遊戯王 超融合 時空を越えた絆Ⅱ   作:ミスタータイムマン

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Scene11 英雄の帰還

神代凌牙

LP:300

手札:0枚

場:なし

 

 

イマジナリーナイツcode J .Y.

LP:2600

手札:0枚

場:《iNo.-2リバーサル・ネオス》ATK3000→3500 ORU2、伏せカード1枚

 

 

場にも手札もカードがないこの状況。時間稼ぎしか手はないってのか。嫌な汗が陵牙の頬を伝う。

 

その時―――、

 

 

 

パァアア!

 

 

 

突如、イマジナリーナイツのデッキが輝き出し、虚空に円形の光を写し出す。

 

 

カッ!

 

 

円から大地に閃光が走った。

 

閃光の後には赤い服装の茶髪の男性。彼は・・・、

 

「貴方は・・・、遊城十代さん?!」

 

「助太刀にきたぜ!」

 

陵牙のデュエルディスクにタッグデュエルの承認画面が表示される。

 

 

 

 

神代陵牙(手札0枚)&遊城十代(手札5枚) LP300

 

 

「へへっ、行くぜ!俺のターン、ドロー!(十代:手札5→6枚)」

 

海馬社長からイマジナリーナイツのデッキを媒介に次元跳躍を行うと聞いていたが、まさかこんなタイミングとはな・・・。

 

眼前には漆黒に染まったネオスの姿。

 

『十代・・・!』

 

半身であるユベルがソッと、十代に寄り添う。

 

「大丈夫だ」

 

十代は真っ直ぐネオスを見据える。

 

「十代さん、あのモンスターは対象をとるカードとトラップカードを無効にして、攻撃力を上げる効果を持っています。気をつけてください」

 

十代は陵牙から送られたカードのデータを確認する。戦闘耐性までついてる極めて強力なカードだ。

流石、ネオス。ワクワクする強さだぜ。

 

「助かるぜ。ええと・・・」

 

「神代陵牙です。十代さん」

 

「行くぜ!《強欲で貪欲な壺》を発動。自分のデッキを裏向きで10枚除外し、2枚ドロー!」

 

「よし、マジックカード《死者蘇生》を発動。凌牙の墓地から《No.32海咬龍シャークドレイク》(ランク4 ATK2800)を特殊召喚するぜ!」

 

凌牙がこのデュエルで最初のターンに召喚したナンバーズ。十代はナンバーズによる戦闘破壊が狙い。

だが、ナンバーズには厄介な特性がある。

 

「十代さん!ナンバーズは使い手にとり憑いてしまう!」

 

鮫を模した海竜が現れると十代に赤いオーラが纏わりつく。

だが、遊城十代は歴史上、最強クラスのサイコデュエリスト。

瞳を黄と緑に変色させ、言い放つ。

 

「邪魔だ」

 

同時に赤いオーラは霧散した。

 

「ナンバーズの支配を打ち消した?!こうも簡単に」

 

シャーク・ドレイクの行為は1人の逆鱗に触れていた。

 

『十代に取り憑こうなんて、ふざけた真似を。許さないよ!』

 

ユベルだ。シャーク・ドレイクは蔦に絡まれ、締め上げられる。

苦しそうに悲鳴をあげるシャーク・ドレイク。ナンバーズが精霊に倒されそうになっている異常事態に凌牙は目を丸くする。

 

「あー、ユベル。コイツいないとデュエルできないから離してやってくれないか?」

 

『コイツは十代を傷つけようとしたんだよ。けどまぁしょうがない。駄鮫、後で覚悟するんだよ』

 

ユベルは蔦を引っ込めて下がる。シャーク・ドレイクはガンガン頭を地面にぶつけていた。

それが、平謝りだと分かるのは十代だけだったが気にせずデュエルを続ける。

 

「陵牙、ヒーローの力を見せてやるぜ。《E・HEROスパークマン》(レベル4 ATK1600)を召喚。手札から装備魔法《スパークガン》をスパークマンに装備!」

 

雷をあしらったスーツを纏うヒーローの手にレーザーガンが出現する。

 

「《スパークガン》の効果発動!リバーサル・ネオスを守備表示にする!」

 

レーザーガンを反転したネオスに向け、引き金を引く。

 

「このカードを対象とするカードの効果が発動したため《iNo.-2リバーサル・ネオス》の効果を発動。《iNo.-2リバーサル・ネオス》は攻撃力が500アップ!」

 

 

《iNo.-2 リバーサル・ネオス》ATK3500→4000

ORU2→1

 

「十代さん、一体何を!?」

 

このままでは攻撃力が高くなるだけでは・・・?!

 

「へへっ、見てろって。《スパークガン》は後2回、効果を発動できる!行けっ!スパークマン!」

 

ビッとピースサインを陵牙に向ける十代。

 

《iNo.-2 リバーサル・ネオス》ATK4000→4500→DEF2500

ORU1→0

 

 

「うまい。オーバーレイユニットを使い切らせたのか」

 

「そういうこと。更に手札からマジックカード《融合》を発動!スパークマンと手札のエッジマンを融合!融合召喚!表れろ!《E・HEROプラズマ・ヴァイスマン》!」

 

《E・HEROプラズマ・ヴァイスマン》レベル8 ATK2600

 

十代は十八番の融合召喚で勝負を決めにかかる。

 

「《E・HEROプラズマ・ヴァイスマン》の効果!手札を1枚墓地に送り、リバーサル・ネオスを破壊する!」

 

プラズマ・ヴァイスマンは巨大化した両手の間から雷球を生み出す。

 

しかし―――、

 

「リバースカード《エフェクト・シャット》を発動。モンスター効果の発動と効果を無効にして、破壊する」

 

プラズマヴァイスマンが両手に集めついた雷球が爆発し、砕け散った。

 

「くっ、やるなぁ。だけど、シャーク・ドレイクでリバーサル・ネオスを攻撃!」

 

「この攻撃でリバーサル・ネオスを破壊できる!」

 

エースカードが破壊されそうになるこの局面。遊城十代なら防ぐのは容易である。

 

「墓地から《ネクロ・ガードナー》を除外して、攻撃を無効にする」

 

「ホントにそっくりだな。カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

十代さんの力を持ってしてもここまでとは。

 

 

―――――

 

 

「私のターン、ドロー。《iNo.-2リバーサル・ネオス》の効果、墓地の《E・HEROネオス》をオーバーレイユニットにする」

 

また、書き換え効果が使えるように・・・!

 

陵牙は先程の光景が頭によぎる。

 

「それを待ってたぜ!チェーンして、トラップカード発動!《ヒーローズルール1 ファイブフリーダムズ》!自分または相手の墓地を除外する。俺は《E・HEROネオス》を含む5枚のカードをゲームから除外する!」

 

 

《ヒーローズルール1 ファイブ・フリーダムス》

通常罠 

自分と相手の墓地から、合計が5枚になるようにカードをゲームから除外する。

(アニメオリカ)

 

 

「これで書き換え効果は完全に封じた!」

 

陵牙は勝機が見えた気がした。

 

「《iNo.-2リバーサル・ネオス》を攻撃表示に変更し、バトルフェイズに移行。《iNo.-2リバーサル・ネオス》で《No.32海咬龍シャークドレイク》に攻撃。『ラス・オブ・リバーサル』」

 

リバーサル・ネオスは十代に向かって腕を振り上げる。

万事休すの状況だが、十代はニッと笑みを浮かべ、デュエルディスクを操作する。

 

「さっき言ったろ。そっくりだって。俺も墓地の《ネクロ・ガードナー》を除外して、攻撃を無効にする!」

 

勢いよく振りだされた光剣は見えない壁に阻まれた。

コピーにできてオリジナルにできない筈はない。

 

 

「カードを1枚セットし、ターンエンド」

 

「ヨッシャ、耐えたぜ。後は頼んだぜ陵牙!」

 

 

―――――

 

 

「はい!俺のターン、ドロー!《No.32海咬龍シャークドレイク》でオーバーレイネットワークを再構築!カオスエクシーズチェンジ!現れよ!暗黒の淵より目覚めし最強の牙よ!《CNo.32 海咬龍シャークドレイク・バイス》!」

 

シャークドレイクは混沌の力を受け白く染まり、真の姿を表した。

 

 

「《アクアジェット》を発動し、シャークドレイク・バイスの攻撃力を1000アップ。更にシャークドレイク・バイスの効果を発動!リバーサル・ネオスの攻撃力をダウンさせる!これで終わりにする!バトル!《CNo.32海咬龍シャークドレイク・バイス》で《iNo.-2リバーサル・ネオス》を攻撃!『デプス・カオス・バイト』!」

 

波濤の波動がリバーサル・ネオスに突き刺さり、その衝撃でイマジナリーナイツは大きく吹き飛ばされた。

 

イマジナリーナイツcode J .Y. LP2600→0

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「十代さん、助かりました」

 

「決めたのは凌牙さ。俺はお膳立てしただけだよ」

 

その時である。

 

『十代、すまなかったな』

 

「な?!」

 

イマジナリーナイツが倒れても、リバーサル・ネオスは宙に浮かんでいた。

しかし、足元から光になって消えつつある。

 

「ネオスなのか・・・!」

 

『ああ、私はかつて、君と共に戦ったネオスだ。十代、本当に久しぶりだ。あんなにも昔のことなのに、今でも昨日のことのように思い出す』

 

「パラドックスの時代から来たのか」

 

納得したように呟く遊城十代。

 

『そうだ。私はキミと別れてから各地を転々としてきた。そしてあの時、私は世界の終焉を見た』

 

「「世界の終焉だって?!」」

 

『あの時、私は何もできなかった。瓦礫に埋もれてしまうだけだった。あれ程までに十代がいない事を、悔しく思った事はない』

 

燃え盛る世界に空を多い尽くす巨大なロボット、ネオスの脳裏には、あの光景が焼きついている。

 

「そんな・・・、ネオス・・・!」

 

『瓦礫に埋もれてから、どれだけ時間が経ったのか。ある時、掘り起こされたのだ』

 

「それが、パラドックス・・・!」

 

『そうだ。彼もあの地獄を見たはずだ。彼は何かを決意したような眼差しだった。十代、陵牙、彼に向き合ってほしい』

 

「わかったぜ、ネオス」

 

ネオスはもう首元まで消えていた。

 

『十代、久しぶりにキミに会えて良かった』

 

「ネオスーッ!」

 

後には光の粒子が空を纏っていた。同時に空間の一部が剥かれ階段が出現した。

 

「行きましょう、十代さん」

 

「ああ」

 

ネオス、お前の思い受け取ったぜ。

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