ちょいと体調を崩してあまり書けてませんけど、一週間に一個は出したかったので。
曜の死を回避した翌日。死を回避したから心が晴れやかな気持ちになっているのに対し、外は雨が降りどんよりとした天気だった。
「はぁー、なんで今日はこんなに天気が崩れてるのよ……」
だから、私は部屋の窓から見てため息をつく。今日はこのままの天気なのかと思いスマホを見ると、LINEに今日の朝練は中止にすることが書かれていた。こんな天気だから仕方ないと思うと、私は学校に行く支度をする。制服に袖を通すと、リビングに行く。昨日と違ってママはすでに鞄を持っていて、もう出かけるところだった。
「おはよう、善子。今日は顔色いいわね」
「おはよう、ママ。毎日顔色悪くはないわよ」
「それもそうね。じゃ、私はもう行くから。いってきます」
「いってらっしゃい」
ママはそう言って学校へ出かけて行った。私は見送ると、テレビを付けて朝ごはんを食べ始める。
すると、星座占いのコーナーが始まる。
『まずは十二位の発表です。十二位は蟹座のあなた。空から物が降ってくるかも?今日は上をよく見ておきましょう。ラッキーアイテムは小動物です』
「嘘でしょ……」
今日もまた十二位から始まり、なんでか今日も蟹座が最下位だった。せっかく、昨日を乗り越えたからいい気分だったのにテンションが下がる。普通こういうのって連続しないんじゃないかしら?それに、ラッキーアイテムが小動物って。
この占いが胡散臭い気がし始めながら私は朝ごはんを食べ終えると、鞄と傘を持って外に出た。
「結構降ってるわね」
外は窓からでもわかってたけど土砂降りで、たぶんたどり着く頃にはびしょびしょになるんだろうと思い、一回戻って換えの靴下とタオルを鞄に入れる。いつも通りなら横を通った車に水をかけられたり、傘が壊れたりするわけだからね。
鞄に詰め込め終えて、いざ部屋を出ようとしたところでペンダントが目に入る。せっかくあるのなら付けておこうかしら?いや、流石に授業中は付けちゃダメだろうけど。まぁ、持っておくくらいならいいでしょ?
少し考えてから、鞄の別のポケットの部分にペンダントを入れると私は部屋を出て、戸締りをもう一度確認した後マンションを出た。
マンションを出ていつものバス停に行くと、ちょうどバスが来たのでそれに乗ったのだった。
朝練が無くなったからもう少し遅めに出ても問題ないんだけど、こんな天気の日はだいたい不幸な目に遭って時間がかかるに決まってるんだから!
~☆~
「善子ちゃん、おはよう……って、どうやったらそんなに濡れるの?」
「ふっ、天界からの疾風攻撃で我が
「あー、風で傘壊れちゃったんだ……」
「確かに今日は風が強いですわね」
浦女に着き、昇降口でびしょ濡れになった服をタオルで軽く拭き、靴下を履き直しているとルビィと花丸とダイヤがやって来て、私の惨状を見て可哀想な目を向ける。いつものことだからと気にしないでいたけど、流石にそんな目で見られると気にするんだけど。
私が浦女前で降りて傘を差して歩いてすぐに、強風によって傘が壊れたことで雨に打たれ、瞬く間にずぶ濡れになってしまい今に至っている。こうなることを見越して鞄の中の物はビニール袋で包んであるから、鞄の中は被害が無く、タオルもちゃんと使うことができた。
「というか、三人とも早いわね」
「ここに居る善子ちゃんがそれを言うずら?」
「私は天からの攻撃の対処に時間がかかると踏んで早めに出ただけよ」
「そうですか。私は生徒会の仕事があるので早めに来ただけで、二人も雨だから早めに出ただけですわ」
「それにしても、あいかわらず善子ちゃんは不運だね。帰りはどうするの?」
「どうしようかしらね。帰るまでに止んでいればいいんだけど」
「うーん。どうだろうね。予報だと夜まで降ってるって言ってたけど」
「そうよね。私もそれは知っているんだけど。まっ、その時に考えることにするわ。それより、教室行きましょ」
残念ながら帰る時にも雨が降っているかもしれないけど、それは帰る時に決めることにする。どうせ、その時の状態で変わる気がするし。
私は上履きを履くと、同じく上履きに履き替え終えた二人と教室に歩いて行った。ダイヤは生徒会室に直行していったからけど。
「それにしても、今日は大荒れよね。午後の授業無くなったりして」
「さすがにそれはないよ……そんな天気になったらバスどうなるんだろ?」
「さぁ?言ってみただけよ。どうせ、速度を落として安全運転で走るでしょ。バス止まったら私たち帰れなくなるし」
「だよね。ルビィたちはまだ歩けない距離じゃないけど、善子ちゃんたちは厳しいよね」
なんとなくこの天気だから授業が憂鬱でそんなことを言えば、二人は律儀に反応する。別にこんな話題にちゃんと取り合わなくてもいいのに。というか、本当にバス止まったりしないわよね?
教室に着くと、まだ早いからかほとんど生徒はおらず、私たちは教科書を机の引き出しに突っ込む。
「鞄乾かしときたいから、部室に干してくるわね」
「いってらっしゃーい」
びしょ濡れの鞄を教室に置いといても、さほど乾かなさそうなので、部室に持って行き、ひっくり返して置いておく。たぶんあまり変わんないけど、多少は乾けばいいんだけど。
私はそんなことも思いながら、机の上にタオルを広げてその上に鞄を置いておく。その際に中身を抜いて、近くに置いて起き、ペンダントをどうするか困った。置いといて盗まれたらいやだけど、乾かしたいし。というか、これ以外はただの袋だったりで盗まれても問題ないんだけど、これは盗まれる可能性も無きにしも非ず。浦女で盗みを働くような人がいるとは思えないけど、この部室鍵もないわけだから、絶対に安全とはいいがたいし……。
「よし、ここなら!」
その結果、私は棚の一番上に置いておくことにした。ここなら椅子に乗ってみない限りは見つからないしね。
こうして、無事置き終えると椅子を元の位置に戻して教室に戻ったのだった。
~☆~
「さて、一向に雨も止みそうにありませんし、今日は早めに解散しましょうか」
「そうね。この天気で暗くなったら危なそうだし」
「そうだね。私はそれでいいかな?」
結局放課後も雨は降り続き、屋内で練習することもできなかったから、私たちは部室で次の曲をどうするかという話をしていた。あわよくば止めば練習しようと考えてたけど、朝と変わらず雨は降り続け、度々強風も吹き荒れていた。
曲の案は一向に固まらず、ホワイトボードには皆が出した案というか言葉が羅列されていた。なんで、暗黒はダメなのよ!案出しの手が止まり、一段落したところでダイヤがそう言い、マリーと千歌がダイヤの提案に賛同する。そして、私たちもそれでいいと伝えると、帰り支度を始めた。
「さてと。じゃぁ、帰ろっか」
「うん。っと、もうすぐバスが来ちゃうから急ごう!」
帰り支度を済ませて私たちは部室を出たそして、昇降口に着いたところで私は大事なことに気付いた。
ペンダント回収するの忘れてた……。盗まれないようにと棚の上に置いておいたのに、自分で忘れちゃうなんて。
「忘れ物したから、皆は先帰ってていいわ」
「ん?待ってるよ」
「いいわよ。待ってたら、バス乗り遅れるだろうし」
「でも……」
「いいから、いいから」
皆私の事を待とうとしていて、でもバスがもうすぐ来ると分かっているからみんなを待たせたせいで乗り損ねさせたくなくて、皆には先に帰ってもらう。私が引く気がないと判断すると、バスが来るまでに追いついてねと言って、皆は妥協して校舎を後にした。
私はさっさか回収して追いつこうと思いながら部室に戻ると、椅子を棚の前に移動させて、その椅子に乗って棚の上に置いたペンダントを回収する。心配とは裏腹にちゃんとペンダントはそこに残っており、私はホッとすると、手に取って椅子を元の位置に戻す。
「さてと、追いつけるかしらね?」
私はペンダントを持って部室を出ると、鞄に入れる時間も惜しいし、放課後だから付けていてもいいかと思い首にかける。私は昇降口に戻って来ていざ外に出ようとしたときに、また重大なことに気付いてしまった。
「あっ、傘壊れてるんだった」
傘立てに刺してあった自分の傘を見て私は壊れていることを思い出した。どうしようかしら?小降りなら走ってしまえばいいけど、この雨の中走るのには抵抗が……。
誰かの傘を借りる?でも、もしかしたらまだ残っているだけで、後で使うかも。
「どうしたものかしら」
「じゃぁ、一緒に帰ろ?」
「マルの傘に入るずら」
いい方法が浮かばずに一人呟くと、昇降口にルビィと花丸が現れる。どうして、二人がここに?
二人がここにいる訳が分からず、首を傾げて反応しないでいると、二人も首を傾げる。すると、花丸は私が考えていることに気付いたのか、手をポンッと打つ。
「途中で善子ちゃんの傘が壊れていることを思い出したから、戻って来たんずら。善子ちゃんを雨に打たせたら風邪ひいちゃうでしょ?」
「いや、流石にそんな簡単に風邪をひいたりなんて」
「ほんとにしない?」
「……否定はできないわね」
二人が戻ってきた理由はわかったんだけど、こんな雨の中一緒の傘に入ったら濡れちゃうんじゃ?
すると、ルビィのスマホに通知が入り、ルビィはそれを確認する。
「あっ、バス来ちゃったんだって」
「そう……」
「次のに乗るって打っておくね」
「お願い」
乗るつもりだったバスが特に遅れること無く時間通りに来たらしく、今から出は間に合わないし、こんな雨の中六人に待っていてもらう訳にもいかないから、先に帰ってもらうことになり、ルビィがそう伝えると、了承の旨が書かれたのだった。
「悪いわね。私が忘れ物したばかりに」
「別にいいよ。善子ちゃんだって同じような状況だったら戻って来てくれるでしょ?」
「まぁ、そうだけど。ルビィの場合はダイヤが戻っていきそうな気はするけどね」
「あー、確かにダイヤさんならありえるずら。同じ家だから家までちゃんと傘を差して帰れるからって言いそうだし」
「さてと、バス停に行きましょうか。屋根もあることだし」
「だね」
私は花丸の傘に入れてもらって浦女を出る。花丸の傘は普通よりも大きめで、若干肩が濡れる程度で済んだのは意外とありがたかった。そうして、急ぐ必要も無いからのんびりと歩きながらバス停を目指す。
「次のはもう少しで来そうね」
バス停に着いて、時刻表を見るとあと数分でバスが来るようだった。いつもならバス停までそんなに時間がかからないんだけど、風が強かったせいでだいぶ時間がかかってしまった。
私たちはバス停の屋根の下で雨宿りをしながらバスがやって来るのを待っていると、花丸がそう言えばと口を開く。
「善子ちゃんの忘れ物ってなんだったの?」
「これよ」
特に隠すこともないから、制服の中に入れていたペンダントを取り出して見せると、二人はまじまじとペンダントを見る。まぁ、学校に持ってくるようなものではないから、気になりはするわよね。
「綺麗だね」
「たしかに、これなら取りに戻っちゃうかもね」
「そうでしょ?雨で鞄が濡れて干してる間に盗まれたりしないように隠してたら忘れていたわ」
「あはは。でも、無くなったりしなくてよかったね」
二人はペンダントに興味を持ち、まじまじと見ながら私がわざわざ取りに戻った意味に納得していた。そうしてバスが来るのを待っているとバスがやってきたので乗り込む。
そして、私たちは一番後ろの席に行き、窓側からルビィ、花丸、私の順に座った。バス内には私たち以外に乗っている人はおらず、運転手がドアを閉めると走り出す。こんな天気だから他に乗る人はいないんだろうなぁと思う。
「あれ?」
「どうかしたの?善子ちゃん」
「あっ、なんでもないわ」
バスからの景色に既視感を覚えたんだけど、こんな景色を何時何処で見たのか分からず、私は誤魔化す。
んー、何処で見たのかしら?
「善子ちゃん?」
思い出せずに考え込んでいると、ルビィが私に声をかけた。それで私はハッとする。
「なに?ルビィ」
「いや、善子ちゃんがぼーっとしてたから」
「うんうん。何か考え込んでいるように見えたけど、悩みでもあるの?」
「ううん。ただどうやったらリトルデーモンを増やせるかなぁって」
「なんだ、いつも通りだったんだね」
「ずら。心配して損したずら」
こんなよくわからないことを二人に伝えても意味が無いからと適当な理由を付ければ、二人はあっさり信じた。
二人に嘘をつくのは心が痛むけど、こればっかりは言っても意味が無い。私は自分の心に言い聞かせ、すぐに落ち着いた。
そして、走っていたバスの目の前で木が倒れた。
ガサッ!
バスは急ブレーキをしながら回避を試みる。
キキッー!
しかし、間に合わずに木に乗り上げ……
「「「きゃッ!」」」
私たちは悲鳴を上げ、バスはスリップして道路で横転したのだった。
次は近々投稿したいなぁ。どうなるのかはわかんないですけど。
では、ノシ