか! 是非! 君もボディビルディング部のマネージャーに!」

 

「お断りします!」

 

 いちいちバディと一緒にポーズを決めながら、話す力石先輩。……まあ、私もある意味では暑苦しいデッキを選んだから、人の事を言えないけど。

 

「わ、私の先行! チャージ&ドロー! ゲージ1を払って、レフトに《アーマナイト・ウィッチ サファイア》をコール! 効果でデッキから《激杖 マジカル斬魔》を手札に加えて装備! 《激杖 マジカル斬魔》は私の場に[魔法少女]のモンスターがいないと装備でず、センターにモンスターをコールできない代わりに、攻撃力5000と打撃力3を持つ強力な武器! そしてライトにバディコール! おいで、《アーマナイト・オリハルコン“A”》!」

(G3→2 L10→11)

 

「早速バディのお出ましだな! しかし、先行1ターン目でそんなに動いて大丈夫か?」

 

「まあ、見ててください。いくよ、ハル! “魔装合体”!」

 

『ボクとクリスタの力を一つに!』

 

 ハルの姿が変わっていき、私の武器へと吸い込まれていく。これだけだと何も起こらないけど、魔法少女の本領はここからなんだから!

 

「ハルは私の武器のソウルに入る。そしてキャスト、《斬魔砲撃拳》! [魔法少女]のカード……マジカル斬魔の打撃力を+2! それに呼応して、ハルの能力で打撃力+1!」

 

「――つまり、打撃力の合計は6という事か!?」

 

「そういうことです!」

 

 あまりに巨大な宝石が付けられた杖に、深紅のオーラが纏わりついていく。これが、デンジャー流[魔法少女]の戦い方。魔法を使えば使うほど打撃力が上昇し、そして物理で殴る! ……え、魔法? 知らない!

 

「ライフ1を払ってキャスト、《超力充填》でゲージ+3! 準備OK! 私で先輩に攻撃!」

(L11→10 G2→5)

 

「ふむ。この状況だと、《牙竜喝破》が飛んでくるかもしれないな。ライフだ!」

(L10→4)

 

「ムーブエンド」

 

 新代結

 手札3/ゲージ5/ライフ10

 

 勉・アームストロング・力石

 手札6/ゲージ2/ライフ4

 

「いきなりライフが危険域、しかしこの程度で我らが筋肉は屈指はしない! 俺のターン、ドロー!」

 

 力石さんのデッキ、攻撃力が基本的に低めな私のデッキで勝てるかどうか、試させてもらうよ!




 学業で忙しく、遅くなりました。今回は結ちゃんVS暑苦しい先輩、デンジャー対決です。まさかのデンジャー[魔法少女]、魔法を上げて物理で殴ります。

 ではいつもの。

《斬魔砲撃拳》
 魔法
 クラン:デンジャーW 属性:斬魔/闘気/魔法少女
 君の[魔法少女]を1枚選び、打撃力を+2!
 「斬魔砲撃拳」は1ターンに1回だけ使える。

 シンプルに強い魔法。単純に使えばアド損ではありますが、兎に角ルビーやオリハルコンのせいで相手のライフが消し飛ぶ。魔法はパワーでフォースでストレングス。

《アーマナイト・オリハルコン“A”》
 モンスター
 サイズ2/攻撃力5000/打撃力2/防御力6000
 クラン:デンジャーW 属性:アーマナイト
 【起動】このカードを君の[武器]のソウルに入れても良い。
 “マジ狩る・チャージング!”君が[魔法少女]の魔法を使ったとき、このカードがソウルにある[武器]の打撃力を+1!

 [武器]に魔法(物理)をかけるモンスター。これと《斬魔砲撃拳》でわけわからない攻撃力に。

《激杖 マジカル斬魔》
 アイテム
 攻撃力5000/打撃力3
 クラン:デンジャーW 属性:魔法少女/斬魔/武器
 君の場に[魔法少女]のモンスターがいれば装備できる。
 君はセンターにモンスターをコールできず【移動】できない。

 宝石がでかい杖。魔法力が高まるごとに宝石も巨大化し……殴る。だから、魔法は? 純粋に装備しやすく、打撃も攻撃も強い扱いやすい武器。

 そういえば、本分のどこかで誤字っているのは確認したけど、忘れてしまいました。どこでしょうか?

 次回、力石先輩のターン!
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