そんな訳で気軽に見てください。
1話 友人は変態ばかり
僕の名前は【
毎日ご飯を食べ、学校に行き、風呂に入り、ベットで寝るそんな日常を過ごし、名前が何故か女の子っぽい事以外は普通の高校二年生!
……と言うのは冗談で本当の事を言うと最近流行りの異世界転生系の被害者です。
最近異世界転生が流行ってるだって?だったら乗るしかない、このビッグウェーブに!!!と言う感じのノリした神様(?)に強制的に転生させられました。
神様の話では遠くから飛んで来た野球ボールが後頭部に当たって死んだらしいのだ。ド◯えもん時空ならば日常風景のソレが原因に滅茶苦茶ショックを受けました。ちなみに死んだ本当の原因は神様が投げたボールが現世の自分の頭に当たったかららしい。
お 前 が 原 因 か よ
異世界に転生させるので特典言ってネーって感じに言われたが、特に欲しいモノなんてすぐに決まるわけも無く、神様にどんな世界なのか聞いてみると
━━『ん?そりゃ、悪魔や堕天使、天使がドンパチやってすんごい魔法や技が飛び交って幻獣やら神話の生物やら次元ぶっ壊すレベルのドラゴン等が存在する【
━━━「お う ち か え る!!!!」
━━━『いや、そもそも帰れないよ』
そんな感じに色々ありました。とにかくマジで死にたくないので
「安心に生きられるようにしたください」
と土下座しながら頼んだ。
ラノベの主人公ならチート系の能力やら技やらを頼み、苦労系主人公ならここで役に立たない能力または物を貰い、マイナー系ならば役に立つかどうか微妙な能力、物を貰う。
まるでどこかの手フェチ殺人鬼のような願いだが、これでいい。
ん?チート系能力をもらって俺TUEEEEはやらないのかだって?
やめとけやめとけ。
チート系主人公は大体その力を敵やら何やらに狙わるのが関の山だ。確実に面倒臭い事になる。
それにご都合主義展開のように簡単に物事が運ぶ訳でもない。
死ぬ前は大学生だった理由もあったのか、そのような最強無敵無双系なんて夢も冷めてしまっている僕は愚かな選択はしない。僕は確実にのびのびした平和な人生を送る為に神様にそれ相応の態度を見せるのだ。
と言うかラノベの主人公で神様に対してタメ口する主人公いるけどある意味尊敬するよ……。
俺の願いが届いたのか神様はウンウンと頷く。どうやらこれで俺の第二の人生は安息の日々を過ごせるらしい。
━━━『成る程ー。安心安全に生きられるような凡ゆる敵を退ける物凄い力が欲しいのかぁ。OK面白い。気に入った』
━━━「違うそうじゃn」
だが現実は非情だ。
全知全能の筈である神様がまさか勘違いするとは、いや、そもそも神様自身のミスで異世界転生されている時点でアウトなのだが。
そんなこんなで今や僕は高校二年生。町でかなり有名な私立高校に通っており、高校生活をエンジョイしている。
勿論、友達もしっかりと作っているし成績も大体真ん中辺りをキープしている。
だが元大学生だからと言ってしっかり勉強しないと危ない感じだ。
流石は偏差値が高めの私立校。恐ろしい校!!!
そんな僕ですが特典の方に色々と問題がありそうな感じがします。
『……い……っい………オイッ 莉紅!!そろそろ出て大丈夫か⁉︎』
「あ、ごめん。えっと……大丈夫だよ」
「っと!ふぃーーー、外の空気は美味いぜ」
と僕の学生バックからスポンッと金色のボディ、赤い瞳をしたコウモリが出てくる。ちなみに声は【杉田◯和】さんだ。
もう分かっている人もいるだろう。
どう見ても【キバットバットⅢ世】だ。
どうやら神様は僕に仮面ライダーキバのキバの鎧を授けてくれたようだ。
と言うか何故仮面ライダーなのだろうか。
確かに本格的に見た初めての仮面ライダーで必殺技もカッコよかったから印象が強く残っているけど、何故これになったのだろうか。
せめてウィザードならば瞬間移動や透明になったりとかで物凄く便利だったのに。欠点は変身音が凄くうるさい事だけど。
「おいおい、なんかシャキッとしねぇ顔だなオイ。なんか悩んでんのか?」
「いや、大丈夫だよキバット」
「そうかー?にしても【駒王学園】って言ったか?相変わらず凄げぇ所だよなぁ」
キバットが言っている駒王学園と言うのは僕が通っている私立高校の事だ。駒王学園は小中高大の一貫の進学校であり元々は女子校だったのが最近になって男女共学になったのだ。
その為か女子の比率が多い高校となっており、ソレ狙いで入学する生徒もいるのだ。
ちなみにその生徒は━━━━
「おーい、こんな所で何やってんだ?」
「⁉︎」バッ
「お━━━むぐっ」
僕は急いでキバットを鞄の中にしまい、声が聞こえてきた方へと向く。そこには茶髪の男子高校生がいたのだ。
彼の名前は【
「や、やぁイッセー君。君もこんな所でどうしたの?」
「悪りぃ、匿ってくれ!!詳しい話は後!!」
と一誠君はそれだけを言うとそこらの茂みに身を隠してしまう。
……うん、大体どう言うことか理解できた。
そう思っていると一誠君がやって来た方向から数人の女子生徒がやって来たのだ。
あぁ、やっぱりか。
「あ!東崎君!こっちに
「うん来たよ。話しかようとしたけど、そのままあっちに走っていったよ」
と明後日の方向へ指をさすとそのまま全員はその方向へと走り出して行った。完全にいなくなったのを確認すると一誠君に「もういいよ」と話しかける。
「悪いな。助かったぜ」
「いい加減、覗きはやめなって。それってただ好感度下がるだけだよ?」
「ぐ、い、いや!だけどな東崎!そこに穴があったら覗くのが男だろ!!!」
「いや、覗くのは変態だと思うよ」
一誠君はこのようにとにかく思考が変態だ。
その所為で股間と脳が直結し、全身が海綿体と言われる始末だ。顔は整っているのにそのエロさで駄目になっている。+-=0どころか+-=ーという評価となっている。
他にも松田君と元浜君と言う一誠君の同類がいる。その三人はこの学園でもとても有名であり、変態三人組と呼ばれているのだ。
一誠君が一人だけのところを見るとおそらく囮にでも使われたのだろう。
「はぁー、しょうがねぇか。あ、そういえばこれから元浜達と一緒にエロDVD観賞するんだけど、東崎もどうだ?」
「い、いや、いいよ」
何が悲しくて男四人でエロDVDを観なくてはいけないのだろうか。そもそも僕は人前でそんな物を見る勇気さえ持っていない。
「ちぇっ、付き合い悪いな。男なら見るだろ普通!」
オープンになって見る方がおかしいと思うのは僕だけだろうか?
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
〜〜〜あっという間に放課後
「オイオイ、相変わらず付き合い悪いな。たまには男同士でそういうのも悪くないと思うんだけどな?」
「やめてよ。僕はそんな勇気無いし。それに今日は帰ったらすぐにやらなきゃいけない事があるんだから」
「誤魔化しやがって〜〜♪このチェリーボーイめ」
うわぁ殴りたい。このコウモリ物凄く殴りたい。と、まぁそんな事はさておき何事もなく家に着く。
帰るときは殆ど一人で帰る。その理由はあまりキバットを見られたく無いからだ。キバの鎧は一応誰でも変身する事は可能だがファンガイアでなければ負担が凄まじく死んでしまう可能性もあるからだ。
そのような事が起きないようにキバットは家に置いておきたいのだが、キバット自身が町は危険だらけだから自分がいないと危ないと言っていつも鞄の中に紛れ込んでいるのだ。
そんなことを考えながら玄関のドアを開く。
「ただいまー」
「あっ、お帰りーお兄ちゃん」
と出迎えてくれたのはメイド服を着た可愛らしい子だった。
「おうバッシャーか、そりゃあメイド服か?いいねぇ。それでおかえりなさいませご主人様だったら尚更OKだったぜ?」
「うん。変な事を吹き込まないでねキバット。まぁ、似合っているんじゃない?ラモン君」
そう。ラモン君だ。
ラモンちゃんでもラモンさんでも無い。彼は"男の娘"なのだ。と言うかメイド服なんていつの間に買ってきたのだろうか?
「あ、コレ?今来ているお客さんに貰った物なんだー♪」
お客さん?………あ、もしかしてあの人だろうか?
僕は鞄をラモン君に預け、すぐさまリビングへと向かう。
リビングの扉を開けるとそこには赤髪の柔らかそうな物腰をしている男性がソファに座っていた。
「やっぱりサーゼクスさんだったんですね。いつもラモン君に女の子用の服をプレゼントするのやめてもらえませんか?」
「ハハハ、済まないね。喜んでもらえているようだったから妻の服の予備を持って来たのだがメイド服は嫌いだったのかな?」
「そういう問題じゃないですよ。てか、妻の服って………」
全くこの人は…お得意様だけど色々ダメなんだよなぁ。この前だってゴスロリ服をラモン君にプレゼントしていたし………。と言うかこの人は妻にメイド服着せてんのか⁉︎
「で、今日は何用で来たんですか?と言っても何しに来たかは大体分かりますが」
「うん。その通りだよ。私の妹の可愛さついてn━━━」
「次狼さーん、力さーーん。お客さんが帰りますよーー」
「冗談だよ冗談。もちろん受け取りに来たよ」
「やれやれ全く……」
そう言いながら僕はすぐ側に置いてあったケースをテーブルの上にそっと置く。そしてサーゼクスさんにもしっかりと見えるようにロックを解除しケースを開き中身を見せる。
「しっかりと直しましたよ。一応確認してください。それにしても中々いいバイオリンですね」
そう、バイオリンだ。
僕は転生した後、音楽に多少興味があった為なのか物凄く音楽に夢中になってしまい殆どの楽器の仕組みや使い方を僅か小学生五年生で理解してしまったのだ。
おそらくそこら辺は神様が色々と自分の才能を弄り回した結果なのだと思う。そうでもなければこうやってバイオリンを修理したりできないのだ。
ちなみに一からバイオリンを作ることも出来るがここまで本編に似せなくてもいいと思う。
「フフフ、そうだろう?少々、力んでしまって妻にバレないように頼んだが僅か一日で直すとは流石だよ」
「いや、そんなことより気になったんですがどうやったら1/3が消滅してるんですか⁉︎なんか空間ごと削られた感じだったんでビックリしましたよ!!!」
「色々とあったんだよ。それじゃあ今回の修理費用はこれくらいで良いかな?」
サーゼクスさんは僕の前に分厚い封筒を置く。
………………………
とにかく中を覗いてみる。
そして、すぐさま封筒をサーゼクスさんに返す。
「どうしたんだい?これは私のささやかな感謝の気持ちさ。受け取ってくれないか?」
「いや、いいですから!!!なんか覗いた瞬間、諭吉という諭吉がビッシリ入っててヤバイですから!!!受け取れませんから!!!ていうか何ですかコレ!20万⁉︎20枚の諭吉さんがチラッと見えた!」
「100万じゃ足りなかったかな?」
「やめて下さい!!受け取れませんから!!!せめて2、3万でお願いします!」
僕は何度も何度も頭を下げた。物凄く怖かったからだ。調子乗って始めた楽器の修理でそこまでの金額を渡されたとなると後々で呪われそうなイメージがあるからだ。
というかマジで勘弁して下さい。高校生(心は大人)の僕はそんな大金を受け取る度胸なんてありません。
「……やれやれ、仕方ない。それじゃあ少し金額を減らしておくよ」
とサーゼクスさんは封筒から何十枚もの諭吉を抜き取る。
「それじゃあ私はこれで失礼するよ。次もまたよろしく頼むよ」
「は、はい……ラモン君、サーゼクスさんを玄関までに連れて行くのお願い」
「はーい」
ラモン君は元気よく返事をするとトタトタと玄関の方へと走って行きサーゼクスさんは笑いながらついて行く。
あー、物凄く疲れた。マジで疲れた。
そんな僕の元にキバットがパタパタと羽を動かしながらやって来る。
「お前いっつも疲れてんな。お得意様なんだろ?」
「そうだけどさ、あんな人相手にするといつも疲れるに決まってるよ」
マジで色々と吹っ飛んでいるからなあの人。これじゃあ奥さんも苦労しているんだろうなぁ。
そもそもサーゼクスさんの奥さんってどんな人なんだろう……
「て言うか次狼さんと力さん呼んだのに来てないんだけど……もしかして出かけてる?」
「ん?あぁ。ガルルはメイド喫茶に、ドッガは焼き芋の屋台を追いかけてる筈だぜ?」
「え?何やってんのあの二人……じゃなかった二匹は」
もしかしてサーゼクスさんがメイド服持ってきたのって、次狼さんの所為なのか?
何やってんだよ誇り高きウルフェン族の生き残り………。
と僕が心底呆れているとキバットがテーブルの上に降り現金の入った封筒をガサゴソと漁っている。
「ぐへへへへへ儲かりましたねぇ〜莉紅の旦那ァ。これだからこの商売はやめられねぇんだよなぁ〜」
時々キバットが中の人そのまんまになる気がする。
何というか坂◯銀時っぽい感じがしてならない。基本的にキバットはいいヤツだが、時々イラッとするような声を出すのだ。
…いや、時々じゃなくてしょっちゅうだな。
「……おぉう、あの兄ちゃんすげぇ金額置いていきやがったな。これなら半年は生きていけんじゃねぇか?」
「え?」
そう言いながら封筒をキバットから奪うように取り、中身をすぐさま確認する。
およそ、諭吉の枚数80枚!!! 圧倒的金額ッ!!!
「わーーーーーーーッ!!!」
バァン!!!
あまりの金額に驚いてしまったのか80万の入った封筒を床に叩きつけてしまう。
「おいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!折角の大金を何してやがんだ!!!なに害虫扱いするかのように叩きつけてんだ!!!??」
「そうじゃないよ!!!中を見たら無数の諭吉さんと目が合ってびっくりしたんだよ!!!高校生(心は既に大人)の未熟なハートに悪いんだよ!!よりにもよってなんで4/5置いていくの⁉︎ラモーーン!!ちょっとラモンくーーーーん!!!」
と僕がラモン君を大急ぎで呼ぶとまるでニンジャの如く、目にも留まらぬ速さでやって来る。
「どうしたのお兄ちゃん?」
「お兄ちゃん言うのやめなさい。サーゼクスさんにコレ(80万)返してきて)」
「オイオイ!莉紅⁉︎お前気でも狂ったんじゃねぇーのか!何いかにも当然のように金を返そうとしてんだよ!」
「いや、だってこんな大金持っていると逆に呪われそうで怖いんだよ!」
ガタガタと震えながら僕は答える。マジでやめてくれ。チキンの僕には荷が重すぎる。
「あ、そういえば、さっきの人からお兄ちゃん宛に手紙貰ったよ?」
「え、僕に?あとお兄ちゃんと呼ぶのをやめなさい」
僕はラモン君から手紙を受け取ると、おもむろに手紙に書いてある内容をキバットとラモン君にも聞こえるように読み出す。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東崎君へ。
この手紙を読んでいる頃にはきっと封筒の中身にビックリして可愛い妹君を呼んで僕にお金を全額返そうとしているだろう。
とりあえずそのお金は返してもらう必要もないので、残しておいた金額を使うかどうかは学生である君の自由だよ?
ここから本題だけど実は息子の為に世界で一つだけのバイオリンを作って欲しい。
君の実力ならば世界一のバイオリンなんて簡単だろう?
80万は先程の修理費用も含めた前金と思ってくれ。
それでは君の実力に期待しているよ。
【最高のバイオリンを作ってくれ】
↑何故か物凄く強調されている。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「グッサリと釘を刺されたああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「わぁ!凄いよ!これが前金なら物凄い額のお金貰えるんじゃないの?」
「オイオイオイオイ、莉紅ゥ〜ものすっごい期待されてんじゃねぇか?こりゃあ答えなきゃ駄目だなぁ〜(ゲスい声で)」
「ああああああああああああああああああああああああああああッ!物凄いプレッシャーが襲いかかって来る!手紙から物凄いプレッシャーがガンガン襲いかかって来る!」
あの人ヤバイって!そして手の平で踊らされた感がして物凄く腹が立つ!
「にしても、ずっと前から感じていたが………あの兄ちゃん只者じゃねぇな。莉紅もそう思うだろ?」
「当たり前だよ。あんな物凄いお金とプレッシャーをPONと置いて来る人なんて只者じゃないよ」
「そうじゃねーよ!!!確かにそこもそうだがアイツの髪の毛!!!そこ注目しろ!
あの髪の毛は普通のヤツじゃねぇ。それに、俺の予想が正しければアイツは………」
キバットはそこまで言うと、何かを考えるように口を濁す。
……全く、キバットはしょうがないんだから。僕はそんな様子のキバットに対して溜息をつく。
「キバット………そのくらい僕でも分かるよ。普通なら気付かないと思うけどさ」
「な、莉紅、お前!気付いてんのか!」
キバットは激しい動揺を見せる。まるで何かに怯えているようにも見える。
「だってあんな赤い髪の人、普通じゃないよ」
「そ、そうか……だ、だったら!」
「うん。
あの人、調子に乗って髪を染めているくらい分かるよ。
駒王学園にもそんな感じの髪の毛の色をした人達結構いるしね」
「ちげええええええええええええぇよ!!!」
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「ふわぁ、眠………」
翌日の朝。
キバットに散々噛みつかれ、やや気怠さが残っている東崎は眠そうに通学路を歩いている。
ちなみに今回キバットは鞄に入っておらず家でお留守番をしている。
「今日のうちに材料を揃えておかないと…あ、学校でいらない木材があったっけ?………そうだ。旧校舎の壁とかを使おう」
眠いからなのか、東崎はやや思考がおかしくなっている。終いにはそうだチェーンソー買ってこよう。と言う始末だ。
「勝手に校舎を破壊しようとしないでください」
「ん、ぁ?……あ、搭城さん?」
東崎は急に聞こえてきた声の場所を辿り、すぐ側に後輩である【
「いつの間に………いやさ旧校舎って全然使われていないから、ちょっとくらいイイかなって」
「よくありません。そもそも破壊すると言う思考がおかしいと思います」
「で、ですよね………」
東崎はガックリと項垂れてしまう。余程ショックだったのか物凄く暗いオーラを出している。
「………もし良かったら美味しいお菓子のお店を教えますよ」
「え?本当に⁉︎」
先程までの暗い雰囲気が嘘のようにパアァァと明るくなる東崎。実はこの二人同じ甘党だったりする。和気藹々とお菓子の話で盛り上がる二人。しかしそんな二人の後ろから二つの影がやって来る。
ババッ
その二つの影はそれぞれ東崎を挟む形で前方と後方に位置する。
東崎はそんな二つの影に見覚えがあった。それぞれ特徴を持つメガネと坊主頭。エロ三人組であり、イッセーと東崎の友達でもある元浜と松田だ。
「あれ、二人共どうしt━━━━━━」
「「クロスボンバーーッ!!!」」
「え、なんd━━━━━━━グフッ⁉︎」
━━ドゴォッ!!!
元浜と松田のコンビネーション技を喰らい地に伏せた東崎。しかしまだ二人のターンは終わっていなかった。
倒れている東崎に追撃をかけるように二人は畳み掛ける。
「東崎貴様ァ!!!学園のマスコットである搭城小猫ちゃんとなに仲良さげに会話したんだァ!!!」
「許すまじ!!何という、けしかr羨ましいことを!!!」
「…い、いやだって…実際、仲は良い方だと•••思うけど?…それにこの前だって…一緒に同じ店に行ったことだったあるし……」
しかし東崎のその一言が二人の怒りの炎に油を注いだ。
「「死ねぇ!!!」」
ドゴォッ!!!
「直球!!!??」
嫉妬の炎に燃える元浜と松田のボディーブローが東崎の腹部にヒットする。
「……それでは失礼します」
小猫はそんな二人を呆れたようにジト目で、いや、いつも通りの目で見ながら一言だけ言うとそのまま駒王学園へと歩いていく。
すると搭城小猫と入れ違いになるように兵藤一誠が通学路を歩いて来る。なにやら鼻の穴を膨らませ目をキラキラと輝かせている。
「おお!同士イッセーよ!今裏切り者の東崎に制裁を加えているところだ!」
「お前も一発殴っておくがいい」
元浜と松田はダウンしている東崎に関節技をかけたままイッセーを誘う。ちなみに東崎は先程から地面をバンバン叩きギブアップのサインを示しているが無視されている。
「ハァ…全く、これだから非リア充共は」
すると余裕の表情を見せるかのように一誠はやれやれとポーズをとる。
「なんだと!それはどういう意味だ!!!」
「その通りだ!その発言は完全にブーメランになって突き刺さるぞ!」
「い、いやそんな事より早く関節技解いてくれないかな……」
一誠はフッとカッコつけるように笑ったと思うとチラリと後ろへと視線を向ける。
そこには長い黒髪をした学生服を着た女の子がいた。
「突然だけど紹介するぜ。俺の彼女の【
━━━ピシリ
瞬間、その場にいた三人は時が止まったような感覚に陥った。
???「ぼ、僕は神器を使ってませんよ!!!」
知ってる。
【
本作の主人公。異世界転生の被害者。元々前世では大学生だったが飛んできたボールが頭に直撃し死んでしまう。
転生特典に仮面ライダーキバとしての力を与えられる。
争いを好まない性格であり根っからのお人好し。身体能力はあるがその性格故に宝の持ち腐れとなっている。
キバの鎧の装着者であり、人間とファンガイアのハーフ。
キバットとは転生して生まれた時から側におり、家族同然の仲。家臣(仮)としてアームズモンスター達がいるが性格がかなりアレなので色々と苦労している。
転生してからは音楽にのめり込んだのか全ての楽器を使用したり、修理する事が可能となっている。特にバイオリンは一から製作することも可能。
実は生前から東崎が持っている才能であり神様から貰った転生特典に深い関係があった為か自身の才能だと気付いていない。
好きな食べ物は甘いもの全般。
ちなみに名前の漢字が女の子っぽい事を気にしており、その事を指摘されると脊髄反射的に襲いかかる。