今回は辻 逆月さんの“バディファイト@サイバーダイバーズ”より、ケン君をお借りしました。ケン君って誰? という方は是非、サイバーダイバーズの響竜アクセス編をご覧ください。
迎え撃つは百花ちゃん。カタナW対百鬼夜行の対決です。
今回から、そのファイト中に初めて出てくるオリカには、注釈をつけることにしました。相変わらず説明不足な今作ですが、多少は分かりやすくなったのではないでしょうか。
それでは、お楽しみください。
アンダーズの様な規模の大きな店での大会では、卓上でのファイトと並行してコアデッキケースを用いたファイトを行う事もある。パフォーマンスとしての目的や、「折角コアデッキケースを持っているのに使えないとは何事か!」という不満に配慮されている。そんな訳で私、千歳百花は、1回戦でいきなりステージに上がることになってしまった。
「ケンちゃん、頑張ってー!」
歓声を聞く限り、対戦相手はケンという名前の男の子。立ち見の客が多いのを見るにこの店では結構有名なファイターらしい。気を引き締めておくことにする。……私だって、プロファイターを目指しているもの。負けられないわ。
「対戦、よろしくお願いするわ」
「よろしくお願いします!」
「んじゃ、対戦、始め!」
プラグさんの掛け声で皆が一斉にルミナイズする。
「目の前に映る全ての景色、その悉くよ、沈みなさい。ルミナイズ、『夜叉の竜姫』!」
「飛燕啼く、閃く刃は月の様! ルミナイズ、『絶命の間合い』!」
「「バディファイト! オープン・ザ・フラッグ!」」
「百鬼夜行! バディは《百竜姫 シラユキヒメ》!」
「カタナワールド! バディは《絶命の先陣 飛燕》!」
「私の先行ね」
「ちょっと待って。……《百鬼夜行》って何?」
私が表にしたフラッグを見て、ケン君が首をかしげる。そうね、《百鬼夜行》は使うファイターの少ない、珍しいフラッグだもの。
「《百鬼夜行》は全てのワールドの[百鬼]属性を使えるフラッグよ。他に変わった能力は無いから、色々なワールドのカードが使えるフラッグ、と覚えて頂戴?」
「へぇ~、そうなんだ。分かったよ!」
「じゃあ、改めて私のターン。ドロー、チャージ&ドロー。まずはセライトに《竜騎士 ピサロ》をコール。“ブラッディ・ヒストリー”で自身をレストして1枚ドローよ。さあ、ピサロの上に重ね――おいでませ、バディコール! 百の竜に愛されし鬼姫、《百竜姫 シラユキヒメ》*1!」
(手6→7→6 G3→0 L10→11)
『このファイト、勝利で飾って見せましょう。ね? 百花』
「ええ、勿論よ、ユキ。《天爪 ライキリ》を装備して、アタックフェイズ。ユキでファイターを攻撃!」
(手6→5)
『水よ、竜と成りて彼の者を喰らいなさい!』
ユキが手をかざすと、何処からともなく水流が現れ、竜の姿となってケンに襲い掛かる。
「うわぁああ!」
(L10→8)
「ターンを終了する前に、ユキの“百竜復活の舞”を使うわ。手札1枚をデッキの1番下に置いて、ドロップのサイズ2以下の[鬼姫]か[百鬼]をコールできる。レフトに《コールドラゴン メギトス》をコールよ。これで私はムーブエンド」
(手5→4)
千歳百花
手札4/ゲージ0/ライフ11
ケン
手札6/ゲージ2/ライフ8
*
「百花ちゃんの相手は……ケン君かあ」
ちょっと百花ちゃんの姿を探してみると、そこで相手をしていたのは優勝候補の一人と名高いケン君だった。百花ちゃんの《百鬼夜行》は珍しいから対策が立てづらいと思うけど、ケン君はこの店で1か月に1度くらいの頻度で優勝できる実力者だ。ちょっと勝てるか心配だなぁ。
「“爆雷”が上手く嵌れば勝てるかもしれないかな?」
よそ見をしながら勝てる程、ここの大会は甘くない。勝つことを祈って、私も目の前のファイトに集中だ。
*
「ボクのターン、ドロー! チャージ&ドロー!」
「今、『チャージ』って言ったわね?」
「え?」
「相手がカードをゲージに置いたから、《コールドラゴン メギトス》の能力“爆雷”が発動するの」
「“爆雷”?」
「“爆雷”は相手の特定の行動に反応して相手にダメージを与える能力。メギトスの“爆雷”は相手がカードをゲージに置いたとき、相手にダメージ1を与えるわ。行って、メギトス!」
「うわぁ!?」
(L8→7)
メギトスの口から雷撃が放たれ、ケン君のライフを削った。それと共に、メギトスの身体が崩れ去った。
「メギトスは相手が“爆雷”のダメージを受けた時消滅するわ。それと、ライキリの能力でゲージ+1、1枚ドローね。さあ、あなたのメインフェイズよ」
(手札4→5 G0→1)
「《電子忍者 紫電》をレフトにコール! “サイバー・アナライズ”で手札の[忍法]を捨てて2枚ドロー、さらに捨てられた《忍法 旋風さらい》の効果でゲージ+1と1ドローだよ! そして、《絶命の先陣 飛燕》*2をライトにバディコール!」
(手5→8→7 G3→2→3 L7→6→7)
『絶命』っていうことは《秘剣 絶命陣》のサポートカードかしら?
「装備、《残月刀 漆一紋》*3! アタックフェイズ!」
(手7→6 G2→1 L7→6)
「ユキの“百竜復活の舞”で《導魔 ダインガス》をセンターにコールよ。能力でドロップの百鬼閻魔帖とライキリをゲージに置くわ」
(手5→4 G1→3)
「なら、ボクでダインガスを攻撃!」
「ダインガス、あなたの献身無駄にはしない」
ケン君の持っている漆一紋にダインガスが切り裂かれながら、私にグッとサムズアップした。
「紫電と飛燕でそれぞれファイターにアタック!」
「ライフよ!」
(L11→8)
「【対抗】で“鬼神出撃”! 《“量産型” 剛刃丸》*4をセンターにコール! そして量産型剛刃丸でもファイターに攻撃だー!」
(手6→5 G3→1)
「それもライフで受けるわ」
(L8→6)
「ファイナルフェイズ! 《秘剣 絶命陣》を【設置】! 【使用コスト】でデッキからカード1枚を裏向きでソウルに入れるよ。更に、[忍法]の必殺技を使ったから、《残月刀 漆一紋》の効果でゲージ+2。行くよ、飛燕! 秘剣が閃くは一度に非ず――」
(手6→5 G1→3)
「ファイナルフェイズでの逆天!?」
「《絶命の先陣 飛燕》の〈逆天〉は手札1枚をコストにデッキの上から5枚を見て、2枚以上を裏向きで《秘剣 絶命陣》のソウルに入れて、残りをゲージに置く! ボクは2枚をソウル(絶命陣:ソウル1→3)に入れて、3枚をゲージに置くよ。更に、捨てた《忍法 木之葉隠れ》の能力で、ライフ+1、1ドロー! これでボクはムーブエンド」
(手4→3→4 G1→4 ライフ6→7)
千歳百花
手札4/ゲージ3/ライフ6
ケン
手札4/ゲージ4/ライフ7
飛燕の逆天で絶命陣のソウルには3枚のカード……。ソウルに入れらるのはデッキの上から5枚だけだから、1枚くらいはブラフということもあり得るけれど、少なくとも1枚は《秘剣 星砕き》の可能性が高いわね。漆一紋の能力でゲージが増えることも考えると、都合2回の秘剣が飛んでくることもあるわけで……。やってみるしかないわね。
「私のターン、ドロー。チャージ&ドロー! 私は《黙示録の騎士団 ペイルライダーズ》をコールよ。“自傷破壊”の能力で――」
(手5→4)
「そこ!」
「!?」
「キミはボクの布石を踏んだ。キャスト、《秘剣 潰星》*5!」
(絶命陣:ソウル3→2 ゲージ4→1)
ケン君の目の前で星が潰されるのと同時に、ペイルライダーズが潰され場から消滅した。
「これは……コールの無効ね」
「そうだよ。それにダメージ3も食らえ!」
「ライフもだけど、ドロー―手段が潰されたのはきついわね」
(L8→5)
「[忍法]の必殺技を使ったから、漆一紋の能力でゲージ+2。お返しだよ!」
(G1→3)
「やってくれるわ。なら、レフトに《幽魔騎士 ラスティ》を、ゲージ1を払いドロップのメギトスを入れ、センターに《魔界雑学王 フルカス》をコールよ」
(手4→2 G4→3)
フルカス。先に出せれば漆一文のゲージ追加に反応して“爆雷”を使えたのだけど、そんなことをすればフルカスに潰星を使われただけだしね。欲張りは身を亡ぼすわ。
「アタックフェイズ、まずは私で量産型剛刃丸を攻撃!」
「【ソウルガード】!」
(剛刃丸:ソウル1→0)
「じゃあ、今度はラスティで攻撃よ」
「【対抗】! 量産型剛刃丸の能力で、手札にある同じ名前のモンスターを【コールコスト】を払わずコール! センターに《“量産型”剛刃丸》!」
(手4→3)
「なら、フルカスで新たに出てきた量産型剛刃丸を攻撃よ」
「キャスト、《仙術 水身還し》で量産型剛刃丸を破壊! ゲージ+1、ライフ+1、1ドローだよ!」
(手2→3 G3→4 L7→8)
「うう……、綺麗に攻撃を捌いていくのね。でもゲージを増やしたわ! フルカスのソウルにあるメギトスの“爆雷”を受けなさい!」
フルカスの後ろから半透明のメギトスが雷撃を発射する。ちなみにメギトスの自壊効果をフルカスは引き継がないのでフルカスを除去されない限り何回でも“爆雷”を飛ばすことができる。
「痛たた……」
(L8→7)
「“爆雷”で相手がダメージを受けたから、ゲージ+1と1ドローよ。さあ、ようやく出番ね。ユキでファイターを攻撃!」
(手2→3 G3→4)
『ええ、私の出番ですね。水よ、目前の敵を鎮めなさい!』
「痛っ!」
(ライフ7→5)
「【2回攻撃】よ!」
「うわぁ!」
(L5→3)
「ラスティの能力で、自身をフルカスのソウルに入れるわ。そして、ユキの“百竜復活の舞”を使い、手札1枚をデッキの一番下に入れ、ドロップの《黙示録の騎士団 ペイルライダーズ》をコール。“自傷自壊”で、ユキのソウル1枚をドロップに置いて2枚ドロー! ……!」
(手3→2→4 L6→5 フルカス:ソウル1→2)
“自称自壊”のドローで、一番いいカードを引けた。これなら!
「ペイルライダーズでファイターを攻撃!」
「……でも、ペイルライダーズの攻撃ならボクのライフを0にはできないよ!」
(L5→4)
「分かっているわ。ファイナルフェイズ!」
「!?」
「必殺コール! ユキを必殺モンスターに――!」
(手4→3 G4→1)
【コールコスト】でユキがソウルに吸収される。現れるのは夜叉ケ池の悲劇の再現、ユキと共に封印された竜が復活する!
「《シラユキヒメ “夜叉ケ池浄瑠璃譚”》*6はサイズ3・攻撃力・防御力・打撃力。【貫通】を持つモンスターとなり、私の場の[鬼姫]と[百鬼]のサイズを1減らす能力と、攻撃時にドロップのサイズ1以下の[鬼姫]か[百鬼]を復活させる能力を持つの!」
「ということは、後2回の攻撃ができるってこと!?」
「そういうこと。ユキ、ファイターに攻撃! この時、ドロップから《デアデビル“バレット”》をレフトにコール!」
ペイルライダーズは押し出しで消え、出てくるのは相手を射抜く銃弾の悪魔。
「っ~~!」
(L4→1)
「これで終わりよ。《デアデビル“バレット”》でファイターを攻撃!」
「…………」
(L2→0)
デアデビルの銃弾がケン君の体に打ち込まれ、容赦なくライフを消し飛ばした。……でも、ライフが0になったのにも関わらず、ファイト終了のアナウンスは起こらない。つまりはそういうこと。
ケン君が、自信の体と銃弾の間に漆一紋を滑り込ませていた。
「キミは……ボクの布石を踏んだんだ! 発動条件はボクのライフが0になるとき、キャスト! 《絶剣 蒼舞天滝陣》!!]
(G4→1 絶命陣:ソウル2→1 L0→2)
ケン君の姿が消え、次の瞬間には2人に分身したケン君によって私の体が切り裂かれ、2点のライフを削られた。
「……っぅ! 何もしてこなかったから予想はついていたけど、この反撃は手痛いわね。……ムーブエンド」
(L6→4)
千歳百花
手札3/ゲージ3/ライフ5
ケン
手札3/ゲージ3/ライフ2
「ボクのターン、ドロー! チャージ&ドロー! ……!」
「三度、メギトスの“爆雷”を受けなさい!」
(手3→4 G3→4)
再び、フルカスの背後にメギトスの幻影が現れ、ケン君に雷撃を飛ばす。
「うわぁ! ……メインフェイズ! レフトに紫電をコールして“サイバーアナライズ”で2枚ドロー! さらに、手札から捨てた《風遁 旋風さらい》でゲージ+1と1ドローだよ。そしてレフト紫電を押し出して、《札隠れ 芸次郎》*7をコール!」
「(手2→5→4 L2→1)
「でも、あなたのライフは残り1点。その状態でどうするつもりかしら?」
「キャスト、《忍法 木之葉隠れ》でライフ+3! アタックフェイズ! 芸次郎でフルカスをアタック!」
(手4→3 G3→2→3 L2→1→4)
「いいわ、勝負と行きましょう。《デアデビル“バレット”》の“爆雷”よ!」
デアデビルの持つ銃のシリンダーが回転し、デッキの一番上のカードが吸い込まれて放たれる。デアデビル“バレット”はドロップに置かれたカードの種類によって放たれる銃弾の効果が変わる。モンスターかアイテムなら相手にダメージ1、魔法なら私にダメージ1、必殺技ならダメージ3。そして、必殺モンスターなら相手にダメージ4。私のデッキに必殺モンスターはもう殆ど入っていないから分の悪い賭けとはいえ、運が悪いければ相手はそのままファイトに負けるのだ。
デアデビルから放たれた弾丸は――《黙示録の騎士団 ペイルライダーズ》、相手にダメージ1だった。
放たれた弾丸はケン君を確かに撃ち抜いた。けれど、彼を倒すのには傷が浅すぎた。
「くっ。でも、賭けには勝ったよ! 行け、芸次郎!」
(L4→3)
芸次郎のカード手裏剣に切り裂かれ、フルカスが破壊される。
「【ソウルガード】!」
(フルカス:ソウル2→1)
「芸次郎の【対抗】能力で、自身をゲージに置くよ。札隠れの術! キャスト、《忍法 札分身の術》*8! ゲージを見て、サイズ1以下の[忍者]1枚までを【コールコスト】をコールできる。戻って来て、芸次郎! 芸次郎がゲージから登場したから、ゲージから《明鏡止水》を手札に加えてそのまま使うよ。ゲージ+3!」
(手2→3→2 G4→5→3→6)
ここでチャージを増やす魔法……。ということは、手札にもう1枚《忍法 札分身の術》があるのかも。
「芸次郎で再びフルカスを攻撃!」
「キャスト、《ゲドウシールド 爆雷の盾》*9。攻撃を無効にして、ゲージ+1、ライフ+1、1ドロー!」
(手4→3)
「……君は三度、ボクの布石を踏んだよ」
「……? ……まさか!」
「そうだ! ボクの絶命陣のソウルに置かれたカードは、全て[秘剣]の必殺技だったんだ。キャスト、《秘剣 星砕き》!」
(絶命陣:ソウル1→0 G6→3)
「……っ! きゃーーーー!!」
(フルカス:ソウル1→0 L5→2)
爆雷の盾を無効化され、ライフもフルカスのソウルも削られた。
「[忍法]の必殺技を使ったから、漆一紋でゲージ+2!」
(G3→5)
「まだ、負けたわけじゃないわ! ユキ、お願い」
『ええ。百花の勝利の為に、この身捧げましょう』
「ありがとう。漆一紋の能力に【対抗】してキャスト、《百鬼怪力雷牙》でユキを破壊してライフ+3!」
(手3→2 L2→5)
「秘剣分のライフを回復されちゃった。ボクのカードの能力に【対抗】されたから何も出来ないしね。だったら、芸次郎をゲージに置いた後にキャスト、《忍法 札分身の術》でもう一回芸次郎をコール! そして、ゲージから《獄炎流 猛火自在の術》を手札に。芸次郎で今度こそフルカスを破壊だ!」
(手1→2 G5→6→4)
「ごめんなさいね、フルカス。次のターンまで休んでいて」
芸次郎による三度のカード手裏剣によって、フルカスは爆発四散してしまった。
「ボクでファイターを攻撃!」
「……これまで、かしら。ライフで受けるわ!」
(L5→4)
フルカスにはああいったけれど、盤面は正直劣勢だった。
「飛燕も続いて!」
「っ! ……私のライフは、まだ残っているわ!」
(L4→2)
「キャスト、《獄炎流 猛火自在の術》! 飛燕をスタンドして攻撃だー!」
(手2→1 G4→3)
『……百花』
ユキが私の方を振り返る。……言わなくても、分かっているわ。
「最後まで……! キャスト、《ゲドウシールド 爆雷の盾》! “爆雷”を持つモンスターがいないから、攻撃を無効化するだけ!」
(手2→1)
ケン君の方を見ると、ケン君も私の方を見て頷いてくれた。……分かっている、今までの会話でケン君が最初のターンに引いたカードの内、今残っている最後の1枚が何かなんて。
「キャスト――」
私だって、カタナワールドの使い手だもの。あのカードは恐らく……。
「――《鬼道 桜吹雪》!」
(L3→1)
WINNER! ケン
*
「対戦ありがとう。楽しかったわ。今度ファイトする時は、私もカタナワールドでファイトしたいわね」
「対戦ありがとう! 百鬼夜行と初めてファイトしたけど楽しかったよ。またやろうね!」
二人は握手を交わした後、感想戦を行っているみたい。
何とか勝てたから最後の方を聞いてたけど、百花ちゃんはケン君に殆ど何もさせてもらえなかったようだ。百花ちゃんも星砕きがあるのを予想して、殆ど魔法を使ってなかったみたいだし。多分、積極的に魔法を埋めていっていたんだと思う。それでも何枚かは魔法が手札に固まっていたみたいだし、もし攻撃誘導系のモンスターを引けていても《残月刀 漆一紋》は[忍者]の攻撃対象を変更されない能力を持っていたから、それでも防ぎきる事は出来ないんだよね……。
「やっぱり、ここの人達は強いなぁ……」
「よろしくお願いします~。って、あれ? 結ちゃん」
目の前に座った次の対戦相手は私と同じ学校の人だった。服越しでも分かるスタイルや筋肉量から分かる発育の良さ、……私だって、私だって、身長は伸びるもん!
「篠崎先輩?」
「うん、篠崎美咲だよ! 対戦よろしくね!」
この人は篠崎美咲先輩。一つ上の私達の先輩だ。
モンスター
サイズ3/攻撃力8000/打撃力2/防御力5000
クラン:カタナW 属性:ドラゴン/鬼姫/百鬼
【コールコスト】君の場の[鬼姫]か[百鬼]のモンスター1枚の上に重ねて、ゲージ3を払う。
君の場の元々のサイズが2以下の[鬼姫]と[百鬼]全てのサイズを1減らす。
【対抗】【起動】“百竜復活の舞”君の手札1枚をデッキの1番下に置く。置いたら、君のドロップゾーンにあるサイズ2以下の[鬼姫]か[百鬼]1枚までを【コールコスト】を払ってコールする。“百竜復活の舞”は1ターンに1回だけ使える。
【2回攻撃】【ソウルガード】
『たとえ百花がどの様な姿となっても、私は貴女の傍に居ましょう』
『剣ヶ峰に住まう愛しい君。あの日、違えてしまった約束。……百花には私と同じ思いを抱いて欲しくはないのです』
モンスター
サイズ2/攻撃力7000/打撃力2/防御力1000
クラン:カタナW 属性:忍者/秘剣
【コールコスト】ライフ1を払う。
君の場の「秘剣 絶命陣」は【ソウルガード】を得る。
〈逆天〉(君のターン中、君の場の「秘剣 絶命陣」1枚を選び、手札1枚を捨てる)君のデッキの上から5枚を見て、その中から2枚以上を選び、〈逆天〉コストで選んだカードのソウルに裏向きで入れ、残りをゲージに置く。
『秘剣は一度で終わらぬ』
アイテム
攻撃力6000/打撃力1
クラン:カタナW 属性:日本刀/武器
【コールコスト】ゲージ1を払い、ライフ1を払う。
君の場の[忍者]のモンスターの攻撃対象は変更されない。
君が[忍法]の必殺技を使ったとき、君のデッキの上からカード2枚をゲージに置く。この能力は1ターンに1回だけ発動する。
『漆黒に塗られたその刀身。忍者にとって至高の逸品だ』
モンスター
サイズ1/攻撃力5000/打撃力2/防御力1000
【コールコスト】君の場の[忍者]のモンスター1枚をソウルに入れ、ゲージ2を払う。
【対抗】【起動】“鬼神出撃”手札のこのカードを【コールコスト】を払ってコールする。“鬼神出撃”は1ターンに1回だけ使える。
【対抗】【起動】手札の《“量産型”剛刃丸》1枚を【コールコスト】を払わずコールする。そのモンスターはターン終了時に手札に戻る。この能力は1ターンに1回だけ使える。
“潜影”このカードは相手のセンターにモンスターがいても、相手に攻撃できる!
【ソウルガード】
『剛刃丸の機構の研究が進められ、量産型の製造に成功した。世は正に、大剛刃丸時代!』
必殺技
クラン:カタナW 属性:忍法/秘剣
相手がサイズ1以下のモンスターをコールしたとき、このカードがカード名に「秘剣」を含むカードのソウルにあるなら使える。(手札からは使えない)
【使用コスト】ゲージ3を払う。
【対抗】そのコールを無効化し、相手にダメージ3!
『潰れるがいい!』
必殺モンスター
サイズ3/攻撃力9000/打撃力3/防御力7000
クラン:カタナW 属性:ドラゴン/鬼姫/百鬼
【コールコスト】君の場のサイズ3のモンスター1枚をソウルに入れ、ゲージ3を払う。
君の場のサイズ1以下の、[鬼姫]と[百鬼]のサイズを1減らす。
このカードが攻撃したとき、君のドロップのサイズ1以下の、[鬼姫]か[百鬼]1枚までを【コールコスト】を払わずコールする。そのカードはこのターン中、ファイナルフェイズ中でも攻撃できる。
【貫通】【ソウルガード】
『全部、沈んでしまえばいい!』
モンスター
サイズ1/攻撃力5000/打撃力1/防御力3000
クラン:カタナW 属性:忍者/カード
【対抗】【起動】このカードをゲージに置く。
このカードがゲージから登場したとき、君のゲージを見て、[忍法]1枚までを手札に加える。
『不札、不生』
『山札は手札、ゲージは手札、ドロップは手札。ドローは至高、ハンデスは敵なり』
魔法
クラン:カタナW 属性:忍法/カード
【使用コスト】ゲージ1を払う。
【対抗】君のゲージを見て、サイズ1以下の[忍者]1枚までを【コールコスト】を払ってコールする。
『ゲージを侮ったのが、うぬの不覚よ!』
魔法
クラン:‐ 属性:防御/百鬼
相手ターンの攻撃中、君の場に[百鬼]があるなら使える。
【対抗】その攻撃を無効化し、君の場に“爆雷”を持つモンスターがあれば、君のデッキの上から1枚をゲージに置き、君のライフ+1! さらに、君の場にサイズ3の[百鬼]があればカード1枚を引く。
注釈、便利ですね。これからも使っていこうと思います。
次回は提供頂いた篠崎美咲ちゃんと主人公結ちゃん。ドラゴンWとヒーローWの対決です。
今回使用させて頂いた飛燕は、絶命陣に[秘剣]を仕込めるので2回以上使えるようになるところが強いですね。常々、絶命陣は一度使った後に置きものになってしまうのが気になっていました。
『札隠れ』は今回登場したのは芸次郎(要するにゲージ郎)なのですが、まだまだ仲間が居たりします。出るかどうかは……未定ということで。