続きはあとがきに書くのでひとまずどうぞ!
序章
ハルこと春賀春臣の最も古い記憶は『竜』だった。
天を翔け頭部と胴、手足はトカゲじみており尾は蛇。広げる両翼はコウモリのそれに似ていた。
鱗は鋼色で荒々しいとも感じとれる。
大きな翼を悠々と広げて大空を飛んでいた。体長は6、7メートル前後。この生物の小型種としては、ごく標準的なサイズだったはずだ。
ーそれが幼いハルの頭と心に刻まれた最初の記憶だった。
物心ついて間もない頃の数少ない想い出である。しかし、そういう者たちはハルのほか
にもたくさんいるはずだった。
竜たちが帰還してからすでに二〇年以上。
それ以降に生まれた世代にとって、竜ードラゴンはあまり珍しく無い割に、いつまで
たっても印象的この上ない生物なのだから。
とはいえ、ハルがこの超生物と関わりの深い人生を送ってきたのもたしかだった。
ハルの父親はとある組織に所属するトレジャーハンターのような職業だった。
インドネシアのジャルカタに半年いたと思えば、次はルーマニアのブラショフで一年。その次は
カムチャッカ半島の漁村に4ヶ月滞在。そしてグルジアのツヒンヴァリで、今度は比較的長く二年ー
そんな放浪生活をハルは父親と続けて来た。
しかし、十二歳の時。
ハルと父はひさしぶりに東京新都の『我が家』で暮らすことになった。
いつもと違い、滞在目的は『仕事』ではなかった。
父が重病をわずらったため、その療養のために生まれ故郷に帰ってきたのである。だが、
この暮らしは結局、短期間で終了となる。
父の症状は重く、東京帰還から半年後に亡くなったからだ。
かくして、ハルは十二歳で天涯孤独の身の上となった。
しかし、遠い親戚や施設を頼るという常識的な考えから背を向け、ハルは放浪生活を続けることにした。
慣れない定住&共同生活に挑戦するのも、めんどくさく思えたからだ。
ここで物を言ったのは、父の遺産だった。
ただし、金銭ではない。知識である。ずっとそばにいたおかげで、ハルは父の『仕事』を
よく理解していた。だから家業を継ぐことにしたのだ。
特殊な職種なので、幸いにもハルの若さはそこまで問題にならなかった。
それから二年経ったある日、ハルは『仕事』でとある遺跡に来ていた。
いつも道理、『仕事』である副葬品を回収して帰ろうとすると突然目の前が七色に光気絶した・・・・・。
めが覚めると、目の前におじいちゃんがおり、色々話を聞いていくと、おじいちゃんの名前は
キシュア・ゼルレッチ・シュパインオーグといい魔法使いであり吸血鬼(死従)であること。
ここは自分がいた世界と違う世界(平行世界)であり、何故やってきたのかは回収した
『副葬品』がそういう魔術的要素を持っていたための事故らしいということ。
この世界ではドラゴンは帰還しておらず、裏の世界では魔術が存在しある程度素質が
あれば、男でも普通に魔術が使え、その素質が自分にあるということ。
ゼルリッチの力で元の世界に帰れるということだった。
そこでハルは、この世界の魔術を勉強してから帰ることにした。
そして一年後元の世界に戻った。
その一年の間に、死従二十七祖の皆に気に入られたり、アルトージュにいろんな意味で襲われたり、
アルトージュの恋人になってまた来ることを約束したのは全くの余談である。
そしてまた一年がたち十六歳のハルを困惑させる事態が発生した。
ある理由のため東京に帰還せざるを得なくなったのである。
がんばって3日に一回のペースでいきたいとお思います。
光あれは、これが落ち着いてからゆっくりいきたいとおもいます。
これからも宜しくお願いします。