ちょっと肩慣らしに使ってないワールドを回して見たかった。
うーん、リンちゃん所属クラスがふわふわしてたけど、結ちゃん達と同じクラスでいっか。
そして今回はオリジナルのフラッグとワールドが登場します。
「誰かファイトしてくれる人はいないかな~」
『みんなファイトしてるね。当然だけど』
さっきから歩き回っているけれど、運悪く皆ファイト中。仕方が無いから暇つぶしに他人のファイトを見て見よう~?
「あそこに居るのは~、八剣君と~、誰かな~?」
『この前転校してきた纐纈ちゃんに似ているけど、背が小さいね』
*
「眼鏡のお兄さん、由縁とファイトしましょう!」
「構わないが、君は……?」
目の前の少女を手を上げてはきはきした声で八剣に話しかける。
「転校生の小等部3年、
「ああ、纐纈の妹なのか。僕は八剣一世、僕の友人が君の姉に世話になったらしい」
「そうなの? 由縁のお姉ちゃんはすごく強いんだよ!」
「そうだな、日下部も強かったと言っていた。――僕でよければ相手をするけれど、手加減はできないぞ!」
「うん! 由縁も全力でファイトする!」
そうして二人はコアガジェットを構えファイトを宣言する。
「百戦無敗、剣客達の魂が再び蘇る。ルミナイズ、『剣神無双の境地』」
「植物の少女達が微笑む、ここは隠された憩いの庭園! ルミナイズ、『ガーデン・フラワーライン』!」
「「バディファイト! オープン・ザ・フラッグ!」」
「カタナワールド、バディは《剣神降ろし 布津御霊》だ」
「グランドワールド! バディは《情熱のクリムゾン・グローリー》だよっ!」
「グランドワールド、最近見つかったとされるワールドだな」
「うん、この子たちは由縁のお友達なの! 由縁の先行、チャージ&ドロー! 手札1枚をソウルに入れて、センターに《祈りの巡礼 ダンデリオン》をコール! この子は場からドロップゾーンに置かれた時、デッキからサイズ3以上の[植物]を手札に加える事ができるよ。更にゲージ2を払い【設置】、《
「【使用コスト】の重い【設置】魔法……?」
「キャスト、《
(手札2→3 G1→2 L10→12→13)
「一気に手札とゲージとライフを増やしたか。由縁、彼女の妹であるという事は伊達では無いな」
「アタックフェイズ、ダンデリオンで八剣さんを攻撃!」
「これはライフだ」
(L10→8)
「ムーブエンド!」
纐纈由縁
手札3枚/ゲージ2/ライフ 13
八剣一世
手札6枚/ゲージ2/ライフ8
「僕のターン、ドロー。チャージ&ドロー。《斬鉄剣士 鉄》を3体コール」
「え!? 3体もコール?」
「次に、《忍び巻物》を【設置】、ゲージ1と手札1枚を巻物に入れて2ドロー。そして、《明鏡止水》でゲージ+3。準備完了、ドロップの《剣神降ろし 十束》をソウルに入れ、ゲージ1とライフ1を払いバディ装備、《剣神降ろし 布津御霊》」
(手4→2→3→1 G2→1→4→3 L8→7→8)
僕の周りに刀を携えた男の霊が現れる。これが僕のバディ、刀に宿る魂“布津御霊”だ。
「わぁ! バディにできるアイテムなの!?」
「かっこいいだろう。アタックフェイズだ、センターの《斬鉄剣士 鉄》でダンデリオンに攻撃。鉄の攻撃力は5000、対してダンデリオンの防御力は1000」
「でも、ダンデリオンには【ソウルガード】があるもん。それに、ゲージ以外から[植物]がドロップゾーンに置かれたから、《
(ダンデリオン:ソウル1→0 G2→3 L13→14)
「鉄の能力によってバトル終了時に自壊」
「ふぇっ?」
「そして1枚ドローだ。次、レフトの鉄でダンデリオンを攻撃」
(手1→2)
「ダンデリオン……、でもデッキからサイズ3以上の[植物]……《情熱のクリムゾン・グローリー》を手札にっ!」
(手札3→4 G3→4 L14→15)
「バディを手札に加えたか。この鉄も自壊して1枚ドロー、ライトの鉄で由縁に攻撃だ」
(手札2→3)
「その攻撃は受けるよ」
(L15→13)
「こいつも自壊して1ドロー。さあ、僕のバディの出番だ。《剣神降ろし 布津御霊》は僕の場にモンスターがいなければ【2回攻撃】を得る。1度目の攻撃だ」
(手3→4)
「きゃっ」
(L13→11)
「2回攻撃」
「それも受けるよっ」
(L11→9)
「ムーブエンドだな」
「ううん、ファイナルフェイズっ!」
「ほう、【対抗】で打てる魔法か必殺技か」
「キャスト、必殺! 《
(G4→5 L9→6→7)
由縁がコールしたのは薔薇色のドレスを身に纏った、紅の炎揺れる細剣を携える令嬢だった。
『やっと出番ですわね。さあ、わたくしの美しさと由縁の可愛さにひれ伏しなさい!』
「今度こそムーブエンド」
「えー、反応薄いよぅ」
纐纈由縁
手札2枚/ゲージ5/ライフ7
八剣一世
手札4枚/ゲージ3/ライフ8
「由縁のターン、ドロー! チャージ&ドロー! メインフェイズ開始時に《情熱のクリムゾン・グローリー》の能力でデッキから《
(手3→4→3→4 G6→5)
「《情熱のクリムゾン・グローリー》はサイズ4のモンスター。だが、何かしらの能力で場に留まっているのか」
「もう1枚、《
「サイズ4のモンスターがいても、サイズ2のモンスターがコールできるのか」
「キャスト、《バディヘルプ》で2ドロー。うん、もう一人お友達を紹介するね。ゲージ1を払いレフトに《豊麗なカリン》をコール。この子がいると、[植物]は破壊も手札戻しも能力も無効化されないよ。装備、《新緑槍 ワカバ》! アタックフェイズ! 由縁とカリンでそれぞれ攻撃!」
(手2→4→2 G5→2→1)
「本命はクリムゾン・グローリーだろう。ならばライフで受ける」
(L8→6→4)
『さあ、括目しなさい! わたくしの打撃力は他の場の[植物]の種類分上がりますわ。つまり、現在わたくしの打撃力は4! 更に【3回攻撃】を持ちますの!』
「《情熱のクリムゾン・グローリー》で眼鏡のお兄さんを攻撃! 打撃力4!」
「ここは、要復習だな。《忍び巻物》のソウルからキャスト、《影縫いの術》」
(G3→2)
《忍び巻物》から影が伸び、クリムゾン・グローリーを捕らえる。最早、クリムゾン・グローリーは攻撃することができない。
『か、体が動きませんわ!』
『どうしよう、由縁ちゃん。私、スタンド封じへの耐性持ってないよ!』
「え、え……?」
「《影縫いの術》はゲージ1を払えば、相手の攻撃とスタンドを封じる防御魔法。例え《情熱のクリムゾン・グローリー》が打撃力4の【3回攻撃】を持っていても、スタンドしなければ意味が無い」
「むむむ、ムーブエンドだよ……」
纐纈由縁
手札2枚/ゲージ1/ライフ7
八剣一世
手札4枚/ゲージ3/ライフ4
「僕のターンだ、ドロー、チャージ&ドロー。レフトに《鉄鋼剣士 刃金》を、ライトに《断絆剣士 白金》をコール。白金の登場時能力でゲージ+1。【設置】、《血潮の戦路》。アタックフェイズ、白金で由縁を攻撃」
(G4→5)
「キャスト、《
「白金もまた自壊する。そして由縁にダメージ1」
「きゃっ」
(L7→6)
「[剣客]のモンスターが自壊したので、《血潮の戦路》の能力が発動。戻ってこい、白金。白金の登場時能力でゲージ+1だ」
(G5→6 L4→3)
「破壊されたモンスターが場に戻って来た!?」
「白金、刃金の順で由縁を攻撃」
「(最後の手札はモンスターだから受けるしかないね)ライフだよ!」
(L6→4→2)
「2体とも自壊、白金は由縁にダメージ1」
「うぅ……」
(L2→1)
「僕で止めだ」
「ありがとうございました! ……眼鏡のお兄さん、本当に強かったよ」
(L1→0)
WINNER! 八剣一世!
*
「うん、やっぱり眼鏡のお兄さんは強かった。由縁、何もできなかったよ」
「いいや、筋は悪くなかった。次はレスト能力とスタンド封じに気を付けるといい」
由縁に送ったアドバイスを、彼女はメモを取り出して書き込み軽く頭を下げた。
「眼鏡のお兄さんも頑張ってね。由縁は何となく個人戦に参加したけど、シェンお姉ちゃんはチーム戦だって、もしかしたらお兄ちゃんと当たるかもね?」
「……心に留めておくよ」
「じゃあね!」
そう言うと、由縁は走り去ってしまった。
「しかし、嵐の様な子だった。……纐纈詩縁は誰とチームを組んだんだ?」
*
「シェンちゃんの妹強かったね~」
『……あのカードは』
私が蒲公英ちゃんに話しかけると、彼女は走り去っていった由縁ちゃんの方を見つめて固まっていた。
「――そうですね。懐かしいですか?」
『ううん、もう私は“幻想蒲公英”だから。それとリンちゃん、無理は駄目だよ?』
「大丈夫大丈夫~、私はいつも通り~。じゃあ、私達も対戦相手を探そう~!」
私は蒲公英ちゃんの手を引っ張って歩き出す。対戦相手の研究か、八剣君と由縁ちゃんのファイトを見ている人も多かったから、探すの難しくなかった。
「あれ、あなたは~?」
「グランドワールド……大自然のワールドかぁ。纐纈さんが使っていたのは[植物]だけど、大自然って言うんだから、きっと動物のモンスターもいるよね。えへへ……兎のモンスターいるかなぁ……。って、あなたは新代さんのお友達の……」
私が声を掛けたのは中等部の手芸部所属の兎好き、宇佐美兎々さんだった……。
という訳で何か先駆けてグランドワールドお披露目回でした。今回由縁ちゃんが使ったのは[植物]――リンちゃんもダンジョンワールドで何枚か使っている属性――ですが、他にも何種類か個性的な属性がいます。
そしてやっと4回目でちょい役で登場した[剣客]もリニューアルでお披露目です。[髑髏武者]と似ていますが、こちらは考え方的にはファイター同士の一騎打ちという状況を創る為に血路を開く――というイメージになります。そして、[植物]があまりにライフを回復し過ぎて〈刹那結界〉を起動できませんでした。そういうこともあります。
では恒例のカード紹介。多いのと調整ができていないのも有ったりするから、全部は紹介できないけど。フレーバーとかもいずれ。
《情熱のクリムゾン・グローリー》
モンスター
サイズ4/攻撃力10000/打撃力0/防御力8000
クラン:グランドW 属性:植物/火/グランドマスター
【コールコスト】ゲージ3を払う。
〈成長〉君の場に【設置】された[植物]の枚数分、君の場に置けるモンスターのサイズを増やす。
君の場の他の[植物]の種類分、このカードの打撃力+1!
君のメインフェイズ開始時、デッキから【設置】を持つ[植物]の魔法1枚までを手札に加え、デッキをシャッフルする。
【3回攻撃】
グランドWにおける[植物]は庭園(【設置】魔法)を広げて守りを固めるタイプのデッキになります。このカードはこのデッキに置けるフィニッシャー、サイズ4の大型モンスターです。素の打撃力は0ですが、庭園や植物の少女達が集まれば集まるほど打撃力が上がり、強いモンスターを展開できるようになります。頑張ればクリムゾン・グローリー2枚体制なんてことも。ただ、耐性を殆ど持たないので、今回は《影縫いの術》で止められてしまいました。
《隠されし少女達の花園》
魔法
クラン:グランドW 属性:植物/舞台
君の場に[植物]のモンスターがいるなら使える。
【使用コスト】ゲージ2を払う。
【設置】
君の[植物]がゲージ以外からドロップゾーンに置かれた時、君のデッキの上から1枚をゲージに置き、君のライフ+1!
君のターン中、君の[植物]がドロップゾーンに置かれた時、カード1枚を引く。この能力は1ターンに1回だけ使える。
「隠されし少女達の花園」は君の場に1枚だけ【設置】できる。
ルビ省略、[植物]のインチキ【設置】魔法です。あらゆる墓地送りに反応して、アドバンテージを稼いできます。これ自体を除去できなきゃ《ゴッドヤンキー》にすら勝てる……と思いたい。(ドガゼウスを横目で見ながら)
《恵の噴水》
魔法
クラン:グランドW 属性:植物/舞台
【設置】
君の場のサイズ2以下の[植物]が破壊された時、ゲージ1を払ってよい。払ったら、ドロップから破壊された[植物]のモンスター1枚を手札に戻す。
「恵の噴水」は君の場に1枚だけ【設置】できる。
同じくルビ省略、[植物]限定の強化《エスケープ》です。しれっと、抜け道を付くとサイズ3以上の[植物]のモンスターも手札に戻せるけど、それはその状況を生み出した方が悪いと思います。
《斬鉄剣士 鉄》
モンスター
サイズ1/攻撃力5000/打撃力2/防御力0
クラン:カタナW 属性:剣客
このカードが攻撃したバトル終了時、このカードを破壊し、カード1枚を引く。
《鉄鋼剣士 刃金》
モンスター
サイズ1/攻撃力6000/打撃力2/防御力0
クラン:カタナW 属性:剣客
このカードが攻撃したバトル終了時、このカードを破壊する。
【貫通】
《断絆剣士 白金》
モンスター
サイズ1/攻撃力11000/打撃力2/防御力0
クラン:カタナW 属性:剣客
このカードが登場した時、君の場に他の[剣客]があるなら、君のデッキの上から1枚をゲージに置く。
このカードが攻撃したバトル終了時、このカードを破壊し、相手にダメージ1!
[剣客]のモンスター達。「布津御霊」や「十束」は君の場にモンスターがいない事が能力起動の条件の為、攻撃したバトル終了時に破壊されます。
次回は久しぶりにリンちゃんVS宇佐美先輩。次回も今回みたいに地の文少なめの短いファイトになると思います。