「・・・・・・ぁあ・・・・・・」
いきなり身体が重くなる。現実に戻ってきたからなのかな?
どれぐらいの高さから落ちたんだろう。頭から落ちた記憶はないので足から落ちたと仮定すると、数十メートルぐらいはありそうだけど・・・。
周りには窓とか非常口などはないようで、明かりは灯ってない。完全に真っ暗なのでどこに何かあるかは分からないけど、それでも今分かることはボクは今柔らかい物に触れているようだ。
柔らかいがとても冷たい。少しザラザラしているから多分柔らかい砂か何かかな?
「お目覚めですカ?リオンさン。見たところ元気なようで良かったでス」
この声何処かで聞いたことあるな。どこだっけ・・・・・・というか、ちと違う。声は同じだけど話し方が違う。真似しているのかな?・・・・・・あっ!思い出した!そういえば校舎の荷物置き場で見たんだ。逆光で顔は見えた訳じゃないけど、そういえばボクは変な人にあったんだよね。
「暗いとどちらを向いて話せばいいか分からないでしょウ。少しお待ちくださイ」
そういうと、声の主は指を鳴らし明かりをつける。目が覚めた時に光に照らされて思わず目を閉じてしまう。
腕で光が直接目に入らないようにしながら声が聞こえた方を向き、ゆっくりと目を開く。
「元気なお姿が拝見できテ、私は嬉しいですヨ」
・・・・・・何か引っかかる。声が、声の高さやトーンは同じなんだけど、何かが違う。話していけば自ずと分かることかもしれないから話してみよう。
「どうしてあなたがここにいるんですか。外に
「さあどうでしょうカ?ただ私はあなたヲ、あなたの行動を見ているだけでス。他の事などどうでもいイ。あなたがどういう行動をとるかそれが気になったかラ、あなたの友人を疑わせるような事を言ったのでス」
嘘だと思った。疑わせるのならその証拠を見せるべきだったんだ。ボクはその人を睨むと目をそらす。人っていうのは目と目が合うのをあまり好まない。もちろんそれはボクがそう思うからってのもあるけれど、それとも他に何かやましいことでもあるんだろうか?
「睨むのは結構なのですガ・・・・・・少し話が変わるのですガ、ここで話すような事ではないですしどこか落ち着いたところでお話ししませんカ?どうもこの場所臭いがキツくテ・・・・・・」
「臭いがキツイ?どうしてそんなに感じな・・・・・・いや、ほんとだなんか臭いな。どうし——————て・・・・・・?」
見てはいけないものを見てしまった。何か柔らかい物というのは、グチャグチャになって廃棄された、
自然と喉を鳴らしてしまう。恐怖を覚えるほどの死骸の数だ。明かりのおかげで上で話した人との距離が分かるんだけど、それが横に遠いのではなくて、縦に遠かった。つまりはそれだけの
「彼らは、贇たちはこれを知っておきながら君たちに教えることもなくキャンプ場として使っていたのでス。普通の神経ではないでしょウ。そう思いませんカ?」
「けど、だからこそ、そんな危険なところだからこそ、ボクをBOWにした奴らの影響を受けずに楽しむことが出来るはずだったんだ」
「ですが事実あなた方ハ、あなたは楽しむことは出来ませんでしタ。それでも良かったト?」
「無論だよ。例えこれがおかしい考えだったとしても、
沈黙が続く。向こうももう話すことがないのかもしれない。ならこんなところにいる必要はない。廃棄された
BOWの山を降りていく。グチャグチャと気持ちの悪い音が足元からなるけれど、逆に考えれば、ボクは登っているんだ。
山を降りて扉に手をかける。こんなに近くにいるのに反応がないし、こちらを見てさえいない。多分ボク自身の中にある罪悪感や諸々が集まって生まれたものなのかもしれない。声の主が校舎との違いがあるのは、ボクの心に変化があったのだと思う。疑いをかけるためではなく、ボクの思いを確固たるものにする為に。
扉が開く。ここから外には
ボクは大きく深呼吸をしてその部屋を後にした。責任も、優しさも、全てをそこに置いて。