だけど指ははバリバリ動けているんでなんとか頑張れています。
それではどうぞ!
これは和人が行方不明になる10分前──────
和人「ひろぉ、どごにいるんだよぉ。」
和人は邦広を追いかけているうちに見失ってしまい自分が迷子になってしまった。すると、黒いボックスカーが近づいてきて運転席の男が話しかけてきた。
男「どうしたんだい?坊や。」
和人「友達とはぐれちゃった・・・。」
男は長身の痩せ型で優しそうな人だった。和人はその優しさの裏に悪魔が潜んでいることに気付かずに。
男「よかったらそのお友達を一緒に探してあげようか?ほら、車の中にお入り。」
和人「ううん。大丈夫。知らない人には着いて行かないようにって先生に言われてるもん。」
断り続ける和人に対し、男は尚も車にのせようと食い下がってくる。ついに男がしびれを切らし本性を現した。
男「このガキが!オトナに歯向かっていいとおもってんのか!」
男は強引に和人を捕まえ車の中に引き込んだ。突然、和人は口に布を当てられた。なぜか呼吸をするたびだんだん眠くなってくる。そして、和人の意識は闇に呑まれた。車の中には男の高笑いが響き渡っていた。
俺は幼稚園内を隅々まで調べたが、どこにも和人の姿がない。俺は今日の出来事を振り返った。すると、思い当たる節があった。まず和人はいつも俺と一緒に遊んでおり他の友達と遊んでいるところを見たことがない。そんな彼が見つからないということはこの幼稚園内にはいないということだ。そしてある仮説が俺の中で確立された。
俺(俺が幼稚園を出たところを見ていたのか。おおかた、俺を追いかけて、迷子になってしまったんだろう。最近、誘拐事件も多発してるようだし一刻も早く見つけなければ。)
ここ最近、この街で誘拐事件が多発している。しかも、攫われたのは全て幼稚園児や小学生ばかりである。俺はチート化した頭脳を使い、キリトが通ったであろう道を推測し、捜索を開始した。
捜索してまもなく道の脇にヒーロー戦隊物のブレスレットが落ちていた。このは、和人がいつも右手首に着けているお気に入りのブレスレットだった。そのブレスレットは引きちぎられたようなちぎれ方をしていた。
俺(まずいな。誘拐の可能性が高い。急げ!)
俺はブレスレットに残る和人の匂いを元に強化した嗅覚で半径10キロにサーチをかけた。すると、西に約8キロ先に
和人の匂いを一際強く感じた。おそらく和人はそこにいるのだろう。
俺は周囲の被害を気にせず衝撃波を起こすくらいの猛スピードで目的地へ向かった。
とある家───────
男は狂気の笑みを浮かべながらコレクションを鑑賞していた。コレクションとは、もちろん子供達のことである。男は子供たちを殺さない。小さな子が恐怖に怯え、必死に生きようとする光景を見ることが何よりも快感だった。
男は
鬼部「すぐに可愛がってあげまちゅからね〜『かずと』君♪」
俺はすぐに鬼部洲野の隠れ家にたどり着いた。家の壁に耳をつけ中の様子を聞いてみると、和人の声は聞こえないが、沢山の子供達のすすり泣く声やうめき声が聞こえた。
一応この家は完全防音になっているはずだが、強化された俺の聴覚にとってはそれはあるようでないものであった。
俺(この家にいるやつが最近の誘拐事件を起こしているやつか、和人が攫われたこともつじつまが合う。)
俺は警察に110番通報し、現状を説明した。そして、ここからおれの復讐劇が始まる─────
俺は家のドアを思いっきり蹴破り、リビングへと向かった。リビングには子供たちが鎖で繋がれ奥には意識を失っている和人がいた。
鬼部「誰だ!なんだ子供じゃないか・・・今日は運がいい!子供の方から僕の元へやってくるなんて!」
俺「誰もお前の元なんていきたくねーよ。俺はお前をぶっ倒しに来てんだよ。自重しろカス。」
おれはあからさまに挑発をした。意外にも鬼部洲野は簡単に挑発に乗った。
鬼部「カスがぁぁぁ!お前ら子供は俺のオモチャになっていればいいんだよおぉぉぉ!」
鬼部洲野は発狂しながら俺に掴みかかってきた!俺は紙一重でそれを避け続ける。
鬼部「おいおい、なんで僕の手を避けるんだい?君は僕のオモチャになれるんだ、君は僕という人間に選ばれた子供なんだ。さっさと捕まれえぇぇぇ!」
俺は飛びかかってきた鬼部洲野を避けその隙にそこにあったガラス瓶を鬼部洲野の眉間に叩きつけた。
鬼部「ああっ血がぁぁぁ!このガキ、殺してやる!」
鬼部洲野は懐から拳銃を取り出し、1メートルにも満たない至近距離から俺に向かって発砲してきた。しかし、
鬼部「ぎゃあぁぁぁ!な、何が起こったんだ⁉︎」
鬼部洲野は俺に向かって発砲したが俺の体には傷一つない、逆に、鬼部洲野の右腕には、自身が撃った銃弾が食い込んでいた。
そう、俺はベクトル変換を使い銃弾を反射させて放ったのである。
俺「痛いか?だがなぁ、こいつらの痛みはそんなもんでも足りねえ。俺は貴様を絶対に許さない。」
俺はとどめの一撃を鳩尾に打ち込み、鬼部洲野を倒した。
俺(さて、子供達の鎖を解いてやらないとな。)
子供は全員で4人捕まっていた。和人は未だ目を覚ましていない。あとの三人のうち二人は発砲音に驚いてしまって気絶してしまっている。しかし、一人だけ、少女がこの戦闘の一部始終をしっかりと見ていた。
俺は鎖を外し治療をしながら彼女に話しかけた。
俺「もう大丈夫。怖い思いさせちゃってごめんね。」
少女「ううん、たすけてくれてありがとう!名前なんて言うの?」
俺「僕の名前はね、宝田邦広って言うんだ。」
少女「ありがとう邦広くん。あ、名前言ってなかった。私の名前は朝田詩乃って言うんだ。」
俺は驚愕した。こんなところで未来のシノンと出会えるとは思ってはいなかった。と、狼狽えていると、遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
俺「もうすぐ警察の人が来るから出て行くね。警察の人に僕のことを聞かれても、知らなかったことにして欲しいな。」
詩乃「うん、わかった。二人だけの秘密だね。」
そう言って詩乃と約束を交わして俺は幼稚園に向かって走り出した。
そして連続誘拐事件の幕は閉じた。
いかがだったでしょうか。本編で出てくる鬼部洲野 雄吾『きぶすの ゆうご』はあるキャラクターの名前をもじった名前です。みなさん考えてみてください(ちなみに、ゲスキャラです。)答えは次回更新の前書きに書きます。読んでいただきありがとうございました!
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