暇だ・・・・・・いやまあこうなる事は予想出来ていたけれど、それでも暇だ。これなら、山に枝木を取るという名目で遊んでいるであろうトロワ達のところに行けばよかったかなぁ。けど、行けばあれ以上の人数いらないだろとか言われたら言い返す言葉もないしなぁ。
「暇なら自分で出来ることを探したらどうデース?」
わっ!?何だ?誰だろうこの声は?ボクは横になっていた身体を起こして、声の方向に身体を向ける。
「大丈夫デス。驚くほどの者デハありまセーン。安心してくだサーイ」
出入り口にいるので逆光でよく見えないけれど、多分女性なのかな?
「そのままそこにいてくださイ。外の人たちに「何で1人で喋ってるんだ?」とか思われるカモしれないのデ」
どういう意味だろう?声ははっきり聞こえるのに何でそういう言い方するんだろう。けど、相手の言う通りにまた横になる。
「エエ、それで構いませン。多分彼らはこの状態でもワレワレの話を聞いているかもしれませンので」
ん?おかしくない?まだボクは声を出してないのに何でボク達の話しを聞かれてしまうんだ?と言うより何でこの女性はボクが思っていることがわかるんだ。
「どうしテ?何故なラあなた口を動かしテ私ト話しをしているでハありませんカ」
口に手を当てると・・・・・・本当だ。動いてる。女性の言う通り動いてる。
「デスノで、バレてもいいようニ簡単な質問をさせて頂いてモよろしいデスか?もし聞かれていて、何の話ダ?等とと聞かれたら、「多重人格者なんダ」と笑って返せば問題アリません」
いやいやありすぎでしょ、そんな事言ったらしまわれちゃうよ。けど、時間潰しに自問自答してたってことにすればいいかな?
「分かった。どんな内容なの?質問って?」
「この廃校ニなった学校をキャンプ場として今使っていますよネ。これを知らされたのハいつですか?」
「今日ここに向かってる途中かな。それがどうしたの?」
キャンプ場なんて泊まることがしっかりしていれば問題ないしなぁ。よく考えてみると普通どこでやるのかなんて何日も前に連絡するのは当然だ。けどまぁ言っていたとしても、ボクが憶えてないだけだと思うけど。
「自分でも変だとは気づいテるようじゃないデスか。それをおかしいと思っているのニ何故何も疑わないのですカ?」
「疑うのはゲームの時だけって決めてるんだ。それに疑うってことは誰かに疑われるってことにも繋がる。って思う」
「なるほド、なるほド。彼らを信用しているのですネ。では、2つ目に校舎の大きさから考えテこの冷暗所の面積は比率が合わなイと思うのですガ、貴方はどう思いますか?」
「冷暗所になったのはキャンプ場として改修されてからじゃないかな?廃校になる前は遊具を入れていたり、机や椅子などの荷物を置く所だと考えてたら十分だと思う」
「エエ、そうですね。あとは保健室の医薬品の数が多イデスがあれはどう思いますか?通常人個人であそこまでの薬品は必要ないデすし、キャンプ程度には過剰でス」
「確かに棚にこれでもかと薬品が入っているのは変だ。ボクが通学している学校でもあんなには入れてないぞ。けど、贇の今日の態度から見て怪我は絶えないだろうから必要なのかもしれないよ」
「アア・・・先程の贇の動きをみるト色々な意味で怪我人が増えそうでスネ。では次の・・・と言いたい所ですガ、貴方の友人が来られたのデ、私はここの所でお暇させて頂きまス。では」
「 ちょっと、自分は質問させて、ボクにはさせてくれないのか!」
そう言おうとしたけどそこにいたのは先程の女性はいなく、いたのはピライ君だった。いきなり叫ばれたピライ君はかなり驚いただろうな。
「どうしたんだ?いきなり叫んで」
「・・・独り言だよ。気にしないで」
女性が言っていた多重人格者とかなんて言える訳がない。同じ変な奴だと思われるにしても、こっちの方がよっぽどいいと思う。ピライ君はやっぱり誰かいるんじゃないか?思ったのか、冷暗所の中を見渡しようだったけど、ボク以外の人はここにはいないはずなので、誰も見つけることができずに冷暗所の中に入ってきた。
「テントの準備も出来たから、昼飯にするってさ。冷蔵庫の中に食いもん入ってるから運ぶの手伝ってくれ」
「いいよ。やっと暇が潰せるよ」
「独り言喋ってるんなら暇も何もないような気がするけどな」
「人によってそこのところの判断基準は違うんだからさ、気にしないで運ぼうよ」
冷蔵庫を開けると、上段には野菜と肉がすぐに調理出来そうな状態で保存されていた。ボクらはそれらを持って、店長達のいる場所に向かった。