とりあえずキバって行こうか   作:ゴランド

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見逃したァーーーーーッ!!!
先週のビルド見逃したァーーーーーッ!!!
ラビラビ見たかったのに!!!
初の挿入歌だったのにィーーーーーッ!!!


…と言うわけで投稿。




16話 仇

ここは体育用具倉庫。そこに3人の男達が居た。

 

「ここに居れば……ひとまず安全なのか?」

 

「2人ともお疲れ様。特に東崎君は兵士達を相手に1人で良く頑張ったね」

 

イッセー、東崎、木場の3人だった。いや、正確にはキバットを含め+1匹なのだろう。

彼等はリアス・グレモリーの指示の元、合流し倉庫の中で身を潜めていた。

 

 

「ま、あの程度…俺達の敵じゃ無いって所だな……で?グレモリーの騎士様よ、この状況どう見る?」

 

「………犠牲(サクリファイス)

 

 

木場がポツリと呟く。

イッセーは聞き慣れない木場の一言に疑問を抱き、キバットが答える。

 

 

「自身の駒を犠牲にして状況を有利にする戦術さ。簡単に言えば自身の眷属を捨て駒にしてるのさ」

 

「チッ……気に入らないね、僕の最も嫌う戦術だ……」

 

(……え?舌打ち……?コイツがっつり舌打ちしなかったか⁉︎)

 

 

木場の舌打ちにイッセーは冷汗を掻きながら思う。

そしてイッセーは雰囲気を変える為、東崎に話題を投げかける。

 

 

「そ、そう言えば兵士達を簡単に倒すなんて流石だな東崎!」

 

「……え?あ、うん」

 

「あぁ、そうだね。兵士達を倒したにも関わらず(ライザー)が挑発に乗ってこないのは残念だけどね」

 

「おっ、なんだ?さっきまでの腹黒そうな面はどうしたんだよ?」

 

「えっ?僕、そんな顔していたかい?」

 

「んだよ、気付いてなかったのかよ!」

 

 

イッセーと木場がじゃれ合っている中、東崎は黙っていた。

と、言うよりも先程、質問された兵士達との戦いの内容について彼は何も言えなかった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

━━今から数十分前。

 

 

 

 

"兵士"の1人マリオン。

彼女は旧校舎の裏側に存在する森で1冊の本を見つけた。

 

 

「こ、これは……⁉︎人間界のジャパニーズカルチャーから発祥され、その中でも禁忌の領域に存在すると言う、伝説の……ウ=ス異本⁉︎」

 

 

 

【ウ=ス異本】

 

 

それは独立した多くの書物の総称である。

 

近代技術を駆使する事で急速に広まり、読み続ける事で少しずつ正気を失い混沌に引きずり込まれてしまう禁忌の書物。

 

悪魔、天使、堕天使達の中でもその書物の存在は知られている。

今も尚、常に増え続けており彼女の主人であるライザー・フェニックスもその書物に魅了されてしまった者の1人だ。

 

 

 

しかもその書物の表紙には半裸の2人の男性が写っている事に加え

彼女のパトス的なナニカを刺激する━━━━ッ!

 

 

 

「おおおお、落ち着きなささい!わわ、私!しし深呼吸……フーッフーッフーッフーッフーーーーッ!状況を見る限り、これは罠……!くっ!おのれファンガイアめッ!(歯ギリィッ」

 

 

戸惑ったと思えば急に冷静になり、何故か東崎に逆恨みもとい、敵意を抱く。

しばらくして彼女は書物を手に取り、呟く。

 

 

 

「ウ=ス異本なんかに負けたりしない」キッ‼︎

 

 

 

 

〜〜〜そして数分後

 

 

 

 

「………(ウ=ス異本には勝てなかったよ…)」

ペラッ

 

 

黙々と本を読み続けるマリオン。

先程までの威勢はどうしたのだろうか、混沌(びーえる時空)に引きずり込まれてしまい、彼女はレーディングゲームそっちのけで次のページをめくる。

 

「………」

 

 

そんな腐った女性を仮面の下で悲しい者を見るような目をする【仮面ライダーキバ】こと東崎莉紅。

 

彼の手には()()()()()の羽が握られていた。

 

 

(あぁ、この人"も"なのか………)

 

 

東崎は心の中でそう呟くと彼女の背後に立つ。

彼はこのような女悪魔を2人見てきた。

………ついさっきの事だが。

 

彼は合掌を行い、ガシリと悪魔の羽を掴む。

 

 

 

 

「━━━羽を出せ」

 

 

「へ?」

 

 

 

 

 

━━ブチッ!!!

 

 

━━ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

〜〜〜回想終了(酷い回想だった)

 

 

「恐るべき敵だったなぁ(遠い目」

 

「あぁ、俺達の敵じゃなかったがな(遠い目」

 

東崎達が酷い回想にやや逃避し、その後ろでイッセーは「流石、東崎!」と言っている。

真実と言うのは時に辛いモノだ。

 

 

「それにしてもあの本、まだ絶版にされていなかったのか……」

 

 

前に漫画部が作り出し、生徒会に没収された筈の本。

まさかあんな所(旧校舎辺り)に隠されていたとは思ってもいなかった。

 

まぁ、結果的に勝てたので東崎は何言わない事にした。

後ついでにレーディンゲームが終わったら生徒会に漫画部を廃部してもらえるよう申請しようと思った。

 

 

「……イッセー君、東崎君。僕は歓喜と共に恐怖を感じている。僕はこの手の震えを忘れたくない。この緊張も張り詰めた空気も全て感じ取って自分の糧にする……お互いに強くなろう」

 

「木場君……」

 

 

東崎は改めて木場の強くなりたいと言う確かな思いを認識させられる。

リアス・グレモリーの騎士として恥じぬよう彼はこの戦いをも自身の経験値にしようとしているのだ。

 

 

「……あぁ、そうだな」

 

 

イッセーも東崎の思いに便乗するように肯定する。

 

 

「んじゃ、女子が見て興奮するようなコンビネーションでも展開すっか」

 

「……⁉︎」

 

「ハハハ!僕が『攻め』でいいのかな?」

 

「!!??」

 

 

だが、東崎の目の前でとんでもない光景が広がる。

しかも木場自身、無意識なのだろう。イッセーと距離がもの凄く近い。

 

東崎に謎の悪寒と共に尻がキュッとするような謎の感覚が襲いかかる。

 

 

「それじゃあ…東崎君は………」

 

「やだッ!!!絶対に嫌だねッ!!僕にそういう趣味は無いからッ!!」

 

 

東崎はブンブンと激しく首を横に振りながら後退りを行う。

その様子に木場は目を見開いた後、目を閉じ口を開く。

 

 

「そうか…そうだよね……。僕は、いや僕達、悪魔はファンガイアを敵視していた」

 

「うん………うん?」

 

「それに加えて僕の主人は君の同胞を殺した仇である魔王様と血縁関係だ。今更僕達を信用しきれないのは分かっているさ」

 

 

木場は東崎の言葉を尻目に口調を強くしていく。その場に居たキバットもその様子に引き気味だ。

 

 

「その気持ちが理解できる……なんて言っても信じてくれないかもしれない。だけど、僕と君は同じなんだ。同じ復讐鬼なんだ」

 

「……え?あ、うん」

 

「だからこそ、僕は君の信頼における友人として戦うよ」

 

「……へっ、水臭いじゃねぇか木場。俺もだぜ」

 

「イッセー君………!」

 

 

いつの間にか凄く盛り上がっているイッセーと木場。

それに対して東崎は「えぇ…」と困惑の声を口から出すしかなかった。

 

 

「なんか色々と勘違いされて無いか?」

 

「これ以上言ったら更に面倒臭そうな事になると思うから黙っていようか」

 

 

東崎とキバットが黙り込み、しばらくして倉庫の中がなんとも言えない雰囲気となりつつあるこの状況をぶち壊す者が現れる。

 

 

「私はライザー様に使える"騎士(ナイト)"カーラマイン!」

 

「……見つかったみたいだね」

 

 

3人と1匹が扉の隙間から外を見ると剣を携えた女性がグランドの真ん中で堂々と名乗りを上げていた。

彼女は騎士道精神が高いのだろう。

近くに仲間らしき人影も見えるが戦闘態勢では無いように見える。

 

すると、木場が「ふっ」と笑みを浮かべる。

 

 

「な、なぁどうする?コレって罠じゃねぇのか?」

 

「仕方ない……キバット。毒を塗った吹き矢でも使って眠って貰おうか」

 

「莉紅って時々、怖い事言うよな」

 

「コソコソと腹の探り合いをするのも飽きた!リアス・グレモリーの騎士よ!いざ尋常に剣を交えようではないか!」

 

 

敵側の騎士、カーラマインの言葉に木場は嬉しそうに頷くと扉に手を掛ける。

すると彼はガラッと言う扉を開ける音と共に外へ出て行ってしまう。

 

 

「……名乗られてしまったら隠れているわけにもいかないか…騎士として」

 

「お、おい⁉︎」

 

「ありゃ駄目だな騎士道精神がご立派な事で」

 

 

イッセーの制止を振り切り敵の前へ向かう木場。

そんな彼を止めても無駄だと言うキバットに東崎は苦笑いをする。

 

 

「僕の"騎士"の木場祐斗」

 

「俺は"兵士"の兵藤一誠だ!」

 

「誇り高きキバット族の名門、キバットバット家の3代目。キバットバットⅢ世!」

 

「えっと……以下省略。東崎莉紅」

 

 

それぞれ自己紹介を行うメンバーに対してカーラマインは「ハハハ」と急に笑い出す。

 

 

「堂々と真正面から出て来るとはな、お前達のような戦士がいてくれて嬉しく思うぞ。私はそう言う馬鹿が大好きだ!」

 

「…お前が言うかよ」

 

 

カーラマインの言葉にイッセーがツッコミを入れる。すると東崎はポンと手を叩く。

 

 

「あっ、さては貴女……馬鹿だな!!!」

 

((ストレートに言った⁉︎))

 

「ハハハ!よく言われる!!」

 

((こっちは誇らしげ⁉︎))

 

 

堂々と笑いながらカーラマインは腰に携えた剣を手に取り切っ先をこちらに向ける。

それに対し木場も剣を構え、切っ先を向ける。

 

 

「騎士同士の戦いを僕も待ち望んでいた。尋常じゃない斬り合いを演じてみたいものだね」

 

「よく言ったリアス・グレモリーの騎士よ!」

 

 

━━ギィンッ!!!

 

 

2人は駆け出し、剣と剣がぶつかり合い火花を散らす。

騎士達は激しい剣戟を繰り広げ、イッセー達はあまりの迫力に近づけない様子だった。

 

すると、後ろから2人の女性が近づいて来る。

顔の右半分に仮面を付けた女性と金髪縦ロールの女性だ。

 

 

「暇そうだな」

 

「全く…泥臭くて堪りませんわ。剣の事しか頭に無いんですもの」

 

「残りの奴等か!ブースデッド・ギアスタンバイ‼︎」

 

「あら、私はやりませんわよ。イザベラお相手してあげたら?」

 

「と言う事で彼女は観戦するだけだ。私が相手をしよう」

 

 

金髪縦ロールの言葉にイザベラと呼ばれた女性は前に出て来る。

するとイッセーは彼女の傲慢そうな態度に怒りを覚える。

 

 

「なんだそりゃ!大事なゲームなのに!」

 

「あの方はレイヴェル・フェニックス。ライザー様の実の妹君で特別に観戦している」

 

「……え?妹?」

 

「は、はぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!?妹を眷属にするとかアリかよ⁉︎」

 

 

東崎とイッセーはライザーの妹が下僕に属していると言う事実に驚愕を隠せなかった。

するとイザベラが口を開き説明をする。

 

 

「ライザー様曰く、『妹をハーレムに入れる事は世間的に義務がある。ほら?近親相姦っての?憧れたり羨ましがる者は多いじゃん?まぁ俺は妹萌えじゃないからカタチとして眷属悪魔って事で』…だそうだ」

 

「いや、普通にクズじゃん!特に妹萌えじゃ無いって所‼︎」

 

「あの鳥は本当の変態で馬鹿だったか!!俺も欲しいぞ!」

 

「イッセー君、本音漏れてるから」

 

 

イッセーの言葉に東崎はツッコミを入れる。

するとイザベラは拳をこちらに向け構える。

 

 

「話は終わりだ……では行くぞ!」

 

「くっ!やってやるよ!!」

 

 

そのままイッセーもイザベラとの戦闘を始める。 そしてその場には東崎とキバットだけがポツンと残されていた。

 

 

「さて……どうしよう」

 

「貴方は戦わないのですか?」

 

 

すると、上空で炎の翼をはためかせ優雅に飛んでいるレイヴェルが話しかけて来る。

 

 

「ファンガイアは危険だから野蛮で危険な種族━━と聞いていましたが……実際に見るとそうとは思えませんわね」

 

「いや、まぁ…そう言われてもなぁ。レイヴェルさんは参加しないの?」

 

「先程も申しましたように私はあくまでお兄様のレーディンゲームを観戦するだけ。それに私が居なくとも結果は既に見えておりますわ」

 

 

レイヴェルの高圧的な態度に気が触ったのか、キバットが言い返す。

 

 

「これはこれは既に勝ったつもりか?フェニックスの妹君」

 

「えぇ、性格はアレですがお兄様の実力は本物。それに……貴方は()()()()()()()()()()

 

 

ザザッ

 

 

すると、東崎とキバットの周りには残り全ての眷属達が揃っていた。これはおそらくレイヴェルを使った罠だったのだろう。

 

レイヴェルに気を取られ、他の眷属の気配に気付けなかったのだ。

 

 

「やべっ!莉紅囲まれた!」

 

「見れば分かるよ……キバット!」

 

 

東崎はキバットを掴むと自身の手に噛ませベルト出現させる。

 

 

「変身ッ!」

 

 

そして仮面ライダーキバへ変身を遂げ、前後左右の敵に警戒するように構える。

 

 

「くそっ!最初からヤツ(ライザー)の狙いは東崎かよ!」

 

「今更知った所でもう遅いッ!」

 

 

イッセーが東崎の加勢に入ろうとするがそれをイザベラが阻止する。

木場も敵である騎士と戦い、助けに入れない状態だ。

 

 

「実質、僕1人でこの人数を相手か……」

 

「おい、俺もいるぜ!」

 

「安心してください。先程も申し上げた通り私はあくまでも観戦するだけ……ですが」

 

 

瞬間、前後左右4人の眷属が東崎に襲いかかる━━ッ!

 

 

「どこまで耐えられますかね?」

 

「くっ」

 

 

東崎はその場で転がり込むようにして回避。

だが、そこに猫耳を付けたセーラー服の女の子2人が追撃をして来る。

 

 

「にゃ!」

 

「にゃぁっ!」

 

「っ!」

 

 

2人の蹴りを腕をクロスして防ぐが、背後から他の女性が攻撃を仕掛けて来る。

それを回避してもまた別の者の攻撃を喰らってしまう。

 

1人を相手にするならば苦戦する事は無いが、流石のキバも1対4では防戦一方、反撃に転じるのが困難だった。

 

 

「おい莉紅、こりゃキツい!戦い方を変えるぞ!」

 

「分かった」

 

 

東崎がそう言うとベルトに装着されているホルダーから手の平サイズの青い笛を取り出す。

そのまま青い笛《フエッスル》をキバットに咥えさせる。

 

 

「次狼さん、月光の力…お借りします!!」

 

「行くぜ……『ガルルセイバーーッ』!」

 

「ッ!何ですの⁉︎」

 

 

笛の音色がレーディンゲームの空間内で響き渡る。

空高くまでその音色は届く。

そして、しばらくしてからキバは空に向けて手を掲げる。

 

 

 

 

 

…………

 

 

 

…………

 

 

 

…………

 

 

 

…………

 

 

 

 

 

「あ、あれ?」

 

「ありゃ?どうしたんだ?『ガルルセイバー!』『ガルルセイバーーーッ!』おいどうして来ないんだ!アホ狼!」

 

 

東崎達がガルルを呼んだ筈なのに全く変化が無いことに対して混乱し焦り始めていると、東崎の耳元でふと誰かの声が聴こえて来る。

その声の主は今、呼んでいる次狼(ガルル)の声だった。

 

 

━━莉紅、すまないがラモンの空腹による発狂が未だ治っていない。悪いがそっちに行くのは無理だ。

 

 

「えぇ!無理なの⁉︎」

 

「ふざけんじゃねぇよ!さっさと来い!クソ狼!」

 

 

━━良いのか?俺が抑えていないとラモンが何を仕出かすか分からn、ちょっと待てラモン何をやってる!何?『大いなる闇』の召喚?馬鹿やめろ!おいリキ!ラモンを止めr

 

 

「え?何、どうしたの⁉︎なんか物騒な単語が出てきたんだけど!家で何やってんの⁉︎ねぇ!」

 

 

━━グッ、悪いが莉紅、そっちは任せた!こっちはなんとかラモンを止めてみせるッ!うぉぉぉおおおおおおおおおおッ!!

 

 

そのまま次狼の声は一切聴こえなくなってしまった。

東崎は「えぇ…」困惑した声を漏らすが、敵は待ってもくれず攻撃を仕掛けて来る。

 

 

「くそっ!あの3バカは使えねぇ!とにかく何でもいい!連携を崩せ!」

 

「えっと……!」

 

「ファンガイア!討ち取ったり!!」

 

「くっ!どうにでもなれッ!」

 

 

ライザーの騎士が東崎に向かって剣を振りかぶる。

東崎は咄嗟にホルダーから1つのフエッスルを取り出すとキバットに吹かせる。

 

 

「くそっ!『ブロンブースターッ』!!」

 

「何をしようとしても━━

 

 

 

 

 

 

 

………ヒュゥゥゥウウウウウウウ

 

 

 

 

 

 

 

 

「無駄d━━━ぎゃふっ⁉︎」

 

 

 

ズドンッ!!!

 

 

すると、目の前に居た眷属の1人が空高くから降って来た金色のモアイのような像によって押し潰される。

 

 

「………え?」

 

「ふ、不覚………」

 

『ライザー・フェニックス様の騎士一名リタイア』

 

 

「…………ええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!???ブロンってこんな使い方できんの!!?」

 

 

東崎は目の前で起きた惨事に対して驚愕を露わにする。

と言うか、予想外の事が起きたのでたいそう驚いた。

とにかく驚いた。

 

 

「流石じゃねぇか東崎!俺も負けてらんねぇッ!!!」

 

【BOOST】

 

「オラッアッ!!!」

 

━━ドゴッ!!!

 

「ぐっ…⁉︎急に力が増しただと!」

 

 

東崎の活躍?を見てイッセーもギアを上げ、イザベラを押し始める。

そして、そのまま左手を上に掲げると緑色の宝玉が光を帯びる。

 

 

「いくぜ必殺!弾けろッ!『洋服崩壊』ッ!!」

 

━━パァンッ!!!

 

 

瞬間、イザベラが羽織っていた服が一瞬の内に弾け飛ぶ。

突然の出来事に彼女は自身の身体を腕で隠す事しか出来なかった。

 

 

「なっ、なんだコレは⁉︎」

 

「更にッ!新必殺技!(脳内保存完了!ご馳走さまでしたッ!)」

 

 

イッセーはそのまま目の前に魔力の塊を形成すると、それを左手で殴りつける。

 

 

「ドラゴンショットォッ!!!」

 

 

すると魔力の塊はみるみる内に大きくなっていき、そのままイザベラを飲み込んでいった。

 

 

『ライザー・フェニックス様の戦車一名リタイア』

 

 

「っしゃあ!見たか東崎!俺の新・必・殺・技ッ!!!」

 

「…………うわぁ……」

 

「な、なんて破廉恥な技!」

 

「あの……ウチのイッセー君が本当にすみません……」

 

「何でお前が謝ったんだよ!つーか新必殺技の方の感想を言えよ!」

 

 

周囲のリアクションにイッセーは文句を言う。

と言うか当然、文句を言われる必殺技を使っていた。

 

 

 

━━ドゴォォオッッッ!!!

 

 

 

すると、ライザーの拠点である本校舎の屋上から爆発音が響いて来る。

その場に居た全員は爆発が起きた場所へ視線を向ける。

 

そこには倒すべき王であるライザー・フェニックスとリアス・グレモリーが対峙していた。

 

 

「一騎打ち…!」

 

「お兄様ったら私達の勝利は確実なのに、情けをかけたのかしら?」

 

「ざっけんな!!部長は強い!今すぐにお前等を倒して加勢しに行く!!」

 

 

するとイッセーの左腕に装着されている神器か眩しい光を放つ。その光はレイナーレを倒した時と同じ大きさだ。

イッセーは更に叫ぶ。

 

 

【DragonBooster‼︎】

 

「もっとだ!もっと寄越せ!!!あの時はアーシアだったが、今度は部長だ!もう負けたくない!俺の想いに応えてやがれ!!!」

 

『━━━いいだろう』

 

 

左腕の籠手は更にパーツが展開され刺々しいフォルムへと変化していく。

そして、宝玉から溢れ出るかのように緑色の波動が強く放たれる。

 

 

【DragonBoosterSecondLiberation‼︎】

 

「す、すげぇ!形状が変わった……!木場ァ!お前の神器を解放しろ!」

 

「え………分かった!」

 

「東崎!そこから離れろ!すげぇのいくぞ!」

 

「!」

 

東崎はキバの身体能力を生かした跳躍を行う。

その場から東崎が退くのを確認した2人は一斉に神器の力を解放する。

 

 

赤龍帝からの贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)‼︎」

 

【Transfer】

 

魔剣創造(ソード・バース)‼︎」

 

 

━━キィィィィィィィィンッ!!!

 

 

 

瞬間、眷属達の足元から無数の剣が創造される。

木場の神器《魔剣創造》は所有者の思い描く魔剣を創造すると言う強力な神器だ。

その力をイッセーの神器《赤龍帝の籠手》の倍加能力で木場の魔剣を創造する範囲、量を一瞬の内に倍加させたのだ。

 

そしてアナウンスと共にその場に居た眷属達はレーディンゲームの空間内から消えていった。

その様子を見ていたレイヴェルは驚愕を露わにする。

 

 

『ライザー・フェニックス様の兵士二名、騎士一名、僧侶一名、リタイア』

 

「これもドラゴンの力だと言うの……⁉︎」

 

 

「「よしっ!」」

 

 

イッセーと木場は互いに拳を拳を合わせる。

そして、東崎もタイミング良くその場で着地を行う。

 

 

「2人共、さっきのは一体……」

 

「へっ!籠手の力で木場の神器を強化したのさ!どうよ俺の!新・能・力!!!」

 

「ハハハ……でもコレは凄いよイッセー君。流石はドラゴンの力…」

 

 

戦いを乗り切った3人は一息つく。

が、それを壊すかの如くアナウンスが鳴り響く。

 

 

『リアス・グレモリー様の女王リタイア』

 

 

「なっ!」

 

「そんな!朱乃さんがッ⁉︎」

 

 

「待てよ……塔城さんは━━━

 

 

 

 

 

 

 

━━ドォンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、イッセーの隣で爆破が起きる。いや、正確には先程まで東崎が居た場所が爆破されたのだ。

その光景を見た事のあるイッセーはその威力を知っていた。

 

 

「と、東崎ィィィィィ!!!」

 

「…え?イッセー君?」

 

「……ありゃ?」

 

 

しかし、爆破されたと思われた東崎はイッセーのすぐ隣で尻を地に付け、傷も負っていない様子だった。

そして、爆煙が晴れるとそこにはボロボロになって倒れていた木場の姿があった。

 

 

「木場ァ!!!」

 

「まさか…僕を助ける為に……」

 

 

そして、木場は東崎の方へ視線を向けながら「フッ…」と笑みを浮かべながら消えていく。

 

 

『リアス・グレモリー様の騎士一名リタイア』

 

「……女王と騎士撃破(テイク)

 

 

上空には手をこちらに向けた状態で悠々と飛んでいるライザーの女王ユーベルーナが存在した。

 

 

「テメェェェッ!!!よくも木場と朱乃さんを良くもッ!!!降りて来やがれ!!今すぐぶん殴ってやる!!!」

 

「フッ…そう怒らないの。それに騎士の方はただの事故なのよ」

 

「事故……?どう言う事だテメェ!」

 

「分からないのかしら?私はファンガイアを狙ったのに騎士が庇ったのよ。元から眼中に無いわ」

 

 

イッセーはユーベルーナの挑発じみた発言に対して更なる怒りを覚える。

だが、怒りで我を忘れかけているイッセーを東崎は手で制する。

 

 

「ざっけんな!!!木場を!!!」

 

「やめるんだイッセー君……塔城さんはどうした?」

 

「トウジョウ……?あぁ、あの生意気なガキなら……」

 

 

すると、ユーベルーナの目の前に魔法陣が現れると同時に、魔法によって作られた鎖によって縛られている塔城が出現した。

 

 

「小猫ちゃん⁉︎」

 

「ほら、返してあげるわ」

 

 

ユーベルーナは小猫をそのまま放り投げる。

東崎は地面に激突する前に彼女を優しくキャッチする。

 

 

「塔城さん!」

 

「うぅ、すみません。東崎先輩……勝てませんでした」

 

「もう喋らないで、大丈夫、もう大丈夫だから」

 

 

小猫は虚な目で東崎に視線を向ける。だが、小猫は役に立たなかったと言う事実からなのか、涙が流れる。

 

 

「ごめん……なさい……」

 

 

そう呟くと小猫はその場から消え、アナウンスが鳴り響く。

 

 

『リアス・グレモリー様の戦車一名リタイア』

 

「……」

 

 

東崎はマスク越しで顔を伏せる。

ユーベルーナはそのままライザーの元へ飛んで行く。

 

 

「待てよ!!逃げる気かテメェ!!!」

 

「あら、貴方の相手なんてしてられないわ兵士君」

 

「待ちやがれ!」

 

「フッ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「臆したのか……残念だ」

 

「……何ですって?」

 

 

東崎の一言にピタリとユーベルーナはその場で停止する。

イッセーは東崎の様子に少しだけ ビビる。

 

「所詮は口だけか…上級悪魔も大した事無いな……僕をまともに倒す事も出来ず、逃げてばかりとは……」

 

「……気が変わったわ。貴方と遊んであげる」

 

「イッセー君、僕はコイツを倒す。今の内にライザーの元に」

 

「け、けど…………わかった!」

 

 

イッセーは一瞬、躊躇うが東崎を信じてそのまま校舎の屋上へ向かって行く。

その様子を悠々と眺め東崎に挑発を行う。

 

 

「あら……友情ごっこはもう良いのかしら?そうすればもっと楽しめたのにね……」

 

 

「御託は良いからさっさとかかって来い。今の僕はかなり苛ついている」

 

 

━━ドクン!!!

 

 

「⁉︎」

 

 

ユーベルーナは東崎から発せられる強大な魔皇力に目を見開き驚愕する。

そして仮面の下で沸々と怒りを燃やす東崎は目の前の悪魔に向け口を開く。

 

 

「仇を取らせてもらう………木場君、姫島さん、塔城さんの仇をな!!」

 




【ウ=ス異本】

題名は『野獣兵藤×木場きゅん』
駒王学園の漫画研究部が制作している。イッセーと木場がくんずほぐれつの行為をしているアーッな漫画。
現在、『野獣兵藤×木場きゅん6』まで出回っている。

※原作では15まで出回っている。(公式が病気)

度々毎シリーズごとに生徒会によって絶版にされそうになるが、不死鳥の如く復活を遂げている。
攻めに入ったライザーの眷属達が旧校舎の森の中に隠されていたのを運良く?見つける。
ちなみにリアスはその事を全く知らない。

生徒会長「その本は絶版だぁ……」

漫画研究部部長「私達の本は…不滅だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

多分こんな感じのやり取りがされている。
あと、個人的にイラついている時の木場って仮面ライダー鎧武の黒ミッチに似ている気がする。

木場「黙ってろよクズ」

あ、結構違和感無いかも……。
そんな君にヨモツヘグリアームズ。

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