かなり日数が空いてしまい申し訳ありません。ぶっちゃけ楽しみに待ってくれている人がいるかどうかも分からない小説の続きを書いております。
「………………」
東崎莉紅はファンガイアと人間のハーフである。彼の趣味はバイオリンの製作と共にバイオリンの演奏である。
彼はキバットバットⅢ世と共に人間の為、世の中の魑魅魍魎、悪鬼羅刹と戦うのだ!!
「…………違うな……」
そんな彼は今、バイオリンに塗るためのニスを作っている。グツグツと鍋の中で煮えるナニかを東崎はじっくりと見た後、溜息をつく。
そんな落ち込んだ様子の東崎の元にキバットがパタパタと飛んでくる。
「おーい、何溜息ついt━━━臭っ!!??くっせッ⁉︎お前何を煮込んでんだよ⁉︎」
「うん?昨日集めて来たものを全部混ぜて見たんだよ。そしたらいいニスができるかなー?と思ったんだけど………」
「馬鹿か⁉︎………って、うわっ⁉︎なんだコレ⁉︎カタツムリにワームに………血なのかコレ⁉︎うおっ!糞はいくらなんでも駄目だろ⁉︎」
鍋の中にある出来上がったばかりの
「お前アレだぞ……最近、ニス作りがヤバイ方向になりつつあるぞ?」
「………そうか……確かに部屋に入ってきた次狼さんも一瞬で気絶したからなぁ」
「どうりであの狼が泡を吹きながら痙攣を起こしていたと思っていたらその所為かよ………」
キバットは家臣の情け無い姿を思い出し、呆れながらバイオリンの形をしたの
「そういや、聞いたぜ?昨日は教会に行ったんだってな?」
「そうだよ。と言っても教会には入らないですぐに帰っちゃったけど。にしても、なんだったんだろあのイッセー君の焦り方……アーシアさんにしっかりと挨拶しておきたかったんだけどなぁ…………」
「やれやれ………いいか莉紅?教会はな、堕天使共の住処なんだぞ?一歩でも踏み入れていたらどうなるか分かったもんじゃねぇ。それに加えてお前は一度、堕天使とキバとして接触した。唯一救いなのは後ろ不意打ちしたおかげで顔も見られてない事だな」
すると、東崎はバイオリンにニスを塗る手を止め、キバットと向き合う。
「そう言えばさ、なんでキバってバレちゃ駄目なの?悪魔にも、堕天使にも」
「そりゃあ、キバは三大勢力に喧嘩を売ったファンガイア族の王の証でもあるからな。もしもファンガイアが生き残っていると知られたら莉紅………お前、消されるかもしれねぇんだぞ?」
とキバットは莉紅を脅迫するかのように強めの口調で言う。コレは彼なりの東崎への気遣いだ。彼は良くも悪くも人を信じやすい。
だからこそ相手を疑わなければいつか彼の身に危険が迫ってしまう。そうキバットは思った。
「うーん、でもなぁ………実感が湧かないと言うか何というか……まぁ、何とかなるんじゃない?」
「………ハァ、とにかくそのクセー物質を何とかしてくれよ?てか、そんなものニスに使おうとしてんじゃねぇよ」
「駄目なの⁉︎」
「当たり前だ!この馬鹿!!アレか⁉︎お前はあの魔王様に暗黒物質まみれのバイオリンをプレゼントする気か⁉︎」
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「って感じにさ、上質なニスに良さげな材料を知らない?」
「うん。ていうか、それをニスにしようとしてる時点で頭おかしいんじゃねぇのか?」
「同感って言うか、まずマトモな材料だけ集める事をオススメするんだが………」
翌日の学校。元浜、松田の2人に相談する東崎だが、逆に頭がおかしいんじゃ無いか?と指摘されてしまう。
というか至極当然だろう。虫や血、ましてや排泄物を材料に使っているなんておかしいにも程があるだろう。
「そう言えばイッセー君、今日休みっぽいけど……大丈夫かな」
「もしかしたら腰痛めたーとかそういう理由で休んだんじゃ無いのー?」
と3人が喋っていると、桐生が近づいてくる。
「え?腰?なんで?」
「そりゃあ、綺麗な女性と一緒に登校してくるなんて………どう考えても"朝チュン"でしょ」
「「あ、【朝チュン】………だと………⁉︎」」
ガタリと元浜、松田は立ち上がる。彼等に困惑、嫉妬、激情、憎悪、殺意が湧いてくる。
一誠への嫉妬、自分たちへの悲しみ、抜け駆けした一誠への殺意。
約9割がイッセーに対する悪意なのは気にしないでほしい。
「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!!!!!!」」
そして、2人は血涙を流しながらその場で膝をつく。一誠が憎い。だが惨め自分達がもっと憎い。そんな思いが彼等の中でグルグルと回り続ける。
「うわぁ………惨めね。ところで、さっきニスの材料って言ってたけど、アンタ自身はどう言ったのが理想なの?」
「うーん………何というか………艶々とした……綺麗な……羽とか?」
桐生が「羽……?」と困惑していると何かに気付いたように「あ」と声を漏らす。
「そう言えば最近、教会の近くで黒い羽が沢山落ちていて掃除するのに大変だーって噂で聞いたような………」
「黒い羽………いい」
「え?」
「ありがとう!!!桐生さん!!おかげで上質なニスが作れるかも!!!」
東崎は桐生の眼前に近づき、手を握る。東崎は興奮した状態でさらに桐生に近付く。
「で?で?で⁉︎場所は⁉︎」
「ち、近いって!!え、えっと……ほら!〇〇番地の!」
「あ、あそこか!ありがとう!」
とウキウキした様子で東崎は自分の席に戻る。それに対して桐生は顔を赤らめ、心臓をバクバクと鳴らせていた。
そんな、目の前でドキッとするような光景を見せられた元浜と松田はと言うと
「「━━━」」
真っ白に燃え尽きていた。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼
「お願いします‼︎行かせてください!」
兵藤一誠の声がオカルト研究部の部室に響き渡る。
これで何度目だろうか、紅い髪の女性に何度も何度も頭を下げる。
「何度言ったら分かるの?駄目よ」
だが紅い髪の女性、リアス・グレモリーは何度も却下する。何故、このような事になってしまったのか、それは兵藤一誠が学校を休んでいる時の事であった。
彼はアーシア・アルジェントと再び会った。その出会いは2人にとって喜ばしい事だった。
一昨日の事である。兵藤一誠はいつも通りの悪魔の仕事をしていたのだが一誠の依頼主の家に悪魔の天敵である
依頼主はその悪魔祓いに惨殺され、一誠も命の危機に陥れられた。だが、そこには悪魔祓いの神父だけでなく、シスターアーシアも居た。
殺す事に快感を覚えた悪魔祓い。"はぐれ悪魔祓い"と癒しの力によって追放されてしまった"異端の聖女"。
どちらも同じ追われる身となった神に仕える存在だが、アーシアは敵《悪魔》である一誠を庇った。
一誠は彼女と約束した。"絶対に迎えに行く"と
そして、彼等は再開し束の間の休息を楽しんだ。
だが、それを
天野夕麻はアーシアの癒しの力の源である神器【
勿論、一誠は抵抗したが成す術無く負け、アーシアは連れ去られた。
彼は彼女を守れなかった。彼は彼女の涙を見たくなかった。
だからこそ!彼は何度も頭を自分の主人に下げる。
「何度言ったら分かるの!貴方の行動が悪魔と堕天使の関係に多大な影響を与えるのよ!」
リアス・グレモリーの言う通りだ。
現在、三大勢力はお互いに冷戦状態にある。仮に一誠が堕天使と争いを起こしてしまえば、ソレが戦争の火種になる可能性がある。
だからこそ。
「お願い……貴方には死んで欲しくないの……イッセー……」
彼女は涙目+上目づかいで一誠にお願いをする。そして、
「〜〜〜〜〜〜ッ!!!???」
一誠の胸に大きい2つのポヨンポヨンしたモノが押し付けられる。一誠はグググと理性をギリギリと保っている状態だ。
「…………くっ」
ソレを見ている搭城小猫はギリギリと自分の主人の大きな"たわわ"に憎しみの篭った視線を送る。
「〜〜〜〜〜〜ッッッッ!!………お願いします!!!もしかしたら今日の儀式とやらでアーシアが殺されるかもしれないんです!!!」
彼は耐えきった。リアス・グレモリーの涙目、上目づかい、ボインボイン作戦を見事に破ってみせたのだ。
━━ポタ…ポタ………
(鼻から血が垂れ落ちる音)
が、彼にはかなりのダメージが入っていた模様。
「リアス、さっきの"儀式"というのは……」
「………えぇ、調べてみる価値があるわね。一誠、私と朱乃は大事な用事が出来たから出掛けるわ」
「部長!まだ話g「イッセー、あなたに言っておく事があるわ」
「え?」
「あなたの中にある
【
一誠は唐突に悪魔へと転生を果たす為のアイテム悪魔の駒の説明をする。これは初めてはぐれ悪魔狩りをした時にオカルト研究部の部員達の戦いを実際に見て説明を受けた。
そして次に
最後に
その中で
「兵士には他の駒には無い能力【
「昇格?」
「えぇ。実際のチェスと同様に敵の陣地の最深部に赴いた時、【
「……それって!」
「だけど、今のイッセーの力では最強の駒である女王になるのは負担が大きすぎて昇格には耐えられないでしょうね」
「小猫ちゃんと木場の力…………」
「そして、もう一つ」
リアスは強調するようにイッセーに告げる。
「神器は想いの力で動き出す。想いが強ければ強いほど比例するように神器は応えてくれるわ。
最後に、
そう言うと、リアスと姫島は魔法陣によって何処かへと移動して行った。
その場に残されたのは一誠、木場、塔城の3人だけだった。
「兵藤君、行くのかい?」
「ああ。止めたって無駄だからな」
「無謀だ。君1人では死ぬよ?」
「それでも、アーシアを逃がすくらいの時間は稼いでやる」
木場の言葉に一誠の信念は揺らがなかった。恐らく、今のイッセーには何を言っても止まる事は無いのだろう。
━━シャキン
イッセーの首筋に冷たいものが触れる。鋭く長い鉄で出来た剣。いつの間に抜いたのかわからない剣を木場は構えていた。
「感動的な台詞だ。だが、無意味だ。君1人では逃す事も出来ない」
「じゃあ、アーシアを見殺しにしろってのかよ!!!」
激情に駆られたイッセーが剣を押し退け木場に掴み掛かる。そして木場は再び口を開く。
「僕も行こう、仲間を見殺しには出来ない」
「木場………!」
イッセーは思いがけない木場の言葉に驚愕する。
彼ならば強引にでも止めてくるだろうと思っていたが、予想よりも仲間思いの木場にイッセーは感激する。
「お前、結構いい奴だったんだな………イケメンって顔だけしか取り柄がないただのゴミ屑野郎だと思ってた」
「ハハハ、これくらい当然のこt……ちょっと待って?なんか思ったよりディスられたのは気の所為かな?」
「私も行きます」
スクッと小柄な塔城小猫が立ち上がる。
「小猫ちゃん……!」
「2人だけでは不安です。それに……」
「「それに?」」
塔城はその場でボクシングの構えをする。そして
━━ブォンッ!!!
━━バァンッ!!!
━━ビシュンッ!!!
━━バシュンッ!!!
━━ドオンッ!!!
音を残して、
「ちょっとだけイラついていますから……」
「「………」」
戦闘する時はなるべく塔城の前には立たないようにしようと思ったイッセーと木場の2人であった。
個人的にもう1つの小説よりギャグ調で執筆出来ているので嬉しい。
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