目の前にボクが立っていた。頬を涙で濡らしながら懺悔の言葉を延々と言い続ける。
どちらにせよボクには何も出来なかったんだ。しょうがなかったんだ。気にしていたら生きていけない。気にするぐらいならその人たちの分まで生きればいいのに・・・・・・。
「それは傲慢だ!忘れていた君が言えるわけがないだろうが!ふざけるなよ。人の身体を奪っておいて、嫌なことは全て僕に押し付けて、それでそれを知ったら批判するの!?」
だってそれだからって憎しみに囚われてちゃ楽しいことも見つからないよ。
「直接経験してないからそんなこと言えるんだ。それで僕は死んだんだ。喰われて血が噴き出して、もう嫌ってくらいの痛みに襲われたんだ!」
それはボクも知ってる。だって
泣きながらボクの襟元を掴み、憎しみをぶつける。確かにあれははっきり言ってもう二度と味わいたくないものだよ。けどさ、誰かに責任を押し付けたいんならさ、誰に押し付けるのさ。そんな相手がいないことは、一番
「ああ、そうかもしれない!そうかもしれないけど!そうだとしても!
過去のボクは怒りで襟元から首筋に変わり強く締め始める。ボクのこの態度が正しいという証拠なんてない。ある訳がない。自分が道具のように使われて、それなのにそれを許せと?そんなの人間じゃない。そう
「ふざけるな、ふざけるな!ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!!!!」
ギリギリィィと音を立てて締め付けを強くする。けど、痛みは感じない。心の中だから?いや違う。多分だけれどもキミは赦しが、苦しみから逃げたいんだ。
「ああそうだよ!ずっと!この2年間この夢を、この痛みを休みなく受け続けたんだ!それも毎回毎回記憶をなくしてね!それで最後に思い出す。これを絶望と呼ばずになんて言うんだ!偽善者!」
・・・・・・ならいいよ。ボクが
「それは言い方を変えれば死ねということでしょうが!そんなの今までと何ら変わらない。僕じゃなくて、
・・・・・・だからどうしたと?ここまででボクが思ったのはこれ一つ。
今の
ここではなく現実でボクに刺さっていたナイフがいつのまにか左手に握り締められていた。これで終わらせるんだ。この憎しみの連鎖を断ち切る為に。
昔の———本物のボクの胸にナイフを刺し込む。そして刺突を繰り返し血が噴き出させる。
嫌だ嫌だと恐怖を口に出す昔のボク。ずっと苦しんでやっと痛みから解放されると思った矢先に自分に殺されるという、慈悲も何もない悲しい終わり方を迎えた。
人形のように動かなかったボクを尻目にボクは走り出した。この夢を終わらせる為に、