とりあえずキバって行こうか   作:ゴランド

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うわぁ、最近滅茶苦茶忙しい。試験続きで小説を書く時間も取れない。
だけどめげずに頑張って続けて行きたい。
あと、誰か僕にギャグのセンスをくれぇーーーーっ!



11話 プライドの高いもの同士

いやぁ、昨日は危なかったなぁ。次狼さん、何で鍋にコウモリ入れようとするかな…。一応コウモリって病原菌とか運んでくるから半分人間の僕にとって毒を入れるような物だぞ?

 

キバットも同じコウモリとしてかなり複雑な心境だった筈だろうに。

一応、あのコウモリは逃しておいたから後は無事を祈るだけだろう。

 

さて、今日は吹奏楽部に頼んで音楽室借りれるかな?

やっとバイオリンの製作が終わったけど、音の確認とかしておかないといけないし…。

 

すると、廊下の方から黄色い歓声が聞こえてくる。

あ、うん。誰が来るか大体予想がつく。

 

「「キャァァーーーッ!!木場くぅぅぅん!」」

 

「こっちよ!!こっち向いたわ!!!」

 

「ハァ…ハァ…木場きゅぅぅぅん……」

 

やっぱり木場君だ。

最近イッセー君となんかアレな噂が立っている為、距離を置こうと考えている。と言うか僕もその内、木場君とイッセー君と関わっていく内にヤバイ噂が立ってしまう可能性がある。

 

とにかく、木場君は無視して吹奏楽部に行ってみようかな?

 

「東崎君。ちょっと良いかな?」

 

oh……。

帰ろうとした矢先に肩を掴まれてしまった。と言うか顔近くない?

 

「ちょっと、僕と一緒に来て欲しいんだけど良いかな?」

 

「⁉︎」ガタッ

 

おーい、そこの女子ー。

反応しないでー、頼むから変な噂が立つような事はやめてくださいお願いします。

 

「大丈夫だよ。イッセー君も一緒だからさ」

 

「漫画部との連絡は⁉︎」

 

「えぇ!勿論よ!これで東崎君を含めた新シリーズの製作は完璧よ!」

 

「気を付けて!生徒会に気付かれたら一巻の終わりよ‼︎」

 

「うっ!……ふぅ…」

 

あ、駄目だ。逃げられない。

と言うか、イッセー君も一緒なのか……。仕方がない。尻は何としてでも死守しよう。ついでに生徒会の方に色々と報告もしておかないとな。

 

 

そしてホイホイとイケメンに着いて行くと、そこは旧校舎だった。

目の前には古そうな豪華な扉があり、オカルト研究部と書かれていた。

そして木場君が扉を開けるとそこにはリアス先輩、姫島先輩、イッセー君、アーシアさん、塔城さんと言ったうちの学園の有名人が集まっていた。

 

て言うか、塔城さんってオカルト研究部だったんだ…。

 

「ようこそ東崎莉紅君、歓迎するわ。さぁ、適当に腰掛けて」

 

「あ、はい」

 

そう言いながら僕がソファに座ると、目の前に紅茶が置かれる。

隣に姫島先輩がニコニコしながら紅茶を出してくれたのだ。しかし何故だろうか、その笑みがその……女王様って感じの…サディストのアレだ。怖い。

 

「ミルクと砂糖、どちらが良いですか?」

 

「砂糖で(即答)」

 

「先輩、砂糖ならここに」

 

すると塔城さんが角砂糖の入ったポットを渡してくれた。お、気がきくなぁ……それじゃあ遠慮無く。

 

(ねぇイッセー。気のせいかしら?彼、紅茶にあり得ない量の角砂糖を投入してるのだけれど?)

 

(部長…。コイツ極度の甘党なんですよ。多分ファンガイアだからとかそう言うのじゃなくて……)

 

んぐんぐ……あーーー…………糖分が身体中に染み渡る………。

 

「で……僕を呼んだ理由って何なんですか?」ムグムグ……

 

あ、このクッキーおいしいな。もう一枚もらおう。

 

「え、えぇ。貴方に確認したい事があってね……」

 

確認したい事って何だろう……あ、チョコチップ入りのクッキーも美味しい。

 

「東崎君。昨日、私達と会わなかったかしら?」

 

「ムグムグ……会いましたよ……」

 

アーモンド入りも中々……。

 

「そ、そう……よく夜は出歩くのかしら?」

 

「ムグムグ……はい、バイオリンのニスの材料を集めに良く外に出ますよ」

 

バニラ風味も……美味すぎる!!!

 

「あらあら〜〜クッキーはいかがですか?」

 

「美味しいです。もっと甘くても良いくらいですよムグムグ……」

 

さて、もう一枚……。

 

「ね、ねぇ?話聞いてるかs━━」

 

バシン!!

 

痛ッ!!??え?何?叩かれた⁉︎

すぐ隣を見ると塔城さんがクッキーに手を伸ばしていた。

 

「先輩……食べ過ぎです……私の分も……」

 

「ちょ、ちょっと…聞いてるかs━━「あらあら〜〜〜〜〜、小猫ちゃん大丈夫よ。こんな時の為にクッキーを沢山焼いて来たのよ。アーシアちゃんもどうかしら?」

 

「い、良いんですか?」

 

アーシアさんが目をキラキラさせている。

あ、何だろう。見ていてかなりホッコリする。

 

「イッセー君もご一緒にどうかしら〜?」

 

「い、いいんですか⁉︎ご一緒にさせていただいても⁉︎」

 

「えぇ、イッセー君には是非、私が作ったクッキーをいただいて欲しいの」

 

「いやっほぉぉぉぉぉおおおおおおッ!!!兵藤一誠!朱乃さんのクッキーを全身全霊で食べさせてもらいます!!」

 

イッセー君がハイテンションでクッキーに食いつこうとすると、塔城さんがイッセー君にグーパンを叩き込む。

そこへアーシアさんと木場君が駆け寄り「野郎の介抱は要らねぇんだよ!」と言いながら起き上がる。

 

何と言うか……有名人が集まると残念な感じになるんだなぁ……。

さてと、とりあえずソレは放っておいて、目の前の先輩をどうするか何だよなぁ……。

 

 

「うっ…うっ…どうせ私なんて……どうせ私なんて王のくせに役に立たない無能姫よ……うぅっ……」

 

あぁ、可哀想に……。何と言うかアレだ。身勝手な家臣に振り回される王って感じだ。

 

「先輩も苦労してるんですね。あの、クッキーどうぞ」

 

「うぅ……ありがとう。優しいのね」

 

あ、何だろう。ギャップ萌えって言うのかな?なんかキュンと来た。

 

「あ、リアス。食べるなら東崎君との話を済ませてからにしてね」

 

「もう、いやこの女王……」

 

バタン!!!

 

リアス先輩ィィィィィィィィィイイイイイイイイイッ!!??

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「単刀直入に言わせてもらうけど……貴方、何者なのかしら?」

 

立ち直ったリアス先輩は険しい目つきで話しかけて来た。すみません、リアス先輩。涙痕がクッキリと残ってます……。

何と言うか、アレです。不憫過ぎで笑えないです。とりあえず、さっさと話を済ませてリアス先輩がクッキーにありつけるようにしてあげよう。

 

「ファンガイアです」

 

「…!すんなりと正直に言うのね」

 

「えっと、まぁ……今更隠すものじゃ無いですし……」

 

うん。今更何だよなぁ。別に隠していてもいつかバレるんじゃないかなぁーとは思っていたし。

 

「ふぅん……貴方。ファンガイアが一体どのような存在か知ってるかしら?」

 

「……?」

 

「知らないの?……いえ、そもそもファンガイアがどんな種族か知る機会が無かったのかしら?」

 

……あぁー、成る程。

確かに、前世ではファンガイアはどんなキャラクターなのかは知っていたけど、こっちの世界でのファンガイアってどう言う存在なのか知らなかったわ。

そもそもキバットに聞いても同盟の種族〜としか言ってなかったからなぁ……。

 

「いい機会ね。イッセー、貴方も良く聞いておきなさいファンガイアがどのような種族なのかを」

 

「は、はい!」

 

「えっと……よろしくお願いします」

 

「えぇ、とりあえず悪魔、天使、堕天使の三大勢力による戦争から話すわ」

 

あ、コレ絶対長くなるパターンだ。とにかく頑張って聞くとしよう

 

「私達悪魔、堕天使、天使は大昔から長い間争って来たわ。その争いは三大勢力や他の種族、人間果てにはドラゴンを巻き込んだ戦争となっていった。だけど、それに乗じて全ての種族を滅ぼし我等こそが頂点だと言い張る種族が現れたわ。それがファンガイア。ファンガイアは命そのものを糧とし、三大勢力だけでなく他の種族の命も喰らっていったの。その中でも一際目立った出来事がファンガイアの王"キバ"と二大龍の争い。その争いでキバは死に、龍は封印されたわ。三大勢力はこのような危険な種族を生かしてはおけない。そう考え、ファンガイアは全滅した……こんな感じね」

 

あ、あぁー。成る程。うんそう言うことね。はい…うん。

 

「えっと…東崎……大丈夫か?さっきの話聞いてて?」

 

「確かに…昔の事とは言え自分の種族が殺された話なんて気分が悪いわよね……」

 

「あ、いや別に気にしてないんですけど」

 

「その、ごめんなs━━ゑ?」

 

何故かリアス先輩が固まった。というか周りの皆もポカンとしてる。

えーとつまりさっきの話をまとめるとこうでしょ?

 

「つまり……調子に乗って周りに喧嘩売って返り討ちにあった残念な種族……って事ですよね?」

 

「ゑ……あ………そうなる……わね……」

 

なんか滅茶苦茶戸惑ってる。アレ?なんかおかしい事言った?

すると、僕のバックからキバットが顔面に飛びついて来た。

 

「馬ッ…鹿!じゃねぇのお前!!」

 

「え、何?いきなり何⁉︎」

 

「そりゃあ、相手側も困るに決まってんだろ!少しは空気読みやがれこのボケッ!!!とりあえず死ねッ!!!」

 

「死ね⁉︎」

 

「キバット族……!」

 

「おや?誰かと思えば忌々しい悪魔のグレモリー家次期当主じゃあありませんか。わざわざ監視してご苦労なこった」

 

なんか、キバットが猛烈に嫌味ったらしい喋り方をしてるんだけど。

あ、リアス先輩が怒ってる。なんか赤いオーラ的なものが溢れてる。

 

「あら?1匹じゃ何も出来ないキバット族が偉そうな口を叩くじゃない……」

 

「へっ、お前のような無能姫よりかはマシだがな…!」

 

(イ、イッセーさん!怖いです!部長さん怖いです!)

 

(アーシア!その気持ち分かる!スッゲェ分かるけど我慢するんだ!ほら、東崎を見ろ!アイツあんな近くに居るのに微動だにしてないぞ⁉︎)

 

あー、成る程。なんか2人がいがみ合っている理由が分かった気がする。多分だけど、2人(正確には1人と1匹)はお互いにプライドが高いんだ。

簡単に言うと同族嫌悪って感じだ。とにかく喧嘩を止めよう。後ろの2人が震えているんだよなぁ。

 

「やめて下さいよ。こんな所で喧嘩なんて」

 

「止めんなよ莉紅。コイツのプライドは1度折ってやらねぇと気が済まねぇ」

 

「その通りよ。自分以外の者を見下すような輩にはキツイお仕置きが必要なのよ」

 

あー、もう。面倒臭いなプライドの高い奴らって……。

 

「あーもう。やめて下さいよ喧嘩なんて同レベルじゃないと起きない物ですし、それにそんなだから仲間達に舐められるんですよ」

 

「「グッ⁉︎」」

 

アレ?なんか2人共、よろけたんだけど。え?まさか図星?

 

「くっ……ま、まぁ良いわ。貴方とはいずれ決着を付けさせてもらうわ」

 

「ハッ、やってみやがれ」

 

「フフフ……東崎君。やはり貴方は私と同じ……」

 

アレ?何だろう。姫島先輩の目が異様に怖いんだけど……と言うか何故か悪寒が……。

 

「……もしかして貴方が"今のキバの鎧"を体内に封じてるキバット族なのかしら?」

 

「ご察しの通りだ。俺が今のキバの装着の最終決定権を持ってる」

 

「と言う事は東崎君。やっぱり君は……」

 

すると皆がこちらに注目してくる。まぁ、既にファンガイアってバレてるから隠しても意味無いな。

 

「はい。キバです」

 

「なんて言うか当たり前のように言う辺り、相変わらず素直だよなお前」

 

アレ?これって褒められてるのかな?それとも罵られているのかな?僕の中ではとりあえず褒められたって事にしておこう。

 

「それじゃあ聞くけど、貴方の目的は何?」

 

「いえ、特にありませんけど」

 

「イッセー、これって嘘ついてるかしら?」

 

「いえ、付いてませんね。嘘ついているとコイツ異様にパニックになりますから」

 

うっさい。正直者で何が悪いんだコラ。

 

「……ハァ…困ったわね」

 

「アレ?これってもしかすると馬鹿にされてるんですか?」

 

「部長。溜息を吐くと不幸になりますよ」

 

「分かってるわ小猫……東崎君。貴方の行動は軽率過ぎるわ。もっと己の立場を理解してくれないかしら」

 

己の立場って……あー、ファンガイアとかキバとかそこら辺の話かな?

 

「東崎君。貴方は独断とは言え、堕天使達に危害を加えた。一応生かしたとは言え、キバが存在している事を三大勢力の上層部に知られたら……」

 

「え、どうなるんですか?」

 

「貴方は悪魔であるイッセーに堕天使であるレイナーレの命を守ったから、大丈夫だと思うけど……下手をすれば殺されるわ」

 

まじかぁ……それは勘弁して欲しいなぁ……。

 

「でも他の勢力に刺激を与えない、もしくは有効な関係を結ぶ。これなら貴方の身は保証出来るわ」

 

「えっと……つまり?」

 

「どうかしら?悪魔に転生してみる気は無いかしら?」

 

「あ、すみません。そう言うのはちょっと……」

 

「即答かよ⁉︎」

 

「うーん、悪くないと思うわよ?と言うか、天使は基本的に魔の存在として認識しているファンガイアを目の敵にしてるし、堕天使の場合は色々と危険な研究をしてると聞いてるし、実験材料として扱われる可能性があるの。でも、悪魔なら三大勢力の中でもマシな類に入るわ。それに、私の眷属となれば堕天使、天使はこちら(悪魔側)に容易に手を出せなくなるから安全だと思うわ」

 

「そうだぜ、東崎。悪魔は良いぞ?夜は快適だし身体能力は高くなるし、まさに超人になれるんだぜ!」

 

うーん、でもなぁ……。悪魔の契約って怖いし、それに悪魔になるってデビ◯マン連想させられるし。アレってヒロインが生首になるヤバイ奴だよね。

そもそも人じゃなくて悪魔なんだよなぁ。

 

「えっと……すみません。上半身だけにはなりたくないので勘弁してください」

 

「なんで、そんな考えに行きたくのか理解できないけど分かったわ」

 

「え?それじゃあ、東崎……お前俺達と敵対……」

 

え?もしかしてそういう流れになるの?マジで⁉︎

 

「それじゃあ、オカルト研究部に入るのはどうかしら?そうすれば一応、悪魔側と証明出来ると思うからちょっとは安全になると思うけどどうかしら?」

 

「あ、じゃあそれでお願いします」

 

とりあえず断る理由も無いので、承諾する。旧校舎の一部、貸してもらうこと出来ないかなぁ……バイオリン用の木材に利用できそうなんだよね。

 

「フフフ……それじゃあ、ようこそ。こちら側の世界へ」

 

すると、全員がバサリと黒い翼を広げた。

 

 

 

 

……………

 

 

……………

 

 

……………

 

 

……………

 

 

……………

 

 

……………

 

 

 

 

「いだだだだっ!!??羽引っ張んな!何すんだよ!」

 

「イッセー君。片方で良いからソレ(悪魔の羽)貸して。それなら絶対に良いニスが作れるから」

 

東崎はおもむろにイッセーの悪魔の羽を掴む。

 

「ふざんけんな!シャレになってねぇよ!」

 

「先っちょ!先っちょだけでも良いからッ!!」

 

「おい、バカ!千切れ……ギャァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

 

 

「「「イッセェェェェェェェェエエエエエエエエエエエエ(くん/さん)!!!??」」」

 

 

 

こうして、僕はオカルト研究部に入る事となったのだった。

 

 

 




オカルト研究部、リアス・グレモリーは頭を悩ませていた。

「はぁ、朱乃ったら絶対にわざとやってるわよね……それに加えてキバ……はぁ、何故か問題が増えた気がするわ……それにクッキーも結局食べ損ねたし……あぁ、もう。こうなると木場が1番の良心よね……」

するとリアスの元にパタパタと使い魔のコウモリが飛んでくる。

「あら、監視に行かせた使い魔じゃないの。どうしたの?」

『━━━━━』

使い魔は人間態へ化けると、リアスの耳元で囁く。

「…え?東崎君に助けてもらって恋心を抱いた⁉︎」

『━━━━』コクリ

すると使い魔は恥ずかしそうにモジモジした後、コクンと頷く。

「…………………」






「……もう勝手にして……」

そう言うとリアス・グレモリーは机の上に突っ伏した。




現在の東崎君は

『羽置いてけ。なぁ
ニスの材料だろ‼︎
ニスの材料になるだろう‼︎
なぁ、羽置いてけ‼︎』


多分こんな感じ。


この小説では比較的リアス部長は苦労人、良識のあるポジションとします。キバットとはお互いにプライドが高いもの同士仲良く(笑)させて行きたい。
あと、出来るだけ無能呼ばわりされないように頑張っていきたいと思います。



だけど、無能と罵られて涙目になる可愛いリアス部長も見てみたいな(真顔)
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