とりあえずキバって行こうか   作:ゴランド

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取り敢えず、今までのあらすじを簡潔に。

鳥「さてはファンガイアだなオメー」

〜〜あれから十日が経った

【開戦ッ!!】

爆破魔「ジワジワと嬲り殺してくれる、あの小娘のように!」

羽毟り「塔城さんのことかぁぁぁぁああッ!」


大体こんな感じ。




17話 Double-Action

 

 

「私を倒せると思って?」

 

ユーベルーナは手から球状の魔力を撃ち出す。

仮面ライダーキバ、東崎はその場からバックステップするように飛び退く。

 

 

━━ドゥンッ!!!

 

 

瞬間、魔力が着弾した場所で爆発が起きる。

 

 

「フフフ……私は炎の魔力の扱いに長けてるの。少し工夫をすれば爆破だって可能なのよ?」

 

 

不敵な笑みを浮かべながら次々と魔力の弾丸を放つ。

東崎はそれを淡々と躱していく。

 

 

━━ドドドドドドドドドドドドドッ!!!

 

 

反撃に転じ無い東崎、いや反撃する事が出来ないのが正確だろう。

キバの鎧は身体能力と共に跳躍力も優れている。

だが、飛行能力を一切持っておらず触れれば爆発する魔力が雨のように降り注いでいる為、反撃に転じる事が出来ないのだ。

 

 

(厄介だな…)

 

「ハハハ!!!ファンガイアと言うのも大した事無いわね!あの小娘が言ってた割には逃げてばかりじゃない」

 

「…?」

 

 

東崎はユーベルーナの台詞に疑問を覚える。彼女の言う小娘というのは恐らく小猫の事なのだろう。

だが、言ってた割という意味が特に分からなかった。

 

 

「あら、知りたそうな顔をしているわね、良いわ教えてあげる。あの小娘はね『あの人は()()()()()()()()()()』と言ってたのよ」

 

「同じだけど強い……?」

 

「けど、これじゃあ拍子抜けね。これじゃあ何度も何度も私に挑んで来ては返り討ちにされた小娘の方が良いサンドバックをしていたわ」

 

「………」

 

 

東崎はユーベルーナの言葉に不快感を覚えた。

別に自分がどうと言われても構わない。ライザーも自分に嫌悪の眼差しを向けて来たが、アレはそれ相応の理由があったからこそであり自分は憎まれて当然なのだろう。

だが、後輩であり友人でもある塔城小猫をサンドバッグと言われる事はどうしても許せなかった。

 

東崎は友人が悪く言われるとすぐに激怒するイッセーの気持ちを理解する。

 

 

「言いたい事はそれだけなのか?」

 

「あら、随分と冷たいわね。ファンガイアというのは全部そうなのかしら?」

 

 

そんな事は無い。東崎の腹の奥底は沸々と怒りで煮えたぎっている。

だが、東崎は確実に相手を倒す為に堪える。

 

 

「さっきから魔力を1発も当てられない癖によく言う……」

 

「何ですって?」

 

 

すると、東崎はピタリとその場で停止すると両腕を大きく広げる。

 

 

「……何のつもり?」

 

「撃って来い。まさか止まっている的に当てられないと言う事は無いだろう?それとも…ご自慢の爆破はその程度の威力なのか?」

 

「……ッ!!良いわ…!そんなに私の爆破を受けたいのなら味あわせてあげる……!」

 

 

東崎の挑発により激昂したユーベルーナは巨大な魔力を形成する。

そして笑みを浮かべたままその魔力を東崎に向けて放つ。

 

 

「後悔する時間も与えないわ……ハァッ!!!」

 

 

━━ドォンッ!!!

 

上空から地上に向かって強大な魔力が放たれる。

その魔力の強さは恐らく、姫島と同等……いやそれ以上だろう。

 

それに対して東崎は何もせずただ魔力を見てるだけだった。

 

 

「おい莉紅!流石の強固なキバの鎧でもこりゃ不味い!」

 

「分かってる……挑発に乗りやすい人で本当に良かった」

 

 

東崎はそう言うと、その場で屈み、大きく跳躍する。

 

 

━━バッ!!!

 

 

キバの鎧には様々な形態が存在するが、現時点で変身しているこの姿の名称はキバフォームキバの鎧の基本形態であり、()()()()()()()形態だ。

 

キバフォームの長所はオールマイティな戦いと、その驚異の跳躍力だ。

東崎はキバフォームの跳躍力を生かし、魔力が着弾する直前にユーベルーナの元へとジャンプをする。

 

 

「あら、コッチよコッチ、届いていないわよ?」

 

 

だが、ユーベルーナはその場から上昇しキバの跳躍では届かない距離まで離れてしまう。

ユーベルーナはしてやったりと言う愉悦に近い表情を顔に浮かべる。

 

 

━━ドゴォォオッッッ!!!

 

 

刹那、彼女が放った強大な魔力が着弾し大爆発が起こると同時に爆風が吹き荒れる。

 

すると、東崎は爆風によって背を押される形で加速し一気にユーベルーナとの距離を詰める。

 

 

「しまっ!!?」

 

「ハッ‼︎」

 

 

━━ガッ…ドゴッ!!

 

 

「ぐっ…⁉︎」

 

 

そして顎にアッパーを叩き込んだ後、そのまま拳を振り下ろしユーベルーナを地面へと叩きつける。

だが、彼女も負けじと無数の魔力弾を撃ち込み、東崎は爆炎に包まれる。

 

 

━━ボウッ!!!

 

 

ニヤリと笑うユーベルーナだが次の瞬間、その表情は一気に崩れ去った。

 

 

「羽……寄越せぇッ━━━!!!」

 

 

炎に包まれても尚怯まない姿はまるで不死身のゾンビの如く、効いているようには見えなかった。

 

彼女がその姿を見て動揺している隙に東崎は羽を掴み、ユーベルーナの背に足を当てる。

 

 

━━ズゥンッ!!!

 

 

そのまま2人は地面に激突し煙が舞う。

 

しばらくして、砂の煙が晴れる頃には東崎が羽をユーベルーナを踏み付けながら羽を掴んだ状態となっていた。

 

 

━━ブチィッ!!!

 

 

「ぐぁぁぁあああああッ!!?」

 

「羽寄越せ……」

 

(ぐっ……機動力を削いだ⁉︎ヤツの狙いは最初からコレか……!)

 

 

ユーベルーナは手だけを東崎に向け、魔力弾を連発する。

それを察知した東崎はすぐさま飛び退き、回避を行う。

 

ボタボタと背から血を流しながらユーベルーナは立ち上がり、怒りを露わにする。

 

 

「くっ……!この生意気な小僧が!!!」

 

「ハァーー…………ッ!!!」

 

 

すると東崎は足元に紋章を象った魔力を形成する。そのままユーベルーナにぶつけると電撃が彼女を襲う。

 

 

「ぐぁぁぁあああああ!!?」

 

 

そして、そのままこちらに引き寄せると東崎は蹴りを叩き込み魔力で出来た紋章にぶつける。

 

すると紋章にぶつかったユーベルーナはそのままこちらに跳ね返り→蹴りを叩き込む→紋章にぶつける→跳ね返る→蹴りを叩き込む→紋章にぶつける→跳ね返る→蹴りを叩き込む→紋章にぶつける→跳ね返る。

 

永遠にループするかのようなHAME技がユーベルーナを襲う。

 

 

(……え?コレいつまで続くの………)

 

 

ユーベルーナがそう思っていた頃には既に彼女はレーディンゲームの空間から消え失せていた。

 

 

『ライザー・フェニックス様の女王一名リタイア』

 

 

アナウンスが鳴り響く中、東崎は作られた空間の偽の空を見ながらポツリと呟く。

 

 

「……仇は取ったよ皆」

 

 

そう言うと、東崎はそのまま校舎へと足を運ぼうとする。

すると彼の目の前に1人の少女が立ち塞がる様に現れる。

 

 

「ユーベルーナを倒すとは…流石キバと言ったところ。ですが、貴方行った所で負けは確実ですわ」

 

「………あ、居たの忘れてた」

 

「な、何ですって!」

 

 

東崎の前にライザーと同じ金髪の縦ロールの髪型をしたお嬢様風の女の子、レイヴェル・フェニックスが現れる。

だが、東崎自身は彼女が居ると言う事をすっかり忘れていたらしい。

 

 

「なんだ?フェニックスの妹君。今度はアンタが戦うのか?やめとけ、やめとけ。コイツは容赦無く相手の羽を毟る妖怪ニス(の材料)寄越せだぞ?」

 

「フン、私とて不死身のフェニックス。あの程度ではやられませんわ。それに……」

 

 

するとレイヴェルは中に液体が入った瓶を取り出す。それを見た東崎はポツリと呟く。

 

 

「フェニックスの涙……」

 

「よくご存知で。如何なる傷も癒す力を持つアイテム。コレを私とユーベルーナが持っていましたの」

 

「どうりで姫島さんと塔城さんに勝てた訳だ」

 

「えぇ、それに最早、リアス様の滅殺の力もドラゴンの神器の力も残り僅か。お兄様の勝利は既に決まったも同然、それなら私とお喋りしていた方が良いのではなくて?」

 

 

悠々と勝ち誇った表情を見せるレイヴェル。ベルトでぶら下がって居るキバットは東崎に話し掛ける。

 

 

「良し、それじゃあコイツを人質にライザーを叩きのめすとするか」

 

「な、何ですって⁉︎人質なんて卑怯と思わないですの⁉︎」

 

「はっ!知るか卑怯もラッキョウも俺の好物さ。ついでに莉紅の作るラッキョウは絶品だ」

 

 

互いに言い争うキバットとレイヴェル。東崎は「ハァ…」とため息を吐いた後スッとレイヴェルに手を伸ばす。

すると「ひっ」とレイヴェルは呟き後退りをする。

 

 

「わ、私に乱暴しますの⁉︎お兄様が読んでいた本みたいに!やっぱりファンガイアは穢らわしい野蛮な━━━

 

 

「それじゃあ、僕はそろそろ行くから」

 

「お、おいおい良いのかよ無視して……?」

 

 

ポンとレイヴェルの肩に手を置いた後、そのまま屋上に向かって進む東崎。

すると「待ちなさい!」と、後ろに居たレイヴェルが叫ぶ。

 

 

「どうして貴方は平気なのですか!貴方は散々罵られ、種族の誇りを踏み躙られたのでしょう!なのにどうして怒らないのですか!」

 

「……なんで?それくらいで怒る理由なんてあるの?」

 

「それくらい……⁉︎」

 

 

レイヴェルはそのまま顔を伏せ、呟く。

 

 

「分かりませんわ……何故、貴方は種族を誇りに思わないのですか……何故、馬鹿にされても平気なのですか……」

 

「………」

 

 

東崎はそのまま何も言わず、屋上に続く階段を駆け上がって行った。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「部長ォォォォォオオオ!!!兵藤一誠、只今到着しました!」

 

「イッセー!!」

 

「イッセーさん!」

 

 

イッセーは屋上の扉を思い切り開く。

そこには我が主人であるリアス・グレモリーとアーシア・アルジェント、そして倒すべき王であるライザー・フェニックスが居た。

 

ライザーはイッセーの姿を確認すると同時に眉をひそめる。

 

 

「ドラゴンの小僧か……その感じからすると女王に昇格したのか」

 

 

「ハァ…」とため息を吐くとやれやれと言うようなポーズを取る。

 

 

「いい加減にして欲しい所だ。たかが眷属の1人や2人……増えた所で何かが変わると言う訳では無いのn━━━

 

 

━━ボシュウンッ!!!

 

 

瞬間、リアスの手から放たれた魔力がライザーの首から上を消し飛ばす。

 

 

「いい加減にするのはそっちよ。私は諦めないわ」

 

「━━リアス……投了(リザイン)するんだ。これ以上は観戦されている君の父上にもサーゼクス様にも格好がつかないだろう」

 

 

だが、首から上が炎に包まれたと思った直後、ライザーの顔は元通りとなっていた。

怒る……と言うよりはそれを通り越して呆れた様子のライザーは淡々とリアスに告げるが、イッセーがリアス達の前に出る。

 

 

「まだ終わりじゃねぇ!俺が居る!治療が終わったらアーシアは下がってくれ」

 

「え……分かりました」

 

 

やや寂しそうな表情を見せるアーシアだったが、神器を使いイッセーの怪我を治そうと試みる。

が、アーシアの周りを囲むように炎で出来た柵が現れる。

 

 

「コレはッ⁉︎」

 

「悪いな、あんまり長引いてもキミらが可哀想だからな回復を封じさせてもらった」

 

 

ニヤリと不敵な笑みを浮かべるライザー。だがイッセーはそのままライザーに殴りかかる。

 

 

「だからどうした!!!回復出来なくてもッ!俺がぶっ飛ばしてやる!!」

 

【BOOST】

 

「フン、その程度か?」

 

━━ドッ!!!

 

「かはッ⁉︎」

 

 

強化した拳を軽々と受け止めるとライザーはそのままイッセーの腹を殴り飛ばす。

 

 

━━ボシュウンッ!!!

 

「チッ、リアス……いい加減にしてくれないか?」

 

「言ったでしょ……諦めないって」

 

「ッ!まだまだァ!!!」

 

【BOOST】

 

「まだ起き上がって来るか……!」

 

 

ライザーは再び立ち向かって来るイッセーに苛立ちながらも、リアスの魔力を躱しながらイッセーを返り打ちにする。

だが、それでも尚立ち向かって来るイッセーの姿に驚きを隠せなかった。

 

 

「まだ……終わってねぇぞ!!!」

 

【BOOST】

 

「コイツ……まだ……⁉︎」

 

 

「俺はッ!!!」

 

━━ガッ!!!

 

「まだッ!!!」

 

━━ドッ!!!

 

「戦えるッ!!!」

 

━━ゴッ!!!

 

「部長の為なら俺はッ!!!」

 

【BOOST】

 

 

何度もライザーを殴り付け、更なる強化を果たし徐々にライザーを押し始めるイッセー。

 

 

「……ッ!!いい加減にしろ!!!」

 

 

━━ゴオオオォォッ!!!

 

 

「ぐぁぁぁあああああッ!!?」

 

「イッセー!!今助けるわ!!」

 

 

だが、反撃に転じたライザーはイッセーを炎で出来た竜巻に閉じ込める。

強大な炎に飲み込まれたイッセーの身を案じたリアスは自身の魔力でライザーの炎だけを消そうと試みる。

 

 

「無駄ァ!!!」

 

「キャッ!!!」

 

「イッセーさん!部長さん!!」

 

 

だが、ライザーはそんな隙を与えないようにリアスに攻撃を加える。

その様子に思わずアーシアは叫ぶ。

 

 

「無駄なんだよ!!お前達は既に詰み(チェックメイト)なんだよ!!潔く負けを認めろリアス、そうすればお前の眷属をあまり傷付けずに済む」

 

「ッ!!……私は」

 

 

リアスは拳を握り締めた後、力が抜けるように膝から崩れ落ちる。

そして、そのまま口を開き「投了」の一言を呟こうとする。

 

 

「━━━━━━まだ終わってねぇッ!!!」

 

【BOOST】

 

「何ィッ!!!?グォッ!!」

 

━━ドゴォッ!!!

 

 

だが、炎の竜巻の中から突き破るようにイッセーがライザーに1発、拳を打ち込んだ。

すると先程とは比べ物にならない威力だったのか大きく吹き飛ばされる。

 

 

「ぐっ……馬鹿な……!アレを打ち破るとは……!」

 

「へへ……1発ぶちかましてやったぜ。まだ終わってないっすよ部長」

 

「イッセー……どうしてそこまで……!」

 

 

リアスはイッセーがそうまでしても戦う理由が分からなかった。

するとイッセーは無意識なのか笑みを浮かべながら口を開く。

 

 

「ンなもん……アイツも今でも戦ってるからっすよ。それにダチを馬鹿にされて黙ってるほど俺は頭良く無いですから……」

 

 

フラフラとしながらもイッセーは間を置いて、ライザーに向かって叫ぶ。

 

 

「だけど……1番の理由はこんな変態に部長を渡せるかって事だよコンチクショォウがぁぁぁぁああああああッ!!!」

 

【BOOST】

 

「貴様も変態だろうがッ!!!」

 

 

イッセーとライザーは互いに殴り合う。口から血を流しながらも2人は殴り合う。

 

 

「オッラァッ!!!」

 

【BOOST】

 

━━ドゴォッ!

 

 

優勢に見えるのは徐々に力を増していくイッセーの方だろう。

 

 

「無駄ァ!!!」

 

━━ボウッ!!!

 

 

しかし、神器の強化をも超える再生能力を持つライザーの方が一枚上手だ。

最初は押していたイッセーは逆に押され始めている。

 

 

「さっきまでの威勢はどうしたッ!!!」

 

「ぐっ!!?」

 

「所詮、ドラゴンの力はその程度!最後の最後で勝利を収めるのはこの、ライザー・フェニックスだッ!!!」

 

━━ゴォォウッ!!!

 

「イッセー!!!」

 

「イッセーさん危ないッ!」

 

 

体勢を崩された無防備なイッセーに炎を纏った拳を叩き込もうとするライザー。

その光景に2人は思わず叫んでしまう。

 

 

絶体絶命━━━と思われた瞬間アナウンスが鳴り響く。

 

 

 

『ライザー・フェニックス様の女王一名リタイア』

 

 

 

「何ッ!!??ユーベルーナがッ!まさかキバの……⁉︎」

 

【EXPLOSION‼︎】

 

 

アナウンスによって気が逸れてしまったライザーはイッセーに最大の隙を与えてしまう。

イッセーは自身の拳をライザーの胸に当て、力を込める。

 

 

「感謝するぜ、東崎ッ!!!喰らいやがれ必殺!!」

 

「しまっ━━━━━

 

 

 

昇龍突破(ドラグクローファイヤー)ッ!!!」

 

 

【STRIKE VENT】

 

 

 

━━ドゴォォォオオオッ!!!!!!

 

 

「ぐぁぁぁぁぁぁあああああッ!!??」

 

 

大爆発がライザー・フェニックスを呑み込む。

強大な魔力による爆発の為かイッセーは反動で後方へ大きく吹き飛ばされる。

だが吹き飛ばされたイッセーをリアスは受け止める。

 

 

「へ、へへ部長やりましたよ」

 

「えぇ、良くやったわ……本当に……良く…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきのは危なかった………」

 

「「「⁉︎」」」

 

「まさか、この俺にここまでの傷を負わせるとはな……」

 

 

突如として、聞こえてきた声に3人は驚愕のあまり目を見開く。

そこにはボロボロになりながらもライザー・フェニックスは立っていたのだ。

しかし再生が間に合っていないのだろうが所々に傷を負っており着ていた服もボロボロになっている。

 

 

「く……そっ!!まだ立つのかテメェッ!!」

 

「それはお前も同じだろう……"赤龍帝"」

 

 

ライザーがイッセーの事を赤龍帝と呼んだ。

それは即ち彼は目の前にいる下級悪魔をそれに値する程の相手と認めたと言う事となる。

 

だが、そんな意味も知らずイッセーもフラフラと立ち上がり構える。

 

 

「だったら……もう1回ぶちのめして━━━

 

【BURST】

 

「え………?ガフッ!!?」

 

━━ブシャッ!!!

 

 

「やはりか………」

 

 

瞬間、イッセーは口から多量の血を吐き出し倒れる。そこにリアスが駆け寄るが、ライザーはまるで予想していたかのように呟く。

 

 

「先程の魔力は魔王級のものだ。フェニックス再生能力が追いつかない程のな……だが、神器が発現したばかりの低級悪魔が耐えられると思っていたのか?」

 

「イッセーしっかりして!」

 

「リアス、もう一度言う投了しろ。そうすればソイツは助かる」

 

「たす……かる………」

 

 

リアスの頭の中には激しい後悔の念でいっぱいだった。

自分の身勝手な行動によって仲間達が次々と傷付いていった。

 

 

━━自分が結婚を拒まなければ

 

━━じゃあ、どうすれば良い?

 

━━簡単だ。今この場で投了すれば良いだけだ。

 

 

「ありがとう……皆……不甲斐無い私の為に……」

 

 

リアス・グレモリーの頰に涙が伝う。

それは悔しさから来る涙では無く、戦ってくれた皆への感謝、そして自身の無力さへの涙だった。

 

 

「ようやく投了する気になったかリアス━━━

 

 

 

 

━━ガチャン

 

 

 

甲高い音を鳴らし1人の人物が遅れて屋上にやって来る。

その人物を見たライザーは不快を示すように眉をひそめた。

 

 

「…今更何しに来たファンガイア。いや……キバ」

 

「東崎さん……!」

 

「東崎……」

 

 

今ここに、仮面ライダーキバ東崎莉紅は拳を握り締めライザー・フェニックスと対峙する。

 

 

 






『HAME技』

HAME技は万能。

初登場は合宿時のイッセーとの戦い。
キバットとの魔力(魔皇力)のコントロールの特訓の末に()()()()()()()()()凶悪技。
個人的に、この戦法ってフェニックスに凄く有効だと思う。

元ネタは仮面ライダーダークキバの魔皇力で形成された紋章による拘束→謎パワー引き寄せからの蹴り→紋章にぶつかり跳ね返る→蹴りを繰り返す攻撃。

最終決戦でも仮面ライダーキバとダークキバはラスボスのバットファンガイアにこの戦法を使用していた。
これを見ると最大の被害者はバットファンガイアだと思うの。

ミンチよりひでぇや。


いつの間にか原作では小物でヘタレだったライザーが(中の人繋がり)某吸血鬼の悪のカリスマっぽく見える不思議!だが、変態だ。


最近、東崎と戦う相手って殆どが羽毟られている気がする。
もうコイツ妖怪『羽寄越せ』で良くね?

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